DIYで直せるの?ポリカーボネートの屋根を補修してみた

以前に使用していた事務所(今はDIYガレージ)の入り口のテラスの屋根に穴が開いてしまいました。

ネコちゃんのお散歩路だったらしくパリパリになったプラスチック?の屋根の破片が下に散乱していました。

ネコちゃん大丈夫だったかな?と心配になりましたが、

さすがにウン十年も経過するとプラスチック?はすぐに壊れてしまいます。

台風の時の吹上げの風でいつ飛ばされても仕方がない状態です。

さてどうしたものかと、しばらくほったらかしにしていたのですがどうせ直すならポリカーボネートにしよう!

ということで思いついたら即行動です!DIYでやってみることにしました。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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ポリカーボネートの経年劣化と耐用年数

その前にポリカーボネートについての特徴を挙げてみます。

耐衝撃性に優れる
高温でも低音でも耐久性がある
紫外線にも強い

など屋外に使う素材として優れているので、テラスの屋根やカーポート、目隠しフェンスなどなど、意外に身近ところでは車のヘッドライトにも使われています。

ヘッドライトのメンテナンスに関してはこちらへ↓

経年劣化

経年劣化に関しては比較的強い素材ですが、概ね3年程度で表面の劣化が始まります。

また、ポリカーボネートはやわらかい素材ですので傷がつきやすいデメリットもあります。

掃除の際に有機溶剤や界面活性剤を含む洗浄剤を使用するとケミカルクラック(化学反応により割れてしまうこと)が生じる場合があります。

経年劣化とは製品そのものの価値や性能が減少することで、メンテナンスの必要がある年数のことです。

耐用年数

耐用年数はメーカーによって違いますが長くて15年程度です。寒暖差の激しい地域など使われている地域でも耐用年数は違ってきます。

耐用年数とは税務用語で用いることばですが本来の機能が果たせなくなった時点のことで、雨風に耐えられなくなり新しく取替える目安の年数のことです。

注意)防火地域や準防火地域、法22条区域などの地域では建築基準法に基づく防火規制の適用を受けるので注意が必要です。

延焼の恐れのある部分に関しても条件を満たすこと (大臣認定品、用途、面積など) で屋根材として使用できる場合もあります。

詳しくはこちら
※ポリカーボネートの屋根の設置はあくまでも自己責任でお願いします。

はがす作業が7割を占めます

はがす作業が7割を占めます

さあ現状の老朽化具合を見ていきましょう。
下地も相当痛んでいるので上るのも怖かったのですが…

登るとパリパリとプラスチックが割れてしまう状況で、耐用年数はとっくに過ぎていることが実感できます。

傘釘(かさくぎ)の傘の部分もプラスチックだったので取れてしまっていました。釘の部分は錆びてペンチで頭をつかんでとっても簡単に折れてしまいます。

さあどうしたものか、と悩んでしまったのですが波板の波がうまく残った釘に当たらないことを祈りつつ、取れない釘はそのままにしようとあきらめました。

にしても、つかみどころのない錆びた釘を取るのはほんと大変な作業です。トータル作業で考えるとこの作業が7割を占めると思います。

大まかに採寸し必要なポリカーボネートの枚数を割り出します。ポリカーボネートの規格寸法は6尺(1820mm、幅655mm)なので今回は3枚で足りそうです。

ホームセンターへGO!

ホームセンターへGO!

いろいろ種類がありまよってしまいますが、品質保証されたメーカーのものはやはりお高かったので特売品ですませます

今の状態よりはよくなるだろうということと、耐用年数は7年ほどありそうなので十分だと思いました。

傘釘(かさくぎ)はいろいろありましたが、やはりすぐに錆びたりプラスチックが劣化して取れたりすると困るのでステンレス製のものを使用します。

寸法取りで注意すること!

寸法取りで注意すること!

はがし終えた屋根の下地の上に買ってきたポリカーボネートを並べて先端の収まりをどうするのか少し考えます。

樋までの距離をどうするのかはいろいろと例はあるのですが、屋根勾配自体が緩やかなのであまり勢いよく水は流れないだろう…

ということで今回の場合は樋上部の幅の中心位置にポリカーボネート屋根の先端が来るように寸法取りします。

取付ける前に実際に並べてみて、マジックなどで655mm幅のポリカーボネートに3~4箇所ほど目測で印をつけカットします。

専用のハサミでカットしてみる

専用のハサミでカットしてみる

ホームセンターでポリカーボネートのコーナーに専用のはさみが売っていました。

買おうかどうかしばらくまよってしまったのですが、結局物欲に負け買ってしまいました。

自分の場合ははさみの刃が波状になったものを選びました。

銅板を切るはさみは母親が持っていたのでそれでも切れることをあとから気づき少し後悔したのですが…

その切り心地は後悔を忘れるほどの切れ味でした!

やはり専用のはさみだけのことはあるなと道具をめでつつ、取付け作業にむけてカットしまくります。

※専用のはさみのお求めはこちらへネット通販のほうが安かったです。

ポリカーボネート屋根の取付け作業

今回使用した道具たちです。左からペンチ、キリ、マジック、コンベックス、波板専用はさみ、傘釘、ハンマーです。

やはりいきなり釘を打ち付けてしまうとポリカーボネートが痛んでしまいそうだったので、キリで下穴を開けた上で傘釘を打ち付けることにします。

3枚だけでしたが、作業時間は3時間ほどかかりました。
下地が相当痛んでいたため上に登ることができず大きい脚立を下に持ってきては野縁をまたぎながら移動しつつの地道な作業です。

職人さんだったら野縁に乗っかりながら軽快に作業するんだろうなと思いつつ…

穴の開いた一部分だけの補修ですが、今回はこれで完成です。
※画像左側は以前のプラスチック屋根のままですが、また穴が開いたらまた補修することにします。

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