設計事務所のブランディングが大切!設計事務所の仕事がない時やるべき行動
設計事務所を長く運営していると仕事が途切れてしまうことが多々あります。
注文住宅の場合は建物を引き渡してしまと30年以上経たないと次の設計の仕事に結びつかない場合が多いからです。
設計事務所の仕事がない時に何をすればいいの?
仕事がない時だからこそやるべき行動はいくつかあります。
また、設計事務所の仕事を増やすためにはブランディングすることが必要になります。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
他の会社とのコネクション作りに力を注いだらコンスタントに仕事が来るようになりました。
今回は設計事務所のブランディングと設計事務所の仕事がない時やるべき行動をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・設計事務所の仕事がない時にやるべき行動
・設計事務所をブランディングする方法
上記のことがわかります。
設計事務所の仕事を安定的に取り続けるためには、それなりの先を見越した戦略が必要になります。
仕事がない時だからこそできることもたくさんあります。
仕事がないからといって先のない副業で時間を使い果たしてしまうことのないように、
なりたい自分をしっかりとイメージして時間を有効に使いましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
住宅に関する悩みを解決すべく、ブログやTwitterで情報発信しています。
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目次
設計事務所の仕事がない時にやるべき行動
設計事務所の仕事がない時にやるべき行動は以下の通りです。
設計事務所の仕事がない時にやるべき行動
・副業を探す
・建築のことを相談できる窓口になる
・他の設計事務所と協力関係を作る
・工務店とのコネクションを作る
・SNSやブログなどで影響力をつける
副業を探す
仕事がない時にやるべき行動のひとつ目は、副業を探すことです。
収入がないと設計事務所を続けることができないので、背に腹は変えられません。
しかしながら、副業といってもいろいろなタイプの仕事があります。
どんな副業にすればいいの?
建築士におすすめの副業に関してはこちらの記事をご参照ください↓
副業を選ぶときのポイントとしては以下のことに注意しましょう。
副業を選ぶときのポイント
・使える時間と体力を考える
・副業収入の目標を考える
・スキルを積めるか考える
まずは、設計事務所を運営していくための最低限の金額がいくら必要なのかを把握しましょう。
この最低限の運営金額は家賃や光熱費、コピー機のリース代、ネット料金などありますが、
この金額をうまく抑えられれば副業の選択肢は多くなります。
私の場合は格安SIMにしたりネット料金を安いものに変えたり、コピー機は新古品を買い取ったりと色々な方法で運営に必要な金額を抑えています。
副業では拘束時間のあるものはなるべく避けた方がいいと思います。
万が一急な設計の仕事が入ってきた時にすぐに対応できないからです。
副業を探す前に、まずは運営に必要な最低点の金額を抑える努力をしましょう。
建築のことを相談できる窓口になる
仕事がない時にやるべき行動は、建築のことを相談できる窓口になることです。
建築の相談窓口になると、そこから設計の仕事につながることが多くなるからです。
相談窓口になっても雑務が増えるだけじゃない?
設計事務所の仕事はクライアントをいかに満足させるかだと私は思います。
確かに、ちょっとした改修工事など設計の仕事にはならないと思いますが、
建築のことをなんでも相談できる窓口になると、仕事の主導権を持つことができます。
仕事の主導権が自分にあれば、どの工務店に仕事を頼むのかを選ぶことができます。
工務店とのコネクションを築くには仕事を持ていくことが一番の近道になります。
建築のことを相談できる窓口として評判が良ければ、口コミで設計事務所の知名度も上がっていきます。
雑務が増えて面倒だと思わずに、積極的に建築の相談窓口になるようにしましょう。
他の設計事務所と協力関係を作る
仕事がない時にやるべき行動は、他の設計事務所と協力関係を作ることです。
特に仕事のある設計事務所との協力関係をしっかりと作りましょう。
どうやって協力関係を作ればいいの?
私の場合は建築パースや改装工事、店舗設計などが得意な設計事務所として他の設計事務所から手伝いとして依頼されることが多いです。
他の設計事務所にはない自分の得意分野をしっかりと作ることが大切になります。
例えば、建築申請業務や定期報告が得意などでもいいと思います。
他の設計事務所との協力関係があれば、自分が設計業務で手一杯になった時に現場監理に協力してくれたり、
無料で構造や設備の相談に乗ってくれたり、大きな仕事をとってきても安心して仕事を受けることができるようになります。
他の設計事務所はライバルだと考えずに、協力関係をしっかりと作る努力をしましょう。
工務店とのコネクションを作る
仕事がない時にやるべき行動は、工務店とのコネクションを作ることです。
なんだかんだで、工務店に仕事の依頼が最初に行くことが多いです。
工務店とのコネクションがあれば、工務店経由で協力設計事務所としての仕事がコンスタントにくるようになります。
工務店や建設会社とのコネクション作りに関してはこちらの記事をご参照ください↓
工務店と馴れ合いになってしまい、しっかりとした現場監理にならないんじゃない?
確かに人によってはそういう面もあると思いますが、
言わなくてもしっかりと仕事をしてくれるという信用関係があるからこそ、安心して現場を任せられるという面が大きいと思います。
設計事務所の運営は思った以上に泥臭いコネクションがものをいう世界だということをしっかりと自覚しておきましょう。
SNSやブログなどで影響力をつける
仕事がない時にやるべき行動は、SNSやブログなどで影響力をつけることです。
SNSやブログなどで影響力があると、自分の考えに共感してくれる人が多くなり、その中から仕事の依頼が増える場合が多いからです。
どうすればSNSやブログなどで影響力をつけられるの?
SNSでの影響力をつけるには、知名度を上げてブランディングすることが必要になります。
自分の設計事務所は何が強みになるのかをしっかりと見極めることが重要になってきます。
これからの建築設計はクライアントからだけでなく、より多くの人から共感を得ることが次の仕事につながる時代だと思います。
SNSやブログで有益な情報を発信し、地道に影響力を積み上げていきましょう。
設計事務所をブランディングする方法
設計事務所をブランディングする方法は以下になります。
設計事務所をブランディングする方法
・アイデンティティーの構築
・ポートフォリオの強化
・ブログやSNSでの情報発信
・口コミや顧客の声を増やす
・強みや専門分野を強調する
アイデンティティーの構築
設計事務所をブランディングするには、アイデンティティーを構築しましょう。
設計事務所のアイデンティティとは独自の特徴や他と差別化できる個性のことです。
どんな風にアイデンティティを構築すればいいの?
ロゴデザインやHPなどのビジュアルデザインにこだわったり、他者と差別化できる特徴をひと言で表すキーワードやフレーズを考えたりすることです。
例えば、「設計士が提案するちょっとカッコいい家」などのフレーズで、設計士による提案での安心感やデザイン的にオシャレにまとめられた家づくりをイメージできます。
アイデンティティーの構築はその設計事務所がどんな建築を目指しているのかがひと言でわかるように簡潔な言葉で考えましょう。
ポートフォリオの強化
設計事務所をブランディングするには、ポートフォリオを強化しましょう。
設計事務所の作品を綺麗に見せないと、どのような建築を作るのかがお客さんにわからないからです。
作品になる写真ってどうやって揃えればいいの?
建築専門の写真家に積極的に仕事を依頼しましょう。
もちろん、自分の撮る写真に自信があれば自分で写真を撮るのもいいのですが…
建築専門の写真家の撮る写真はアングルや色合い、雰囲気など自分では気づかなかったかっこいい写真を撮ってくれます。
ポートフォリオの強化は設計事務所の仕事を知ってもらう一番の近道です。
カッコいい写真をを揃えてInstagramやHPなどで発信しましょう。
ブログやSNSでの情報発信
設計事務所をブランディングするには、ブログやSNSでの情報発信しましょう。
ブログやInstagram、X(twitter)などさまざまなSNSで情報を発信することで知名度を高めることができるからです。
どんな情報を発信すればいいの?
作品の写真もいいのですが、フォロワーに役立つ情報を発信すると反応がいいです。
例えば、DIYなどで冷蔵庫との隙間のちょっとした収納を紹介するなどフォロワーウケはいいです。
また、ブランディングのことを考えると注文住宅でこだわりの部分を紹介したりするのもいいと思います。
X(twitter)などでは文字情報の発信になるので、注文住宅を作るときの豆知識や後悔しないための注意点など、
設計事務所としてどこにこだわって注文住宅を設計しているのかを積極的に発信しましょう。
口コミや顧客の声を増やす
設計事務所をブランディングするには、口コミや顧客の声を増やしましょう。
口コミや顧客との交流が頻繁にある設計事務所は好印象を持たれやすいからです。
どうやって口コミを増やせばいいの?
注文住宅の引き渡しの際に竣工写真をプレゼントする代わりにGoogleマップなどに口コミを書いてもらったりしましょう。
設計事務所選びは口コミや顧客の声を重視する傾向が強くなっています。
実際に暮らしている人の声はとても説得力があるので、設計事務所の営業活動の一環として口コミを増やすようにしましょう。
強みや専門分野を強調する
設計事務所をブランディングするには、強みや専門分野を強調しましょう。
強みや専門分野を強調することが設計事務所の特徴を理解してもらうのに役立つからです。
強みや専門分野ってどうやって強調すればいいの?
ひと言でわかりやすいキーワードやキャッチフレーズを考えてSEOで上位表示させることも有効な手段になります。
今では設計事務所を選ぶ際もWeb検索することが多いので、特定のキーワードで上位表示できるとHPからお問合せが増える場合が多いです。
例えば、「床下エアコン+設計事務所」や「ラグジュアリー+設計事務所」などニッチなキーワードでブログ記事を書くと効果的です。
ブランディングするためには設計事務所の強みや専門分野を強調するキーワードを常に考えておくことが大切になります。
自分の設計事務所の強みはなんなのかをしっかりと言葉で表しましょう。
まとめ
今回は設計事務所のブランディングの仕方を知りたい人や仕事がないときやるべき行動を知りたい人に対して、
設計事務所のブランディングと設計事務所の仕事がない時やるべき行動をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
設計事務所の仕事がない時にやるべき行動
・副業を探す
・建築のことを相談できる窓口になる
・他の設計事務所と協力関係を作る
・工務店とのコネクションを作る
・SNSやブログなどで影響力をつける
設計事務所をブランディングする方法
・アイデンティティーの構築
・ポートフォリオの強化
・ブログやSNSでの情報発信
・口コミや顧客の声を増やす
・強みや専門分野を強調する
設計事務所の仕事を安定的に取り続けるためには、それなりの先を見越した戦略が必要になります。
仕事がない時だからこそできることもたくさんあります。
仕事がないからといって先のない副業で時間を使い果たしてしまうことのないように、
なりたい自分をしっかりとイメージして時間を有効に使いましょう。
この記事が少しでも仕事が安定しない設計事務所のお役に立てれば幸いです。
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