超初心者向け!注文住宅を建てる手順やスケジュール、期間までを徹底解説
注文住宅を建てる人は人生ではじめての人が大半です。
自分で色々と調べる人はいいのですが、調べる時間がなかったり、調べ方を知らなかったりする人が多いです。
マイホームを持ちたい、注文住宅を建てようと思った時には、様々な疑問が湧いてきます。
何からはじめたらいいの?
期間はどれくらいかかるの?
といった疑問からはじまり、予算はいくら必要かやどこにお願いすればいいのかなど…疑問は様々です。
建売住宅はすでに完成しているものなので手続きさえ済めば、すぐに暮らせるようになりますが、
注文住宅のスケジュールは今のご自身の状況によって様々です。
私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきました。
地方都市なので土地持ちのお客さんがほとんどでしたが、
既存の建物を解体する必要があり建てるまでに2年以上かかってしまったなんてこともありました。
今回は家を建てる手順やスケジュール、期間までを徹底解説します。
注文住宅を建てたいと思ってから引き渡しまでの流れについてご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・施工会社を選ぶまでの流れ
・建築工事の流れ
上記のことがわかります。
今回はハウスメーカーや工務店にお願いする場合の流れについて
・施工会社を選ぶ期間:1〜3ヶ月
・着工前の打合せから引き渡しまで:5〜6ヶ月
合計で6〜9ヶ月以上はかかるとしましたが、
設計事務所に注文住宅をお願いすると着工前の設計段階でかなり詳しく要望を聞いてくれるので、
スケジュール的に時間がかかってしまうことが多いです。
これから何十年も暮らす住宅をそんなに短い時間で決めていいのかというのが私の考えです。
現在、あまりいい情勢ではないのでスムーズにいかない場合もありますが、参考にしていただければ幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
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施工会社を選ぶまでの流れ
設計事務所に注文住宅を依頼するときの流れについてはこちらの記事をご参照ください↓
この記事では、一般的なハウスメーカーや工務店に頼む場合の流れについてみていきます。
思い立ってから土地、施工会社を選ぶまでの期間は1〜3ヶ月と考えられます。
なかなか土地が見つからなくて半年くらいかかってしまうこともあります。
皆さんそれぞれの借入限度額があるのでそれに合わせて予算額を決めることからはじめます。
予算額を決める
現状では支払いができても、5年後、10年後、20年後には経済状況が変わることを考えて、キャッシュフロー表を作ってみましょう。
どんな家にしたいかどれだけの広さの部屋がいくつ必要かだけでなく、何を重視して家を建てたいか考えましょう。
これによって得意とするハウスメーカーや工務店が違ってくるからです。
予算額と家のデザイン、コンセプトを併せて考えるとどの会社に依頼すればいいのかが見えてきます。
どこで暮らしたいのか
暮らしたい地域が限定されていてそれが最重要と考えるのであれば、先に土地代の目安をつけてから建築費を考えた方が良いでしょう。
通勤や通学を考えて駅まで徒歩圏内の土地を選ぶと土地代の予算は上がります。
総予算額-建物金額=土地の金額
となるので土地の金額にかけられる予算から土地を選ぶ方法もあります。
この場合、建物金額は概算で見積もりを出してもらうといいでしょう。
暮らしたい地域の土地がなかなか自分では見つからない場合は施工会社に探してもらう方法もあります。
施工会社を選ぶ
土地が決まっていない場合で施工会社を選ぶ際は、不動産も取り扱っている施工会社を選ぶことをおすすめします。
家の広さやデザイン、機能性を一番に考えたいのであれば、先にいくつかの施工会社に家の見積もりを出してもらって、気に入った会社に
「この家が建てられる土地を〇〇万円程度で探してください」
といった流れにした方が大きな予算オーバーを防ぐことができます。
総予算額-建物金額=土地の金額
という考え方ができるからです。
このような方法は引越しの時期や最寄り駅までの交通手段にあまりこだわりがない方向けです。
それでも先に暮らしたい地域の土地代の相場は調べておきましょう。
建築工事の流れ
着工前の打合せから引き渡しまでは早くて5〜6ヶ月、長くて1年弱くらいかかります。
着工前
土地と施工会社が決まったらいよいよ建築工事に向けての打ち合わせが始まります。
この段階で間取りや外観と共に以下のようなことを決めていきます。
着工前に決めること
・システムキッチン、ユニットバス、洗面台
・トイレの種類やグレード、オプション設備
・床材、クロス、扉、窓の種類や性能
・床暖房、エアコンの範囲や種類、性能
などを正式に決定して正確な金額を打ち出し建築請負契約を結びます。
施工会社によっても異なりますが、打合せは通常5〜10日程度と考えておきましょう。
多ければ良いというものでもないと思います。
施工会社は打合せ自体にもコストがかかっているので、家族でよく話し合って効率的な打合せができると良いでしょう。
ここで決定した金額で住宅ローンを申し込みを行うわけですが、
借入限度額ギリギリで審査をすると希望の金額に届かないことがあり、どこかで調整しなければなりません。
借入額で建築費用がまかなえないからといって、手持ちのお金を全てつぎ込んでしまうと暮らしはじめてから家計が火の車になる可能性もあります。
中には家を手放すことになった人もいるので注意しましょう。
また、建築請負契約書をかわしてからあれこれ変更すると追加料金が発生することがあります。
例えば、水まわりの設備を施工会社の標準仕様で決めておいて、契約後に変更するような場合です。
特にシステムキッチンやユニットバスなどはグレードアップの変更などによっては100万円単位の追加料金が発生することもあります。
もう一つ注意しておきたいことは、カーテンです。
フルオーダーで住宅ローンに含めておけば安心ですが、
全てを施主支給と考えていて大開口の掃き出し窓や規格外サイズの窓が多いと大きな出費になる可能性があります。
カーテンは意外と高いものです。
着工後
着工後の大まかな流れはこのようになっています。
着工後の大まかな流れ
・あいさつまわり
・地鎮祭
・着工
・上棟式
・竣工検査
・引き渡し
着工前に忘れてはいけないのが「近隣へのあいさつまわり」です。
工事がはじまると車両の出入りが多くなったり、早朝から大きな音が出たり、それが数ヶ月にわたって続くわけなので、
近隣の方々には挨拶を施工会社でも行ってくれますが、ご自身でも挨拶しておくことをおすすめします。
家を建てる場所が現在の住まいと近いなら着工後はなるべく足を運ぶようにした方が良いでしょう。
施工会社とご近所さんが知らないところでトラブルになっている可能性もあります。
また、打合せした内容は担当者を介して大工さんに伝えられますが、連携不足や伝達の仕方がうまくいかず違う仕上がりになってしまうこともあります。
打合せの段階では大工さんと話す機会がほとんどないので、トラブルを防ぐためにも着工後、大工さんたちとマメにコミュニケーションをとることは大切です。
逐一チェックしているという雰囲気は出さずに休憩時間にお茶を持っていきながら、雑談の中でマイホームについての思い入れなどを話しておくと良いでしょう。
建築現場から遠かったり仕事でなかなか時間が取れなかったりする場合は、工事の節目ごとに足を運んでみましょう。
建築中の大まかな工程やスケジュールは契約時や地鎮祭の時に渡してくれるはずです。
キッチンなどが入る設備設置工事や電気工事、内装工事などの時に行って心配事があれば聞いてみましょう。
特にコンセントは壁が出来上がってから変更をお願いすると壁に穴を開けたりして、費用が跳ね上がるので注意しましょう。
配線工事の日に立ち会って確認しておけば変更にギリギリ間に合うかもしれません。
まとめ
今回は注文住宅を建てる手順を知りたい人や注文住宅を建てる時に気をつけることを知りたい人に対して、
注文住宅を建てる手順やスケジュール、期間までを徹底解説してきました。
まとめると以下になります。
注文住宅の引き渡しまでの期間
・施工会社を選ぶ期間:1〜3ヶ月
・着工前の打合せから引き渡しまで:5〜6ヶ月
着工前に決めること
・システムキッチン、ユニットバス、洗面台
・トイレの種類やグレード、オプション設備
・床材、クロス、扉、窓の種類や性能
・床暖房、エアコンの範囲や種類、性能
着工後の大まかな流れ
・あいさつまわり
・地鎮祭
・着工
・上棟式
・竣工検査
・引き渡し
今回はハウスメーカーや工務店にお願いする場合の流れについて
合計で6〜9ヶ月以上はかかるとしましたが、
設計事務所に注文住宅をお願いすると着工前の設計段階でかなり詳しく要望を聞いてくれるので、
スケジュール的に時間がかかってしまうことが多いです。
これから何十年も暮らす住宅をそんなに短い時間で決めていいのか?というのが私の考えです。
現在、あまりいい情勢ではないのでスムーズにいかない場合もありますが、参考にしていただければ幸いです。
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アーキトリック一級建築士事務所