2022年以降の木造戸建てが狙い目!これからは木造戸建てのリノベーションがいい理由
新築よりも中古物件を買ってリノベーションした方が工事費用を安くすることができます。
中古物件は都市部や別荘地など立地の良い場所に多い傾向があります。
なんで2022年以降の木造戸建てが狙い目なの?
2030年には断熱性能や耐震性能が向上した木造戸建ての中古物件が多く出回ることが予想されるからです。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
リノベーションをするのであれば、木造戸建ての方が自由度があって設計がしやすかったです。
今回はこれからは2022年以降の木造戸建てのリノベーションがいい理由をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由
・木造戸建てのリノベーションのメリットとデメリット
上記のことがわかります。
2022年の建築基準法の改正により、2025年までにすべての新築一戸建てに省エネ基準への適合が求められることになりました。
これまでは断熱性能に関して、マンションより戸建物件の方が劣っていましたが、
この改正により、これから2022年以降の戸建物件でも等級4以上の断熱性能を確保している物件が多くなります。
2022年以降の木造戸建て住宅を狙い目として、
断熱性能や耐震性能の向上された木造戸建て住宅をリノベーションして、快適な暮らしを手に入れましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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目次
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由は以下になります。
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由
・断熱性能の向上
・耐震基準の強化
・中古住宅市場の拡大
断熱性能の向上
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由は、断熱性能の向上しているからです。
2022年の省エネ法の改正により断熱等級4以上の住宅が増え続け、
2025年には全ての建築物に「省エネ基準」への適合を義務付けることが決まっています。
断熱性能等級4と一次エネルギー消費量等級4のとれた木造戸建て住宅では、冬は暖かく夏は涼しい温熱環境を実現できます。
これまで、築年数のたった木造戸建ての断熱工事はとても難しかったのですが、断熱等級4以上があれば断熱工事をしなくて済むので、
木造戸建てでも快適な温熱環境を実現することができます。
耐震基準の強化
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由は、耐震基準の強化されているからです。
1981年の改正新耐震基準により震度6〜7程度で倒壊しない、必要壁量の見直し、軸組の種類と倍率の見直しがなされています。
また、2000年の改正耐震基準により地盤に応じた基礎の設計、接合部の金物取り付け、耐力壁のバランスと配置などの基準が強化されています。
長期優良住宅で求められる耐震等級3の木造戸建ての物件も中古物件として売り出されているので、
2022年以降の木造戸建ては耐震性に関しては安心して購入することができます。
中古住宅市場の拡大
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由は、中古住宅市場の拡大しているからです。
矢野経済研究所が国内の中古住宅買取再販市場の市場規模を調査したところ、2030年に5万戸になると予測されています。
2030年には人口減少により家を手放す人も多くなると考えられています。
木造住宅の現在の傾向は長く快適に暮らせる家づくりを望んでいる人が多いです。
中古住宅市場の拡大によって長期優良住宅など高性能の中古住宅も市場に多く流れるようになるでしょう。
木造戸建てのリノベーションのメリット
木造戸建てのリノベーションのメリットは以下になります。
木造戸建てのリノベーションのメリット
・リノベーションの自由度が高い
・騒音などのトラブルが起きにくい
・専用の庭や駐車場が持てる
リノベーションの自由度が高い
木造戸建てのリノベーションのメリットは、リノベーションの自由度が高いことです。
戸建のリノベーションは、マンションと比較して自由度が高いことが最大のメリットだからです。
壁の取り壊しや増築、さらには庭や外構の変更など、建物全体に対して自由に設計ができます。
自分の理想に合わせた家づくりが可能となるため、こだわりの住まいを実現しやすいです。
騒音などのトラブルが起きにくい
木造戸建てのリノベーションのメリットは、騒音などのトラブルが起きにくいことです。
隣家との距離があるため、プライバシーや騒音などで近隣住民とトラブルになることは少ないからです。
工事をするにしてもマンションの場合は左右、上下の住民から苦情がくる場合があります。
しかしながら、戸建の工事では左右と向かいの家だけになるので、苦情がくる心配が格段に少なくなります。
専用の庭や駐車場が持てる
木造戸建てのリノベーションのメリットは、専用の庭や駐車場が持てることです。
ガーデニングを楽しんだり、子どもやペットと一緒に外遊びをしたりするスペースが確保できるため、ライフスタイルの幅が広がります。
また、車を複数所有している場合でも、駐車スペースに困ることがありません。
木造戸建てのリノベーションのデメリット
木造戸建てのリノベーションのデメリットは以下になります。
木造戸建てのリノベーションのデメリット
・耐震性能や断熱性能の低さ
・設備や配管の老朽化
・屋根や外壁の老朽化
耐震性能や断熱性能の低さ
木造戸建てのリノベーションのデメリットは、断熱性能や耐震性が低い物件が多いことです。
特に築年数の経った戸建の場合は断熱等級4に満たない木造住宅がほとんどだからです。
断熱性能を上げるためには外周部の内壁を全て壊して断熱材を取り替え、サッシなど開口部周りの断熱性能を上げる必要性があります。
また、壁量が足りない場合があり、耐震性が低い物件も多いです。
リノベーションでどこまでの断熱性能や耐震性を求めるかにもよりますが、
フルリノベーションをせっかくするのであれば、今の基準を満たすような住宅にすることを考えましょう。
設備や配管の老朽化
木造戸建てのリノベーションのデメリットは、設備や配管の老朽化している場合があることです。
戸建のリノベーションでは見えない部分の設備や配管が老朽化している場合があります。
リノベーションの際にこれらの点検や更新が必要になることがあり、予想以上のコストがかかる可能性があります。
そのため、事前のホームインスペクションを行い、リスクを把握しておくことが大切です。
屋根や外壁の老朽化
木造戸建てのリノベーションのデメリットは、屋根や外壁の老朽化している場合があることです。
屋根や外壁は15年を目処にメンテナンスが必要になってくるので、メンテナンスしてない場合は老朽化が進んでいる場合があるからです。
屋根や外壁が老朽化している場合は雨漏りの原因となるため、リノベーションよりも先に屋根や外壁のリフォームが必要になります。
屋根や外壁の塗装、外壁や開口部まわりのシーリング打ち直しなど足場を建てての工事となるため大掛かりなリフォームになります。
リノベーションで失敗しないコツ
リノベーションで失敗しないコツは以下になります。
リノベーションで失敗しないコツ
・リノベーション向きの物件を探す
・体験談や失敗例を参考にする
・実績のある施工会社を選ぶ
・担当者にしっかりと要望を伝える
・将来のことも考えリノベーションする
リノベーション向きの物件を探す
リノベーションで失敗しないコツは、リノベーション向きの物件を探すことです。
リノベーションを前提とした中古物件でないと、解体をはじめてから追加の工事が発生する場合が多いからです。
リノベーション向きの物件ってどうやって探せばいいの?
首都圏でリノベーション向き物件を探すはらひかリノベがおすすめです↓
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ひかリノベでは物件購入前にホームインスペクターによる調査を実施し、物件の老朽化具合や修繕が必要な箇所などを見つけてくれるからです。
ホームインスペクターによる調査によって、中古物件の配管や設備の劣化状況などがわかるので、後から追加で工事費用が増加することを防ぐことができます。
また、ひかリノベでは物件探しにデザイナーも参加してくれて、希望の間取りや設備機器の導入が可能かどうかその場で判断してくれます。
素人だとなかなかわかりにくいので、プロが見てくれるなら安心ですね。
体験談や失敗例を参考にする
リノベーションで失敗しないコツは、体験談や失敗例を参考にすることです。
体験談や失敗例を参考にすると、いいなと思っている物件に隠された不具合を見つけることができるからです。
どんな不具合があるの?
例えば、配管の老朽化での水漏れや外壁のシーリングの割れなどに注意するようになります。
また、既存の断熱性能などをチェックして断熱工事の必要性が出てきたり、
サッシをカバー工法で断熱性能を上げる工事が必要だという考えも出てきます。
体験談や失敗例は知っておくだけでも自分のリノベーションで回避することができます。
工事を希望する際にしっかりとそのリノベーションをするデメリットなども確認しておきましょう。
実績のある施工会社を選ぶ
リノベーションで失敗しないコツは、実績のある施工会社を選ぶことです。
実績のある施工会社との信頼関係ができれば、7割がたリノベーションは成功したといっても過言ではないからです。
どうやって実績のある施工会社を探せばいいの?
Googleで「施工会社名、口コミ、施工例」などと検索すると知りたい情報が探せます。
実際に施工した事例や施工後のアフターケアなどを調べることで、より良い比較検討ができます。
施工会社との信頼関係がなければ、手抜き工事や施工不良などの心配で現場から目が離せなくなったり、施工会社とトラブルになる可能性もあります。
現場の施工が心配な場合は、設計事務所に現場監理をお願いすることがおすすめです。
設計事務所に現場監理をお願いすれば、施主側の立場に立ってプロの目線で現場をしっかりと監理してくれます。
担当者にしっかりと要望を伝える
リノベーションで失敗しないコツは、担当者にしっかりと要望を伝えることです。
自分が求めている理想の住まいを実現するためには、自分の希望や要望をしっかりと伝えないと実現することは難しいからです。
イメージをどのように伝えればいいの?
InstagramやPinterest、RoomClipなどでイメージ写真を利用する方法があります。
イメージ写真を選ぶ際の注意点についてはこちらの記事をご参照ください↓
イメージ写真はうまく利用すればコミュニケーションをスムーズにしてくれます。
しかしながら、自分の設計している間取りにピッタリと当てはまるイメージ写真はなかなか見つけるのが難しいです。
イメージ写真に頼りすぎると矛盾が生じたり、設計者を混乱させる危険性もあるので注意しましょう。
将来のことも考えリノベーションする
リノベーションで失敗しないコツは、将来のことも考えリノベーションすることです。
家族構成やライフスタイルがどのように変化するのかを考慮してリノベーションしないと数年後にまたリノベーションが必要になってしまうからです。
将来のことってどうやって考えればいいの?
例えば、子供が生まれる場合、新しい子供部屋を作る必要があるかもしれません。
また、将来的に高齢化する場合、バリアフリーの設備を導入する必要があるかもしれません。
家族構成やライフスタイルの変化に対応するためには、リノベーションの計画段階で将来の変化を予測することが重要です。
将来を見据えたリノベーションによって、家族のライフスタイルに合わせた快適な住環境を実現することができます。
まとめ
今回は2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由を知りたい人や木造戸建てのリノベーションで失敗したくない人に対して、
これからは2022年以降の木造戸建てのリノベーションがいい理由をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
2022年以降の木造戸建てが狙い目な理由
・断熱性能の向上
・耐震基準の強化
・中古住宅市場の拡大
木造戸建てのリノベーションのメリット・デメリット
◾️メリット
・リノベーションの自由度が高い
・騒音などのトラブルが起きにくい
・専用の庭や駐車場が持てる
◾️デメリット
・耐震性能や断熱性能の低さ
・設備や配管の老朽化
・屋根や外壁の老朽化
リノベーションで失敗しないコツ
・リノベーション向きの物件を探す
・体験談や失敗例を参考にする
・実績のある施工会社を選ぶ
・担当者にしっかりと要望を伝える
・将来のことも考えリノベーションする
2022年の建築基準法の改正により、2025年までにすべての新築一戸建てに省エネ基準への適合が求められることになりました。
これまでは断熱性能に関して、マンションより戸建物件の方が劣っていましたが、
この改正により、これから2022年以降の戸建物件でも等級4以上の断熱性能を確保している物件が多くなります。
2022年以降の木造戸建て住宅を狙い目として、
断熱性能や耐震性能の向上された木造戸建て住宅をリノベーションして、快適な暮らしを手に入れましょう。
この記事が少しでもこれから中古住宅の購入を検討している人のお役に立てれば幸いです。
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