選んで後悔しない!?手間のかからないシステムキッチン設備の選び方
キッチン設備は金額で選んだり機能で選んだりと選び方は色々あります。
ただ、キッチンの場合は掃除のしやすさをしっかりと検討しておいた方がいいです。
掃除のしやすさってどこをチェックすればいいの?
ワークトップの素材やシンクの広さや深さ、キャビネット内の素材でも掃除のしやすさが変わります。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
システムキッチン選びはショールームで実物を見る高くなりがちな住宅設備の一つです。
今回は手間がかからないシステムキッチン設備の選び方をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・システムキッチン設備の選び方
・ワークトップ素材の選び方
上記のことがわかります。
システムキッチンは各メーカーが力を入れて開発しているだけあって、それぞれに優れた特徴があります。
システムキッチンを選ぶ際は手間のかからない素材やサイズを選びあとで後悔しないようにしっかりと各メーカーの特徴を知っておきましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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システムキッチン設備の選び方
システムキッチンは低価格のものから何百万円のものまでサイズやモデルは色々あります。
掃除が苦手で丁寧にできないという人は次のことに着目してキッチンを選びましょう。
システムキッチン設備の選び方
・汚れがつきにくい素材
→ワークトップ素材
→セラミックがおすすめ
・水がはねにくいシンクサイズ
→少し大きめのものを選ぶ
→吐水口の高さに注意する
・掃除がラクな収納、周辺素材
→キャビネット内部の仕上げ
→ステンレス、ホーローがおすすめ
汚れがつきにくい素材
システムキッチンは油や調味料、食材の汚れやニオイが蓄積すると見た目はもちろん機能的にも劣化が進みます。
そのようなものを扱うワークトップはなるべく汚れがつきにくい素材を選ぶことをおすすめします。
ワークトップの素材は以下のようなものがあります。
ワークトップの素材
・ステンレス
・人工(人造)大理石
・セラミック
・メラミン
などが挙げられます。
近年よく選ばれているのが人工(人造)大理石です。
人工と人造に違いはあるの?
人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材で天然石は含まれていないものになります。
一方、人造大理石は粉砕した天然大理石を樹脂やセメントなどで固めたものになりますが、
メーカーによって定義が異なり、人造大理石に必ずしも天然石が含まれているとは限らないです。
人工(人造)大理石は醤油やケチャップなど色の濃いものをこぼした際はすぐにふき取らないとシミになりやすいです。
比較してみるとアクリル樹脂を使用したもののほうが少々価格帯は高くなっていますが、汚れが染み込みにくいという特徴があります。
商品説明に記してあるはずなので、そこで確認しましょう。
各メーカーが販売しているワンランク上の素材としては次ようなものがあります。
各メーカーのワークトップ素材
・LIXIL:セラミックトップ
・タカラスタンダード:クォーツストーンワークトップ
・TOTO:クリスタルカウンター
・Panasonic:グラリオカウンター
LIXIL:セラミックトップ
高温のフライパンや鍋を直接おいても変色や変形がなく、固いものを落としても割れにくいといった特徴があります。
タカラスタンダード:クォーツストーンワークトップ
天然水晶を使用した高級人造石で、表面のきめが細かいので汚れがつきにくく頑丈で、キズもつきにくい素材です。
TOTO:クリスタルカウンター
ハイブリッドエポキシ樹脂を使用したもので、高温のフライパンや鍋を直接おけて固いものを落としても割れにくく、
擦りキズがついても磨いて落とせます。
グレーやグリーン、ピンク、大理石調などの柄の入ったものを選べます。
Panasonic:グラリオカウンター
有機ガラス系のスゴピカ素材を使用したPanasonic独自の人造大理石で、表面が硬いのでキズがつきにくく撥水、はつ油加工されていて、汚れがひと拭きで落とせます。
おすすめとしてはLIXILさんのセラミックです。
費用が高いということを除いては、セラミックにはほとんど欠点がないからです。
他の素材よりも20万円程度は高くなると考えて良いでしょう。
展示場で実物を体験したらどうしてもセラミックにしたくなったという人も多いです。
セラミックはゴシゴシ洗ってもキズがつくこともなく、汚れが染み込むこともなく、熱い鍋やフライパンも直に置けます。
耐久性にもすぐれているので長く美しさを保つことができます。
以前は最も多く選ばれていたステンレスのワークトップは熱に強い、汚れやニオイがつきにくい、
耐久性がありながら低価格という点では根強い人気があります。
ステンレスは凹みやすい、キズがつきやすい、経年劣化で光沢を失いやすいなどのデメリットはありますが、
凹凸があって研磨模様の「バイブレーション仕上げ」であればキズが目立ちにくいです。
水がはねにくいシンクサイズ
調理中や洗い物をする際に気になるのが水はねです。
床や服までぬれることがあってイヤですよね。
シンクは間口70〜80cm、奥行き40〜45cm程度、深さは17〜20cm程度が標準サイズです。
シンクが狭すぎたり浅すぎると大きなお皿や鍋などが洗いにくく、
水はねに悩まされることになるので、少し大きめのシンクを選んだ方が安心です。
また、吐水口の高さによっても洗い物との距離が変わるので、水栓の形を選ぶ際はそのようなことに着目してみるのも良いでしょう。
吐水口が高すぎて水はねするのでは?
吐水口自体が水はねしにく作りになっているのでその点は大丈夫のようです。
水栓にも色々な形状があります。
グースネック型やL型があるので、使いやすい方を選びましょう。
こちらはLIXILさんの商品です↓
L型はシンクの奥行きに対して、吐水の部分が長すぎても使いにくくなることもあるので、使い勝手はショールームで試してみましょう。
水栓そのものの素材にも、汚れがつきにくく掃除がしやすいものもあります↓
上の商品はPanasonicさんの有機ガラス系の「スゴピカ素材」の水栓になります。
水栓の根本の形状も工夫されていて、毎日さっと拭けば汚れがたまりません。
掃除がラクな収納、周辺素材
シンクやコンロ下のフロアキャビネットは木製であることが多く、液体調味料のシミや水洗いした調理器具の湿気が気になりますよね。
キャビネットの底板がステンレスになっていると掃除がしやすく耐久性も抜群です。
ステンレスであれば長く使用してもカビや腐食のような劣化の心配がほとんどありません。
LIXILさんの「リシェルSI」やTOTOさんの「ザ・クラッソ」ではステンレス製のフロアキャビネットが選べます。
また、タカラスタンダードさんのまるごとホーローキッチンは扉の裏表やキャビネットの内側など全てがホーローで掃除がとてもラクになります。
鍋のホーローとは違った高品質のホーローでキズがつきにくく湿気による劣化もありません。
また、キッチンパネルをホーローにすると、汚れやカビ、ニオイがつきにくいので水まわりにおすすめです。
油汚れもさっとひと拭きで落とすことができて掃除の手間がかなり軽減できます。
ホーローはマグネットが使えるのでどこにでもマグネット収納を設置できるというメリットもあります。
まとめ
今回はシステムキッチン設備の選び方を知りたい人やシステムキッチンで後悔したくない人に対して、
手間がかからないシステムキッチン設備の選び方をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
システムキッチン設備の選び方
・汚れがつきにくい素材
→ワークトップ素材
→セラミックがおすすめ
・水がはねにくいシンクサイズ
→少し大きめのものを選ぶ
→吐水口の高さに注意する
・掃除がラクな収納、周辺素材
→キャビネット内部の仕上げ
→ステンレス、ホーローがおすすめ
各メーカーのワークトップ素材
・LIXIL:セラミックトップ
・タカラスタンダード:クォーツストーンワークトップ
・TOTO:クリスタルカウンター
・Panasonic:グラリオカウンター
システムキッチンは各メーカーが力を入れて開発しているだけあって、それぞれに優れた特徴があります。
システムキッチンを選ぶ際は手間のかからない素材やサイズを選びあとで後悔しないようにしっかりと各メーカーの特徴を知っておきましょう。
この記事が少しでもシステムキッチン選びの参考になってくれれば幸いです。
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アーキトリック一級建築士事務所