建築士事務所の所属建築士になったら受ける定期講習の修了考査の対策
建築士事務所の所属建築士になったら3年ごとに定期講習を受けなければなりません。
この講習は最後に1時間の修了考査(テスト)があり、しっかりと講習を受けていないと解けない問題を出題されます。
建築士定期講習って初めて受けるけど何か対策しないといけないの?
普通に受けても講習をちゃんと聞いていれば大丈夫だと思いますが…
建築士定期講習の受け方や修了考査にはコツがあり対策をすれば効率よく建築士定期講習を受けることができます。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎建築士定期講習の修了考査の対策が知りたい人
▶︎建築士定期講習の受け方がを知りたい人
上記の方々に対して、私がしている建築士定期講習の受け方がや修了考査の対策についてご紹介します。
この記事で効率よく建築士定期講習を受ける人が増えてくれれば幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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目次
建築士定期講習について
建築士定期講習とは、平成20年11月28日に施行された改正建築士法により、建築士事務所に所属する建築士に対して受講が義務付けられた講習です。
所属建築士は業務のために必要となる能力を確実に身に付けておく必要があります。
そのため、最新の建築関係法規等について習得してもらう趣旨で行われています。
所属建築士の3年ごとの義務
建築士事務所に所属する建築士は、3年度ごとに建築士定期講習を受ける必要があります。
あくまでも建築士定期講習は対象年度中に受ければいいので、
対象年度が令和4年4月1日~令和5年3月31日の場合は、令和5年3月31日までに定期講習の受講が必要となります。
申し込み方法と受講料
申し込み方法はどこが主催している建築士定期講習かどうかで違います。
主催している組織や学校
・建築技術教育普及センター
・確認サービス
・日建学院
・総合資格学院
私は建築技術教育普及センターの建築士定期講習を受けています。
建築士会と事務所協会で日程が違いますが、会員でなくても受けられます。
1度受けると、次からはハガキが届くようになるので忘れずに受けることができます。
受講料は12,000〜13,000円で主催している組織や学校によってことなります。
建築士定期講習の内容
建築士定期講習の内容は、テキストを使用した講義(5時間)と修了考査(1時間)の構成になっています。
午前中は朝9:00〜12:00(昼休み1時間)、午後は13:00〜16:30の後に修了考査1時間となり17:30で終了となります。
朝から一日中講習を受けなければならないので、正直なところ疲れると思います。
昼食はお弁当を販売している場合もあります。
建築士定期講習の受け方
私の場合の建築士定期講習の受け方は以下になります。
これが正解ということではないので、あくまでも参考までに…
用意するもの
用意するものは以下の通りです。
用意するもの
・赤と青の色鉛筆
(又はオレンジと緑のマーカー)
・鉛筆
・消しゴム
・腕時計
赤青の色鉛筆(又はマーカー)は、講師がテキストを読んだ箇所に線を引いていくためのものです。
鉛筆、消しゴム、腕時計は修了考査の時に必要になります。
消しゴムがないとマークシートを間違ってしまった時に消せなくなります。
修了考査中は携帯を見ることはできないので時間のわかる腕時計が必要です。
テキストにマーキングする
講師の読んだテキストの箇所に色鉛筆(又はマーカー)でマーキングしましょう。
講師は修了考査の問題に関係したところのテキストを重点的に読んでいくため、そこが重要な箇所になります。
赤は重要なポイント、青は否定的なことのように色分けすればわかりやすいと思います。
テキストに目立つようにマーキングしておけば、修了考査の時にその箇所をいち早く見つけられ調べることができます。
建築士定期講習のテキストは160ページほどあり、量的にかなりの内容があるので、
講師は全部を読むことはしないのですが、ほとんどを網羅するように読み進めていきます。
全部を頭に入れることはできないので、読めば内容が理解できる程度とどめ、
修了考査の時にしっかりとその箇所が見つけられるようにマーキングしておきましょう。
目次と内容を関連付ける
これは休憩中にやることですが、目次とテキストの内容を関連づけましょう。
目次からマーキングした箇所を見つけられるようにしておけば、修了考査の時に調べるのが早くなります。
講習で話している箇所が目次のどの部分に当たるのかを、休憩中にチェックするだけでいいと思います。
目次から探した方が早いと思うので、しっかりと目次を活用しましょう。
修了考査の受け方
私の場合の修了考査の受け方は以下になります。
これが正解ということではないので、あくまでも参考までに…
テキストを見ないで問題を解く
まずはテキストを見ないで問題を解きましょう。
これはテキストを見ないでも建築士としての一般常識があれば解ける問題が多くあるからです。
建築士試験の時も同様ですが、いちいち調べながら問題を解こうとすると時間がかかってしまういます。
まずはテキストを見ないで一気に問題を解き、わからない箇所は後から調べるようにとばすておきましょう。
解けない問題をテキストで調べる
テキストを見ないで一通り問題を解いたら、次は解けない問題をテキストで調べましょう。
この時に目次を使ってマーキングした箇所を探します。
目次がテキストの内容とうまく関連づけられていれば簡単にその箇所を見つけることができます。
テキストに書かれていないことは問題としてでないので、必ずテキストのどこかの箇所に答えがあります。
探しても見つからないのであれば、自分の勘を頼りに問題を解きましょう。
時間まで問題をもう一度確認する
修了考査の問題が一通り解けたら、時間まで問題をもう一度確認しましょう。
この時に明らかに常識があれば解ける問題以外はテキストを調べながら答えを確認しましょう。
問題数は40問とかなり多いのでマークシートの記入ミスがないかを確認しましょう。
時間が余ってしまったら、テキストを見ながら今日の講習を振り返りましょう。
建築士定期講習は修了考査のための講習ではなく、最新の建築関係法規等について習得してもらう趣旨で行われています。
しっかりと今日やった内容を理解して、今後の設計・監理業務に役立てましょう。
まとめ
今回は建築士定期講習の修了考査の対策が知りたい人に対して、私がしている建築士定期講習の受け方がや修了考査の対策についてご紹介してきました。
まとめると以下になります。
用意するもの
・赤と青の色鉛筆
(又はオレンジと緑のマーカー)
・鉛筆
・消しゴム
・腕時計
■建築士定期講習の受け方
・テキストにマーキングする
・目次と内容を関連付ける
■修了考査の受け方
・テキストを見ないで問題を解く
・解けない問題をテキストで調べる
・時間まで問題をもう一度確認する
何回も建築士定期講習を受けていると、修了考査のための講習だと勘違いしてしまいがちですが…
建築士定期講習は修了考査のための講習ではなく、最新の建築関係法規等について習得してもらう趣旨で行われています。
しっかりと今日やった内容を理解して、今後の設計・監理業務に役立てましょう。
この記事で効率よく建築士定期講習を受ける人が増えてくれれば幸いです。
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