建ててから後悔する?他の予算を削っても絶対につけたい住宅設備6選

予算を超えてもこの設備は取り入れたい!

注文住宅では当初の予算をオーバーすることが多いといわれています。

設備選びではあれもこれもほしくなり最新機能にもあこがれます。

でも、これから何十年も続く生活のなかで本当に必要な設備なのか、快適に暮らすための設備を見極めることが大切です。

どんな設備をつけたらいいの?

つけた方がいい住宅設備としては

絶対につけたい住宅設備

・多機能な水栓
→ハンドシャワータイプ
→微細(びさい)シャワー

・ステンレス製のフロアキャビネット

→ステンレスやホーローがおすすめ

・取外せるベンチカウンター


・浴室でおすすめの設備
→お湯が冷めない浴槽
→床の素材

・断熱性の高い窓

・機能性の高い玄関ドア

などがあります。

私は17年間(2023年現在)設計事務所を運営してきましたが、

注文住宅において住宅設備選びは暮らしに直結するのでいちばん時間をかけたいところだと考えています。

今回は他の予算を削っても絶対につけておきたい住宅設備を5つご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・絶対につけたい住宅設備5選

・最近の住宅設備の機能

上記のことがわかります。

最近の住宅設備は掃除のしやすさや使いやすさがとことん考えられたものが多くなっています。

ご紹介するどの住宅設備も工務店では標準仕様のところが多いのですが、

しっかりと標準仕様を確認しておかないと後からついていなくて後悔することもあるので注意しましょう。

家事の効率や光熱費の軽減などに欠かせないものもあるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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絶対につけたい住宅設備6選

絶対につけたい住宅設備は以下の6つになります。

絶対につけたい住宅設備

・多機能な水栓
→ハンドシャワータイプ
→微細(びさい)シャワー

・ステンレス製のフロアキャビネット

→ステンレスやホーローがおすすめ

・取外せるベンチカウンター


・浴室でおすすめの設備
→お湯が冷めない浴槽
→床の素材

・断熱性の高い窓

・機能性の高い玄関ドア

多機能な水栓

水栓といえばタッチレス機能はよいかどうかは意見が分かれるところです。

どちらの水栓を選んだとしても私がおすすめしたいのは以下の2点です。

・ハンドシャワータイプ
・微細(びさい)シャワー

ハンドシャワータイプ

ほとんどのメーカーで選べるようになっていると思いますが、キッチンや洗面台でヘッド部分を引き出すとホースが伸びる機能です。

シンクや洗面ボウルの掃除をする際にこの機能があると隅のほうまで水をかけることができてとても便利です。

ホースが伸びないと大きな鍋を洗うときに吐水口の下で鍋をひっくり返して水をかけるようになり洗うのが面倒になりがちです。

この機能をつけることで家事も効率化できるのでおすすめです。

TOTO:ハンドシャワータイプの水栓↓

TOTOより

微細(びさい)シャワー

微細シャワーは、線の細い密度の高いシャワーで水を真っすぐに落ちるだけでなく、下に行くほど広がる機能です。

コップなどの小さなものを洗う場合に吐水口に近いところで、

大きなお皿やフライパンを洗う場合は吐水口から離れたところで使用すると汚れがすぐに落とせます。

ザルを洗うときにも便利そうですよね。

TOTOさんでは「水ほうき水栓」がそれにあたります↓

TOTOより

幅広のシャワーなので大きなものも洗いやすく、カレーなどの汚れも落としやすいようです。

このようにシャワーと吐水口が別になっていて切り替えて使うようになっています↓

TOTOより

ステンレス製のフロアキャビネット

フロアキャビネットとはシンクやワークトップ、コンロ下の収納スペースです。

最近は引き出しタイプがよく選ばれていて、メーカーごとにさまざまな工夫がなされています。

フロアキャビネットは鍋やフライパン、油やお醤油などを収納するので汚れがこびりついたりシミになったりしやすいところです。

掃除のしやすさだけでなく衛生的にもステンレスやホーローを選ぶと長く清潔に使えます。

Panasonicさんのステンレス製の底板がL-CLASSでは標準仕様、ラクシーナではオプションで選べます。

TOTOさんではザ・クラッソで底板がステンレス製です。

ナスラックさんではフロアキャビネットも含めてオールステンレスのキッチンが選べます。

タカラスタンダードさんではフロアキャビネット内のほとんどがホーロー製になっています。

ホーローとは金属の表面にガラス質を高温で焼き付けたもので、鍋や保存容器でよく使われています。

熱や湿気に強く汚れが染み込まないのでサッと拭き取るだけ、油はねの多いキッチンも掃除がとてもラクになります。

また、キッチンパネルもホーローにするとマグネットが使えるので使いやすいところに小物入れや棚をつけられます。

システムキッチンはワークトップやシンクの素材選びも大切ですが、劣化しやすいフロアキャビネット内の素材にもこだわってみましょう。

取外せるベンチカウンター

浴室の掃除は面倒ですよね。

特にベンチカウンターの裏側は汚れやすくて掃除が大変です。

また、お子さんと入浴するときや鏡を使うときにちょっと邪魔だなと感じることもあります。

不要だと思ってもユニットバスには当たり前のようにベンチカウンターがついていますよね。

そんなお客様の声を反映したのが、LIXILさんの取り外しができて丸洗いもできるカウンターになります。

ベンチカウンターを使用しない時には折りたたんで壁にかけることもできます。

シャンプーなどのボトルを置くカウンターも同様に取り外して丸洗いできます。

これはおすすめです↓

LIXILより

浴室でおすすめの設備

浴室でおすすめの設備は以下になります。

・お湯が冷めない浴槽
・床の素材

お湯が冷めない浴槽

このところ光熱費がどんどん値上がりしていますが、お風呂の追い炊きにかかる光熱費はばかにならないです。

特に寒い時期には家族の入浴時間がバラバラだと何度も追い炊きをするようになってしまいます。

そのようなご家庭では冷めにくい構造の浴槽にすることをおすすめします。

TOTOさんの「魔法びん浴槽」は2重断熱構造で長時間お湯が冷めない構造になっていて、

冬の寒い時期には4時間以上たっても2.5℃しか下がらないというものです。

TOTOより

家族構成によっては光熱費を年間5,000〜10,000円は節約できるそうです。

床の素材

浴室の掃除が大変な箇所として床があります。

浴室の床で重要視したいポイントは次のようなことが挙げられます。

・汚れがつきにくい
・乾きやすくカビに強い
・保温性が高い
・クッション性がある


TOTOさんのユニットバスで標準搭載されている「ほっカラリ床」は、表面に特殊処理が施されているので皮脂汚れなどが落としやすくなっています↓

TOTOより

また、表面が乾きやすくなっていて翌朝には靴下で歩けるほどカラリと乾くそうです。

TOTOさんの浴室には2022年10月に発表された「床ワイパー洗浄」を搭載することもできます↓

TOTOより

TOTOさんがキッチンや洗面台で採用しているきれい除菌水を浴室の床に吹きかけて菌やカビの増殖を抑えます。

排水口まわりもきれい除菌水で洗浄されるのでぬめりも防止できます。

浴室の床には水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムによって生じる水アカや皮脂や石鹸カスの油脂がたまって発生するカビを防ぐためにまめに掃除をしなければなりません。

毎日最後に入浴した人がしっかりと流してくれればいいのですが、そのままにしてしまうことって多いと思います。

そんな時に床ワイパー洗浄は浴槽の自動洗浄ほど高価なオプションではないので、長くきれいを保ちたい場合はおすすめの機能になります。

お風呂は家族みんなが1日の疲れをとる癒しの空間です。

省エネで清潔が保てることを大切に考えて設備を充実してみましょう。

断熱性の高い窓

窓の断熱性が低いと外気の影響を受けて室内の快適性が損なわれてしまいます。

日々の生活に大きな影響を与えるリビングや寝室の掃き出し窓などは、冷暖房効率が低下したり結露によってカビが発生したりしないように、

断熱性の高い窓枠とガラスを選ぶことをおすすめします。

特にリビングに大開口窓を採用する場合は窓の面積が大きくなればなるほど外気の影響を受けてしまうので、

冷暖房効率をよくするためには窓枠やガラスの性能はこだわりましょう。

窓枠にはアルミサッシに比べて費用は少々高くなりますが、樹脂サッシの方が外気の影響を受けにくく、結露も防いでくれます。

そして、断熱性能、遮熱性能を備えた複層ガラスを採用すれば窓からの熱の出入りがかなり抑えられます。

アルミサッシを選ぶ場合はLIXILさんのサーモスAのような性能があれば大開口でも安心です↓

LIXILより

アルミ製でありながらフレームを極小化しガラス面積を最大化、複層ガラスの空気層を厚くすることでアルミ窓として国内最高水準の断熱性能を実現しています。

テラスに面した掃き出し窓はもちろん腰窓やFIX窓も性能にこだわることで省エネ効果もアップし過ごしやすいリビングになります。

機能性の高い玄関ドア

玄関ドアは軽くて錆びにくいアルミ素材がコスパがよいとされていて、

表面に木製の化粧シートを貼ったものが多く選ばれていますが、断熱性能はイマイチです。

玄関ドアに断熱性能がないと冬は玄関まわりがとても寒くなり、

洗面所やトイレが玄関付近にあると夜遅い時間や早朝はつらくて大変になってしまいます。

断熱性能が高いのは木製ドアですが、価格もかなり高くなってしまいます。

アルミ製でも断熱性を備えたものがあり、一般的なものよりは高くなってしまいますが、ここはケチらずによいものを選んでほしいです。

おすすめとしてはYKKapさんの約4cmの断熱材が入った玄関ドア「ヴェナート」です↓

YKKapより

LIXILさんの一般的な玄関ドアよりも20mmほども厚さがある「グランデル2」などもあります↓

LIXILより

このような玄関ドアも検討してみましょう。

最近の一戸建ての玄関ドアにはスマートコントロールキーが多く採用されています。

スマホやリモコンキー、カードなどを身につけていればドアに近づくだけで自動解錠しドアが閉まればオートロックするものもあります。

オートロックといえば締め出しを喰らって大失敗したという声も多いのですが、

最近では遠隔操作が可能になり外出先でもスマホで自宅のカギを解施錠できる機能もあります。

家族の誰かがカギを持たずに出て締め出されてしまった場合も、このような機能があれば安心ですよね。

玄関ドアは断熱・気密性能、防犯面でも機能性の高いものを選ぶことをおすすめします。

まとめ

今回は絶対つけたい住宅設備について知りたい人や便利な住宅設備について知りたい人に対して、

予算を削っても絶対につけたい住宅設備について5つご紹介してきました。

まとめると以下になります。

絶対につけたい住宅設備

・多機能な水栓
→ハンドシャワータイプ
→微細(びさい)シャワー

・ステンレス製のフロアキャビネット

→ステンレスやホーローがおすすめ

・取外せるベンチカウンター


・浴室でおすすめの設備
→お湯が冷めない浴槽
→床の素材

・断熱性の高い窓

・機能性の高い玄関ドア

最近の住宅設備は掃除のしやすさや使いやすさがとことん考えられたものが多くなっています。

ご紹介するどの住宅設備も工務店では標準仕様のところが多いのですが、

しっかりと標準仕様を確認しておかないと後からついていなくて後悔することもあるので注意しましょう。

家事の効率や光熱費の軽減などに欠かせないものもあるのでぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事で建ててから住宅設備をつけずに後悔する人が少しでも減ってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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