勾配天井には屋根断熱がいい?屋根断熱のメリットとデメリット

家の上部の断熱方法として天井断熱と屋根断熱があります↓

断熱材は、夏場は外部からの熱を室内に入れない、冬場は部屋の熱を外に逃さない役割があります。

夏の日差しは屋根を直に温めるため、壁の約2倍の断熱性能が必要になります。

天井断熱と屋根断熱のどっちがいいの?

正直なところしっかりと施工すればどちらでも構わないです。

しかしながら、小屋裏空間を利用したり勾配天井にする場合は屋根断熱の方が適した断熱方法になります。

私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

どのような内部空間にするのかで天井断熱、屋根断熱を使い分けています。

今回は勾配天井には屋根断熱がいい理由と屋根断熱のメリットとデメリットをご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・屋根断熱のメリットとデメリット

・勾配天井には屋根断熱がいい理由

上記のことがわかります。

屋根は太陽の日差しを直接受ける部分になり、しっかり断熱工事をしないと夏場は室内がとても暑くなってしまいます。

特に、最近多くなっているガルバリウム鋼板の屋根材は熱を遮断する性能が低いので、

しっかりと断熱工事をして夏場は室内への熱を侵入を防ぎ、冬場は熱の放出を防ぐようにしましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

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屋根断熱のメリット

屋根断熱のメリットは以下になります。

屋根断熱のメリット

・小屋裏空間の有効活用

・小屋裏からの輻射熱の侵入が無い

・小屋裏の構造材の耐久性が向上

小屋裏空間の有効活用

屋根勾配に沿って断熱材を施工するので、勾配天井やロフト、小屋裏収納などの小屋裏空間を有効に利用することができます。

屋根勾配に合わせて断熱材を配置するため、建物内部のスペースを最大限に引き出すことができます。

小屋裏空間を有効に活用することで、収納スペースや追加の部屋を作成できる可能性が広がります。

外張り工法の場合は、天井あらわしでも大丈夫、天井の仕上げにこだわることなく、屋根断熱を行うことができ、建物内部の設計に柔軟性を持たせることができます。

建物内部に屋根の勾配を活かすデザインを取り入れる際に非常に有用です。

高い天井部分に窓を配置することで、明るく広々とした室内空間を実現できます。

小屋裏からの輻射熱の侵入が無い

充填断熱の場合は断熱材と野地板の間に、外張り断熱の場合は断熱材と屋根材料の間に通気層を取ります↓



この通気層は天井断熱のように大きな空間ではないので、熱い空気が滞留せず、輻射熱による室内への影響を最小限に抑える重要な役割を果たします。

これにより、室内の温度を一定に保ち、快適な住環境を提供します。

天井断熱の場合は下の図のように小屋裏からの輻射熱の侵入が考えられるので、適切な小屋裏換気が必要になります↓

小屋裏の構造材の耐久性が向上

屋根断熱材は小屋裏の構造材の外側で断熱するため、構造材は室温と同じく管理された環境になります。

これにより、過度の厚さや乾燥、湿気などの心配はなくなり、構造材の耐久性が向上します。

この耐久性の向上がもたらす利点は非常に大きいです。

構造材が耐久性を持つことで、屋根全体の寿命が延び、長寿命な屋根を手に入れることができるからです。

屋根の長寿命は、建物の維持コストを抑えるだけでなく、住宅の価値を高める要因でもあります。

屋根断熱のデメリット

屋根断熱のデメリットは以下になります。

屋根断熱のデメリット

・工事費用が高くなる

・断熱材の厚さに制限がある

・冷暖房する空間が広くなる

工事費用が高くなる

天井断熱に比べて断熱する面積が大きくなるので断熱材の量が増えてコストが高くなります。

大工さんでもできるのですが、屋根勾配に合わせて張り付けるために天井断熱より施工手間がかかります↓

発泡ウレタンで断熱する場合は、専門の業者でないと施工できないので施工費は高くなります。

また、天井断熱に比べて屋根断熱は高性能の断熱材を使用しないと断熱性能を高められないため、材料費が高くなります。

一部を屋根断熱にする場合は材料の増加分と断熱層が途中で切れないように注意しましょう。

断熱材の厚さに制限がある

充填断熱の場合は垂木や梁の間に充填するので、垂木や梁のせいよりも大きくすることはできません。

外張り断熱の場合も垂木のせいより大きくすることはできないため、断熱材の厚さには制限があります。

断熱材の厚さに制限があるため、断熱性能を高めるためには高性能の断熱材を使用することになります。

ちなみに、天井断熱は断熱材を2重にして断熱性能を向上させることができるので屋根断熱より低コストになります。

冷暖房する空間が広くなる

天井断熱に比べて断熱された空間が大きくなるため、冷暖房の空間が大きくなります。

冷暖房の空間が大きくなると暑い季節では部屋が十分に涼しくなるのが遅れ、寒い季節では温かさが感じられるのも遅くなります。

冷暖房を広いスペースに行うことで、エアコンがより多くの空間を温度調整しなければならなくなるので電気代が増加することがあります。

空間が広くなると夏場の冷房の効き方より冬場の暖房が効きづらくなる傾向があります。

暖かい空気が天井の方に溜まってしまうからです。

サーキュレーターなどをうまく利用して空気を撹拌させましょう。

勾配天井には屋根断熱がいい理由

勾配天井に屋根断熱を選ぶ理由は多岐にわたりますが、以下のポイントが特に注目に値します。

勾配天井には屋根断熱がいい理由

・屋根勾配を利用した空間の広がり

・高窓による明るさと自然換気

・家全体での室内環境を一定に保てる

屋根勾配を利用した空間の広がり

勾配天井と屋根断熱を組み合わせることにより、建物内部の空間を有効に活用し魅力的な空間の広がりが実現できます。

小屋裏空間の活用は、収納スペースや趣味の部屋など、多くの可能性を広げることができるのです。

屋根断熱は建物の潜在的なスペースを最大限に引き出し、快適な居住空間を創造できます。

屋根の内部を有効に活用でき、家全体の魅力的なデザインを実現できるのです。

勾配天井と屋根断熱の組み合わせは、建物の機能性や空間の広がりを実現するために有効な方法となります。

高窓による明るさと自然換気

勾配天井の特徴である高い天井部分に窓を配置することで、明るく開放的な室内を実現できます。

また、高窓からの自然光は、室内照明の使用を減らす助けにもなります。

高窓を開閉できるようにすれば、高低差を利用した自然換気も効果的に行えます。

自然の光と風を効果的に取り入れることができ、これにより居住空間の快適性が向上します。

家全体での室内環境を一定に保てる

屋根断熱は家全体での室内環境を一定に保てるので、どこの場所でも温度差を感じることはなくなり、季節や気象条件に関係なく、快適な生活空間を提供します。

冷暖房システムを効率的に機能させることにより、室温を安定させ、住宅内での温度変動が最小限に抑えられます。

室内温度が安定しているため、寒冷な冬や酷暑の夏にも快適に過ごすことができます。

まとめ

今回は屋根断熱のメリット・デメリットを知りたい人や勾配天井には屋根断熱がいい理由を知りたい人に対して、

勾配天井には屋根断熱がいい理由と屋根断熱のメリットとデメリットをご紹介してきました。

まとめると以下になります。

屋根断熱のメリット

・小屋裏空間の有効活用

・小屋裏からの輻射熱の侵入が無い

・小屋裏の構造材の耐久性が向上

屋根断熱のデメリット

・工事費用が高くなる

・断熱材の厚さに制限がある

・冷暖房する空間が広くなる

勾配天井には屋根断熱がいい理由

・屋根勾配を利用した空間の広がり

・高窓による明るさと自然換気

・家全体での室内環境を一定に保てる

屋根は太陽の日差しを直接受ける部分になり、しっかり断熱工事をしないと夏場は室内がとても暑くなってしまいます。

特に、最近多くなっているガルバリウム鋼板の屋根材は熱を遮断する性能が低いので、

しっかりと断熱工事をして夏場は室内への熱を侵入を防ぎ、冬場は熱の放出を防ぐようにしましょう。

この記事が少しでも断熱方法について悩んでいる人のお役に立てれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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