こんなはずじゃなかった!?設計段階で注意したけど後悔した仕様や間取りの失敗例

夢にまでみたマイホーム、間取りと仕様をしっかりと考え抜いたはずなのに、暮らしてみたら失敗だったという声も少なくありません。

仕様や間取りで失敗するとどうなるの?

仕様や間取りで失敗すると以下のように感じてしまうことがあります。

後悔した仕様や間取りの失敗例

・日々の洗濯が湯鬱になる

・忙しい朝にぶつかる

・こんなにうるさいと思わなかった

・どうして付けなかったのかの後悔

このように感じてしまう失敗例が具体的にどのようなものなのかを以下でみていきましょう。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎仕様や間取りでの失敗例を知りたい人

▶︎仕様や間取りの注意点を知りたい人

上記の方々に対して、設計段階で注意したのに後悔した仕様や間取りの失敗例をご紹介します。

この記事が仕様や間取りを決める際の参考に少しでもなってくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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後悔した仕様や間取りの失敗例

仕様や間取りで失敗すると以下のように感じてしまうことがあります。

後悔した仕様や間取りの失敗例

・日々の洗濯が湯鬱になる

・忙しい朝にぶつかる

・こんなにうるさいと思わなかった

・どうして付けなかったのかの後悔

日々の洗濯が湯鬱になる

日々の洗濯が湯鬱になる間取りは以下の場合に多いです。

日々の洗濯が湯鬱になる

・2階にサンルーム

・浴室暖房乾燥機が期待はずれ

2階にサンルーム

共働きで外に洗濯物を干して出かけられないのでサンルームを作るご家庭も多くなっています。

日光に当てたいと考えて2階にサンルームを作り1階からの上り下りが大変という後悔が多いです。

ご夫婦と小中学生のお子さん2人といったご家庭では、日々の洗濯について頭を悩ませることが多いです。

子供が出す体操着や毎日使うバスタオル、1日でも洗濯しないとどっさりと溜まってしまいます。

夜、または早朝に洗濯物を干すのですが、一度で抱えきれない場合は2往復しなければならず洗濯が湯鬱になってしまったり、

ファミリークローゼットも1階にあるので下に持ってきてたたむのも面倒など…

間取りを考えるときは少しくらい不便なら頑張ろうと思いがちですが、20年、30年と暮らすマイホームなので、どこに重点をおくかよく考えましょう。

浴室暖房乾燥機が期待はずれ

これがあれば、雨の日でも夜間でも短時間で洗濯物が乾くと期待に胸をおどらせて設置するご家庭も多いのですが、

短時間で乾かすためにはそれなりの手間がかかるのが現実です。

まず、浴室内の水分をしっかりとらないと乾燥機としての役割を果たしません。

・浴槽のお湯を抜く

・浴室内の水滴を拭く


せっかく短時間でできると思ったのにかえって面倒になってしまったなんてこともあります。

光熱費も1時間30円以上かかるためなかなか乾かないと電気代が高くなってしまいます。

また、夜に洗濯物を干しておきたいのですが中高生の子供がなかなかお風呂に入ってくれなかったり、

洗濯物が干してあるので朝シャワーが使えないなどのデメリットもあります。

浴室暖房乾燥機に100%頼ろうとしたご家庭でもなかなか厳しいのが現状のようです。

忙しい朝にぶつかる

忙しい朝にぶつかる間取りは以下の場合に多いです。

忙しい朝にぶつかる

・対面キッチンが狭い

・トイレがひとつしかない

対面キッチンが狭い

対面キッチンは子育て世代のご家庭に人気ですよね。

対面キッチンには、以下の2種類があります。

・片面が壁についているペニンシュラキッチン

・四方が壁についていないアイランドキッチン


忙しい朝にぶつかる不便さを感じているご家庭はペニンシュラキッチンが多いようです。

LDKでリビングをなるべく広くとるために、キッチンをひとりが作業すると想定して設置してしまうとこのような後悔が多いです。

忙しい朝は自分で食べるものは用意してお皿も自分で洗いましょうというご家庭って多くないですか?

家族が多い場合はキッチンに回り込むスペース、調理で動くスペースにある程度広く作っておかないとぶつかってしまいます。

忙しい時間に家族がどのように動くかを想定して間取りを考えることは大切です。

トイレがひとつしかない

注文住宅を建てるときに迷うこととして、トイレを2階にも設置するかどうかがあります。

朝、家をでる時間が重なるご家庭ではトイレを取り合う時があります。

お子さんが小さいうちは気にならないのですが、先々のことを考えるとトイレを2ヶ所にした方がいいことも多いです。

やはりトイレに行きたいタイミングは家族で被ってしまうことが多いのかもしれません。

こんなにうるさいと思わなかった

こんなにうるさいと思わなかったという間取りは以下の場合に多いです。

こんなにうるさいと思わなかった

・2階にお風呂と洗濯機、トイレ

・吹き抜けがうるさい

2階にお風呂と洗濯機、トイレ

夫婦の寝室や受験生の子ども部屋の真上にお風呂と洗濯機、トイレがあるので排水音がうるさいという不満も多いです。

壁の中のパイプを通って流れる排水ですが、音が結構聞こえてしまいます。

真上が浴室だと物音が聞こえる場合もあります。

また、お風呂上がりに洗濯をして浴室暖房乾燥機を使用するとその音も響くこともあります。

このような音は生活が始まってからわかることなので、こんなにうるさいと思わなかったなどの後悔がないように、

もし2階に水回りを考えている場合は事前に建築士に相談しましょう。

吹き抜けがうるさい

吹き抜けは開放感があって良いのですが、音が響きやすいというデメリットがあります。

特にリビングの吹き抜けの上が寝室になっていると、テレビの音や食器を洗う音などが2階に響いて気になるという不満もあるようです。

特にテレビの音は2階の方へ抜けていく感じになるので正面にいて聞こえずらくなることもあります。

2階の方がよく聞こえるなんてことも…

こうなると正面で聞くためにテレビのボリュームを上げがちになり2階がさらにうるさくなってしまいます。

デザインや開放感、採光などを重視して吹き抜けにするご家庭も多いのですが、

特にリビングの吹き抜けは光熱費やメンテナンスの問題もあるので慎重に考える必要があります。

どうして付けなかったのかの後悔

どうして付けなかったのかの後悔という間取りは以下の場合に多いです。

どうして付けなかったのかの後悔

・雨戸、シャッターがない

・玄関の電気錠をあきらめた

・外壁の価格を落とした

雨戸、シャッターがない

予算の関係で雨戸、シャッターをつけない、または2階だけつけないなどのご家庭も少なくありません。

通常は不便を感じませんが、台風が来た時にかなり後悔する場合があります。

毎年必ず来るとは限りませんが、物置が倒れたりするような台風の場合は風がおさまるまで心配ですよね。

またシャッターをつけることでの防災や防犯だけでなく、

日当たりがよすぎるリビングの大きなガラスに雨戸やシャッターをつけると遮光、遮熱、遮音の役割も果たしてくれます。

閉めても真っ暗にならないルーバー式のものがよいでしょう。

玄関の電気錠をあきらめた

最近では玄関にタッチレスのリモコンキー・カードキーのドアを採用するご家庭も増えています。

車のキーを思い浮かべていただくとわかりやすいと思いますが、一度タッチレスキーを使うともとには戻れないという人が大多数のようです。

停電などの非常事態に使用できなくなるという心配をされる方もいますが、そこは各メーカーがしっかりと対策を講じているので大丈夫です。

開閉に便利なだけでなく、防犯対策としても優秀なので新築の際は検討してみましょう。

外壁の価格を落とした

外壁材にはサイディングを選ぶご家庭が多いのですが価格も様々です。

予算オーバーのため外壁材を安いものにすると色あせなどの劣化が早かったりします。

カタログで大丈夫そうに見えても面積が大きいので印象が全く違ってしまう場合もあります。

せっかく完成したマイホームを外から眺めてがっかりしたくはありませんよね…

費用を削る場合に外壁や屋根などを妥協すると、後で大がかりな修繕が必要になる可能性があるのでよく調べてから判断しましょう。

図面やカタログだけでは気づかないことがたくさんあります。

まとめ

今回は仕様や間取りでの失敗例を知りたい人や仕様や間取りの注意点を知りたい人に対して、

設計段階で注意したのに後悔した仕様や間取りの失敗例をご紹介してきました。

まとめると以下になります。

後悔した仕様や間取りの失敗例

・日々の洗濯が湯鬱になる

・忙しい朝にぶつかる

・こんなにうるさいと思わなかった

・どうして付けなかったのかの後悔

日々の洗濯が湯鬱になる

・2階にサンルーム

・浴室暖房乾燥機が期待はずれ

忙しい朝にぶつかる

・対面キッチンが狭い

・トイレがひとつしかない

こんなにうるさいと思わなかった

・2階にお風呂と洗濯機、トイレ

・吹き抜けがうるさい

どうして付けなかったのかの後悔

・雨戸、シャッターがない

・玄関の電気錠をあきらめた

・外壁の価格を落とした

いちど後悔すると何十年と同じところが気になって気持ちが落ちこんでしまいます。

失敗例をしっかりと参考にして、自分に合った仕様や間取りを考えましょう。

この記事が仕様や間取りを決める際の参考に少しでもなってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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