エコジョーズとエコキュートはどっちがいいの?エコキュートの5大メーカーの特徴について

給湯器の種類は意外と重要です。

家を建てる際の優先順位としては高くないと思いますが、必ず決めなければならないことの1つです。

給湯器はどれを選んだらいいの?

各メーカーの特徴をご紹介しますのでそれを参考に選びましょう。

意外とこの選択によって水道代や電気代などのランニングコストも変わってきます。

また使い勝手や暮らしの満足度、例えば水圧なども左右されてしまいます。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎エコジョーズとエコキュートの違いがわからない人

▶︎エコキュートの選び方について知りたい人

上記の方々に対して、エコジョーズとエコキュートの違いとエコキュートの5代メーカーの特徴についてご紹介します。

この記事で自分に合った給湯器を選ぶ人が少しでも増えてくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

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エコジョーズとエコキュートの違い

給湯器として代表的なエコキュートとエコジョーズの違いを以下の3つに分けて見ていきます。

エコジョーズとエコキュートの違い

・コスト

・設置スペース

・水圧

コスト

初期コストランニングコスト
エコキュート約30万円約24,000円/年間
エコジョーズ約15万円約78,000円/年間

まず1つ目のコストについては初期コストとランニングコストに分けることができます。

初期コストに関しては家族4人を想定して試算すると、

・ガスでお湯を沸かすエコジョーズの24号という大きさで15万円前後

・電気でお湯を沸かすエコキュート370Lという大きさで30万円前後

になるのでエコキュートの方が2倍くらい高いことがわかります。


続いてランニングコスト(光熱費)に関してはパナソニックのサイトを引用すると、

・都市ガスを使ったエコジョーズで年間約78,000円

・深夜の安い電力を活用するエコキュートで年間約24,000円

になっているのでランニングコストは逆にエコジョーズの方が3倍くらい高いことがわかります。

まとめるとエコキュートはエコジョーズより年間5万円くらいランニングコストが安いので、

3年以上使えば初期コストの15万円の差額は埋められますが、

使っている途中の修理費や寿命がきて買い替えする時の費用は割高になるという注意点があります。

設置スペース

設置スペースに関しては都市ガスのエコジョーズの場合、

エアコンの室外機の半分ぐらいの大きさの本体を設置するだけなので場所は取らないですが、

LPガスの場合はガスタンクを置く場所も必要になります。

次にエコキュートの場合はエアコンの室外機とほぼ同じ形のヒートポンプユニットと沸かしたお湯を貯めておくタンクが必ず必要になるので、

エコジョーズに比べると場所をとるイメージになります。

水圧

水圧に関してはエコジョーズの場合、基本的に水圧の減圧はしないのでエコキュートよりもシャワーの水圧は強い傾向にあって、

高い水圧のシャワーに慣れている人や水圧が弱いのが嫌という方はエコジョーズがおすすめになります。

エコキュートの場合、貯湯タンクにお湯を貯める仕組みなので、

水道の水圧を受け続けるとタンクに負担がかかって故障の原因になるので、減圧弁で水圧を減らしています

タンク内のお湯の残りが少なくなれば自動で水を足して沸かすので実際には湯切れすることはあまりないのですが、

足し湯が昼間に行われると電気代が高いので省エネのメリットが減ってしまいます。

なので、エコキュートにする場合はタンクの容量の選択が非常に重要で、一般的に家族4人であれば370Lぐらいが最適といわれていますが、

お風呂に頻繁に入るとかシャワーを出しっぱなしでも気にせずに入りたい方は大きめの460Lを選ぶのがおすすめになります。

5大メーカーの特徴

エコキュートの5大メーカーは以下になります。

5大メーカーの特徴

・パナソニック

・ダイキン

・日立

・三菱

・東芝

パナソニック

パナソニックの特徴は浴室内のリモコンセンサーが働いて、体を洗っている間に自動で浴槽内のお湯を適温にしてくれるエコナビという機能がついています。

この機能によって自動保温するよりも電気代が節約できますし、自分で追い焚きをしなくてもセンサーが反応してくれるので、慣れたらすごく重宝すると思います。

あとは、ぬくもりチャージという機能も便利で、

最後にお風呂に入った人がリモコン操作すると残ったお湯の熱を外の貯水タンクに移して新しくお湯を沸かすエネルギーに回してくれるので、夜間の電気代を節約できる機能になっています。

まとめると、パナソニックのエコキュートは省エネ機能が充実しているイメージで、電気代を出来るだけ抑えたい人におすすめの製品になっています。

ダイキン

ダイキンの特徴は高圧給湯で従来の約4倍の圧力があるのでお風呂とキッチンで同時にお湯を使ってもある程度シャワーの水圧が保てるようになっています。

あとは、ターボ沸き上げという機能もあって冬場とか外気温が低くなったときにお湯を沸かす能力を自動でパワーアップして電気料金が安い時間帯に沸き上げが終了するように自動調節したり、

湯切れしそうになったら同じく自動で沸き上げ運転して湯切れを防ぐようになています。

まとめると、ダイキンのエコキュートは水圧やお湯を沸かす能力が高いのが特徴で、

強めのシャワーを浴びたい方や短時間でお湯を沸かしたいという方におすすめの製品になっています。

日立

日立の特徴は水道直圧給湯でタンクに貯めたお湯とは別に水道の水を瞬間的に沸かす交換機が内蔵されているので、

お風呂とキッチンのシャワーを同時に使ってもある程度の水圧が保てるようになっています。

従来に比べてお湯の量が1.6倍、圧力は2.9倍にパワーアップしています。

なので、例えばキッチンの蛇口から出るお湯をそのまま飲むこともできるし、

料理にも使えるのでタンクに貯めていたお湯をそのまま飲むのは心配という声に対応した製品になっています。

まとめると、日立のエコキュートはシャワーの水圧がある程度担保されるように水道直圧方式を取っているので、タンクに貯めたお湯を飲むのに抵抗がある方にもおすすめの製品になっています。

三菱

三菱の特徴は入浴した後のお湯をきれいに保つキラリユキープで浴槽のお湯をタンク内に戻す循環運転をしながら配管の途中にあるユニットで菌の増殖を抑制してくれるので、

遅い時間にお風呂に入ってもきれいなお湯が使えるし、残り湯を洗濯に使う際にも衛生面で安心です。

あとは、バブルお掃除というお風呂の栓を抜くと配管掃除を自動でしてくれる機能もあって、配管の中に残った皮脂汚れとか洗剤を使わずにきれいにしてくれます。

まとめると、三菱のエコキュートは浴槽内のお湯や配管をきれいにしてくれる機能が充実しているので、なるべく清潔な状態でお風呂を使いたいという方におすすめの製品になっています。

東芝

東芝の特徴はお湯の配管経路に銀イオン発生ユニットが付いていて、消臭効果もあるし細菌の繁殖を99%抑えてくれるので、夜の浴槽のお湯を翌日に使っても衛生的で安心です。

あとは、エコキュートの保証期間が長いことも特徴です。

他のメーカーだとタンクだけで5年で後の部品は2年というところが多いのですが、

ヒートポンプ本体や中にあるインバーター、エアコンプレッサーまで東芝の場合は5年保証になっています。

まとめると、東芝のエコキュートは銀イオンによる衛生面の配慮と他のメーカーと比べて保証が充実しているので、なるべく安心して長く使いたいという方におすすめの製品になっています。



今回ご紹介した機能を装備している機種で、4人家族370Lサイズの本体価格の目安は以下になります。

本体価格の目安

・パナソニック:300,000円

・ダイキン:250,000円

・日立:230,000円

・三菱:200,000円

・東芝:210,000円

まとめ

今回はエコジョーズとエコキュートの違いがわからない人やエコキュートの選び方について知りたい人に対して、

エコジョーズとエコキュートの違いとエコキュートの5代メーカーの特徴についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

エコジョーズとエコキュートの違い

・コスト
→エコジョーズは初期コストが安い
→エコキュートはランニングコストが安い
3年以上使えば初期コストの差額は埋められる

・設置スペース

→エコジョーズ:小スペース
→エコキュート:ヒートポンプと貯湯タンク

・水圧

→エコジョーズ:高い
→エコキュート:機種による

5大メーカーの特徴

・パナソニック
→電気代を出来るだけ抑えたい人におすすめ

・ダイキン

→強めのシャワーを浴びたい人や短時間でお湯を沸かしたい人におすすめ

・日立

→タンクに貯めたお湯を飲むのに抵抗がある人にもおすすめ

・三菱

→清潔な状態でお風呂を使いたいという人におすすめ

・東芝

→なるべく安心して長く使いたいという人におすすめ

本体価格の目安

・パナソニック:300,000円

・ダイキン:250,000円

・日立:230,000円

・三菱:200,000円

・東芝:210,000円

私の家は三菱のエコキュートが一番安かったから入れたのですが、

シャワーの水圧が低くて失敗だと感じています。

しっかりとメーカーの機種の特徴を知り、自分に合ったエコキュートを選びましょう。

この記事で自分に合った給湯器を選ぶ人が少しでも増えてくれれば幸いです。

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