間接照明だけじゃない!?生活を豊かにするために照明計画が重要です

昼間はしっかりと開口部から自然光を取り入れることができる住宅のなら16時~24時の8時間は照明の光のもと過ごしていることになります。

これは人工的な光のもと人生の約1/3をすごしていることになります。

生活を豊かにするためには照明は重要な要素のひとつであり、しっかりとした照明計画が重要です。

生活を豊かにするための照明というとホテルや旅館のロビーなどの間接照明をすぐに思い浮かべるかもしれませんが…

間接照明だけじゃないの?

間接照明は照明計画の一部であって、効果的な照明計画をするには総合的に考えなければなりません。

今回は住宅の照明計画に焦点をあて、生活を豊かにするためにはどのような照明計画が必要なのかをご紹介できればと思います。

この記事が住宅の照明計画をどのようにするのか悩んでいる人にとって照明計画する上でのイメージ作りに役立ってくれれば幸いです。

照明計画は局所的な明るさを

照明計画のするときに知っておきたいのが以下の用語になります。

・色温度(K:ケルビン)
・照度(Lx:ルクス)
・演色性(Ra:アールエー)


これらの用語についてはこちらをご参照ください↓

住宅の照明は夕方から夜にかけての明るさを確保する役割があるのですが、

仕事から帰ってきて、キッチンで料理したり、食事を食べたり、テレビを見たり、読書をしたり、趣味のプラモデルを作ったり…

と様々なシーンがありますが、それぞれに必要な照度(Lx:ルクス)や色温度(K:ケルビン)演色性(Ra:アールエー)が異なります

これは私個人の意見ですが、部屋全体を均一に明るすることよりも必要な箇所を局所的に明るくするほうが夕方や夜の雰囲気を演出するのには効果的だと思います。

例えば

子どもたちがリビングでテレビを見ている、その一角でお父さんが読書やプラモデルを作っているシーンを想像してみましょう。

リビングの一角で読書やプラモデルを作るのに暗いからといって、部屋全体を均一に明るくしてしまってはリビングの雰囲気が台無しになってしまいます。

このように必要な箇所を局所的に明るくするほうが夕方や夜の雰囲気を演出するのには効果的だと思います。

それを踏まえた上で、リビングやダイニング、キッチンなどどのように照明計画を考えればいいのかを見ていきたいと思います。

リビング

均一な明るさより局所的な明るさを

リビングでの照明計画は以下のことに気おつけましょう。

・色温度2700Kで照度100~200Lx程度
・間接照明やブラケットで壁や天井を照らす
・フロアスタンドで読書などの明るさを確保
・局所的な明るさをこころがける
・リビングライコンでシーンを切り替える
・バイオエタノール暖炉などインテリアを利用


リビングの照度はあまり明るすぎるとリラックスすることができません。

電球色と呼ばれる2700Kの色温度で照度は100〜200Lxほどあれば十分だと思います。

リビングでは直接的にテーブルや床を照らすのではなく、間接照明やブラケットなどで壁や天井を照らすようにしましょう。

間接照明やブラケットなどで壁や天井を照らすとその反射拡散光で部屋全体を明るくする効果があります。

また、読書など手元の明るさが必要な場合はフロアスタンドで局所的に明るくしましょう。

子供がリビングで勉強したり、夫婦でお酒を飲だり、Netflixで映画や海外ドラマを楽しんだりと様々なシーンでリビングの雰囲気を変えたい場合はリビングライコンがおすすめです。

リビングで炎を見ながら家族のだんらんを楽しむならバイオエタノール暖炉などのインテリアがおすすめです。

ダイニング

ダイニングでの照明計画は以下のことに気おつけましょう。

・部屋全体は色温度3500~4200K
・ダイニングテーブル上で照度200〜500Lx
・ペンダントライト(Ra80以上)を設置
・テーブルとイスの配置を考慮する


色温度は3500〜4200Kで料理の色合いがわかりやすい温白色から白色の色温度がいいと思います。

ダイニングルーム全体を明るくするのではなくダイニングテーブルの上で200〜500Lxの照度があれば十分です。

朝食や夕食を美味しくいただくには、新鮮なサラダやお肉が本来の色を鮮やかに発色するようにRa80以上の演色性のあるペンダントライトを設置しましょう。

今ではあたり前になっているLEDですが以前に比べ演色性はRa70~95とかなり改善されています。

ペンダントライトを設置する際はダイニングテーブルとイスをプラン上で配置し取付け位置を検討しましょう。

ライティングレールなどで位置を調節できるペンダントライトもあります。

キッチン

キッチンでの照明計画は以下のことに気おつけましょう。

・色温度5000Kで照度200〜500Lx程度
・調理台は手元が明るくなるようにする
・作業する時の影が落ちないようにする
・補助的なダウンライトの配置する


LDKが一体の場合はキッチンだけ明るくなってしまいますが、キッチンは機能性重視で作業のしやすい色温度と明るさにしましょう。

ダイニング側に光がもれないシーリングライトなどでリビングの雰囲気を壊さないようにしましょう。

キッチンの上部に吊り戸を設ける場合は吊り戸の下部に手元が明るくなるように棚下灯をつけましょう。

照明を配置する時は作業する人の影が手元に落ちないように配置する必要があります。

ユニバーサルダウンライトなどで手元が明るくなるように補助的なダウンライトを配置しましょう。

寝室

寝室での照明計画は以下のことに気おつけましょう。

・色温度2700Kで照度20Lx程度
・朝日を取り入れる開口部をつくる
・起床タイマーで照明がつくようにする
・シーリングライトは調光調色機能を付ける

通常の部屋よりもかなり低い照度となりますが、眠気を誘う明るさは照度20Lx程度がちょうどよいと思います。

眠気を誘う照明効果については後述を参考にしてみてください。

朝の目覚めが悪い人は朝日を取り入れる開口部か起床タイマーで照明がつくようにするとスッキリと目覚めることができます。

寝室で作業する場合はシーリングライトで明るさを取る必要があります。

そんな場合はシーリングライトに調光調色機能をつけることをおすすめします。

調光調色機能とは色温度2700〜6500K、1〜100%まで調光できる機能のことです。

廊下

廊下での照明計画は以下のことに気おつけましょう。

・フットライトなど人感センサー付き
・物置や下足入れなどにも照明をつける
・物置内部には掃除機充電用のコンセント


夜の廊下は明るすぎると眠気が覚めてしまうので、フットライトやコンセントライトで足元を照らしましょう。

フットライトやコンセントライトは人感センサー付きのものを使用すると消し忘れがなくなります。

忘れがちですが、物置や下足入、クロークにも照明は必要になります。

また、物置内に充電式の掃除機を収納する場合は充電するためのコンセントが必要となります。

リラックスできる照明にするには

家を建ててしまってからでも工夫次第でリラックスできる雰囲気の照明計画はできます。

リラックスできる照明にするには以下の商品がおすすめです。

リビングライコン

リビングライコンとは複数のあかりを、ワンタッチでコントロールできる記憶機能付の多回路ライトコントローラーのことです。

くらしのシーンに合わせて適した雰囲気のあかりを記憶させておき、ボタン一つで切り替わる仕組みです。

いろいろな照明メーカーからライトコントローラーが出ていますが、1回路あたりのアンペア数の制限があるので取り付ける際は電気屋さんと相談して決めましょう。

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wifi対応のLED電球

E26口金の電球を取り替えるだけで、調光や調色ができるLED電球です。

wifiネットワークに繋がっていれば外出先からでもスマホのアプリで操作ができるすぐれものです。

Alexaなどのスマートスピーカーと連動させて音声だけで操作が可能です。

タイマー設定もできるので寝室の明かりにはもってこいの商品です。

バイオエタノール暖炉

キャンプの焚火や暖炉、キャンドルの火には1/fゆらぎがありリラックス効果があるといわれています。

たしかに、キャンプやBBQのとき日も落ちて寒くなり焚火や備長炭を囲んで友達とお酒を飲みながらたわいもない話をしているひと時が最高に心地いいと感じます。

いつまでも燃えている炎を見ていたいと思ってしまうのは自分だけでしょうか…

そんなひとときを演出してくれるのがバイオエタノール暖炉です。

暖房用ではないのですが、リビングを少し暗めにしてこの暖炉を囲めば家族とのゆったりとした時間を楽しむことができます。

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エジソン電球スタンド

眠気を誘うために寝室にはほの暗さが必要です。

間接照明もいいのですがランプ型の電球スタンドも雰囲気があっておすすめです。

夜のほの暗さの中ぼ~っと眺めたり、この電球で本を読んだりしていると自然と眠気が襲ってきます。

こちらの商品は調光機能はありませんが、amazonで検索すると同じエジソン電球で調光機能の付いた電球スタンドはたくさんあります。

眠気を誘う照明効果

寝室で眠気を誘う照明効果とは

前述しましたが、寝室で眠気を誘う照明効果を演出するには「ほの暗い環境」を如何につくるかです。

具体的には色温度2700Kで照度20Lx程度の環境がいいと思います。

間接照明やダウンライトで「ほの暗い環境」をつくる時は下記にあげる事柄に注意しましょう。

間接照明をつくる時の注意点

寝室の間接照明はベッドの頭の方の壁を照らす方法が一般的ですが、照明は直接的に光が目に入らないようにしましょう。

寝室で本を読む場合は間接照明だけでは明るさが取れないので、サイドテーブルの上にスタンドライトを置くか、フロアスタンドなどで手元の明るさを確保しましょう。

間接照明に使う照明器具は消費電力が高いものが多いので、できれば調光機能をつけたほうがいいと思います。

調光スイッチは枕元の近くに設置しましょう。

ダウンライトの配置に注意する

寝室の基本照明をダウンライトにする時は足元の方にダウンライトを配置しましょう。

枕元をダウンライトで照らしてしまうと寝る時に光が目に入ってしまい眠気が飛んでしまいます。

ダウンライトは必要以上に付けると明るすぎてしまうのでしっかりと照度計算をメーカーに出して検討しましょう。

寝室でもある程度の明るさが欲しい場合は調光機能の付いたシーリングライトがおすすめです。

調光してつけっぱなしでOK

寝室を真っ暗にすることは感覚が遮断されるため逆に脳が敏感になり目が覚めやすくなる場合があります。

そんな場合にお勧めなのは、間接照明をつけっぱなしにして寝ることです。

子供の頃、親から電気をつけっぱなしにして寝てしまい、おこられた経験から罪悪感のようなものもありますが…

LEDの寿命は約40,000時間ですので睡眠が一日8時間の人は40,000÷8÷365で毎日つけても約13.6年間の寿命があることになります。

また調光機能で照度を下げることでLED電球の発熱量が下がますので、電源回路の破損を軽減しさらに寿命を延ばすことも考えられます。

LEDの間接照明は長寿命で省エネなのでつけっぱなしにしても大丈夫です。

LEDのシーリングライトの場合は調光機能を利用して照度を落としてつけっぱなしでもOKです。

まとめ

今回は住宅の照明計画に焦点をあて、生活を豊かにするためにはどのような照明計画が必要なのかを部屋ごとみてきました。

まとめると以下になります。

■リビング

・色温度2700Kで照度100~200Lx程度
・間接照明やブラケットで壁や天井を照らす
・フロアスタンドで読書などの明るさを確保
・局所的な明るさをこころがける
・リビングライコンでシーンを切り替える
・バイオエタノール暖炉などインテリアを利用


■ダイニング

・部屋全体は色温度3500~4200K
・ダイニングテーブル上で照度200〜500Lx
・ペンダントライト(Ra80以上)を設置
・テーブルとイスの配置を考慮する


■キッチン

・色温度5000Kで照度200〜500Lx程度
・調理台は手元が明るくなるようにする
・作業する時の影が落ちないようにする
・補助的なダウンライトの配置する


■寝室

・色温度2700Kで照度20Lx程度
・朝日を取り入れる開口部をつくる
・起床タイマーで照明がつくようにする
・シーリングライトは調光調色機能を付ける


■廊下

・フットライトなど人感センサー付き
・物置や下足入れなどにも照明をつける
・物置内部には掃除機充電用のコンセント


朝日とともに起床し、日中は働き、太陽の沈む前に夕飯の支度をし、ランタンの明かりで夕食をいただき、夜は焚火の炎をみながらゆっくりと過ごして、暖かくなってうとうとししてきたら寝る…

照明によって確かに夜でも昼間のように明るくはできますが、夜の暗闇にはそれなりの楽しみ方があると思います。

夜の雰囲気を演出するには局所的な明るさを心がけることだと思います。

この記事が住宅の照明計画をどのようにするのか悩んでいる人にとって照明計画する上でのイメージ作りに役立ってくれれば幸いです。

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