おしゃれな庭には植えてある!後悔した体験談や庭木選びのポイントを徹底解説
庭つきのマイホームを購入するとどのような庭にしようかや庭木は何を選ぼうかと考えます。
玄関まわりや門、フェンスまわりなど植える花や木によって外観の印象はかなり変わります。
庭木はどうやって選べばいいの?
庭木はそれぞれの植物の特徴をまずはよく知ることが必要です。
どのような植物なのか特徴や手入れの仕方、デメリットなどをしっかりと調べましょう。
私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
中庭を作るときは必ずシンボルツリーを植えることをおすすめしています。
おすすめのシンボルツリーについてはこちらの記事をご参照ください↓
今回はおしゃれな庭には植えてある植栽を徹底解説いたします。
そして、庭木を選ぶ際に暮らし始めてからどのような手入れが必要になるのか、どんなデメリットがあるかなどをご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・後悔につながる庭づくりの体験談
・庭木選びのポイント
上記のことがわかります。
庭木は見た目の良さだけでなく数年後も良い状態が保てるかどうか、
それぞれの植物の特徴をよく知って投げ出さずに手入れしていくことが大切です。
どんな庭木にしようか考える際は見た目だけでなく、家族でしっかり手入れできるか話し合いながら決めていきましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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後悔につながる庭づくりの体験談
庭づくりは専門業者に依頼する人や自分でチャレンジする人など様々だと思います。
どちらも仕上がった当初は見た目もよく日々の手入れが楽しいと感じるのではないでしょうか。
庭つきのマイホームを購入して芝生を張り、花壇をつくって玄関脇にシンボルツリーを植えたご家庭での後悔したことをいくつかあげてみましょう。
芝生の手入れが大変
切り芝を張ってから綺麗に生えそろうまで維持管理が大変です。
庭つきのマイホームを購入した当初は張った後の芝刈りや水やり除草も頑張れますが、
梅雨明けは芝が伸びるのが早く、1週間に1度のペースで芝刈りや草むしりをしなければならなくなり手入れが大変になります。
花壇の花を放置
花壇の花も季節ごとに植え替えをして美しさを保っていましたが、3年後には手入れが面倒になって放置してしまったなんてご家庭もあります。
玄関脇のシンボルツリーで悲劇
比較的手入れがラクといわれている「実がなる木」ジューンベリーですが、思わぬ落とし穴があります。
ジューンベリーとはバラ科の落葉果樹でりんごに似た香りがあります。
あるご家庭の実際の例をあげてみます。
そのご家庭では来客があったときにふわっといい香りがしたらすてきだな〜と考えていたそうです。
ジューンベリーは落葉樹なので冬場は葉が落ちます。
春になると小さな白い花が咲いて6月ごろに実がなりはじめます。
実のなる時期は毎朝少しずつ収穫していたそうですが、忙しいとついサボってしまっていたそうです。
そしたら、ある日2羽の鳥が赤く色づいたジューンベリーを食べにきて、食べクズやフンなどで玄関まわりが汚れはじめたそうです。
かなりの量が実るので収穫しても消費が追いつかない状況になると放っておくことになり、それを鳥たちが食べてしまうようになりました。
玄関ポーチの両脇に植えていたので食べクズやフンが来客者の目に入ったら大変と、実がつく時期は早起きして収穫と掃除をすることが日課になったとのことです。
これは落葉の時期よりも大変ですよね。
シンボルツリーを選ぶときはそこまで考えていなかったとのことです。
実がなるからには消費のことまでしっかり考えなければならないです。
庭木選びのポイント
他の失敗談では以下のようなことが挙げられます。
庭木選びの失敗談
・育ちすぎて日当たりが悪い
・背丈のある木の剪定が大変
・落ち葉が隣家の迷惑になる
・鳥や虫が多くなる
・手入れが不十分で育たない
などがあり、選ぶ際に知識がないと後悔につながることが色々と考えられます。
庭木を植える目的は以下になります。
庭木を植える目的
・日陰を作りたい
→カエデ、エゴノキ
・目隠しをしたい
→ハイノキ、沈丁花、サザンカ
・眺めを楽しみたい
→シルバースター、ローズマリー
など、ご家庭によってさまざまだと思います。
目的別に見ていきましょう。
日陰を作りたい
あえて日陰を作る場合は、カエデやエゴノキなどの落葉高木がおすすめです。
どちらも成長すると10mほどになるので狭い庭には不向きですが、テラスやデッキに日陰を作るには最適です。
落葉すると掃除が大変ですが、冬は日差しを確保できます。
目隠しをしたい
あまり広くない庭にフェンスなどをたてると閉塞感がありますが、緑で目隠しすれば室内からも通りからも緑が見えて目を楽しませてくれます。
オープン外構で庭木を目隠しに取り入れるのもいいですよね。
隠したい場所や洋風、和風かによって選びかたは変わりますが、枝や葉が細かい常緑樹がおすすめです。
シンボルツリーとして人気があり目隠しも兼ねているのは「ハイノキ」という常緑樹です。
枝や葉が細くすっきりとしていて高さ3〜5mと高くならず、頻繁に選定する必要もないので手入れもラクです。
あまり広くない庭でも管理がしやすいことから人気がある常緑樹です。
また、和風の庭であれば沈丁花(じんちょうげ)やサザンカなども選ばれています。
眺めを楽しみたい
デザイン性を重視した庭づくりをするなら、地面から目線の高さまでを彩ってくれる低木をうまく取り入れてみましょう。
ある程度の高さがあるシンボルツリーと色彩が異なる低木を組み合わせるとおしゃれさが増します。
低木は一般的に人の身長よりも低いもので成長しても2mくらいまでの庭木を指します。
横への広がりがあり本数が必要になることも多いので、剪定や肥料、病害虫対策などの手間があまりかからないものを選びたいですね。
あまり日当たりが良くない庭でも育てやすいシルバースターは見た目もおしゃれで人気があります。
シルバースターは高さ1.5m前後の常緑針葉樹で、剪定をしなくても美しい形状を保ちやすい低木です。
また、料理にも使えるローズマリーなどもいいですね。
おすすめ低木
手入れがしやすく見た目にもおしゃれな低木は、自分で庭づくりをしたい人におすすめの庭木です。
花を咲かせるものも含めイングリッシュガーデン風の庭づくりにもぴったりです。
小さいアジサイのような「アナベル」↓
葉が美しい「シルバープリペット」↓
などは暑さや寒さにも強く育てやすいといわれています。
どちらも横に広がりやすいので、あまりスペースがない場合は形を整えながら育てていくとよいでしょう。
また、花壇に季節ごとの花を植えるのは手間がかかりそうですが、様々なハーブを植えて鑑賞しながら調理やハーブティーに使用するという方法もあります。
ハーブは病害虫に強く初心者でも育てやすいので庭づくりがはじめての人でも気軽にチャレンジできます。
ハーブには一年草と多年草があり、初心者には植え替えしなくてもよい多年草のハーブがおすすめです。
多年草のハーブには以下のような種類があります。
多年草のハーブ
・ペパーミント
・スペアミント
・アップルミント
・レモンバーム
などのミント系は暑さや寒さに強く生命力もあるので放っておいても育ちます。
ローズマリーは常緑で雪が降ってもそのまま育つので1年中料理に使えます。
ただし、ハーブはどんどんネガ広がって増えていくので葉が生い茂らないように注意が必要です。
まとめ
今回は庭木選びのポイントを知りたい人や庭づくりでの失敗談を知りたい人に対して、
おしゃれな庭には植えてある植栽や庭木を選ぶ際に暮らし始めてからどのような手入れが必要になるのか、どんなデメリットがあるかなどをご紹介してきました。
まとめると以下になります。
庭木選びの失敗談
・育ちすぎて日当たりが悪い
・背丈のある木の剪定が大変
・落ち葉が隣家の迷惑になる
・鳥や虫が多くなる
・手入れが不十分で育たない
庭木を植える目的
・日陰を作りたい
→カエデ、エゴノキ
・目隠しをしたい
→ハイノキ、沈丁花、サザンカ
・眺めを楽しみたい
→シルバースター、ローズマリー
多年草のハーブ
・ペパーミント
・スペアミント
・アップルミント
・レモンバーム
庭づくりはそれぞれの植物の特徴をよく知って投げ出さずに手入れしていくことが大切です。
どんな庭木にしようか考える際は見た目だけでなく、家族でしっかり手入れできるか話し合いながら決めていきましょう。
この記事が少しでもこれから庭づくりをされる方々の参考になれば幸いです。
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