こんなキッチンだと思わなかった!?最悪なキッチンの間取り5選
キッチンは住宅の中でも使用頻度の多い場所です。
キッチンの使い勝手が悪いと料理が大変になってしまうこともあります。
キッチンの広さをしっかりと確保しないと収納を置けなくなったり、冷蔵庫の前が狭くなったりします。
最悪なキッチンの間取りってどんなものなの?
最悪なキッチンの間取りの代表的なものは以下になります。
最悪なキッチンの間取り
・作業スペースが狭い
・孤独になりがちな独立型キッチン
・排気口の位置が悪い
・床材選びを失敗した
・パントリーの使い勝手が悪い
などのキッチンの間取りです。
特にLDKが16帖くらいの場合は対面キッチンにすると収納スペースが取れなかったり、リビングが狭くなったりします。
キッチンの間取りはよく考えないと後悔の多い場所です。
この記事を参考にして最悪なキッチンの間取りにならないように注意しましょう。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎キッチンの間取りで悩んでいる人
▶︎LDKの広さをどうすればいいのかわからない人
上記の方々に対して、こんなキッチンだと思わなかった最悪なキッチンの間取りを5つご紹介します。
この記事で便利なキッチンの間取りや適切なLDKの広を確保して、ゆとりある暮らしを実現する人が少しでも増えてくれれば幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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最悪なキッチンの間取り5選
最悪なキッチンの間取りは次の5つが代表例になります。
最悪なキッチンの間取り
・作業スペースが狭い
・孤独になりがちな独立型キッチン
・排気口の位置が悪い
・床材選びを失敗した
・パントリーの使い勝手が悪い
作業スペースが狭い
図面で見ていた時は広くて使い勝手の良いLDKになるとワクワクしていたのに、完成してみたらこんなに狭かった…
なんてご家庭が実はとても多いです。
狭いと感じる部分には以下の2パターンんがあります。
・キッチンが狭い
・リビングが狭い
LDKの適切な広さについてはこちらの記事をご参照ください↓
キッチンが狭い
対面キッチンにこだわりリビングをできる限り広くしようと考えて、結果的にキッチンが狭くなってしまう例です。
特に16帖くらいのLDKで後悔するご家庭が多いです。
LDKを広くとりキッチンの通路を最小限(900mm)にしてしまうと、カップボードや食器棚が置けずに困ってしまうなんてこともあります。
実際に冷蔵庫などの電化製品を配置すると通路が狭くなったりします。
壁付型にした方がいいと提案されたけど…
対面キッチンにこだわったために、収納スーペースが少なくなり不便を感じるといったケースもあります。
炊飯器や冷蔵庫に入らない野菜などは可動式ワゴンで工夫など必要になります。
リビングが狭い
対面キッチンやアイランドキッチンにした場合、大きめのソファーをリビングに置いてゆとりがなくなってしまう例です。
対面キッチンで背面にカップボードや食器棚などを設置する場合は、5帖程度の広さが必要になります。
LDKを16帖とすると、リビング6帖、ダイニング5帖、キッチン5帖などのような間取りになります。
リビングが6帖となると2〜3人掛けソファーが1点であればなんとか置けますが、それ以上の大きさのソファーは厳しいと思います。
対面型ではキッチンの部分を広くとる場合は、18帖〜21帖のLDKであればゆとりを持って家具が配置できます。
リビングが狭く感じる場合は、壁掛けテレビの導入を検討してみましょう。
空間を有効活用できるようになります。
アイランドキッチンは周囲をぐるっとまわれる形式であることが特徴で、キッチンの両サイドに通路があります。
狭いLDKでアイランドキッチンを採用すると調理の音や水音、ニオイなどがすぐそこのリビングに伝わって、くつろげないなんてことになってしまいます。
特にお客様が来たときは不便を感じてしまう可能性もあります。
アイランドキッチンの場合は最低でもLDKを21帖、実際は24帖あるとゆとりができます。
LDKが16帖ではちょっと難しいと思います。
孤独になりがちな独立型キッチン
キッチンの音やニオイ、来客者から見えないようにと独立型のキッチンにして後悔するご家庭もあるようです。
とくに小さなお子さんのいるご家庭では、お子さんの様子を見ながら調理することができなくなります。
また、調理をしながらリビングにいる家族と話したり、テレビを見たりできないので、
後から「対面式にすればよかった」と後悔する方もいます。
ただ、冷蔵庫や食器棚もすべてキッチン内に収めてしまえば、
リビングでは生活感のあるものが少なくなるので、来客時にはよいということはあります。
また、独立型キッチンの場合、窓を設けにくくなるので暗くなりがちです。
少しでも開放感がでるように間口を広くしておくと良いと思います。
排気口の位置が悪い
隣家との距離が近い場合も多いと思いますが、すでにお隣に家がある場合は排気口の位置の気配りを忘れないようにしましょう。
お隣の窓の真ん前に排気口があると料理のニオイがそのままお隣へ入ってしまいます。
これはご自宅の後悔というよりも、これから長く暮らすマイホームで近隣トラブルを避けるための気配りになります。
お隣さんからの排気口のせいでせっかく窓があるのに開けられなくなったなどと言われないように、
最終的な段階でしっかりと確認しておきましょう。
床材選びを失敗した
LDKの場合はリビングに合わせてキッチンまでフローリングにするご家庭が一般的です。
キッチンは水や油がはねるところなので他のスペースよりも汚れがつきやすく劣化しやすいです。
特に、無垢材を選んでしまうと水や油はすぐに拭かないとシミになってしまうので手入れに手間がかかります。
無垢材にしたご家庭では揚げ物をする際には床に新聞紙を敷いておくという声も聞かれます。
無垢材にした場合はキッチンマットを敷いてこまめに洗うようにしましょう。
色合いが不自然にならないようにコルクタイルを敷いてみるのも良いと思います。
コルクタイルというのはこういうものです↓
コルクタイルは弾力性が良く、滑りにくく、耐水性のある素材です。
キッチンだけでなく洗面脱衣室などの水回りに使用するご家庭も多いです。
無垢材のフローリングとも違和感なくなじむのでキッチンの床に無垢材を使いたくない人にはおすすめです。
海外のキッチンに憧れてテラコッタ調の本物のタイルを使用するケースもあります。
本物のタイルを床に使用する場合は、油はねや調味料をこぼしたときなど、目地の汚れが目立つようになります。
また、油や水がはねると滑りやすい食器を落とすと割れるといったデメリットもあります。
本物のタイルは費用が高いので慎重に検討しましょう。
パントリーの使い勝手が悪い
最近ではパントリーのある間取りが増えてきました。
注文住宅ではパントリーを取り入れるのは初めての方が多いので、失敗してしまうペースでもあります。
パントリーは主に食品や調味料などを収納しておくところなので使い勝手の良い棚を設置することが必要です。
造作家具を設置して失敗することもあるので注意しましょう。
パントリーを作るときは以下の点に注意しましょう。
バントリーの注意点
・棚の奥行き
・扉をつけない
・棚の高さは調節可能にする
・換気扇を設置する
棚の奥行き
棚の奥行きは200〜300mm程度がいいです。
奥行きがありすぎると目の届かないとろにしまい込んだものを取り出せなので、賞味期限が切れたり探すのが面倒になります。
扉をつけない
キッチンと行き来するたびに開閉するのも面倒です。
扉がなければサッと置けてサッと取り出せるようになります。
しかしながら、リビングから丸見えの場合は扉の検討が必要です。
棚の高さは調整可能にする
収納するものが調味料や缶詰など背丈の低いものからペットボトルのような高さのあるものまで様々な高さになるので、
棚の高さは調節できた方がいいです。
換気扇を設置する
パントリーにもニオイや湿気がこもらないように換気扇を設置できるといいと思います。
閉め切った時間が長いとここにゴキブリが発生する可能性が高くなります。
また、湿気がこもるとお米に虫がわいたり野菜が傷んだりします。
パントリーには換気扇を設けて湿気やニオイがこもらないようにしましょう。
まとめ
今回はキッチンの間取りで悩んでいる人やLDKの広さをどうすればいいのかわからない人に対して、
こんなキッチンだと思わなかった最悪なキッチンの間取りを5つご紹介してきました。
まとめると以下になります。
最悪なキッチンの間取り
・作業スペースが狭い
・孤独になりがちな独立型キッチン
・排気口の位置が悪い
・床材選びを失敗した
・パントリーの使い勝手が悪い
バントリーの注意点
・棚の奥行き
・扉をつけない
・棚の高さは調節可能にする
・換気扇を設置する
キッチンの間取りはしっかりとカップボードや食器棚、冷蔵庫などを図面に落とし込み、
作業スペースがどのくらいの広さになるのかをしっかりと確認しましょう。
最近では対面キッチンにする場合が多いのですが、キッチンとダイニングの間に腰壁を設ける場合は、
カウンター天板の奥行きを広めに取ったり、下側にニッチ棚を設けて調味料やマグカップなどを入れられるようにすると便利になります。
パントリーがあると食品をストックできたり、普段使わない食器や調理道具をしまっておけるのでとても便利です。
キッチンの間取りを考える時はパントリーを作るスペースも確保しておきましょう。
この記事で便利なキッチンの間取りや適切なLDKの広を確保して、ゆとりある暮らしを実現する人が少しでも増えてくれれば幸いです。
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