2024年の玄関ドアはこれ!使いやすい玄関設備と失敗しない方法4選
玄関は広さや収納量だけでなく、他のスペースとどのようにつながるかで役割や暮らしやすさが変わります。
間取りや設備のトレンドも世の中の情勢と共に変化しています。
最近は、建築費用や光熱費、物価の高騰からなるべく無駄のない機能性の高い住宅が好まれています。
玄関設備も機能性の高いものが好まれているの?
スマートキーや顔認証キーなど玄関ドアに機能としてついているものが一般的になりました。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営していますが、
玄関はその家の第一印象になるので、明るさや快適さはもちろん、来客時についつい長話してしまうような空間づくりを心がけています。
今回は使いやすい玄関設備と失敗しない方法をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・使いやすい玄関設備と失敗しない方法
・玄関設備選びの注意点
上記のことがわかります。
玄関設備はスマートキーなど様々な機能や断熱性、気密性の高い玄関ドアなど時代のトレンドに合わせて進化しています。
また、玄関はどのような間取りにするのかでも印象が変わってきます。
間取りや設備選びをライフスタイルに合わせて慎重に検討し、使いやすい玄関づくりをしましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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使いやすい玄関設備と失敗しない方法
使いやすい玄関設備と失敗しない方法は以下になります。
使いやすい玄関設備と失敗しない方法
・安心、安全で使い勝手の良い玄関ドア
→スマートキー、顔認証キー
→テンキー付き屋外リーダー
→ワイヤレス屋内ボタン
・採光、採風のよい玄関
→LIXIL「リシェント」
→すべり出し窓
・気密、断熱、防犯性能を備えた引き戸
→断熱性の高い引き戸:YKKap「コンコードS30」
→「オートクルーザー」機能
・玄関土間とつながるテラス
→コンパクトにまとめられる玄関収納
→インナーテラス
安心、安全で使い勝手の良い玄関ドア
毎日の暮らしを振り返って、外出するときや帰宅したときに玄関ドアで
「不便だな…」
と感じたことはありませんか?
・解錠、施錠が面倒
・鍵のかけ忘れ
・間口が狭い
など、急いでいるときにはイライラしますよね。
最近の住宅の玄関ドアは鍵を身につけていればタッチするだけ、スマホやカードをかざすだけで解錠、施錠ができるスマートキーが採用されています。
荷物を持っている時や雨の日、暗い時間でも鍵を出さずに解錠できて便利です。
専門アプリをダウンロードしてドアに登録すれば、出かけるときに施錠したか、留守の間に家族が解錠、施錠したかまでわかるものもあります。
外出先から操作できる機能をつけることも可能です。
また、リモコンキーを身につけてドアの前に立つだけで解錠、施錠できる顔認証キーもあります。
こちらはYKKapさんの顔認証キーの解説です↓
センサーの認証角度が70°なので身長120〜190cm程度に対応可能です。
性能としては、一卵性双生児などは判別できずに認証してしまう場合があります。
LIXILさんの「FamiLock(ファミロック)」には、締め出しや帰宅後の施錠忘れを防止してくれる機能が付けられます↓
テンキー付き屋外リーダーは
・鍵を持たずに外出に出て自動施錠されてしまった
・外出先に鍵を忘れてしまった
などの場合でも暗証番号の入力で解錠できます。
ワイヤレス屋内ボタンは、室内からワンタッチで解錠できドアが閉まると自動で施錠してくれます。
玄関ドアの幅は80〜87cmが一般的で車椅子の出入りも不便がないサイズになります。
それよりも狭いものは、人が出入りするだけなら不便さはありませんが、大きな荷物を持っていると窮屈に感じるので慎重に検討しましょう
採光、採風のよい玄関
玄関に採光がなくて暗いというご家庭は意外と多いです。
照明をつければ明るくなりますが、湿気やニオイが気になって換気したいと感じることは多いはずです。
玄関はその家の第一印象となる場所なので、明るく清潔なイメージにしたいですよね。
採光、採風のための小窓を設置したり、風と光を通す玄関ドアを選んだりすれば、閉塞感もなく、ニオイがこもることもありません。
LIXILさんの玄関ドア「リシェント」は、断熱性を損なわずに光を取り入れるだけでなく、ドアの鍵を閉めたままで採風が可能の玄関ドアになります↓
採風部分には格子がついていて、外からてを差し込めないようになっています。
網戸もついているので、虫が入る心配もありません。
また、玄関に窓をつける場合は効果的に換気できて防犯性のある窓を選んで、光を多く取り入れられる位置に設置しましょう。
上の写真は三協アルミさんのすべり出し窓の例です。
すべり出し窓は換気性能が高く、閉めたときにサッシと窓枠がピッタリくっつくので引き違い窓よりも気密性が高いです。
省スペースで防犯性もあるので、玄関にはおすすめの形状です。
気密、断熱、防犯性能を備えた引き戸
注文住宅では開閉のしやすさから室内扉を引き戸にしたいと希望するご家庭が多いようです。
メリットとしては以下のことが挙げられます。
・開口にゆとりがある
・開けっぱなしにできる
・前後の開閉スペースがいらない
・子供や高齢者でも開閉が簡単
などが挙げられます。
一方で、引き戸は建具枠と戸のあいだや扉が接している部分にすき間が出来やすいので、
開き戸に比べて気密性が低く、断熱性、防音性、防犯性についても開き戸より劣ります。
玄関ドアを引き戸にする際には不安があります。
最近では断熱性の高い引き戸が開発され、スマートキーをつけることもできて、防犯面でも安心のものもあります。
一例として、YKKapさんの断熱スライディングドア「コンコードS30」を見てみましょう↓
ドア本体と引き込み枠には断熱材が使用され、扉が接する部分には気密材が入っているので、引き戸のデメリットがかなり軽減されています。
また、扉から手を離すと自動でゆっくり閉まる「オートクルーザー」機能が標準仕様となっています。
この機能は、外気温の変化や風の影響、閉めかたによってスピードを調整してくれるという優れものです。
勢いよく閉めても跳ね返らず、閉まるスピードは気温が高くなると速くなり、低くなるとゆっくりになるそうです。
スマートキーや顔認証キーも開き戸同様に使用できます。
引き戸を考えているご家庭はなるべくケチらずにこのような機能性の高い商品を選ぶことをおすすめします。
デザインは開き戸の断熱玄関ドア「ヴェナートD30」と同じものが揃っていて28種類から選ぶことができます。
玄関土間とつながるテラス
最近は玄関にシューズインクローゼットをつくるご家庭が増えています。
通路を設けて家族の靴やアウトドア用品などを収納できるようにするには、最低でも1.5〜2帖は確保したいところです。
1帖程度で通路をうまくとれないなら、シューズボックスを設置したほうが使い勝手は良くなります。
毎日履く靴やバッグ、傘など必要なものを収納できる玄関収納を選びましょう。
こちらはエクステリアや建材などを販売するDAIKENさんの玄関収納です↓
玄関収納は限られたスペースの中でいろいろなものをコンパクトにまとめて収納できる形状であることが大切です。
また、玄関まわりに収納スペースを広く取ることができない場合は、土間とテラスをつなげる方法があります。
LDKに面したテラスに屋根や囲いをつくって雨や風を防げるようにすれば、収納棚を設置したり、自転車を置いたりもできます。
上の間取りのように四方に壁や窓をつくるとインナーテラスとなり、外構ではなく本体工事の一部になります。
テラスやデッキのような外構工事よりは高額になりますが、通常の部屋をつくるより建築費用は安価です。
玄関は出入りする場所というだけでなく、他の空間とうまくつなげることでも機能性がアップします。
間取りや設備選びをライフスタイルに合わせて慎重に検討し、使いやすい玄関づくりをしましょう。
まとめ
今回は使いやすい玄関設備を知りたい人や玄関設備で失敗したくない人に対して、
使いやすい玄関設備と失敗しない方法をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
使いやすい玄関設備と失敗しない方法
・安心、安全で使い勝手の良い玄関ドア
→スマートキー、顔認証キー
→テンキー付き屋外リーダー
→ワイヤレス屋内ボタン
・採光、採風のよい玄関
→LIXIL「リシェント」
→すべり出し窓
・気密、断熱、防犯性能を備えた引き戸
→断熱性の高い引き戸:YKKap「コンコードS30」
→「オートクルーザー」機能
・玄関土間とつながるテラス
→コンパクトにまとめられる玄関収納
→インナーテラス
玄関設備はスマートキーなど様々な機能や断熱性、気密性の高い玄関ドアなど時代のトレンドに合わせて進化しています。
また、玄関はどのような間取りにするのかでも印象が変わってきます。
間取りや設備選びをライフスタイルに合わせて慎重に検討し、使いやすい玄関づくりをしましょう。
この記事が少しでも使いやすい玄関設備を考えるときの手助けになってくれれば幸いです。
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アーキトリック一級建築士事務所