照明はどうしたらいいの?後悔しないリビング・ダイニング・キッチンの照明器具の選び方
リビング・ダイニング・キッチンは家族が長い時間過ごすところなので、必要な箇所はしっかりと明るさが欲しいところです。
LDKの照明はどうしたらいいの?
リビング・ダイニング・キッチンの照明器具はしっかりと照明計画をしないと後で後悔することが多いです。
照明計画についてはこちらの記事をご参照ください↓
具体的な照度や色温度は以下の通りです。
各部屋の照度と色温度
■リビング
・照度:100〜200Lx
・色温度:2800〜3500K(暖色)
※読書や作業をする場所はスタンドライトなどを使用して部分的に1000Lx以上必要
■ダイニング
・照度:200〜300Lx
・色温度:2800〜4500K(暖色〜白色)
■キッチン
・照度:300Lx以上
・色温度:3700〜5000K(白色〜昼白色)
■寝室
・照度:20Lx程度
・色温度:2800〜3500K(暖色)
※読書する場合はスタンドライトなどを使用して部分的に500Lx以上必要
となります。
それ以外にも場所によって色々と注意することがあります。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎LDKの照明器具の選び方がわからない人
▶︎LDKの照明計画でNGなことを知りたい人
上記の方々に対して、後悔しないリビング・ダイニング・キッチンの照明器具の選び方をご紹介します。
この記事が少しでもリビング・ダイニング・キッチンの照明器具選びの参考になってくれれば幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
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役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。
目次
LDKの照明器具の選び方
LDKの照明器具の選び方を以下で説明します。
選ぶときに大切なことはその空間での過ごし方によって適した照明器具を選ぶことが暮らしやすさにつながります。
リビング
テレビを見たり本や新聞を読んだりスマホを見たり、リビングは家族や来客者が集まって多くの時間を過ごす場所です。
過ごし方がさまざまなので、色や明るさ照らす場所などにバリエーションがあると便利です。
調光調色機能のついたダウンライトを設置すると、リビングで暮らすシーンごとに変化させることができるので便利です。
また照明器具が多くなったら、リビングライコンの設置を検討しましょう↓
リビングライコンがあるとスイッチ一つで複数の照明器具の調光調色をコントロールできます。
ダイニング
ダイニングは食事をするときにテーブルを照らすようになるので、テーブルを置く位置に合わせて設置します。
テーブルの形や大きさが変わっても対応できると便利です。
対面キッチンの場合はダイニングテーブルとの間をピッタリくっつけるのか、人が通れるようにするのかで適切な照明器具の位置も変わってしまいます。
そんな場合は配線ダクトレールを利用して自由に移動できるようにしましょう↓
キッチン
キッチンはレイアウトに合わせつつ、調理する際の手元をしっかりと照らしたいです。
どこを明るくするか、キッチンを使用する時の動きも考えましょう。
また、作業する人の背後から照明を当てると影になって手元が暗くなるので注意しましょう。
キッチンは白色系にした方が食品の本当の色がわかったり、作業がしやすいです。
オープンキッチンでリビング側を電球色にした場合は、キッチンが明るすぎて違和感があったりしますが、
キッチンの光がリビングリビング側に漏れないように埋込型にする方法もあります↓
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LDK照明でのNG事項
LDK照明でのNG事項を以下で説明します。
リビング照明のNG
リビング照明のNG事項は以下になります。
リビング照明のNG
・メイン照明を一ヶ所だけにする
・家具の配置を考えないで照明計画をする
・後付け照明用のコンセントがない
リビングの広さにもよりますが、広い空間にシーリングライトやシャンデリア、ペンダントライトなど、
メイン照明一ヶ所だけにすると、雰囲気づくりとしては物足りなさを感じてしまいます。
最近では調光機能はもちろん調色機能のあるシーリングライトがあたり前になっています。
しかしながら、一ヶ所で調整するよりも部分的にダウンライトのような小さな灯りも設置してオンオフできた方が使い勝手が良くなります。
照明器具には〇〇帖用という目安はありますが、リビングの形や家具の配置などによって光の届き方が変わるからです。
部屋の隅や家具の影になるところなどに照明がほしかったと後悔することもあります。
後付けでクリップライトやフロアライトなども設置することができますが、
ちょうどいいところにコンセントがないと延長コードを使用することになります。
実際に家具を設置して暮らしはじめてみないと光が届きにくい部分やムダに設置した部分はわからないのですが、
リビングの照明を選ぶ場合は、ある程度家具の配置を決めてから考えるようにしましょう。
ダウンライトのみの場合のNG
ダウンライトのみの場合のNG事項は以下になります。
ダウンライトのみの場合のNG
・個数が足りない
・隅のほうが暗くなる
・シーリングファンの影が落ちる
リビングは落ち着いた雰囲気にしたかったり、空間をスッキリ見せたいなどの理由でダウンライトのみにする場合があります。
ダウンライトはシーリングライトに比べて照射角度が狭く、主に真下を照らすものなので、
広いリビングでダウンライトだけにすると個数が足りなくて暗かったり、隅のほうまで光が届かなかったなどの失敗が起こります。
最近ではシーリングライトでもかなり薄型で天井に設置しても出っ張りが気にならないものもあります。
シーリングライトと併用した方がよいのですが、どうしてもダウンライトだけにしたい場合は照度分布図でしっかりと確認した上で、
照射範囲が広い拡散タイプにしたり、ユニバーサルダウンライトにして照射角度を調節することで失敗は少なくなります。
また、シーリングファンを設置する場合は影を作らないように注意しましょう。
折り上げ天井にして高い方にシーリングファンを設置し低い方にダウンライトを設けるなどの工夫が必要です。
ダイニング照明のNG
ダイニング照明のNG事項は以下になります。
ダイニング照明のNG
・ダイニングテーブルの大きさや位置が変わると対応できない
対面キッチンとダイニングテーブルの間の距離に注意しましょう。
ピッタリくっつけるのか、人が通れるくらい離すのかによって600〜900mmくらいずれてしまいます。
テーブルの位置や大きさが変わってもいいように配線ダクトレールを使ってペンダントライトを取り付ける方法がおすすめです。
配線ダクトレールであればペンダントライトやスポットライトも設置でき、位置や数も変えられます。
キッチン照明のNG
キッチン照明のNG事項は以下になります。
キッチン照明のNG
・暖色系のダウンライト
・背後から光が当たる
・手元が暗くなる
キッチンは調理するところなので、照明はなるべく明るく白色系の方が快適に作業ができます。
リビング側に合わせて電球色にすると食事の本当の色がわからずに不便さを感じることがあるので注意しましょう。
また、背後から光が当たると手元が暗くなってしまうのでワークトップを前面から照らすように照明を配置しましょう。
キッチンにはシーリングライトのような広い空間を照らす照明器具は不要です。
ダウンライトのようにスポット的な照明で十分ですが、キッチンは狭いわりに幅が広いので設置する個数には注意しましょう。
また、キッチンの照明はワークトップにあたるものと通路を照らすものでスイッチを別々にして、
ワークトップ側のスイッチは作業スペースに近いところにあったほうが便利です。
まとめ
今回はLDKの照明器具の選び方がわからない人やLDKの照明計画でNGなことを知りたい人に対して、
後悔しないリビング・ダイニング・キッチンの照明器具の選び方をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
各部屋の照度と色温度
■リビング
・照度:100〜200Lx
・色温度:2800〜3500K(暖色)
※読書や作業をする場所はスタンドライトなどを使用して部分的に1000Lx以上必要
■ダイニング
・照度:200〜300Lx
・色温度:2800〜4500K(暖色〜白色)
■キッチン
・照度:300Lx以上
・色温度:3700〜5000K(白色〜昼白色)
■寝室
・照度:20Lx程度
・色温度:2800〜3500K(暖色)
※読書する場合はスタンドライトなどを使用して部分的に500Lx以上必要
リビング照明のNG
・メイン照明を一ヶ所だけにする
・家具の配置を考えないで照明計画をする
・後付け照明用のコンセントがない
ダウンライトのみの場合のNG
・個数が足りない
・隅のほうが暗くなる
・シーリングファンの影が落ちる
ダイニング照明のNG
・ダイニングテーブルの大きさや位置が変わると対応できない
キッチン照明のNG
・暖色系のダウンライト
・背後から光が当たる
・手元が暗くなる
リビング・ダイニング・キッチンの照明器具はしっかりと照明計画をしないと後で後悔することが多いです。
今回説明したことを参考に自分たちの暮らしに合った照明計画を実現しましょう。
この記事が少しでもリビング・ダイニング・キッチンの照明器具選びの参考になってくれれば幸いです。
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アーキトリック一級建築士事務所