建築設計に向いている人とは?向いている人と向いていない人の特徴

建築設計の仕事に向いているか向いていないかは実際に仕事についてみないとわかりません。

自分には向いていると思って仕事をしていても周りからの評価は違ったりします。

建築設計の仕事に
向いている人って
どんな人なの?

周りからの評価を気にしないで好きだから続けられるのであればそれが一番です。

今回は、ひょとして向いてないんじゃないのかと悩んでしまったり、

これから建築設計の仕事をしていこうと思っているけど自分が向いているのかなど考えている人に、

私の経験からではありますがアドバイスできればと思います。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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建築設計とはどんな仕事?

建築設計とはどんな仕事?

建築設計の仕事は大きく分けて2つです。

・考えをまとめ図面を描き打合せする
・図面通りに工事監理する

建築設計の具体的な仕事内容に関してはこちらをご覧ください↓

考えをまとめ図面を描き打合せする

建築設計の仕事はこの「考えをまとめ図面を描き打合せする」が7割がたを締めています。

建築主からの要望や考えをまとめ、それをかたちにするための図面や3DCGをつくります。

そして再度、建築主の要望や考えは満たされているのか打合せをし修正するといった作業を繰り返して図面を製作していきます。

要望や考えを実現するために常に新たな工法や新しい素材を勉強することが必要となります。

打合せの回数も大きなプロジェクトでは少しずつかたちづくりや問題可決をしていくので膨大になります。

この工程がめんどくさいと思うのか、楽しいと思うのかで建築設計の向き不向きが分かれると思います。

図面通りに工事監理する

建築主の要望や考えの詰まった図面や3DCGを実際に作り上げるために工事監理が必要となります。

工事監理の必要性に関しての記事はこちらをご覧ください↓

現実世界で建築物を造っていくわけですので、現場での調整が必要となる場面が多々あるので、作業工程や予算などのマネージメント能力も必要となります。

また、図面に描かれたものを実際に造るためにはしっかりと現場監督や業者さん、職人さん達に意図が伝わらなければならないので、わかりやすいスケッチや図面修正なども必要となります。

この作業がめんどくさいと思うのか、楽しいと思うのかで建築設計の向き不向きが分かれると思います。

建築設計に向いている人

建築設計に向いている人

建築設計に向いている人は大まかには以下の通りです。

・ものづくりが好き
・計画性を持って行動できる
・人と話すのが好き

ものづくりが好き

子供の頃からプラモデルを作るのが好きだったり学校の図画工作が好きだったりするなど

純粋にものづくりが好きという気持ちをもっていることはすごく大切だと思います。

建築設計は新しい知識も必要になりそれをうまく使えないか試行錯誤して想像することや、設計図面を完成させるために夜遅くまで作業する仕事が大半です。

図面製作の打合せもかたちがまったく決まっていないところから作り上げていくのでとても手間のかかる作業です。

完成品ではなく自分で作り上げていく過程を楽しめる気持があるというのはとても大切だと思います。

計画性を持って行動できる

行き当たりばったりで行動すると材料のロスや納まりの不具合などが生じます。どんな些細なことでも計画性をもってその範囲内で納まるようにしなければなりません。

現場施工といっても、職人さん達は経験から作業工程を頭の中で想像して現場を計画的に納めていきます。

建築設計で特に工事監理の仕事は計画性を持って行動できることがとても重要となります。

建築を現実世界で実現するために目標めざして計画性を持って根気強くがんばることができる人は向いていると思います。

人と話すのが好き

建築設計の仕事はパソコンに向かって図面や3DCGをひたすら描いていればいいというわけにはいきません。

建築主との打合せや施工業者との打合せ、現場では職人さん達との話し合いなど人と話す機会が多いです。

建築主の考えや要望を打合せの中でうまく要点をまとめたり、それを実現するために施工業者にその設計意図を伝えたり、現場では職人さん達との作業工程の調整などの話し合いなども必要となります。

余計な世間話をする必要はありませんが、話しやすさやコミュニケーション能力はある程度は必要になります。

人と話すのが好きな人は人と話すのが苦手な人よりコミュニケーションが苦にならないので向いていると思います。

建築設計に向いていない人

建築設計に向いていない人

建築設計に向いていない人は大まかには以下の通りです。

・全体のバランスを考えない
・ビジネスとしての効率重視
・自己主張が強すぎる

全体のバランスを考えない

ある一点に固執してしまい、全体のバランスを考えない人は仕事として建築設計には向いていないのかもしれません。

ある一点といってもそれがその他のディテールにかかわる最重要な部分である場合もあるわけで、それがわかった上でそのことに固執しているのであれば逆にすばらしいと思います。

建築設計する上でどこに重点を置くのかやこの箇所は無難に納めようなど全体とのバランスを考えてものごとをすすめていくようにしましょう。

ビジネスとしての効率重視

ビジネスとしての効率を重視する人はなるべく人と合う打合せは少なく済ませたいと思っています。

家づくりなどの場合の大半は、設計とは関係のない話です。その人がどのような考えを持っているのかや、その人の人間性を理解するための話がほとんどです。

・SNSなどで積極的に自分の考えなどを情報発信しそれを見た上で仕事が来るようにする。

・打合せ前に要点をまとめそれに対する対処法などを書面のやり取りを済ませる

・打合せは疑問点やその他のことについてを議題とする

などの工夫をしても、なかなかそれに追いつけない建築主との仕事のやり取りは苦労するかと思います。

建築設計はビジネスとしては非常に非効率なことが多い仕事だと思います。

自己主張が強すぎる

自分の意見を絶対に押し通したい人や自分のいうことが一番正しいと思っている人は建築設計の仕事には向いていないと思います。

どちらかというと建築家やアーティストを目指したほうがいいかもしれません。

建築設計は大勢でひとつのものを作り上げていく仕事です。

コンセプトにかかわること以外は、ほとんどが妥協点を探すことや調整することが仕事となります。

自己主張が強すぎる人は、後ろに控えている建築主の要望や考えを自分の都合のいいように解釈して主張しているケースも多々あります。

人のためだと勘違いして自分の意見を前面に主張してくる人はとても厄介ですのでそうならないように注意しましょう。

まとめ

建築設計に向いている人とは?

今回は、ひょとして向いてないんじゃないのかと悩んでしまったり、これから建築設計の仕事をしていこうと思っているけど自分が向いているのかなど考えている人に、私の経験からの向いている人や向いていない人を見てきましたが

もう一度確認すると以下の通りです。

向いている人

・ものづくりが好き
・計画性を持って行動できる
・人と話すのが好き

向いていない人

・全体のバランスを考えない
・ビジネスとしての効率重視
・自己主張が強すぎる

大まかなくくりではありますが上記の特徴があげられるかと思います。

どんな仕事にも共通することですが、上記以外にも

・人の意見を素直に聞ける人
・すぐに行動に移せる人
・結果を分析し改善できる人

などの基本的な資質が必要なのですが、上記を実践できる人はどんな仕事でも成功できると思います。

自分は建築設計には向いていないなと考える前に上記の3つを実践してみることをおすすめします。

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アーキトリック一級建築士事務所

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