DIYで狭いテラスに細長いローテーブルを作ってみた
テラスは半外部なのでアウトドア用の椅子で十分として、ちょっとした書類やコーヒーマグなど置けるローテーブルが欲しくなったのですが、いくつかの問題があります。
◆ 外部用のテーブルは背の高いものが多い
◆ 外部用の細長いローテーブルはほぼない
じゃあ自分で作ってみよう!というわけでDIYで作ってみることにしました。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
住宅に関する悩みを解決すべく、ブログやTwitterで情報発信しています。
「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪
それからコメント欄はこれまで皆さんが経験してきたことを発信する場として使っていただければ幸いです。
役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。
細長いローテーブルの寸法を考える
テラスを設計する段階では、どうしても対面で座りたかったので、
800(イス)+450(テーブル)+800(イス)=2050mm
壁芯間で2275mm(内法2060)
で十分だろうと設計して作ったのですが、実際アウトドア用のイスにゆったりと座るので思った以上にスペースをとり、
テーブルの奥行きは400mmが限界でした(設計ミス!?)。
考えが煮つまってしまったので、ホームセンターへと向かいいろいろと材料を見て回ることにしました。
いかんせんテーブルの奥行きは400mmが限界だったのでどうしたものか材料を探していたのですが、
ウッドデッキ材が幅180mmだったのでそれを2枚使い天板にする案を思いつきました。
長手の方向はできるかぎり長さは1600mm以上は欲かったのでまさにうってつけの材料です。
※ウッドデッキ材はホームセンターの特価品のホワイトシダーを利用。マツ科でヤニがでやすい材料ですが、とにかく安かったです!
高さは420~450mm程度でなにか既製品を利用して天板を置く台はないかとホームセンターを探し回りました。
ちょうど手ごろな寸法と価格の縁台(えんだい)をみつけ
コレだ!とひらめきました。
既製品の縁台を利用する
縁台の高さがローテーブルの高さにちょうど良いならそのまま使えばいいのでは?
いやいやそのまま使うにしてもいくつかの問題があります。
◆ スノコだとペンなどが落ちてしまう。
◆ 物を置いたときの安定感がない。
◆ 長さが1600mm以上ない。
解決策として、「スノコ部分をウッドデッキの天板に取換えればいいんじゃないか?」と思いついたわけです。
縁台の寸法を測り、写真を撮り、天板のスケッチを描き寸法を決めていきました。
縁台はW1200×D400×H420だったので両サイドに200mm(1/3以下まで)はね出せば長さは1600mm取れるな!などいろいろと試行錯誤しウッドデッキをカットする寸法を決めていきました。
天板には水抜きの工夫をする
雨が吹きかけることもあるので水浸しのままだと木が反ったり傷んだりします。
塗装材の効果も5年もてばいいほうなので根本的に水を逃がす方法を考えなければなりません。
そこで、2枚の天板の中央に少し大きめのスリットを作ることにしました。これで、天板に吹きかかった雨水をうまく中央で抜くことができるというアイデアです。
※中央のスリットはペンが落ちない10mm以下にしました。
木材を塗装する時の注意点
以前に、ウッドデッキを塗装したときにあまっていたキシラデコールで2回重ね塗りしました。
塗装材についてはこちらをご覧ください。ウッドデッキを塗装する場合の注意点がまとめてあります↓
重ね塗りの場合は、しっかりと塗装材を乾かす時間をとることが重要だと思います。
既製品の縁台を塗装する時は、すでにラッカーが塗ってあったため塗料が浸透しませんでした。
そこで、ヤスリで表面のコーティングを少し削ったあとに剥離材で塗料を落としてから塗装しました。
※塗料の剥離材は強力なタイプがいろいろあります。
ラッカーなどはがす場合はヤスリである程度削った上で剥離材で拭き取ると効果的です。
ラッカーなどの剥離材はこちらへ
→ 三彩化工/ネオリバー
※モノタロウで買うのが一番安いですね。
実際に使っている感想
天板を取り替えて完成です。
端のほうははね出してあるので体重をかけて座ってしまうと傾いてしまいますが、
ウッドデッキ材自体にある程度の重量があるためなかなかの安定感です。
ローテーブルなのでパソコン作業や書類を書いたりする作業では使いづらいのですが、マグカップなどちょっと物を置くにはとても重宝しています。
塗料は少し高級なもの(キシラデコール)を使用したため、5年たってもある程度の水をはじきます。
今回はDIYでローテーブルを作ってみたわけですが、一番のメリットはその場所にあった寸法のものを作ることができたことです。
これからはこの狭いテラスで過ごす時間が増えそうです^^
この記事が役に立った、面白かったという方はコメントしてくださいね。
また、FacebookやTwitterでみなさんのお役にたてる情報発信しています!
「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪
アーキトリック一級建築士事務所