M邸新築工事現場監理② 基礎工事 地中梁と耐圧盤の型枠工事と配筋工事

解体工事も無事終わり開けた土地に建物の位置を出していきます。

地盤調査の結果で深さ60cmのところから粘土層があり、地耐力30KN/ ㎡がありました。

ベタ基礎なので地盤改良なしでも大丈夫そうです。

掘削した箇所に砕石を敷きしっかりとランマーで転圧をかけていきます。

ランマー転圧をかけた後は外周部の型枠を設置するために捨てコンを打ちます。

今回の住宅では床下エアコンを採用するために基礎の室内側の立上がりを減らしています。

耐圧盤に不均衡な力がかからないように地中梁を設置していきます。

地中梁で小さく区画したために「ベタ基礎スラブ配筋表」での耐圧盤の鉄筋量が少し減りました。

基礎の耐圧盤の下にスタイロフォームを敷き込みます。

外皮計算書だと効果はあまりないのですが、冬場の床下からの寒さを緩和してくれる効果はあります。

スタイロフォームはデュポン社のスタイロフォームAT(厚50mm)の防蟻性能のあるものを使用します。

地中梁は引張と圧縮側にそれぞれ3-D13を配筋します。

必要応力度計算ではD13を4.09本でよかったのですが、安全性を考慮し6本に増やしてあります。

・耐圧盤D13@200
・立上りD10@150、端部D13
・土に接する部分のかぶり厚60mm


立上りを少なくした分、□300のコンクリート柱で大引きを固定します。

ワタケンホーム(渡辺建設)さんは住宅瑕疵保険の登録業者で自社検査するだけあって、しっかりと施工されています。

止水板の設置状況を確認します。

基礎断熱工法で指定された止水板です。

止水板はシロアリと外部からの水の侵入を防ぐ役割があります。

※止水板は立上り部分の鉄筋の内側と外側の施工方法があります。施工方法はこちらを参照ください。

外部からの水の侵入を考えると鉄筋の外側に施工したほうがいいような気もしますが、施工性を重視し内側から止水板を取付けます。

耐圧盤のコンクリートは内側から打つので、コンクリートの圧力で止水板が外に膨らんでしまうなんてことがよくあります。

今回はJotoしろあり保証1000をつけます。

これは指定された部材(止水板、基礎パッキンなど)を使用するとシロアリ被害1000万まで保証してくれる制度です。

梅雨時なのでコンクリート打設の時期を1週間ずらします。

今年は長雨がつづきなかなか晴れませんね^^;

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アーキトリック一級建築士事務所

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