この設備はケチっちゃダメ!ケチっちたら後悔する住宅設備5選
注文住宅を建てるときに、住宅設備はお金をかけるところはしっかり見極めないと後悔することが多いです。
ケチっちゃダメな設備ってなに?
ケチると後悔する設備は多いのですが、その中でも代表的なものは
・玄関ドア
・窓
・目隠しフェンス
・食器洗浄器
・トイレ
になります。
これらの設備をケチると後からこれにすればよかったと後悔する人が多いです。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎ケチると後悔する住宅設備を知りたい人
▶︎住宅設備のどこに費用をかければいいか分からない人
上記の方々に対して、ケチったら後悔する住宅設備を5つご紹介します。
この記事で住宅設備をケチって後悔する人が少しでも減ってくれれば幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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ケチたら後悔する設備5選
ケチたら後悔する住宅設備は次の5つです。
ケチたら後悔する設備5選
・玄関ドア
・窓
・目隠しフェンス
・食器洗浄機
・トイレ
玄関ドア
ケチったら後悔する住宅設備のひとつ目は、玄関ドアです。
玄関ドアはしっかりと断熱性能の高いものを選ばないと、外気の影響を受けやすい住宅ができてしまうためです。
夏は涼しくて冬は暖かい住宅を作るには断熱性能にこだわりたいところです。
断熱性能が高いということは外の温度の影響を受けにくいということになります。
玄関は長くいる場所ではないし、玄関ドアに断熱性能は必要ないんじゃない?
確かにそうかもしれませんが、
玄関ドアに断熱性がないと冬は廊下がとても寒くなり、ドアを開閉するたびに室内の温度を下げてしまいます。
玄関ドアは断熱性能の高いものを選ぶことをおすすめします。
玄関ドアは費用削減のために安価なものを選ぶことは避けたい部分です。
特に玄関付近にトイレや洗面所、浴室がある場合など居室との温度差が大きくなってしまいがちなので、寒さの厳しい時期は注意が必要です。
また、平家で高齢の方の寝室を玄関付近にしてトイレや水回りも隣接させることが多いのですが、
そのような場合は玄関ドアは断熱性能の高いものを選ぶようにしましょう。
断熱性能の高い玄関ドアといえばYKKapのヴェナートや一般的な玄関ドアよりも20mmほどの厚さがあるLIXILのグランデル2などがあります。
また費用が高くなってしまいますが、熱が伝わりにくい木製ドアもおすすめです。
窓
ケチったら後悔する住宅設備のは、窓です。
窓も玄関ドアと同じく断熱性能の高いものを選ばないと、外気の影響を受けやすい住宅ができてしまうためです。
夏の暑さや冬の寒さはほとんどが窓から伝わってきます。
断熱性能の低い窓にするとせっかく暖まった空気が窓面で冷やされて床面に戻ってきてしまいます。
足元が冷えていると体感温度は低くなり無駄にエアコンの室温を上げてしまってのぼせたりします。
2021年の日本サッシ協会の資料によると国内の住宅で選ばれる窓は「アルミサッシ+単板ガラス」が30%です。
窓の断熱性能を高くするにはどうすればいいの?
断熱性能を高めるには「LowE複層ガラス」がおすすめです。
LowE複層ガラスとは遮熱と断熱のどちらにも効果を発揮するガラスで、
夏の強い日差しによる室温の上昇を防ぎ、冬は暖めた室温の熱を逃さないといった特徴があります。
また、アルミサッシは熱が伝わりやすいので樹脂サッシにすると断熱性能が高くなります。
樹脂の熱伝導率はアルミの約1000分の1とされています。
LIXILのエルスターXは高性能樹脂を使用した窓枠にLowE複層ガラスやトリプルガラスが入った高性能樹脂窓です。
目隠しフェンス
ケチったら後悔する住宅設備のは、目隠しフェンスです。
目隠しフェンスをケチって背の低いものを選ぶと目隠しの役割を果たせなくなるからです。
建物の方で予算オーバーしてしまい外構設備の費用が不足してしまうことはよくあります。
フェンスの高さは背が高くなるほど費用がかかります。
周囲からの視線が気になるからと最低限の予算でフェンスを設置してしまうと、
高さが足りなかったり目隠しの役割を果たせなかったなんてことがよくあります。
高さが足りなかったらどうすればいいの?
予算が足りなくて背の低い目隠しフェンスをつけてしまうとリフォームし直さなければなりません。
後からリフォームすることを考えるとしっかりと目隠しフェンスの予算を確保する必要があります。
また、フェンスの素材やデザインにも注意が必要です。
なるべく安い費用で背の高い目隠しフェンスにしようとすると、
下の部分をメッシュ仕様にして上だけを木目調にしたために期待していたほど目隠しにならなかったという失敗例もあります。
住宅と外交設備をまとめて依頼して住宅で予算オーバーした分を外構の費用を安くすることで調整してしまうと、このような失敗につながります。
日々の暮らしに大きな影響を与えるので目隠しフェンスはケチらずしっかりと計画しましょう。
食器洗浄機
ケチったら後悔する住宅設備のは、食器洗浄機です。
食器洗浄機をケチって浅型を選んでしまうと鍋やフライパンが入らなくて後悔する場合があるからです。
家族が多かったり共働きなどで忙しい夫婦にとって家事はできる限り短時間で終わらせたいものです。
食器洗いは意外と負担になる家事の一つなので新築時には食器洗浄機は不要だと思って外したものの、後から導入するご家庭も少なくありません。
食器洗浄機にはどんな種類があるの?
ビルトイン食器洗浄機には浅型と深型の2タイプがあります。
一度に洗えるお皿の点数はもちろんですが、浅型だと鍋やフライパンが入れにくかったりします。
せっかく食器洗浄機を導入しても毎回手洗いするものがあるのは残念ですよね。
家事の時短を追求するなら、鍋やフライパンなど大きな器具も洗える深型のビルトインタイプをおすすめします。
最近では食洗機対応の食器や調理器具も増えてきています。
食後の時間を有効に使うためにも食器洗浄機は慎重に選びましょう。
トイレ
ケチったら後悔する住宅設備のは、トイレです。
トイレは日々の掃除を楽にしてくれる機能が付いたものが多いからです。
トイレの機能も便利なものがたくさんありますが、日々の掃除を楽にする機能をケチってしまうと後悔することがあります。
トイレの便利な機能ってどんなものがあるの?
トイレの便利な機能は例えば、
・汚れの付きにくい素材
・汚れの付きにくい流れ方
・ふちのない形状
・便座のリフトアップ機能
などがあります。
掃除をしていて一番面倒なのはふちの裏や便器とフタの結合部分です。
パナソニックのアラウーノは陶器ではなく有機ガラス系の素材を使用していて汚れが付きにくく掃除しにくい段差や隙間がありません。
使用後は内面全体をしっかりと洗浄できるように水流も考えられています。
またLIXILのサティスに搭載されている電動お掃除リフトアップ機能は一番汚れが気になる部分が電動でリフトアップされるのでお掃除が楽になります。
長く掃除をしながら使うことを考えると便器自体が汚れにくくて掃除しやすい方がいいと思います。
まとめ
今回はケチると後悔する住宅設備を知りたい人や住宅設備のどこに費用をかければいいか分からない人に対して、
ケチったら後悔する住宅設備を5つご紹介してきました。
まとめると以下になります。
ケチたら後悔する設備5選
・玄関ドア
・窓
・目隠しフェンス
・食器洗浄機
・トイレ
住宅設備は金額的に大きくなるためどうしても予算が限られてしまいがちです。
この記事で挙げたもの以外でもシステムキッチンやユニットバスなどこだわればキリがないです。
設備にこだわりすぎて予算オーバーしないように、この記事で取り上げた設備をもう一度検討してみましょう。
マイホームはずっと暮らすところなのでどこに費用をかけるのかを慎重に検討しましょう。
この記事で住宅設備をケチって後悔する人が少しでも減ってくれれば幸いです。
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