ローコスト住宅ってどうすればいいの?1,000万円で住宅を建てる8つのポイント

家づくりではどこにお金をかけてどこを節約すればよいのか悩むことが多いです。
建築費用が高騰している中で1000万円で家を建てることができるのか?
今回は1000万円で建てるローコスト住宅について考えてみたいと思います。

ローコスト住宅ってどうすればいいの?
ローコスト住宅を建てるにはいくつかのポイントがあります。
その中でも最初の入り口で大手ハウスメーカーを選ばないことが重要だと思います。
ローコスト住宅を建てるのであれば、ローコスト住宅を得意とする地域の工務店や建設会社にお願いするのが鉄則だと思います。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎1000万円で住宅を建てたい人
▶︎ローコスト住宅を考えている人
上記の方々に対して、1000万円で住宅を建てる際の8つのポイントをご紹介します。
この記事が少しでもローコスト住宅を建てる際の手助けになってくれれば幸いです。
【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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目次 [非表示]
ローコスト住宅を建てる8つのポイント

ローコスト住宅を建てる8つのポイントは以下になります。
ローコスト住宅を建てる8つのポイント
・建築会社選び
・外観はシンプルに
・部屋数、扉は最小限に
・天井高を最小限に
・窓は少なく小さめに
・水まわりをまとめる
・施主支給で費用を削減
・こだわりを捨てるところ
建築会社選び
ローコスト住宅を建てるポイントのひとつ目は、建築会社選びです。
建築費用を抑えるためにはローコスト住宅を得意とする建設会社や工務店を選ぶことが大切です。
CMでよく見るような知名度のある大手ハウスメーカーは広告料や営業経費なども含めた上で利益を得なければならないので、
地域の工務店や大工さんとは数百万円かそれ以上の差が出てしまうことがあります。
また、「坪単価30万円」とうたっているところに30坪の家をお願いしても1000万円以下になるとは限らないです。

坪単価30万円なら30坪で900万円になるんじゃない?
坪単価はあくまでも本体価格の場合が多く、必要最低限の設備なのでオプションとして追加するものも多くなる可能性があります。
もちろん外構工事には別途費用がかかります。
そのようなことを踏まえて1000万円以下で住宅を建てるにはどうすればいいのか考えてみましょう。
外観はシンプルに
ローコスト住宅を建てるポイントは、外観はシンプルにすることです。
平屋建てと2階建てで同じ床面積なら基礎や屋根面積の少ない2階建ての方が建築費用は抑えられます。
20坪程度の小さな平家であれば1000万円以下で建てることも可能で、ご高齢の夫婦が暮らす家として人気があります。
住宅の形状としては「切妻屋根の総二階」がシンプルで費用がかからないです。
また屋根勾配も緩やかな方が価格が安くなります。
正方形のキューブ型の住宅も部材が少なくローコストになりやすい形状です。

キューブ型だと建物が傷みやすくない?
確かに軒先や庇の出がないキューブ型だと外壁が雨風に晒される面積が増えるので、傷みやすくなります。
しかしながら、キューブ型の家は凹凸が少なく外壁面積も最小限、工期も短くなるので人件費が抑えられるというメリットもあります。
デッドスペースがなく間取りが考えやすいのでローコスト住宅ではよく選ばれている形状です。
部屋数、扉は最小限に
ローコスト住宅を建てるポイントは、部屋数、扉は最小限にすることです。
部屋数が多くなるほど壁が増え、扉や照明、窓も増えて建築費用は高くなります。
しかしながら、壁を減らすと耐震性が低くなります。
例えば、1階が広々としたLDKで柱や耐力壁が2階よりも少ないと耐震性が低くなります。

耐震性を保ちつつ壁を少なくするにはどうしたらいいの?
LDKを2階にすることや屋根材を軽いものにするなどの設計での工夫が必要となります。
※耐力壁とは建築強度を保つために配置する壁のことです。
また、収納スペースを分散せずに1ヶ所にまとめたり、クローゼットなどの収納をオープンにして扉をなくしたりすることでも費用は削減できます。
扉も戸袋のある引き戸を作ると費用がアップするので、開戸にすると費用を削減することができます。
天井高を最小限に
ローコスト住宅を建てるポイントは、天井高を最小限にすることです。
天井が高くなるほど内外の壁の面積が広くなるので、なるべく天井を低くすることで費用を抑えることができます。
リビングは開放感が欲しいから吹き抜けにするという方法もありますが、
その分2階の床がなくなっても建築費用が安くなるわけではないので注意しましょう。

吹き抜けは2階がなくなるので安くなるんじゃないの?
吹き抜けにすれば2階の床はなくなりますが、壁や天井などは仕上げなければなりません。
吹き抜けによっては工事するのに特別な足場が必要になったりするのでその分の手間がかかります。
吹き抜けにかかる費用は施工会社によってさまざまなので見積もり次第で考えるようにしましょう。
天井が低いと空間が狭く感じられますが、寝室や子供部屋などは天井が低いことで落ち着くこともあるのでメリットになる場合があります。
窓は少なく小さめに
ローコスト住宅を建てるポイントは、窓は少なく小さめにすることです。
室内の暑さ寒さは窓の性能に左右されるので、窓の費用をケチらない方がいいと思います。
それでも費用を抑えたいのであれば、窓はできるだけ少なくして大きな窓を作らないようにしましょう。
ローコスト住宅だからといって断熱性や気密性が低くなってしまっては暮らしはじめてから光熱費に悩まされることになります。

窓が少なく小さくなることで他にメリットはあるの?
窓が少なければカーテンやシャッターもその分不要になるのでコストダウンにつながります。
採光のための窓が欲しい場合は通常の窓よりも安価なFIX窓を設置してもよいと思います。
水まわりをまとめる
ローコスト住宅を建てるポイントは、水まわりをまとめることです。
キッチンや洗面、浴室、トイレなどはひとつのエリアにまとめた方が配管がまとまるので費用が抑えられます。
2階に2ヶ所目の洗面台やトイレを設置する場合も上下階の位置を合わせてなるべく集中させるようにしましょう。

2階にトイレって必要なの?
2階は寝室や子供部屋などがある場合が多く、夜にトイレに行くのに階段を降りるのは危険だと思います。
また高齢になるとトイレが近くなり夜に頻繁にトイレに行くことも考えられます。
しかしながら、昔の日本家屋ではトイレは離れにあるのが普通でした。
人によっての意見は分かれるところですが、2階のトイレがなくても大丈夫であれば省くことで50〜60万円程度削減することができます。
施主支給で費用を削減
ローコスト住宅を建てるポイントは、施主支給で費用を削減することです。
照明器具は施主支給にした方が安く済みます。
シーリングライトやペンダントライトは安価でおしゃれなものがインテリアショップなどでたくさん販売されています。

ダウンライトは取付けるのは難しくない?
ダウンライトは埋め込み式なので素人では難しいと思います。
ダウンライトは配線や取付工事費が個数分かかるので、廊下やトイレ、脱衣室程度にとどめた方がよいでしょう。
また、造り付けの家具やキッチン周りのカップボードなどもオプションにせずに、
おしゃれでリーズナブルな既製品を選んだり、暮らしはじめてからDIYで設置するのもいいと思います。
こだわりを捨てるところ
ローコスト住宅を建てるポイントは、こだわりを捨てることです。
予算を多く取ればデザインや機能性がよいものがたくさんありますが、
1000万円で住宅を完成させるためにはこだわりを捨てなければならないことがたくさんあります。
こだわりを捨てるところ
・クロス→量産品
・床材→クッションフロア
・システムキッチン→オプションをあきらめる
・玄関→土間をモルタル
・トイレ、洗面台→シンプルなもの
クロス
クロスは量産品でまとめることになると思います。
クロスは大まかに分けると量産品、1000クラスに分かれています。
平米単価でみると1000クラスの方が約1.5倍高くなります。
1000クラスは色柄の種類が豊富で防汚、調湿、消臭、アレルギー抑制などの機能性に優れたものもあります。
量産品は価格が安いからといって質が悪いわけではありません。
床材
床材はクッションフロアにすると安くなります。
床材にはさまざまな種類がありますが安価なものにクッションフロアがあります。
クッションフロアとは表層に木目がプリントされたシート状のもので木質感はありませんが、水拭きでのメンテナンスが可能で張り替えも簡単にできます。
システムキッチン
システムキッチンのオプションをあきらめると安くなります。
システムキッチンは上を見ればキリがないものの代表の設備です。
ワークトップの素材、収納の形状、水栓の種類、レンジフードの種類、食洗機の有無など10万円単位で金額が変わるものばかりです。
全てあきらめるのではなく、本当に必要なものを予算に合わせて選びましょう。
玄関
玄関土間をモルタルにすると安くなります。
玄関土間やポーチの部分はタイルにしたいところですが、費用を削減するためにはモルタルにする方法があります。
モルタルはひび割れしやすいというデメリットはありますが、無機質なところがおしゃれでもあります。
トイレ、洗面台
トイレ、洗面台をシンプルなものにすると安くなります。
トイレには多くの機能がついていてどんどん便利になっていますが、一方で故障の心配もあります。
掃除のしやすさや衛生面などを重視してシンプルなものを選びましょう。
また洗面台も同様です。
洗面ボールをどのように使用するかなど使い勝手のよさを大切に考えましょう。
まとめ

今回は1000万円で住宅を建てたい人やローコスト住宅を考えている人に対して、
1000万円で住宅を建てる際の8つのポイントをご紹介してきました。
まとめると以下になります。
ローコスト住宅を建てる8つのポイント
・建築会社選び
・外観はシンプルに
・部屋数、扉は最小限に
・天井高を最小限に
・窓は少なく小さめに
・水まわりをまとめる
・施主支給で費用を削減
・こだわりを捨てるところ
こだわりを捨てるところ
・クロス→量産品
・床材→クッションフロア
・システムキッチン→オプションをあきらめる
・玄関→土間をモルタル
・トイレ、洗面台→シンプルなもの
現在の情勢の中で1000万円で家を建てるというのはとても難しいことかもしれません。
それでも、本当に必要なものをしっかりと見極めてローコスト住宅にチャレンジしてみましょう。
この記事が少しでもローコスト住宅を建てる際の手助けになってくれれば幸いです。
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