建築学科の学生のやるべきことって?建築学科の学生だった頃にやってよかったこと
いま自分の人生を振り返ると、建築学科の学生だった頃にやってよかったことや、やればよかったことがあります。
自分が建築学科の学生だった頃は、ちょうどCADが使われ始めた頃でしたが、授業では手描きで図面を教えられていました。
しかしながら、私の周りでは各研究室同士仲がよかったので各研究室の研究費を出し合いPowerMacやCAD、3DCGソフトを購入し、みんなで勉強会を開いたりして新しい技術を習得していました。
建築学科の学生って
課題がたくさんあって
大変だけど、その他は
何をやったらいいの?
課題はたくさんありそれを真剣にやることも重要ですが、それ以上に学生だからこそできることをしたほうがいいかと思います。
今回は自分の場合の時代の波にうまく乗るためにみんなで必死にやってきてよかったことや、これはやればよかったことなどをとりあます。
これからの建築学科の学生がやるべきことを考えていきたいと思います。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
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目次
学生の頃にやってよかったこと
今考えて学生の頃にやってよかったことの代表は以下の通りです。
・よい建築を見る
・建築に熱心な友達をつくる
・設計事務所でのバイト
・建築系ソフトの習得
・一般教養の勉強
よい建築を見る
他の研究室でも研究室が主体となった建築見学会には参加したほうがいいと思います。
見学会の資料はもちろん、実際使われている人の話が聞けたり、一般公開されていない箇所をみれたりと特典がいっぱいあります。
よい建築とは何かとは難しい定義ですが、少なくとも建築業界で評価されている建築を見ることで、自分の設計に対するテーマなどが見つかったりします。
社会人になってある程度建築の経験をつんでからわかるディテールや納まりなど、学生時代に撮った細部の写真などがヒントになったりします。
建築に熱心な友達をつくる
大学生は先輩や後輩などたくさんの人と交流するかと思いますが、同期の建築に熱心な友達をつくることをおすすめします。
建築に熱心な友達をつくると一人で勉強するよりもより多くの情報や視野が広がったりします。
また、建築いに対する考え方など日ごろから友達と話し合うとより一層建築に対する理解が深まったりします。
学生の頃一緒にがんばった友達とは社会人になっても交流があったり、一緒に仕事をする仲間になったりします。
建築に熱心な友達をつくり一緒に建築に没頭してみるとその後の人生が変わると思います。
設計事務所でのバイト
学生だからできることの一つに、様々なタイプの設計事務所でのバイトを経験することです。
社会人になってからだと下請けの設計事務所として出向などありますが、大手の組織設計事務所に限られたりします。
アトリエ系の設計事務所で会社の雰囲気を実際に感じたり、所長や所員の話を聞いたりすると、これからの自分の目標になる設計事務所が見つかったりします。
自分が学生の頃の設計事務所では
・コンペなどの3DCGパースの製作
・建築模型の制作
が主なアルバイト内容でした。
1,2年の学部生だとなかなか雇ってくれないのですが、3,4年や院生になると模型や3DCGのスキルがある程度は身についているのでバイト先も多くなります。
建築とは関係ないアルバイトもいいのですが、できれば設計事務所でのアルバイトを経験しておくことはおすすめです。
建築系ソフトの習得
学生の頃に利用したいのが建築系ソフトのアカデミック版の購入です。
建築系ソフトは学生向けでは1年間無料や格安で手に入るサービスがあったりします。
自分での購入が難しいようであれば研究室でまとめて購入すれば安くなったりします。
自分が学生だった頃の代表的な建築系ソフトは
・Vectorworks(当時はMiniCad)
・DRA-CAD
・FormZ
・Cinema4D
・Strata3D
・Photoshop
・Illustrator
など、学生ならではのコミュニティーで手に入れて使っていました。
建築系ソフトの習得はその後の設計活動に大きくかかわってきます。学生の頃になるべくたくさんのソフトに触れ習得したほうがいいと思います。
一般教養の勉強
建築系の科目以外の一般教養の授業はこれからの人生でとても役に立つと思います。
自分は単位の習得以外で受けられる授業で興味のあるものはできる限りうけるようにしました。
中でも哲学の授業は、物事の見方や考え方に新たな視点ができ、とても面白かったです。
大学の一般教養の授業は高校までの授業とは違い、これからの人生に役立つ授業だったり、論文や研究のテーマが見つかったりします。
社会人になってからだと受けたくても受けられない授業が多くあるので、学生の頃はできる限り多くの一般教養の授業は受けたほうがいいと思います。
学生の頃にやればよかったこと
学生の頃もっとやればよかったことは以下のとおりです。
・卒論と修論を深堀する
・コンペへの参加
・SNSやブログ発信
卒論と修論を深堀する
建築系の卒論や修論はプロジェクトと連動して論文を書くケースが多いかと思います。
建築学科だとどうしても、プロジェクトや見えるカタチにすることに重点をおきがちですが、研究テーマを見つけたらとことん深堀したほうがいいと思います。
他の大学の研究室を紹介してもらいそこの教授の話を聞いたり、ゼミに参加させてもらったりするとより一層の理解が深まります。
もちろん、他大学のゼミに参加することで人間関係が広がったり、博士課程での研究テーマが見つかったりします。
社会人になってからもう一度研究しようとしても論文や資料などが手に入らないので苦労すると思います。自分はあまり深堀しなかったのでもう少し積極的にやればよかったと後悔しています。
卒論や修論などの研究は学生の時でないとなかなかできないので、とことん深堀して自分なりの答えを探してみましょう。
コンペへの参加
研究室の教授が参加するコンペ以外で、自分や友達と「登竜門」などが紹介するコンペに積極的に参加しましょう。
建築学科の課題だけだとなかなか自分の建築に対するコンセプトが評価されなかったり、自分の得意とするテーマに合わなかったりする場合があります。
将来建築家を目指すのであれば学生の頃から学生限定のコンペなどで腕試ししたほうがいいと思います。
日ごろからカタチにしやすい建築のアイデアを考えることはとても楽しいものです。
自分がもしもう一度学生に戻ったら、コンペに積極的に参加してみたいです。
SNSやブログ発信
自分が学生の頃は、Emailやインターネットがやっと世の中にでてきた頃でした。
今ではあたり前のTwitterやInstagramなどのSNSやブログがあればやっていたと思います。
学生のうちから自分の考えなどを発信することで共感してくれる仲間ができたりと、後の人生でとても役に立つと思います。
また、文章化することでなんとなく考えていたことがまとまったり、その時の考えが記録に残るので自分の成長などが振り返ることができます。
また、就職活動などで自分のことを企業に知ってもらうとき役に立つので、ブログ発信したりポートフォリオなどのホームページをつくったりすることもこれからは必要だと思います。
まとめ
学生時代から20年近く経ってしまいましたが、私の大学生活をあらためて振り返るとよくやっていたほうだと思います。
せっかく建築学科の学生になったのであれば、将来も建築の仕事を楽しくやるのが一番だと思います。
建築学科の学生だった頃にやってよかったことのまとめです。
・よい建築を見る
・建築に熱心な友達をつくる
・設計事務所でのバイト
・建築系ソフトの習得
・一般教養の勉強
などです。
大学生の頃の恩師や友達との出会いがその後の自分の人生を変えるので、後で後悔するより、その時できる最大限の時間を使って建築に没頭してみると新しく見えてくるものがあると思います。
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アーキトリック一級建築士事務所