荷物置きだけではもったいない!ロフトで快適に過ごすために設計で注意すること

収納のためにロフトは欲しいけど、ロフトって屋根裏部屋のイメージがあって薄暗くて、夏場は暑いんじゃない?

など実際どうなのか気になるところですが、工夫次第で快適にすることは可能です。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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ロフトを快適にするための5つのポイント

ロフトを快適にするための5つのポイントは以下の通りです。

5つのポイント

①採光に注意する
②風通しに注意する
③屋根勾配を利用して空間を有効に活用する
④座椅子など低い家具でくつろぐ
⑤コンセントや照明を設ける

①採光に注意する

ロフトとは本来は屋根裏部屋をさすのですが、高窓などの開口部を設けることで冬場でも光の差し込む暖かい空間になります。

夏場は日差しが強いので開口部にはブラインドを設けましょう。

②風通しに注意する

夏場は熱気が上部にこもりがちなので、サーキュレーターなどで空気を循環させることが必要です。

また高窓などの開口部を設けることで熱気を排出することが出来ますが、吸気する開口部も必要になります。

③屋根勾配を利用して空間を有効に活用する

片流れ屋根など屋根勾配のある部分にロフトを設けることで空間を有効に活用することが出来ます。

※片流れ屋根についてのメリットデメリットはこちらへ↓

④座椅子など低い家具でくつろぐ

一般にロフトは建築基準法で定められた高さや広さの場合が多い(最高高さ1.4m、ロフトのある階の床面積の1/8以下)ので低くて狭い空間になります。

あたり前ですが座椅子やローテーブルなどをうまく利用しましょう。

⑤コンセントや照明を設ける

子供部屋や書斎にする場合は夕方や夜などはやはり暗くなりがちなので照明をつけましょう。

Padでの長時間の動画再生やインターネット閲覧など充電するためのコンセントを設けましょう。

実際にすごしてみた感想

ロフトを作ったばっかりの頃は、楽しくて毎日しっかりとした寝室があるのにロフトで寝ていましたが、

■夏場は開口部にブラインドをつけていてもやはり暑い
■冬場は部屋自体が暖まっていると朝まで暖かで快適
■春秋はとても快適

狭い空間なので落ち着いてすごすことがでる
■台風のときの風や雨の音がうるさい

など、ありきたりですが正直な感想です。

朝は日の出とともに明るくなるため、早起きが苦手な人も規則正しい時刻に起きられるようになります。

ロフトを作るとき注意する5つのポイント

ロフトを作るとき注意する5つのポイントは以下の通りです。

5つのポイント

①落ちないように注意する
②屋根の断熱は高性能のものにする
③高窓は2重サッシにする
④床材はフローリングがよい
⑤天井のボードが割れやすいので補強は必要

①落ちないように注意する

高い場所なので手すりを設けるなど落ちないように注意しましょう。わが家は小屋束がむきだしになっているので落ちる心配はないです。

②屋根の断熱は高性能のものにする

屋根はダイレクトに日光が当たる箇所なので日が当たれば当然暑くなります。断熱材はしっかりとしたものを使用することが重要です。

③高窓は2重サッシにする

ブラインドを設けることはもちろんですが、2重サッシにして高気密、高断熱にするほうがよいと思います。

④床材はフローリングがよい

日が当たる箇所なので縮みやすい材質は避けたほうがよいと思います。わが家はクッションフロアにしてしてしまいました(失敗)。

⑤天井のボードが割れやすいので補強は必要

小屋束の場合、ロフト部分は風当たりが強いので天井材のボードの割れなどが生じてしまう場合があります。

構造用金物や筋交いを入れるなど適宜補強が必要です。

いろいろ種類あるけどハシゴはどうする?

ハシゴを引っ掛ける位置は構造的な強度が必要なため、あらかじめ設計段階で考えておきましょう。

ハシゴの種類もたくさんありますが、私はとにかく安くしたかったために通販で北欧風のパイン材のハシゴを購入しました。

しかしながら、そのままでは手垢などが付いて汚れてしまうので保護のためにオスモクリアーカラーで塗装をしました。

しっかりとしたハシゴは大掛かりすぎて遊びごころを感じなかったので簡素なデザインにしました。
ちなみにハシゴはこちらです。

木部の塗装材はいろいろありますが室内用なので自然塗料がいいと思います。(化学薬品の塗料などは目がぱちぱちします。)
オスモクリアカラーこちらです

ロフトのまとめ

快適にするポイントと作るとき注意するポイントをいろいろと見てきたわけですが、

しっかりと注意してロフトを作ると、春秋冬場はぽかぽかと暖かく、ひとつの部屋のなかにいるのに人目を気にせずに動画鑑賞や読書が楽しめたりできる空間となります。

まさに、荷物置きだけではもったいない!
ロフトは男の隠れ家として最高の空間だとおもいます。

余談ですが、2階に神棚がある場合は神棚より高い位置で寝ないようにしましょう。

※迷信を信じるわけではありませんが、神棚より上で寝てしまうと神様を見下ろすことになり夢に出てきて怒られてしまうかもしれませんw

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