今までとは違った働き方になる?AI時代の建築設計のあり方と仕事の変革

AI技術の進化により、建築設計の世界でも大きな変革が起こっています。

これからの時代はAIをうまく使いこなした建築設計が多くなると思います。

そんな時代に建築設計のあり方は大きく変わっていくでしょう。

今後はどんなことが建築士に求められるの?

人間の感性や美的センスなどに重きをおく時代になるでしょう。

AIと建築士が協力し合うことでより優れた建築設計が実現可能になる時代です。

私は17年間(2023年現在)設計事務所を運営してきましたが、このようなAI時代のはじまりに立ち会うことができてワクワクしています。

AIのよって仕事が奪われるといって危険視する人もいますが…

まだ最終的なファクトチェックやAIが出した答えに対して人間としての感性に合っているのかを確認することは必要です。

しかしながら、たたき台としてAIが出した答えを利用することで作業の効率化することができるのも事実です。

今回はAI時代の建築設計のあり方と仕事の変革についてご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・AIがもたらす建築設計の変化

・今後の建築設計に必要とされる能力やスキル

・AIと建築設計士が協力する未来像

上記のことがわかります。

AIによる自動化や効率化によって、建築士はより多くの時間を創造的なアイデアの実現に費やすことができます。

しかし、AIが担えない領域については建築士自身の能力やスキルが求められるので、

その領域を伸ばすように考え方をシフトチェンジしていきましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!

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AIがもたらす建築設計の変化

建築設計の自動化や効率化により、AI技術は建築設計の領域においても大きな進歩をもたらしていくでしょう。

AIを利用することで建築設計がどのように変化するのかを詳しく見ていきましょう。

AIが担うことができる建築設計の領域

AIは、建築設計のCAD図面作成やエネルギー消費量のシミュレーション、構造解析、照明設計、換気設計、音響設計など、様々な複雑な作業を担うことができます。

このような作業は、人間が行う場合、手作業で時間がかかり、誤りの可能性もありますが、AIを使用することで、より緻密で高速かつ正確な設計が可能になります。

また、AIによる設計は、従来の手作業に比べて、多角的な視点からの分析や提案ができるため、建築物の性能や利便性を向上させることができます。

このように、AIによる建築設計は、建築業界にとって革新的な技術であり、今後ますます注目が集まることが予想されます。

建築設計の自動化や効率化のメリット

AIが担うことができる領域の自動化により、建築士は煩雑な作業から解放され、より高度な創造的な業務に取り組むことができます。

例えば、AIによって設計図面の作成から、施工計画の策定、材料の選定、施工監理までの一連のプロセスが自動化されることで、建築士はより多くの時間を創造的なアイデアの実現に費やせるようになります。

また、自動化によって作業の効率が向上するだけでなく、建築プロジェクトのコストの削減にもつながることが期待されています。

AIによる自動化によって、建築設計士はより正確かつ迅速に作業を完了することができ、これによって労働力のコストを削減することができます。

また、AIによって建築プロジェクトの進行状況を監視し、問題がある場合には自動的にアラートを発することができるため、課題に対してより早期に対処することができます。

建築設計の自動化や効率化のメリット

AIの活用は、建築設計においてエラーの発生率を低減するだけでなく、より高い精度で設計を行うことができます。

また、AIによる自動化により建築士はより多くの時間を持つことができます。

この時間を用いて、より詳細な設計を行ったり、建築物の環境面や美学面を改善することが可能です。

これにより、建築物の品質が向上し、利用者の安全性や快適性の向上につながるだけでなく、建築物の運用コストの削減にもつながります。

また、AIの活用により、建築物における環境負荷の軽減にも寄与することができます。

今後の建築設計に必要とされる能力やスキル

一方で、AIが担えない領域については、建築設計士自身の能力やスキルが求められるようになります。

今後の建築設計に必要とされる能力やスキル

・AIが担うことのできない建築設計の領域
→建築物の意匠やデザイン、人間の感性や美的センス

・今後の建築設計に必要とされる能力やスキル
→クリエイティブな要素や人間の感性を活かしたデザイン

・AIと共に働く建築士に求められる役割や業務の変化
→より高度な設計案を提供、より正確で効率的な設計

AIが担うことのできない建築設計の領域

AIはデータをもとに自動的に最適な設計案を出すことができます。

しかし、建築設計には、デザイン性やクリエイティブな要素も重要であることは否定できません。

建築物は、単なる機能的なスペースの提供に留まらず、美的価値や文化的な意義を持つことが求められます。

そのため、AIが苦手とする領域は、建築物の意匠やデザイン、人間の感性や美的センスを必要とする分野です。

建築士が、AIが提供できない人間の感性や美的センスに基づいて、建築物を設計することが、未来の建築設計においてますます重要になってくるでしょう。

今後の建築設計に必要とされる能力やスキル

今後の建築設計には、より高度なデザイン力やプログラミングのスキルだけでなく、より高度なコミュニケーション能力も求められます。

建築設計において、AIによる自動化や効率化によって、設計に要する時間が短縮される一方、クリエイティブな要素や人間の感性を活かしたデザインが求められます。

したがって、建築設計士はAIとの共同作業やクライアントとの意思疎通を通じて、

AIによってもたらされる利便性を最大限に活用し、人間のクリエイティビティを取り入れることが重要です。

AIによる設計によって、建築士はよりクリエイティブな業務に注力することができますが、同時にチームワークが重要になります。

建築設計は、単独で行うことができる業務ではなく、多数のプロフェッショナルと協力して行われるものです。

このため、建築士は、多様な専門分野を持つチームメンバーとのコミュニケーションを通じて、効率的かつ効果的な建築設計を行うことが求められます。

AIと共に働く建築士に求められる役割や業務の変化

AIが自動化できない分野において、建築士はよりクリエイティブな業務に注力することができます。

例えば、デザインやクライアントとのコミュニケーション、建築物のアイデアの提案が挙げられます。

建築士は、AIとの共同作業が必要な場合もありますが、AIとの協力によって、より高度な設計案を提供することができます。

AIは建築のあらゆる側面に関する情報を迅速かつ正確に処理することができます。

建築士は、AIが処理した情報に基づいて、より正確で効率的な設計を行うことができます。

AIとの共同作業によって、建築士はコミュニケーション能力やチームワークも必要とされますが、より高度な設計案を提供することができます。

AIと建築設計士が協力する未来像

近年、AI技術の発展に伴い、建築設計においてもAIの活用が進んでいます。

AIは、建築設士が手作業で行っていた作業を自動化し、設計の精度や効率を向上させることができます。

しかし、AIがすべてを担うわけではなく、建築設計士の専門知識や経験、センスが重要視される領域もあります。

そこで、AIと建築設計士が協力する未来像について考えてみましょう。

より優れた建築設計が実現

AIと建築設計士が協力することで、より優れた建築設計が実現できます。

たとえば、AIは、設計図を自動生成し、建築物の構造的な問題点を発見することができます。

また、AIが解析したデータをもとに、建築物のエネルギー効率を高めることがで、建築物はより長期的に持続可能な建築を実現することが可能になります。

さらに、AIは建築物の外観や内装のデザインについてのアイデアを提供することがでるので、より美しく、機能的であるだけでなく、人々の心を打つようなデザインとなります。

AIが解析したデータをもとに、建築物の環境負荷を軽減することもできます。

たとえば、太陽光発電や風力発電を利用することで、建築物の自給自足が可能となります。

これにより、建築物の耐久性や安全性、快適性が向上し、利用者の満足度が高まります。

さらに、新しい技術を導入することで、建築業界に革命をもたらすことができます。

どのように協力するかについて具体的な例

AIと建築設計士が協力する方法には、様々なものがあります。

例えば、AIが建築物の構造解析を行い、建築士が解析結果をもとに設計図を修正することで、建築物の耐久性や安全性を高めることができます。

そのため、AIと建築設計士のコラボレーションによって、建築物の品質が向上するというメリットがあります。

また、AIが建築物の設備計画を自動的に調整し、建築士がセンスや目的に合わせた設備計画を作成することで、建築物の快適性や美しさを向上させることができます。

このように、AIが自動的に調整することで、設備設計にかかる時間を短縮でき、建築士がより重要なタスクに集中することができます。

また、設備計画がより正確に作成されることで、建築物の魅力を高めることができるというメリットがあります。

AIと協力することで得られるメリットや可能性

AIと協力することで、建築設計士は、より効率的な設計作業が可能になります。

例えば、AIが担うことができる作業を自動化することで、建築士は、より多くの時間を創造的な設計に集中することができます。

そのため、建築物のデザインに独自性を持たせることができ、顧客のニーズにより応えることができます。

また、AIが解析したデータをもとに、建築物の耐久性や安全性、エネルギー効率を向上させることができます。

例えば、AIは大量のデータを短時間で処理することができ、それに基づいて建築物の強度を計算することができます。

また、AIは建築物のエネルギー効率を高めるための最適な設計を提案することができます。

これにより、建築物の品質を向上させることができ、同時に、エネルギーの消費を減らすことができます。

まとめ

今回はAI時代にどう建築設計すれば良いのか知りたい人やこれからの建築士に求められることを知りたい人に対して、

AI時代の建築設計のあり方と仕事の変革についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

今後の建築設計に必要とされる能力やスキル

・AIが担うことのできない建築設計の領域
→建築物の意匠やデザイン、人間の感性や美的センス

・今後の建築設計に必要とされる能力やスキル
→クリエイティブな要素や人間の感性を活かしたデザイン

・AIと共に働く建築士に求められる役割や業務の変化
→より高度な設計案を提供、より正確で効率的な設計

AIによる自動化や効率化によって、建築士はより多くの時間を創造的なアイデアの実現に費やすことができます。

しかし、AIが担えない領域については建築士自身の能力やスキルが求められるので、

その領域を伸ばすように考え方をシフトチェンジしていきましょう。

この記事がこれからどう建築設計をすればいいのかを考えるきっかけになってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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