騙されないで!ハウスメーカーや不動産の住宅営業マンがよく使う嘘12選
昨年のNHKの夏ドラマで山主演の「正直不動産」が放映されていましたが、皆さんはご覧になられましたでしょうか?
コミックを読んでいる方も多いのではないでしょうか…
不動産業界の闇って本当にあるんだなぁとか住宅営業マンは千三つばかりだなぁと思った方も多いのではないでしょうか。
(千三つとは千に三つしか本当のことを言わない)
実際はどうなの?
住宅営業マンすべてが嘘つきではないのですが、一部には悪徳営業マンがいることは確かです。
住宅営業マンの給与は歩合制であることが多く、営業成績が悪いと給与が少ないだけでなく社内でとても肩身の狭い思いをするようです。
かといって、人を騙して良いわけではありません。
私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
いま流行りの注文住宅の市場調査として、週末暇があれば住宅展示場を見学しています。
ハウスメーカーの住宅営業マンも様々だなぁと実感しています。
今回は住宅営業マンがよく使う嘘12選として、こんな言葉が出たら要注意という事例をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・営業マンがよく使う嘘
・嘘をつかれた時の対策
上記のことがわかります。
住宅営業マンは契約直前まで話が進むと契約を早く取りたいという気持ちになり嘘をつく場合があります。
ベテランの住宅営業マンには言葉巧みなセールストークや自分の必勝パターンがあるので、
その話の裏にはどのような嘘が隠れているのかをしっかりと考え、営業マンに惑わされないようにしましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
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目次
営業マンがよく使う嘘12選
営業マンがよく使う嘘は以下の12個になります。
営業マンがよく使う嘘12選
①おとり広告
②あなただけのお宝物件
③もうひとり検討中の人がいる
④とりあえず物件を押さえておきましょう
⑤大幅な値引きキャンペーン中
⑥家賃と変わらない返済で暮らせます
⑦他社よりも〇〇です
⑧高価なオプションをサービスします
⑨契約後にいくらでも変更できます
⑩追加なしで完全に予算内でおさまります
⑪他社より当社の方が完成が早い
⑫今後は建築コストが高騰します
おとり広告
土地や住宅を探していてインターネットのサイトや新聞の折込チラシに「相場より明らかにやすい物件」を見つけたことはありませんか?
問い合わせてみたら
「つい先ほど売れてしまったんですよ」
と言われた人もいるのではないでしょうか。
そのような場合は「おとり広告」である可能性が大です。
おとり広告とは「すでに売れてしまっている物件」や「実在しない物件」を掲載して購入希望者を引き寄せる手口です。
問い合わせる人は真剣に住宅の購入を考えている人ばかりなので、営業マンはここぞとばかりに問い合わせした物件と違う物件を次々と勧めてきます。
おとり広告は法律で禁止されている行為なので、それを平気でする営業マンにはお世話にならない方がいいです。
あなただけのお宝物件
ちょうど問い合わせをしたタイミングで
「まだホームページなどで公開していないお宝物件がある、あなたは運がいい!」
などの言い方をされたら要注意です。
建売住宅では現地見学をしてみると確かに魅力的な物件だったりもしますが、
相場よりちょっと高めの売り出し価格で契約をせまられることもあります。
マイホームの購入を考えているときは、よい物件を見せられると予算をオーバーしていても心が動いてしまうものです。
営業マンはそれをよくわかっていて
「このチャンスを逃したらこれよりいい物件に出会えない」
かもしれないという言い方をします。
実際は予算額を上げればいい物件が見つかりやすいだけなので気をつけましょう。
もうひとり検討中の人がいる
お宝物件と言われたあとによく使われるセリフですが、契約を急がせるための嘘であることが多いかもしれません。
「あなたがここで決めなければ次の人が契約してしまいますよ」
とすぐ後ろにもうひとり並んで待っているようなことを言われたらかなり焦りますよね。
「人気物件なので明日あるかどうかはお約束できません」
というセリフも同じように聞こえますが、本当に人気エリアにある物件であれば嘘とも言えないです。
マイホームの購入は数千万円という人生最大のものだけに、買い手の気持ちを考えたら契約を急がせすぎる営業マンは考えものです。
とりあえず物件を押さえておきましょう
よい物件に出会えたとしても
「一度帰宅して家族と相談したい」
とか
「2〜3日考えたい」
「他と比較したい」
と思うのは当然のことです。
マイホームは何千万円もする大きな買い物で、その後の人生を左右するかもしれないのに
「今この場で決めてください」
と言われても困りますよね。
「とりあえず申込書に記入すればこの物件は抑えられます」
というセリフには絶対に騙されないようにしましょう!
確かに記入すればその物件は押さえられます。
なぜなら「購入」する意思表示をしたことになるからです。
申込書にサインをすることで売主に対して購入する意思をもって申し込んだことになり、
その際に申込金を支払うこともあります。
そのようなことを知らずに気軽に申込書に記入をしてしまってトラブルになる人は少なくありません。
ですが、ここで知っておいていただきたいのは、売買契約前であれば原則として違約金等の負担なくキャンセルできるということです。
もちろん申込金も全額返金されることになるのですが、
悪党営業マンに捕まってしまうと返金されないどころか数十万円の違約金を請求されることもあります。
「申し込み」には法的な拘束力はないので動揺せずに毅然とした態度で接しましょう。
ただし、ペナルティーがないからといって気軽に申し込みをして後日断るようなやり方はおすすめできません。
申込書は購入する意思をもって記入しましょう。
大幅な値引きキャンペーン中
建売住宅でも注文住宅でも契約前の「大幅値引きキャンペーン」ほどあてにならないものはありません。
値引きを前提に売り出し価格や見積額を高めにしている場合もあるし、契約後のオプションなどで金額を調整することができるからです。
周辺の相場価格をしっかり調べて検討しましょう。
特に建売住宅で「今なら500万円値引きします!」などの広告やセールストークには惑わされないようにしましょう。
単に最初の売り出し価格が高すぎただけかもしれません。
重要なのは値引き後の価格が近隣相場と比べてどうかということです。
安く買えるからと即決せずに、売れ残ったのであれば売れなかった理由を検討してから購入するようにしましょう。
家賃と変わらない返済で暮らせます
マイホームの購入を考える理由としてこれが多いだけに営業マンに住宅ローンの返済額を見せられると、心が大きくうごいてしまいますよね。
でも、本当にその返済額が正しいのか、およその金額に騙されないように気をつけましょう。
例えば、窓枠やガラス、サッシなどを「一式」として見積書が作成されている場合など、
断熱性や防犯性を考えてグレードアップしたら費用がぐんと上がることがあります。
これは外壁材や屋根材なども場合も同様です。
使用する建材や選ぶ設備によって建築費用が上がっていくことを営業マンはよくわかっています。
予算額ギリギリで作成された見積書をもとに「大丈夫!」と言い切る営業マンには注意が必要です。
他社よりも〇〇です
自社のよさをアピールするために
「他社よりも当社の方が高品質な素材を使用しています」
や
「〇〇ハウスさんの坪単価は高いけど建物自体はそこまでの性能じゃありません」
など
自社の方がすぐれているとかあちらは大したことがないなどと、他者を引き合いに出す営業マンはおすすめできません。
特に相見積もりをしている会社の悪口をたくさん並べる場合は鵜呑みにしないほうがよいでしょう。
ハウスメーカーや工務店にはそれぞれの得意分野があるのと同時に苦手なことがあったり、金額的に比較できない部分があったりします。
だからこそ、自分の価値観に合った施工会社を選ぶことが大切になります。
営業マンのネガティブトークに惑わされないようにしましょう。
高価なオプションをサービスします
「今なら床暖房が無料でつけられます!」
「食器洗浄乾燥機をグレードアップできます!」
のように高価なオプションをサービスするといって契約をせまってくるようであれば要注意です。
住宅を購入する人にとってあこがれのオプション設備はどんなものか営業マンはよく知っています。
確かにお得なものもありますが、注意しなければならないのは「今契約すれば」という言い方です。
後ほど改めてということになると他者と比較されて不利になる可能性もあるので、その日のうちに契約してもらおうとします。
実際はいつでも誰にでも話す常套句で1週間経っても条件が変わらないこともあります。
契約後にいくらでも変更できます
「細かい部分は後でも大丈夫ですよ」
「契約後に変更できますよ」
「とりあえず契約してしまいましょう」
などと適当な発言をする営業マンはトラブルになる可能性が大です。
確かに変更ができるものもありますが、「いくらでも」「なんでも」変更できるわけではありません。
変更すればそれなりに費用がアップしたり、大きな変更があると見積書が無効になったりする場合もあります。
営業マンがそう言っていたから申し込みをしたんですとと言っても、口約束では何の効力もないので注意しましょう。
証拠があっても会社には決まりがあるので大切な変更の希望が通らないこともあります。
知識不足の営業マンが現場のことは何も考えずに発言している場合もあるので、
不明な点は必ず契約の前に確認し、それを面倒くさがる営業マンは避けた方がいいでしょう。
追加なしで完全に予算内でおさまります
「サービス料」や「取扱手数料」のような隠れたコストが最終段階になって予想外に追加されることもあります。
打合せが5回と決まっていたのに10回になってしまったという場合に、
追加1回につき3万円、5回で15円の請求をされて支払わなければならない項目が追加されていることがあります。
また、建築の際の既存プランで「隠されたコストは一切ない」と言われた場合は、
あくまでもプラントぴったり同じ建物を建てるならということが前提になっています。
何も変更せずに完成することはありませんよね。
ちょっとした言葉の罠に騙されないようにしましょう。
他社より当社の方が完成が早い
一般的な工期は基礎の着工から竣工まで通常の注文住宅では半年前後となります。
軽量鉄骨のプレハブ工法であればもっと短くなりますが、施工会社にとって工期を短縮することは利益を増やせることにつながります。
工期が短くなれば現場で働く人の日数も短くなり、コスト削減につながります。
工期が短ければ引越しまでの期間が短かったり、仮住まいの家賃負担を軽減できたりすることで、施主さんにもメリットはあります。
ローコストメーカーでは「工期が2〜3ヶ月」というところもありますが、短いことが悪いことではなく
無理なスケジュールで職人さん達に負担をかけると思わぬ欠陥住宅を生み出す可能性もあります。
工期が短いことをいちばんのウリとしている施工会社に依頼する場合は、下調べを慎重に行いましょう。
今後は建築コストが高騰します
現在は生活に関わるいろいろなものが高騰してコロナ禍以降建築費用も高騰しています。
それをセールストークとして住宅価格がもっと上昇する前に急いで進めた方がお得ですよという営業マンもいます。
しかしながら、焦って購入するのではなく家計の状況をしっかりと見極めて検討するようにしましょう。
住宅ローンは長期にわたって返済が続きます。
購入時は家計にゆとりがあっても、お子さんが成長するにつれて必要になる費用が多くなります。
少なくとも購入から20年先までのライフプランを予想しながら、キャッシュフロー表を作成してみましょう。
いくらで購入できるかよりも完済できるかが大切になります。
住宅の購入は一生に一度という人も多いです。
その分野で仕事をしていなければわからないことだらけだと思います。
悪い営業マンに振り回されないように営業マンがよく使う嘘に注意しましょう。
まとめ
今回は住宅営業マンに不安を感じている人や注文住宅での営業マンの嘘に気をつけたい人に対して、
住宅営業マンがよく使う嘘12選として、こんな言葉が出たら要注意という事例をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
営業マンがよく使う嘘12選
①おとり広告
②あなただけのお宝物件
③もうひとり検討中の人がいる
④とりあえず物件を押さえておきましょう
⑤大幅な値引きキャンペーン中
⑥家賃と変わらない返済で暮らせます
⑦他社よりも〇〇です
⑧高価なオプションをサービスします
⑨契約後にいくらでも変更できます
⑩追加なしで完全に予算内でおさまります
⑪他社より当社の方が完成が早い
⑫今後は建築コストが高騰します
住宅営業マンは契約直前まで話が進むと契約を早く取りたいという気持ちになり嘘をつく場合があります。
ベテランの住宅営業マンには言葉巧みなセールストークや自分の必勝パターンがあるので、
その話の裏にはどのような嘘が隠れているのかをしっかりと考え、営業マンに惑わされないようにしましょう。
この記事が少しでもこれからマイホームや不動産を購入しようと考えている方のお役に立てれば幸いです。
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