エクステリアまで手が回らなかった!?外構設備で多い失敗の5つの事例
外構設備(エクステリア)とは建物以外の設備、例えば門やフェンス、カーポート、テラスなどを言います。
エクステリアってよく聞きますが、建物内のインテリアに対しての言葉です。
建築本体工事に予算をかけすぎて外構工事にあまりお金をかけられないなんてことよくあります。
外構工事まで手が回らなかったらどうすればいいの?
車を止めるコンクリート土間打ちやアスファルト舗装など、DIYでは困難なことだけは工事予算内でやったほうがいいと思います。
敷地の広さにもよりますが、大体、工事費用の10〜15%は外構工事の予算に取っておいたほうがいいと思います。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎外構設備をどうしたらいいのかわからない人
▶︎最低限やるべき外構設備を知りたい人
上記の方々に対して、外構設備で多い失敗の事例を5つご紹介します。
この記事で外構設備までしっかりと考えて作るご家庭が少しでも増えてくれれば幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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外構設備で多い失敗の事例
外構設備で多い失敗の事例は以下になります。
外構設備で多い失敗の事例
・門やフェンスを作らなかった
・アプローチの素材や段差
・庭の手入れが大変
・カーポートの位置が悪かった
・ウッドデッキの素材とサイズ
門やフェンスを作らなかった
予算の関係で門やフェンスを作らないで引っ越ししてしまうケースも少なくありません。
選んで失敗以前に選ぶこともできなかったという例です。
外構設備は整っっていなくても生活することはできるので、つい先延ばしになることもあります。
しかし、ご近所さんがいる場合は全く手をかけないでいるのはおすすめできません。
雑草が伸びてしまったり、雨でぬかるんでいたりすれば、来訪者が戸惑いますし、防犯や防災面でも不安です。
このような場合、まずは駐車スペースだけは整備してみるのもよいでしょう。
車をとめるための土間コンクリートは厚みや強度が大切なので、DIYでは難しいと思います。
できれば業者さんに依頼しましょう。
その際は2、3社見積もりを取るのがいいと思います。
カーポートを設置するだけで外構工事が施されている印象があります。
昼間、車が出ているときに洗濯物干しスペースとして使用するご家庭もあります。
アプローチの素材や段差
アプローチとは外から玄関までつづく通路のことです。
建物内ではバリアフリーを考えるご家庭が多いのですが、アプローチには段差があったり、
雨の日には滑りやすい素材を選んでしまったりして後悔したという失敗談を聞くことがあります。
アプローチに使用される素材は、敷石や枕木、インターロック、レンガ、天然石、コンクリートなどがあります。
それぞれの特徴はよく知っておきましょう。
例えばレンガの場合、
デザイン性が高くておしゃれですが、設置する際に水はけをよくしないと苔が生えて滑る可能性があります。
また、下地の処理が不十分だと後に段差ができてがたつくことがあります。
こうなると高齢者が使用するシルバーカーや車椅子に支障が出てしまいます。
タイルやコンクリートの場合、
雨の日に滑りやすいものがあるので注意しましょう。
バリアフリーのことを考えるのであれば、ほんの5cm程度の段差でも不便を感じることが多いので、
スロープを併設するなどの工夫が必要です。
また、目地や溝に車輪が挟まってしまうということもあります。
高齢者のいるご家庭ではそのようなところまで気配りして素材を選びましょう。
ただし、将来のことを考えすぎて早々にスロープをつくってしまい不便になってしまう場合もあるので、よく考えてから設置しましょう。
庭の手入れが大変
家が完成したばかりの頃は、玄関まわりに花壇を作って季節の花々を植えようと思っていても、
思いのほか大変で荒れたままになってしまうことがあります。
芝生も同様です。
庭付き一戸建てで暮らすのが初めてというご家庭も多いと思いますが、庭の手入れは想像以上に大変です。
どのくらいの頻度で手入れができるか、家族とよく話し合ってから庭のデザインを決めましょう。
庭に植物が多くなるほど虫などが多くなるので、その点もよく考えておきましょう。
一年ほど暮らしてみて庭が荒れてしまっているご家庭は結構多いです。
なるべく手間のかからないようにおしゃれにするには、
土の部分を少なくしてプランターなどで花々を育てるのがよいと思います。
カーポートの位置が悪かった
駐車場はある程度間取りで位置が決まってしまいますが、
隣接する部屋のことを考えて設置しないと部屋の日当たりに影響することがあるので注意しましょう。
カーポートを設置してみるとかなり圧迫感があり、家の雰囲気に合わなかったなんて後悔の声もあります。
カーポートの支柱が片側だけのタイプと両側にあるタイプ、後方にあるタイプとさまざまですが、
両側タイプだと暴風雨には強いのですが、車のサイズを変えた時に入らなくなることがあるので注意しましょう。
また、新築時にまとめて工事してしまう場合には問題ないのですが、
後付けする際は支柱を埋め込むところに配管などがあると、支柱が立てられなくなってしまいます。
カーポートが必須というご家庭ではその点を忘れずに建築業社に伝えておきましょう。
ウッドデッキの素材とサイズ
ウッドデッキでBBQを楽しんだり、テーブルを設置してゆったりとティータイムをと考えて設置したものの、
ほとんど使わないご家庭もあり、その割には手入れは大変です。
ウッドデッキを設置する際は広さや素材がポイントになります。
BBQするほどの広さがない、椅子を一つ置くだけでいっぱいになってしまうというサイズでは、用途がなくて困ってしまいます。
天然木のウッドデッキは腐食を防ぐために最低でも年に1回は防腐剤を塗るなどのメンテナンスが必要になります。
それでも腐食してしまったり、そってしまうというデメリットがあります。
どうしても天然木がいいという方は硬い木材(ハードウッド)を使用しましょう。
広いデッキを設置する場合は樹脂木(人工木)がいいと思います。
樹脂木(人工木)はプラスチックと木粉を混合して作るので、見た目が天然木に近いものです。
色の種類も豊富で比較的リーズナブルです。
まとめ
今回は外構設備をどうしたらいいのかわからない人や最低限やるべき外構設備を知りたい人に対して、
外構設備で多い失敗の事例を5つご紹介してきました。
まとめると以下になります。
外構設備で多い失敗の事例
・門やフェンスを作らなかった
・アプローチの素材や段差
・庭の手入れが大変
・カーポートの位置が悪かった
・ウッドデッキの素材とサイズ
注文住宅を建てるとき家の間取りや設備については熱心に考えますが、外構設備は業者さんがすすめるがままにしている方も多いです。
でも、実は快適な注文住宅にするには外構設備は非常に重要になります。
建物ばかりに多くの予算を使ってしまうと外構設備に予算が使えなくなるので注意しましょう。
外構設備がいい加減になってしまうと外から見る印象が悪くなり、防犯、防災面でもリスクを伴う心配があります。
できれば快適に生活できるように外構設備もしっかりと考えて作りましょう。
この記事で外構設備までしっかりと考えて作るご家庭が少しでも増えてくれれば幸いです。
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