そのフェンスの高さで大丈夫?目隠しフェンスの高さ制限や法的規制について

目隠しフェンスってどこまで高くできるのかって分かりづらいですよね…

ブロック塀の建築基準法上の決まり事はあるのですが、目隠しフェンスに関してはしっかりと決められていないのが現状です。

目隠しフェンスの高さ制限ってどのくらいなの?

目隠しフェンスの高さ制限は

ブロック+フェンスの高さ上限は2.2m

独立基礎ブロック+フェンスの高さ上限は2.9m
(自治体により違う)

となります。

独立基礎ブロックは、フェンスを支柱ごとに別々の基礎で固定する「独立基礎」という施工方法で使われる土台用ブロックのことです↓

独立基礎ブロックを用いれば2.2m以上の目隠しフェンスを設けることができますが(自治体により違う)、

一般的には建築基準法のブロック塀の高さ制限である2.2mが目隠しフェンスの高さの上限とする場合が多いです。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎目隠しフェンスの高さの決め方が分からない人

▶︎目隠しフェンスの高さ制限や法的規制を知りたい人

上記の方々に対して、目隠しフェンスの高さ制限や法的規制をご紹介します。

この記事が目隠しフェンスの高さを決める時の参考になってくれれば幸いです。


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Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
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目隠しフェンスの高さや法的規制

YKK AP

目隠しフェンスの高さや法的規制について考える場合、ブロック塀の法的規制に則って考えるのが一般的です。

まずはブロック塀の法的規制を見てみましょう。

ブロック塀の法的規制

ブロック塀の法的規制は建築基準法の第62条の8によって定められています。

・高さは2.2m以下

・壁の厚さは15cm以上

・壁の端部や隅角部の縦筋は径9mm以上

・壁内の鉄筋は径9mm以上、縦横の間隔は80cm以下

・長さ3.4m以下ごとに径9mm以上で配筋した控壁

・控壁は塀の高さの1/5以上突出させる

・基礎の丈は35cm以上、根入れ深さ30cm以上

さらにわかりやすくした図解が国土交通省からでていますので、こちらを使って説明します。

塀の高さは2.2m以下で、控え壁は1.2m以下の場合は必要としないことに注意しておきましょう。

目隠しフェンスの高さの制限

目隠しフェンスの高さの制限に関しては建築基準法上はっきりとした決まりはないのですが、前述したブロック塀の法的規制に則って考えるのが一般的です。

下側をブロック塀で作りその上に目隠しフェンスを取り付ける場合を考えると、以下のように作るのが一般的です。

目隠しフェンスの高さの制限

・ブロック塀は1.2m以下
→控え壁を必要としない

・目隠しフェンスは

【2.2-(ブロック塀の高さ)】m以下
→トータルの高さが2.2m以下

控え壁を作ると施工費用が高くなるのでブロック塀は1.2m以下にするのが一般的です。

また、目隠しフェンスのトータルの高さは2.2m以下にするので、

ブロック塀が600mmの場合
→目隠しフェンスは1600mm以下


となります。

目隠しフェンスの高さの決め方

YKK AP

目隠しフェンスの高さは以下の項目を考えながら決めましょう。

目隠しフェンスの高さの決め方

・目隠ししたいものを明確に

・どこからの視線を隠すのか

・見えなくなる高さを実測する

目隠ししたいものを明確に

目隠しフェンスの高さを決める時は、目隠ししたいものを明確にしましょう。

目隠ししたいものを明確にしないと何を目隠しすればいいかわからなくなるからです。

例えば、トイレと納戸の窓が二つ並んでいる場合、

・トイレは隠したい
・納戸は隠さなくてもいい


ということになり、

目隠しフェンスで全体を隠してしまうより面格子などで対応した方が安く済む場合があります。

目隠ししたいものってどこ?

道路側に面した浴室やリビングなどが考えられます。

浴室は道路側から裸が見られてしまうので目隠しは必要だと思います。

しかしながら、高低差があったり浴室の窓を高く設置すれば対応できる場合があります。

リビングは道路側からの視線が気になるのであれば、常にカーテンを閉めっぱなしにすれば対応できるのですが、

カーテンを閉めっぱなしにすると、せっかく前面にある庭をや景色を楽しむことができなくなります

人の侵入を防ぐためであれば、面格子やシャッターを窓に設ければいいので、

道路に面している部屋でも、特に隠すものがないのであれば目隠しをする必要はないと思います。

まず、どこを目隠しをしたいのかを明確にしておきましょう。

どこからの視線を隠すのか

目隠しフェンスの高さを決める時は、どこからの視線を隠すのかを考えましょう。

どこからの視線を隠すのかを考えることで目隠しフェンスの位置や必要な高さが変わってくるからです。

例えば、浴室の窓と隣の勝手口が隣接している場合、

浴室の窓をすりガラスにしてもシルエットが見えてしまいます。

勝手口からの視線をシャットアウトするために目隠しフェンスが必要になります。

視線を隠す方法は他にないの?

目隠しフェンス以外で視線を隠す方法は、軒の出の深くしたり庇を設ける方法があります。

軒の出を深くしたり庇を設けると窓に影が落ち、昼間は住宅の室内は暗くなるので人の視線が気にならなくなります

また、樹木を植えて人の目線を適度に遮ることも効果的です。

しかしながら、前面に広い庭がないと軒の出や庇、樹木の効果は半減してしまいます。

目隠しフェンスを適切に設けるためには、どこからの視線を隠すのかをしっかりと考えましょう。

見えなくなる高さを実測する

目隠しフェンスの高さを決める時は、見えなくなる高さを実測しましょう。

見えなくなる高さを実測すれば、目隠しフェンスの必要な高さを決めることができるからです。

その前に前述した

・どこからの視線を隠すのか
・どこからの視線を隠すのか


をしっかりと確認する必要があります。

フェンスの高さは、

・1500mm
・1800mm
・2100mm
・2400mm


の20~30cmきざみで商品展開されています。

腰壁となるブロック塀の高さも考慮して実際に必要となる高さを現場で実測してみましょう。

建物との距離によっても高さって変わるの?

建物との距離によって必要な高さは変わってきます。

道路からの視線が気になる場合、実際に道路に立った時にどのくらいの高さで目隠しになるのかを検討する必要があります。

目隠しフェンスはどこまで隠したいのかを考えながら、部屋の天井しか見えないくらいの高さに設定しましょう。

外構業者を決めるポイント

YKK AP

外構業者を決めるポイントは以下になります。

外構業者を決めるポイント

・安さだけで選ばない

・実績が豊富な業者を選ぶ

・保証やアフターサービスの有無

安さだけで選ばない

外構業者を決めるポイントは、安さだけで選ばないことです。

価格が極端にやすい場合、必要資材を減らしている未熟な職人を使っているといった原因が考えられるからです。

簡単に値引き交渉に応じられる場合も注意が必要です。

ただし、適正価格範囲内での安価な施工の場合は、資材を共同で大量に仕入れていたり、無駄な経費を徹底的に削減をしたり、合理的なコスト削減がされている可能性もあります。

実績が豊富な業者を選ぶ

外構業者を決めるポイントは、実績が豊富な業者を選ぶことです。

信頼できる施工業者か判断する上で、実績は非常に重要なポイントになります。

業者の規模に関わらず、実績の有無は業者毎に異なります。

これまでどのような外構工事をしてきたのかを写真・動画で確認をしたり、実際に施工した現場を案内してもらい、話を聞くのも有効な方法です。

小規模業者の場合、一人の職人が様々な施工を行うため、一人あたりの技術力が高い傾向にあります。

保証やアフターサービスの有無

外構業者を決めるポイントは、保証やアフターサービスの有無を確認することです。

施工後の保証・アフターサービスは、外構を長持ちさせるために絶対に外せないポイントになります。

見積もり時に、10年保証などのアフターサービスの有無について、必ず確認をしましょう。

また、植栽を植える場合などは施工後も手入れの仕方や育て方をしっかりと指導してくれる業者を選びましょう。

依頼する業者の選定

外構業者を決めるポイントは、依頼する業者の選定です。

外交工事を依頼する場合は、建物を依頼する業者は施工会社にまとめて依頼するか他の外構専門業者に依頼するのかの2択になります。

施工会社にまとめて依頼するメリットってなに?

施工会社にまとめて依頼するメリットは以下になります。

施工会社にまとめて依頼するメリット

・打合せが一本化できる

・外構も含めた住宅の完成イメージができる

・工事費全体での金額調整で予算オーバーしにくい

などがあります。

しかしながら、施行会社にすべてお願いすると専門業者やホームセンターに依頼するよりも費用が高めになることが多いことです。

外構工事部門を備えた会社は少ないのでほとんど外注になり、そうなると中間マージンが発生するからです。

外構は暮らしはじめてから徐々に完成させたかったり、個性的なデザインにしたいなどの希望があるなら、建物と外構を分けて考えた方がいいでしょう。

施工会社にまとめてお願いすると希望や好みのデザインにならない場合が多いからです。

他の外構専門業者に依頼する場合は複数者からのデザイン提案や見積もりをとりましょう。

他の外構専門業者に依頼する場合は外構工事の優良業者紹介サービス【外構・エクステリアパートナーズ】のサイトがおすすめです↓
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複数社からの見積もりも取れるので価格を抑えたい場合や色々な提案をしてもらいたい人にはおすすめのサイトです。

外構・エクステリアパートナーズでは専門のアドバイザーがプロの視点で外構工事についてのアドバイスをしてもらえます。

また、窓口がひとつになるので複数の外構専門業社に見積もりを依頼したきのお断りする苦労や手間も省けます

他の外構専門業者に依頼することが決まったら、本体工事をしている施工会社としっかり顔合わせを行い打合せすることが必要です。

排水管の位置や電気配線など本体工事が完成してしまってからだと別途工事費用がかかるので、

本体工事が始まる設計段階で外構専門業者を建物の施工会社に紹介するのがベストです。

まとめ

今回は目隠しフェンスの高さの決め方が分からない人や目隠しフェンスの高さ制限や法的規制を知りたい人に対して、

目隠しフェンスの高さ制限や法的規制をご紹介してきました。

まとめると以下になります。

目隠しフェンスの高さの制限

・ブロック塀は1.2m以下
→控え壁を必要としない

・目隠しフェンスは

【2.2-(ブロック塀の高さ)】m以下
→トータルの高さが2.2m以下

目隠しフェンスの高さの決め方

・目隠ししたいものを明確に

・どこからの視線を隠すのか

・見えなくなる高さを実測する

外構業者を決めるポイント

・安さだけで選ばない

・実績が豊富な業者を選ぶ

・保証やアフターサービスの有無

ブロック塀の建築基準法上の決まり事はあるのですが、目隠しフェンスに関してはしっかりと決められていないのが現状です。

ブロック塀の法的規制に則って施工しましょう。

また、目隠しフェンスの高さを決める際はしっかりと現場で確認して、見えなくなる高さを実測しましょう。

この記事が目隠しフェンスの高さを決める時の参考になってくれれば幸いです。

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