ただの不審者になってしまう!?建築士とわかってしまうあるある行動10選

建築士って時々、一般の人には理解できない行動をすることがあります。

建築士同士では当たり前にやっている行動でもその意味がわからないとただの不審者に思われてもおかしくないです。

建築士の不審な行動ってどんなことがあるの?

色々ありますが、家具や造作物をベタベタと手で触ったり、ネギ玉牛丼の卵黄がセンターにないと不機嫌になったり、工事看板をずっと眺めていたり…

一般の人には理解できない行動が多いです。

私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

建築士として当たり前の行動をしていると、一緒にいる友達によく指摘を受けたりします。

今回は理由がわからないとただの不審者になってしまう、建築士のあるある行動についてご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・建築士とわかるあるある行動10選

・建築士と上手く付き合う方法

上記のことがわかります。

建築士の視点で物事を眺めると建築がより一層楽しめると思います。

どのようなことを考えての行動なのかを聞いてみると、建築の楽しみ方が広がる場合が多いです。

不審な行動は建築士という職業病の一種なので理解してあげましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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建築士とわかるあるある行動10選

建築士とわかるあるある行動は以下に10こになります。

建築士とわかるあるある行動10選

①仕上げの材質を触って確かめる

②体の部位で寸法を計る

③有名建築家の建物が目につく

④料理の盛り付けを気にする

⑤工事看板をチェックする

⑥ヘルメットや安全帯の着用に厳しい

⑦掲示物が水平に貼られていないと気になる

⑧細部の納まりの写真を撮る

⑨ベルトにコンベックスのホルダーが付いている

⑩壁内部の下地材を想像する

①仕上げの材質を触って確かめる

建築士とわかるあるある行動は、仕上げの材質を触って確かめることです。

仕上げの材質を触って確かめることで、どのような素材を使っているのかや仕上がり具合を確認できるからです。

例えば、バーのカウンターが無垢の浮造りだったり、側面が釿がけだった場合など建築士は触りたい欲求を抑えることはできません。

手触りから感じられる情報量はとても多いので、塗装の厚みや仕上がりなども触ると違いがわかります。

触ってもいい部分についての触って確かめる行為は黙認してあげましょう。

②体の部位で寸法を計る

建築士とわかるあるある行動は、体の部位で寸法を計ることです。

建築士はスケールがない場合に備えて、自分の体の部位の寸法を把握しているからです。

例えば、手から肘までが455mm、腕を上部に伸ばして2100mm、両腕を広げて1600mm、歩幅750mmなど体を使って寸法を測ることができます。

寸法は木造であれば尺貫法により目で見るだけでわかります。

建築士にとって寸法を決めるのには日頃から細心の注意を払って設計しているので、いつもの癖が抜けないのでしょう。

③有名建築家の建物が目につく

建築士とわかるあるある行動は、有名建築家の建物が目につくことです。

日頃からどこに有名建築家の建物があるのかを探しているからです。

建築士と一緒にドライブすると景色を見ながらでも、有名建築家の建物をつい探してしまいます。

また、建物の外観を見たいがために少し遠まわりを要求してくることもあります。

有名建築家の建物は建築士にとっては神社などと同じく信仰の対象になっているからです。

建築士にとってはひと目見るだけでもご利益があると考えているのでしょう。

④料理の盛り付けを気にする

建築士とわかるあるある行動は、料理の盛り付けを気にすることです。

料理の盛り付けは模型と同じで構成やバランスが気になるからです。

例えば、ネギ玉牛丼に卵黄を乗せるときなどセンターからずれてしまうとガッカリしたりします。

二郎系ラーメンのマシマシはこぼれんばかりに盛り付けられているので、建築士にとってはあまり好まれないかもしれません。

建築士は料理の盛り付けにバランスが取れた見た目の美しさを求める傾向があります。

⑤工事看板をチェックする

建築士とわかるあるある行動は、工事看板をチェックすることです。

工事看板には建築計画中の建物の様々な情報が掲載されているからです。

例えば、用途、構造、敷地面積、建築面積、延べ床面積、建築主、設計者、施工者などがわかります。

建蔽率や容積率などをチェックして、どのような大きさの建築が建つのかをある程度想像することができます。

工事看板には設計者や施工者の記載もあるので、他社はどのような仕事ぶりかをチェックするのにも役立ちます。

工事看板の前でじっくりと眺めている人は建築士の確率が高いでしょう。

⑥ヘルメットや安全帯の着用に厳しい

建築士とわかるあるある行動は、ヘルメットや安全帯の着用に厳しいことです。

現場に出ると監督や監理者から服装に対していつも厳しいチェックがされるからです。

街で工事現場を見かけると、ついついヘルメットや安全帯を着用しているか確認してしまいます。

私も店舗設計をやっていた頃、職人さんたちに厳しく指導していました。

内装業って建物が完成に近い現場が多いのでヘルメットしないことが多いんですよね。

ヘルメットや安全帯の着用をしっかりとしているかでその会社の施工管理に対しての考え方がわかったりします。

⑦掲示物が水平に貼られていないと気になる

建築士とわかるあるある行動は、掲示物が水平に貼られていないと気になることです。

建物だと水平をとるのが当たり前のことだからです。

床スラブや天井が水平でないと全ての寸法がくるってしまうので、現場では特にシビアーにチェックします。

建築士は掲示物でも少しの傾きで気になってしまうところがあります。

小型の水平器を常に持ち歩いている人もいるくらいです。

⑧細部の納まりの写真を撮る

建築士とわかるあるある行動は、細部の納まりの写真を撮ることです。

細部の写真を撮り後々に自分の現場での納まりの参考にできるからです。

建築士は同じ建物を見学していていも見る箇所が違っていて、常に自分ならどう納めるのかを考えています。

細部に設計者の意図が見えるなんてこと多いんですよね。

とった建物の写真を見せてもらうと細部の写真が多い人は建築士の場合が多いです。

⑨ベルトにコンベックスのホルダーが付いている

建築士とわかるあるある行動は、ベルトにコンベックスのホルダーが付いていることです。

コンベックスとはスケールのことで、コンベックスホルダーとは下のようなものです↓

これがベルトについていると、コンベックスを腰に装着することができます。

コンベックスは意外と重たいので、ホルダーでベルトに装着できると動きが取れて便利なんですよね。

コンベックスを使わない時でも、ベルトからホルダーを取り外すのが面倒でそのままの人も多いです。

コンベックスのホルダーがベルトについていたら建築士か建築関係の仕事をしている人で間違い無いでしょう。

⑩壁内部の下地材を想像する

建築士とわかるあるある行動は、壁内部の下地材を想像することです。

リノベーションをやっている建築士の場合は、下地がどうなっているのかを常に想像する癖がついているからです。

下地がどのように組まれているかでビスの効き具合が違かったり、飾り棚を取り付ける時の耐荷重が変わってきたりします。

また、スリップ階段など構造的に面白い部分がどのように納めているのか、下地材まで想像してしまうのって建築士ならではだと思います。

建築士と上手く付き合う方法

前述のように建築士の行動は一般の人には理解し難い場合が多いのですが、

そんな建築士と上手く付き合う方法は以下になります。

建築士と上手く付き合う方法

・そういう生き物だと諦める

・発見したことを話してもらう

・一緒に建築の面白さを楽しむ

そういう生き物だと諦める

建築士と上手く付き合う方法は、そういう生き物だと諦めることです。

不審者と思われるような行動も建築士には意味のある行動であることが多いです。

流石に注意したくなる行動はやめてもらいたいのですが、そういう生き物だと諦めることも重要です。

一緒にいて恥ずかしくなるような行動はやめてもらいたいですね。

発見したことを話してもらう

建築士と上手く付き合う方法は、発見したことを話してもらうことです。

建築士は発見したことを人に話して自慢したい気持ちがあります。

そんな時は、どこに着目して何を発見したのかを話してもらいましょう。

建築士は気持ちよく話をしてくれると思います。

一緒に建築の面白さを楽しむ

建築士と上手く付き合う方法は、一緒に建築の面白さを楽しむことです。

建築士は建築の面白さを一緒に楽しんでくれる人を常に求めています

建物のどこかに集中して観察している建築士にどこに着目しているのかや面白さを話してもらいましょう。

建築士と上手く付き合うには、一緒に建築の面白さを楽しむ気持ちが大切です。

まとめ

今回は一緒にいる時の建築士の行動が理解できない人や建築士がどこに着目しているのか知りたい人に対して、

理由がわからないとただの不審者になってしまう、建築士のあるある行動についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

建築士とわかるあるある行動10選

①仕上げの材質を触って確かめる

②体の部位で寸法を計る

③有名建築家の建物が目につく

④料理の盛り付けを気にする

⑤工事看板をチェックする

⑥ヘルメットや安全帯の着用に厳しい

⑦掲示物が水平に貼られていないと気になる

⑧細部の納まりの写真を撮る

⑨ベルトにコンベックスのホルダーが付いている

⑩壁内部の下地材を想像する

建築士と上手く付き合う方法

・そういう生き物だと諦める

・発見したことを話してもらう

・一緒に建築の面白さを楽しむ

建築士の視点で物事を眺めると建築がより一層楽しめると思います。

どのようなことを考えての行動なのかを聞いてみると、建築の楽しみ方が広がる場合が多いです。

不審な行動は建築士という職業病の一種なので理解してあげましょう。

この記事が少しでも建築士の行動の理解のお役に立てれば幸いです。

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