【注文住宅の外構設備】住んでから後悔する外構設備のオプション6選
注文住宅でも建売住宅でも住宅で予算オーバーとなり、外構工事が後回しになってしまうことは少なくないです。
外構工事は設計段階からちゃんと考えておかないと後から後悔することが多いです。
外構工事でどんな失敗があるの?
外構工事の失敗例や外構工事の進め方についてはこちらの記事をご参照ください↓
最近都心ではオープン外構の一戸建てを目にすることがとても多くなりました。
外構設備は敷地の外と接しているので見る人の印象を左右します。
見た目ももちろん気になりますが、家族が毎日ストレスなく行き来できる作りにしたいですよね。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきました。
外構設備は業者の決め方や計画の進め方、外構設備の選定など、注意しなければならないことが多くあります。
今回は住んでから後悔する外構設備のオプションを6つご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・住んでから後悔する外構設備のオプション
・外構設備で失敗しないための注意点
上記のことがわかります。
外構設備には建築費用の10〜15%程度の予算が必要になります。
建築費用が3,500万円の場合は350〜525万円程度になる場合が多いです。
敷地の大きさによっても金額は変わってきますが、予算配分をしっかりと考えないと後悔の多い外構設備になってしまいます。
予算をオーバーしてしまった場合は、見積もりの段階でどうすれば工事費用を安くできるのかの提案を業者にしてもらいましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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住んでから後悔する外構設備のオプション
住んでかた後悔する外構設備のオプションは以下になります。
住んでから後悔する外構設備のオプション
・とりあえず設置して大失敗する外構設備
→駐車場にとりあえず採石を敷く
・DIYで大失敗する外構設備
→境界フェンス
→天然木のラティス
→ブロック積み
・駐車場やカーポートでの後悔
→出入りがしずらい
→見通せない境界フェンス
→カーポートで影になる
・駐輪場の後悔
→台数が増えた時のスペースがない
→出入りがしずらい
・機能性門柱での後悔
→後付けによる追加費用の発生
→電源、配線工事
・アプローチの後悔
→滑りやすい素材
→飛び石と砂利の組み合わせ
とりあえず設置して大失敗する外構設備
外構工事が後回しになって一番不便さを感じるのは、家の周りが土のままになっていることです。
特に、駐車場が土のままでは雨の日に車が泥だらけになってしまうので、とりあえず駐車スペースにコンクリートを打った方がいいです。
その際は、アプローチや庭となる部分のイメージを一緒に描いておきましょう。
駐車スペースをコンクリートにして、周辺にはとりあえず自分で砂利を買ってきて敷く方法が安上がりだと考えがちですが、その後大きな後悔につながる場合があります。
砂利はホームセンターなどで10kg300円程度で購入できるものもありますが、庭に敷く場合は厚さ30〜50mmが理想なので、
1㎡あたり20kg×30〜50mm=60〜100kg
となり、かなりの量が必要になります。
20㎡であれば最低でも1200kg、1.2tの砂利が必要になります。
砂利を敷くと泥はねや水はけの悪さは改善されますが、後悔する例としては以下のようなことが挙げられます。
・歩きにくい
・子供が転ぶと危ない
・凹凸があるのでものが水平に置けない
・落ち葉の掃除や雪かきがしずらい
などが挙げられます。
見た目もちょっと殺風景な印象になります。
また、後々タイルや人工芝などに変更しようとすると今度は砕石の撤去費用が必要になり、初期費用と同じくらいのお金がかかることになってしまいます。
窓の下や通路などの建物の周りに砂利を敷いておくと防犯対策としては有効ですが、
とりあえず敷いておくものとしてはあまりおすすめできないので、慎重に計画を立てましょう。
DIYで大失敗する外構設備
ここ数年は建築費用が高騰しているので、節約のために外構設備はなるべくDIYでと考えるご家庭も多いでしょう。
ですが、フェンスだけはおすすめできません。
特に木製で格子状に組まれたラティスはリーズナブルですが、安易に目隠しや境界フェンスとして設置するのは避けた方がいいでしょう。
天然木のラティスは一般的に1年程度で劣化が始まります。
しっかり固定したつもりでも、素人作業では水平になっていないことが多く、劣化によって傾いてきて、放っておくと強風のときに倒れる危険性があります。
隣家側に倒れて建物や車にキズをつけてしまったら大変です。
また、ブロック積みもDIYは避けましょう。
ブロックはとても重いものなので、通りに面しているところに積み上げるとほんの数段でも通行人に危険が及ぶ可能性もあります。
フェンスは自分の敷地と外部の境界で周囲にも影響するものです。
近年は台風や地震などの自然災害も多くなっているので、安全性を重視しなければな利ません。
駐車場やカーポートでの後悔
住宅の広さや位置によって駐車場の使い勝手も変わります。
車のサイズや台数に合わせた駐車場づくりも大切ですが、車の出し入れがしやすくて安全かどうかを第一に考えましょう。
駐車場自体の広さは十分だとしても、フェンスに視界を遮られて通りの車が見えにくいと危険です。
道路に面しているフェンスは向こう側が見通せるデザインを選びましょう。
また、門柱がジャマにならない位置にするなどスムーズに出入りができるよう慎重に考えましょう。
特に、駐車場が車通りの多い道路に面している場合や、近所に小学校や児童館があって子供が多い場所は要注意です。
また、カーポートを設置する際には窓との位置関係にも注意しましょう。
カーポートで採光がとれなくなって玄関や部屋が暗くなるケースはよくあります。
玄関前が駐車場になることも多いと思いますが、玄関を圧迫してしまわないよう気をつけましょう。
支柱を高めにして調整することもできるので設置する際に日差しの状況を確認してみましょう。
駐輪場の後悔
お子さんたちが成長して自転車の台数が増えたときに、駐輪場がなくてとても不便になることがあります。
駐車場は車のサイズぴったりでゆとりがない場合や、通りから階段があって軒下まで抱えて運ぶしかないといった状況では雨の日に大変です。
駐車場と住宅に段差がある場合は、後から駐車場を広くすることは難しくなります。
先々のことまで見通して駐車場をできる限り広くしたり、階段をスロープにするなど自転車での出入りについても考えておきましょう。
敷地外にはみ出して停めていると近隣からの苦情の原因になることもあります。
機能性門柱での後悔
防犯のためのセンサーライトを設置するご家庭が多いようですが、暗くなったら点灯する「門灯」を設置するだけで夜の印象が変わります。
道を歩いていて防犯用のセンサーライトが突然ピカッと点灯したり、音が鳴ったりしてびっくりすることがあります。
その点、ほのかに灯っている門等はやさしい雰囲気でほっとします。
表札やポスト、インターホンなどを1ヶ所にまとめた機能性門柱に、点灯や消灯の手間を省けるセンサーやタイマー機能付きの門灯が搭載されているものもあります。
機能性門柱をコンクリートの部分に後付けするには、コンクリートを一部壊してから設置するため追加で費用がかかってしまいます。
また、インターホンや照明の電源を屋外コンセントからとらなければならないので、あらかじめ工事をしておかないとコードを隠せなくなってしまいます。
他の外構工事は後まわしになったとしても、暮らしはじめる前にそのような機能は備えておきましょう。
アプローチの後悔
アプローチにおしゃれなタイルや安い素材を使ってしまうと、滑りやすいことがあります。
みただけではどれだけ滑りやすいかわからないので、雨の日に気づいて後悔しても張りなおしは大変です。
インターロッキングや洗い出しのように表面に凹凸がある素材は、比較的滑りにくいのでひとつの目安にしてください。
「枕木」も滑りにくいと言われる素材ですが、天然木の枕木は腐食しやすくシロアリが発生することもあるので避けましょう。
枕木調のアプローチにしたい場合は、コンクリートに木目のような着色を施した「腐らず丈夫な枕木」がおすすめです。
また、飛び石と砂利を組み合わせたアプローチは、小さな子から高齢者までの歩幅を考えて安全な間隔にしましょう。
女性のハイヒールが石の隙間に引っかかったり、凹凸でつまずいて歩きにくいという後悔が多いのが飛び石と砂利を組み合わせたデザインです。
特に自転車やベビーカー、シルバーカーなどが通る場合は避けた方がよいでしょう。
まとめ
今回は住んでから後悔する外構設備を知りたい人や注文住宅の外構設備で失敗したくない人に対して、
住んでから後悔する外構設備のオプションを6つご紹介してきました。
まとめると以下になります。
住んでから後悔する外構設備のオプション
・とりあえず設置して大失敗する外構設備
→駐車場にとりあえず採石を敷く
・DIYで大失敗する外構設備
→境界フェンス
→天然木のラティス
→ブロック積み
・駐車場やカーポートでの後悔
→出入りがしずらい
→見通せない境界フェンス
→カーポートで影になる
・駐輪場の後悔
→台数が増えた時のスペースがない
→出入りがしずらい
・機能性門柱での後悔
→後付けによる追加費用の発生
→電源、配線工事
・アプローチの後悔
→滑りやすい素材
→飛び石と砂利の組み合わせ
外構設備には建築費用の10〜15%程度の予算が必要になります。
建築費用が3,500万円の場合は350〜525万円程度になる場合が多いです。
敷地の大きさによっても金額は変わってきますが、予算配分をしっかりと考えないと後悔の多い外構設備になってしまいます。
予算をオーバーしてしまった場合は、見積もりの段階でどうすれば工事費用を安くできるのかの提案を業者にしてもらいましょう。
この記事が少しでもこれから外構工事を考えている人のお役に立てれば幸いです。
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