箱型住宅ってなに?箱型住宅のデメリットを解消し快適に暮らす方法

最近、箱型のシンプルでおしゃれな外観の家が増えてきました。

箱型住宅をネット検索するとデメリットが多く書かれていて不安になりますが、デメリットを解消すれば快適に暮らすことは可能だと思います。

そもそも箱型住宅ってなに?

箱型住宅とは屋根より壁が立上がっている(パラペットなどで)住宅のことです。

似たような扱いをされるものとして軒ゼロ住宅というものがあります。

軒ゼロ住宅とは一般的に軒部分が250mm以下の住宅のことです。

私も三方パラペットを立上げた片流れ屋根の箱型住宅に住んでいますが、快適に暮らしています。

今回は箱型住宅のメリットとデメリットを理解し、デメリットを解消する方法などをご紹介できればと思います。

この記事が箱型住宅を検討している人にとって参考になってくれれば幸いです。

箱型住宅のメリットとデメリット

「箱型住宅、デメリット」とインターネット検索するとたくさんの記事が出てきます。

木造住宅のことをよく知っている人はまず選ばない建物形状だと思います。

軒や屋根が木造住宅にとってどれだけ役に立っているのかを改めて知ることができます。

しかしながら、私は事務所兼住宅を建てる時にあえて箱型住宅にしました。

その一番の理由は

建てられるスペースが狭小間口であり、敷地いっぱいに建てたかった

からです。

箱型住宅ならではのデメリットがありますし、それを解消するための対策をしても不便さは完全に解消することはできません。

箱型住宅に住むには、外観デザインがシンプルでかっこいいだけではすまされない不便さと向き合う覚悟が必要だと思います。

箱型住宅のメリット

箱型住宅のメリットは以下のとおりです。

・シンプルな外観になる
・敷地いっぱいに建てられる
・断熱性能が高い
・建築費が安い

シンプルな外観になる

住宅街で箱型のシンプルな外観はスタイリッシュかつモダンなデザインです。

建築を構成する要素や凹凸が少なくなると、ゲシュタルト要因によりまとまった形として認識しやすくなるためです。

ゲシュタルト要因についてはこちらをご参照ください↓


シンプルな外観が好きな人にはたまらない建築デザインだと思います。

敷地いっぱい建てられる

軒先や凹凸がない分、敷地いっぱいに建てることができます。

隣地との距離があまりない狭小間口の住宅などには有利な形状です。

箱型住宅が普及した背景には、都市への人口の集中と地価の上昇があげられます。

地価の高い利便の良い所に家を建てたい場合は、箱型住宅はより安い価格で、限られた面積を最大限に生かすことができます。

耐震性能や断熱性能が高い

凹凸がない分、外気に接する外壁の面積が少なくなリます。

そのため、外気の影響を受けづらくなるので断熱性能は高くなります。

四角形の箱型なので構造的にはシンプルになります。

筋交いなどでバランスが取りやすいので偏心率を小さくすることができます。

柱や梁のつなぎ目や材料寸法などしっかりと設計すれば耐震性能を高くすることができます。

建築費が安い

下屋や軒先がなく、片流れ屋根であれば屋根形状も単純なので建築費は安くなります。

外壁の面積は増えますが凹凸がない分、約物や施工手間は少なくなります。

※パラペットを立上げるので板金工事が追加で出てきます。

箱型住宅のデメリット

箱型住宅のデメリットは以下のとおりです。

・日差しが遮れない
・外壁やシーリングが痛みやすい
・メンテナンス費用がかかる
・雨の日に窓が開けられない
・附属設備が劣化しやすい

日差しが遮れない

軒や庇がないので日差しを遮ることができずにダイレクトに太陽の光が入ってきます。

冬は日差しが差し込んで暖かいのですが、夏の日差しを遮れないと冷房効率が悪くなります。

西側に開口部をつくると西日の強い日差しが室内に入って室温が上がったり、紫外線で壁紙や家具、トイレなどの設備機器が劣化します。

外壁やシーリングが痛みやすい

箱型住宅は屋根がなく壁が立上がっているので太陽の光が外壁にあたります。

太陽の紫外線により外壁素材の塗装面やサッシ周りのシーリングなどが劣化しやすくなります。

また、雨や風がまともにあたるので外壁は汚れやすくなります。

劣化したシーリングから強風により雨が侵入して雨漏りしてしまうこともあります。

箱型住宅は雨の日に傘をささないで立っているようなものです。

メンテナンス費用がかかる

外壁やシーリングが痛みやすいので、メンテナンスが必要になる期間が短くなり回数が増えます。

メンテナンスの回数が増えればメンテンナンス費用も高くなります。

特に、シーリングの劣化は雨漏りの原因になるので定期的なメンテンナンスが必要になります。

雨の日に窓が開けられない

雨の日に軒先や庇がないので窓から入ってしまいます。

窓を開けっ放しで買い物にでかけてしまうと、ゲリラ豪雨で室内が水浸しになってしまうこともあります。

窓を閉めて一年中エアコンをつけっぱなしにするのもいいのですが、春や秋には自然の空気を室内に取り込みたいものです。

附属設備が劣化しやすい

軒先がないのでエアコンの室外機やエコキュートなどの附属設備は雨風、太陽の紫外線にさらされます。

附属設備は過酷な環境で劣化しやすくなります。

冷房の効きも室外機を日陰に設けるのとでは違ってきます。

箱型住宅のデメリットを解消する

箱型住宅のデメリットを解消するための方法は以下のとおりです。

・開口部にルーバーを付ける
・メンテナンスフリーの素材選び
・窓に庇を付ける
・陸屋根より片流れ屋根にする

開口部にルーバーを付ける

日差しが遮れないというデメリットを解消する場合は開口部の外側にルーバーを付けると効果的です。

室内にカーテンやブラインドを付けると、日光によりカーテンやブラインドが温められてしまい室内側に熱を放出してしまいます。

開口部の外側にYKKapのオープンルーバーなどを取り付けると直射日光を遮蔽しつつ風を取り入れることもできます。

メンテナンスフリーの素材選び

外壁はなるべくメンテナンスフリーで耐用年数の長いものを使いましょう。

同じサイディングでも表面コーティングの違いにより色あせや塗膜のひび割れの保証期間がかなり違ってきます。

ニチハのプラチナコート30などのプレミアムシリーズは塗膜の変色・褪色が30年保証されています。

また、マイクロガードを付けると「セルフクリーニング機能」により雨で外壁の汚れを洗い落ちしてくれます。

窓に庇をつける

雨の日に窓を開けられるようにするには開口部の上部に庇を付けましょう。

出幅が230mmの庇があるだけで強風が吹かない限り室内に吹きかけてくることは少なくなります。

YKKapのコンバイザーシンプルスタイルなど、シンプルな箱型住宅でも違和感ないデザインなのでおすすめです。

陸屋根より片流れ屋根にする

箱型住宅の屋根は陸屋根より片流れ屋根をおすすめします。

陸屋根とは勾配がほとんどない(1/100程度)平らな屋根のことです。

陸屋根の場合は四方がパラペットで囲われているため、雨水が屋根に溜まりやすいです。

雨水がたまるとパラペットの通気層や劣化した防水層から水が室内に侵入しやすくなります。

RC造なら陸屋根のところも多いのですが、木造の場合は部材ごとの隙間ができやすいので雨水をとどめずに逃してやることが重要になります。

片流れ屋根を作る場合は、水下の軒先を455mm以上取るようにしましょう。

軒先を少しでも作ると、小屋裏換気のための軒天での給排気や付随設備を下に置くことができます。

まとめ

今回は箱型住宅のメリットとデメリットを理解し、デメリットを解消する方法などをご紹介してきました。

まとめると以下になります。

箱型住宅のメリット

シンプルな外観になる

敷地いっぱいに建てられる

断熱性能が高い

建築費が安い

箱型住宅のデメリット

日差しが遮れない

外壁やシーリングが痛みやすい

メンテナンス費用がかかる

雨の日に窓が開けられない

附属設備が劣化しやすい

デメリットを解消する方法

開口部にルーバーを付ける

メンテナンスフリーの素材選び

窓に庇を付ける

陸屋根より片流れ屋根にする

となります。

デメリットを解消するための対策をしても不便さは完全に解消することはできません。

前述しましたが、箱型住宅に住むには外観デザインがシンプルでかっこいいだけではすまされない不便さと向き合う覚悟が必要だと思います。

竪穴式住居の時代から、木造住宅の基本は屋根空間をいかに作るのかというところにあります。

それでも箱型住宅にしたい場合はしっかりとデメリットを理解した上で外観を決めるようにしましょう。

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