楽しんだりワクワクする気持ちが大切！遊びごころをデザインする建築家の役割
遊びごころがデザインされた注文住宅っていいですよね。
そこで暮らす人に楽しさやワクワク感を与えてくれる注文住宅を建てることって意外に見落としがちになるケースが多いです。
なんで見落としちゃうの？
注文住宅の性能や機能ばかりこだわりすぎて、楽しむ気持ちが失われがちになってしまうからです。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
遊びごころのある注文住宅するには、打合せの方向性を示してくれる建築家の存在がとても大きいいと実感しています。
今回は遊びごころをデザインする建築家の役割や遊びごころがデザインされた注文住宅の例をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・遊びごころをデザインする建築家の役割
・遊びごころがデザインされた注文住宅の例
上記のことがわかります。
注文住宅は確かに性能や機能も重要ですが、家族にとってそこでの暮らしが楽しくなるような遊びごころも重要だと思います。
遊びごころは注文住宅のコンセプトに大きく影響してきます。
しっかりと自分の生活スタイルを振り返り、どうなればワクワク感や楽しさが生まれるのかを考えながら注文住宅を作りましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成！
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目次
遊びごころをデザインする建築家の役割
建築家が担うべき重要な役割は、単なる住宅を越えてそこで生活する人々に楽しさや興奮を提供することです。
私が考える遊びごころをデザインする建築家の役割は以下になります。
遊びごころをデザインする建築家の役割
・そこで暮らす人の生活スタイルを最適化する
・家族の個性を反映した創造的な空間づくり
・変化や多様性に対応した機能や設備の提案
・安全性のへの設計的な配慮
・全体との予算のバランスを取る
そこで暮らす人の生活スタイルを最適化する
遊びごころをデザインする建築家の役割は、そこで暮らす人の生活スタイルを最適化することです。
生活スタイルを最適化することで、機能的で使いやすい空間を実現できるからです。
どうすれば生活スタイルを最適化できるの？
日々の家族の暮らし方を振り返り、どのようなことに不便さを感じているのかやこうなった方がいいなどをリスト化することで、
自分にとって必要な生活スタイルを理解でき、最適化することができます。
まずは自分の暮らし方をしっかりと見つめ直して、どのような空間があるとそれが実現できるのかを考えましょう。
家族の個性を反映した創造的な空間づくり
遊びごころをデザインする建築家の役割は、家族の個性を反映した創造的な空間づくりをすることです。
家族の個性や好みを反映した空間づくりをすることで、世界にひとつしかない注文住宅を実現することができるからです。
家族の個性ってどうやってデザインするの？
家族が好きな色やデザイン、家具、アートなどをモチーフに空間づくりをするとデザインすることができます。
建築家は何気ない会話や趣味の話などからヒントを得て、その人に合うデザインをまとめることができます。
家族の個性を反映した独創的な空間づくりは、建築家と一緒に建築を作る楽しさを教えてくれます。
世界にひとつしかない自分たちの注文住宅を建築家と一緒に実現しましょう。
変化や多様性に対応した機能や設備の提案
遊びごころをデザインする建築家の役割は、変化や多様性に対応した機能や設備の提案をすることです。
変化や多様性に対応した機能や設備でなければ無駄になってしまうからです。
変化や多様性に対応した機能や設備ってどんなものなの？
例えば、パーテーションになる引き戸で仕切った多目的に使えるワークスペースや家具で仕切った子供部屋などです。
多目的に使えるスペースがあれば、家族構成や生活スタイルが変化しても対応できる住宅になります。
注文住宅は30年以上暮らすものなので変化や多様性に対応するにはリノベーションが必須になります。
新築時からリノベーションを想定して長く暮らすための秘訣についてはこちらの記事をご参照ください↓
安全性のへの設計的な配慮
遊びごころをデザインする建築家の役割は、安全性のへの設計的な配慮をすることです。
安全性とは構造的な建物の安全性や、室内で怪我をしないための設計的な配慮のことです。
なんで安全性への配慮が必要なの？
子供が遊んでいる時に階段から落ちて大怪我をしてしまったり、高齢になるとちょっとの段差でも躓いてしまうからです。
遊びごころをデザインするあまり明らかに危険な建築空間を作ってしまう場合もあるので、そこは冷静になって安全性に細心の注意を払いましょう。
全体との予算のバランスを取る
遊びごころをデザインする建築家の役割は、全体との予算のバランスを取ることです。
全体との予算のバランスが取れないと、遊びごころをうまくデザインできても暮らし始めてからの生活が苦しくなるからです。
どうやって予算のバランスを取ればいいの？
全てを実現しようとしないで、優先順位をつけましょう。
また、相見積もりをしっかりと取り適正価格での工事費にすることも必要です。
相見積もりの取り方についてはこちらの記事をご参照ください↓
遊びごころがデザインされた注文住宅の例
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は以下になります。
遊びごころがデザインされた注文住宅の例
・レストランや料理教室のようなキッチンダイニング
・ホテルのラウンジのようなリビング
・ブティックのようなウォークインクローゼット
・ホテルや旅館のような寝室
・図書館や漫画喫茶のような書斎
・バイクいじりやBBQが楽しめるガレージ
・子供や大人の隠れ家になるロフト
・アウトドアを気軽に楽しめるアウトドアリビング
レストランや料理教室のようなキッチンダイニング
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、レストランや料理教室のようなキッチンダイニングです。
どんなキッチンダイニングなの？
例えば、料理する人が人が板前のように主役になって調理するキッチンであったり、
ダイニングは食事を美味しく見せる照明の工夫が施されていたり、長く座っても快適なチェアーがありテーブルセッティングされていたり、
対面式のペニンシュラキッチンでもカウンターに工夫が施されていたりするようなイメージです。
また、レストランだけでなくキャンプやBBQの時のように、
火をみんなで囲みながら料理をする囲炉裏やアイランドキッチンなんかも面白いダイニングキッチンになります。
どのような要素があれば料理や食事をすることが楽しくなるのかを考えることが大切になります。
ホテルのラウンジのようなリビング
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、ホテルのラウンジのようなリビングです。
どんなリビングなの？
例えば、座り心地の良いソファーやチェアーがあったり、モビールやアートが飾られていたり、心地よいBGMが流れていたりするイメージです。
また、夜はバーのような雰囲気を間接照明で演出することでも面白いリビングになります。
リビングはそこに暮らす家族の特徴が顕著に現れる空間です。
自分たちがどのような空間だとリラックスできるのかを考えながら遊びごころを取り入れ、面白い注文住宅にしましょう。
ブティックのようなウォークインクローゼット
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、ブティックのようなウォークインクローゼットです。
どんなウォークインクローゼットなの？
例えば、洋服がひと目でわかるディスプレイがされていたり、中央にアクセサリーケースが配置されていてたり、
姿見で今日出かけていく時の服装をチェックできるフィッティングスペースがあったりするイメージです。
また、バックや靴なども専用の棚を設けてカッコよくディスプレイされていると服装選びにもテンションが上がります。
注文住宅でよく作られるウォークインクローゼットは中途半端な大きさのものが多いと私は考えています。
1部屋ゆったりと使うくらいの贅沢な空間の方が楽しさや面白みが出てくるでしょう。
ホテルや旅館のような寝室
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、ホテルや旅館のような寝室です。
どんな寝室なの？
例えば、おしゃれにベットメイキングされていたり、間接照明で寝る前の夜の雰囲気が演出されていたり、
機能的でおしゃれな化粧台が置かれていたりするイメージです。
また、休日は寝室から出なくてもいいように、軽食や飲み物が貯蔵された冷蔵庫や電子レンジがあったり、
トイレやユニットバスが部屋続きであったりすると面白いと思います。
寝室は人間の人生の1/3を過ごす部屋なのでもっと重要視した方がいいと私は考えています。
眠ってしまえばどこでも同じという考えでは人生を楽しく過ごすことはできないと思います。
雰囲気の良いホテルや旅館のような寝室で眠ると見る夢の傾向も違ってくるかもしれませんね。
図書館や漫画喫茶のような書斎
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、図書館や漫画喫茶のような書斎です。
どんな書斎なの？
例えば、自分の愛読書がずらりと並んでいる本棚やアートブックが飾られたコーナーがあたり、
読書に集中できる個別のブースが設けてあったりするイメージです。
また、漫画喫茶のような軽食やドリンクが楽しめたりWifi環境が整っていたりすることも重要になります。
本に囲まれて過ごすと昔読んだ本から新たな発見が生まれたり、感じ方が変わったりして自分の心の成長を実感できるんですよね。
本を読みながら快適に過ごすスペースが注文住宅にあれば面白い人生の展開が待っているかもしれませんね。
バイクいじりやBBQが楽しめるガレージ
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、バイクいじりやBBQが楽しめるガレージです。
どんなガレージなの？
例えば、修理工場のように工具がずらりと棚に並べられていたり、ヘルメットやバイクウェアーなどがディスプレイされているイメージです。
小さくても趣味に没頭して楽しめる空間があるだけで家に帰るのが楽しみになったりします。
ガレージがあれば、バイクや車をいじったりDIYを楽しむだけでなく、
雨の日でもBBQを楽しめるスペースにしたり、アウトドア用品をディスプレイしてお家キャンプを楽しんだりできます。
自分が楽しめる空間で趣味のわかる友達と過ごす時間ってとても楽しいんですよね。
子供や大人の隠れ家になるロフト
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、子供や大人の隠れ家になるロフトです。
どんなロフトなの？
例えば、多機能な収納があり小物やアートが飾られたロフトで、日向ぼっこをしながら読書や映画鑑賞をするといったイメージです。
ロフトは同じ空間にいても人の目線に高低差があるので、程よいプライバシーの確保ができます。
子供でも大人でも、自分だけの空間に籠るのって好きですよね。
手の届く範囲で全てを完結できたり、長時間座っていても快適な座椅子を設置したりして隠れ家を充実させましょう。
理想のロフトを作るためのデザイン要素についてはこちらの記事をご参照ください↓
アウトドアを気軽に楽しめるアウトドアリビング
遊びごころがデザインされた注文住宅の例は、アウトドアを気軽に楽しめるアウトドアリビングです。
どんなアウトドアリビングなの？
例えば、屋根を作り雨や日差しを防いだアウトドアリビングで外ランチを楽しんだり、
日向ぼっこしながらアフタヌーンティーを楽しんだりするイメージです。
また、子供が安心して遊べる場にもなります。
アウトドアなので、床をタイル張りにすれば焚き火だって楽しめます。
外の自然を感じながらお気に入りのソファーでお昼寝なんてのもいいですね。
快適なアウトドアリビングを作るための作法についてはこちらの記事をご参照ください↓
まとめ
今回は遊びごころをデザインする建築家の役割を知りたい人や遊びごころをどうやってデザインすればいいか知りたい人に対して、
遊びごころをデザインする建築家の役割や遊びごころがデザインされた注文住宅の例をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
遊びごころをデザインする建築家の役割
・そこで暮らす人の生活スタイルを最適化する
・家族の個性を反映した創造的な空間づくり
・変化や多様性に対応した機能や設備の提案
・安全性のへの設計的な配慮
・全体との予算のバランスを取る
遊びごころがデザインされた注文住宅の例
・レストランや料理教室のようなキッチンダイニング
・ホテルのラウンジのようなリビング
・ブティックのようなウォークインクローゼット
・ホテルや旅館のような寝室
・図書館や漫画喫茶のような書斎
・バイクいじりやBBQが楽しめるガレージ
・子供や大人の隠れ家になるロフト
・アウトドアを気軽に楽しめるアウトドアリビング
注文住宅は確かに性能や機能も重要ですが、家族にとってそこでの暮らしが楽しくなるような遊びごころも重要だと思います。
遊びごころは注文住宅のコンセプトに大きく影響してきます。
しっかりと自分の生活スタイルを振り返り、どうなればワクワク感や楽しさが生まれるのかを考えながら注文住宅を作りましょう。
この記事が少しでも遊びごころのある注文住宅を実現したい人のお役に立てれば幸いです。
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