今年のキッチンのトレンドはこれ!システムキッチンを選ぶ際のポイント

システムキッチンや収納、キッチン家電など常に新機能を備えたモデルが登場してどんどん便利になっています。

機能だけでなくデザインのトレンドも変わります。

新築時は大人気だったデザインが10年経ったら古びた印象に…

といったケースも少なくありません。

どんなキッチンが人気なの?

今はメタリックカラーのキッチンが流行っています。

ここ数年は長年支持されていた白やグレーを貴重としたキッチンは人気に陰りが見えはじめているようです。

私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

システムキッチンの流行はかなり変わってきていると実感しています。

今回は2024〜2025年までのおしゃれなキッチンのトレンドを主にデザインの面からご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・キッチンに対する価値観の変化

・時代遅れになりにくいキッチンとは

上記のことがわかります。

システムキッチンの流行で共通しているのは、見せるキッチンや多目的なキッチンが好まれるようになっています。

またキッチンとダイニングの関係もよりシームレスで使いやすい横並びのレイアウトがよく見らるようになりました。

カフェのようなオープンで都会的なキッチンだと料理をするのにも気分が上がります。

今の流行りをうまく自分の注文住宅にも取り入れてみましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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キッチンに対する価値観の変化

「台所」と言われていた頃から対面キッチンが大流行し始めた時期を考えると、キッチンは隠すもという印象があったので、

キッチンとダイニングの間に窓をくり抜いた壁を作るプランが一般的でした。

対面キッチンは現在も変わらず人気がありますが、最近ではオープンなキッチンを好む人が増えて、

手元の立ち上がりの壁がないフラットなスタイルが選ばれるようになってきました。

特にここ数年は実質的な広さによる開放感を諦めて、形状や素材、デザインによって実現しようとする動きも見られます。

バックスプラッシュはシンプルに

バックスプラッシュとは主にシンクの上やコンロ部分の背面上下のキャビネットの間などに貼られる壁紙やパネルのことです。

水や油を使用するところなので機能的に優れている必要があります。

LDKの場合はリビングからよく見える場所に使用することもあるので、空間全体の調和を重視するようになってきました。

以前はワンポイントのアクセントにもなるということで模様が入ったカラフルなデザインを選ぶご家庭も多かったのですが、

現在はシンプルで洗練されたデザインへと移行しているようです。

デザインの分野ではクラシックな要素と現代の技術が調和した空間づくりが主流になっていて、

中でも注目を集めているのがサブウェイスタイルを活用したデザインです↓

サブウェイタイルは1900年頃アメリカのニューヨークで生まれたもので、

近年では豊富なカラーバリエーションと様々な貼り方によって個性的な空間づくりがされるようになってきました。

特に人気なのはパステルカラーや深みのあるジェルエルトーンのサブウェイタイルです。

これらを使用することでキッチンに柔らかみや温かみを加えつつ、モダンな雰囲気も演出できます。

最近のトレンドではタッチレス水栓やスマート家電などの最新機器をサブウェイタイルで囲んでおしゃれに見せる方法などがあります。

照明デザインの重要性

最近のキッチンデザインでは照明の役割がさらに重要になっています。

サブウェイタイルのようなバックスプラッシュの質感を最大限に引き出すために、間接照明や調光可能なペンダントライトなどが多用されています。

そうすることで、ニューヨークのカフェを思わせるようなスタイリッシュなキッチンにできます。

単なる調理空間ではなく家族や友人との交流の場として、おしゃれで居心地の良い一つの空間がデザインされるようになりました。

バーカウンターやスタイルで装飾されたダイニングスペースを設けることで、生活空間の中にもう一つの有効なスペースができることになります。

メタリックカラーで開放感を演出

木目調や白を基調としたキッチンがよく選ばれていましたが、現在は洗練された都会的な雰囲気をかもし出すメタリックカラーが人気です。

メタリックカラーの魅力は光沢感と高級感です。

金属というと本来は冷たい、硬いといった印象がありますが、キッチン空間に取り入れることでモダンでスタイリッシュ、清潔感も演出することができます。

特にステンレス、チタン、アルミニウムなどの素材感を活かしたデザインは、料理をする空間を一気に高級な空間に格上げしてくれます。

上の写真は住宅用水回り設備機器の製造販売を行なっているトーヨーキッチンスタイルさんの商品です。

キッチン全体をメタリックカラーで統一する大胆なアプローチもあれば、部分的に取り入れてアクセントとして使用する方法もあります。

例えば

・キャビネットの扉や取手
・バックスプラッシュ
・シンク
・蛇口


などの一部をメタリックカラーにすることで空間に変化をつけることができます。

また、メタリックカラーは他の色や素材とも相性がいいので、木目調の温かみのある素材と組み合わせることで冷たさを和らげつつモダンな雰囲気を作り出せます。

先ほど照明と合わせた後悔について触れましたが、メタリックカラーは光の反射をうまく利用すると空間を広く明るく見せる効果もあります。

自然光の少ない空間では壁面や天井にメタリックカラーを取り入れることで光を反射させ空間全体を明るく開放的な印象にできます。

時代遅れになりにくいキッチンとは

時代遅れになりにくいキッチンは以下の色の組み合わせになります。

時代遅れになりにくいキッチン

・白×黒

・白×多彩なカラー

白×黒

白と黒のキッチンは流行りに左右されにくく、多くの人に選ばれ続けてきました。

白と黒はどんな家の雰囲気にも合わせやすく、きれいで整った印象を与えるからです。

白と黒のコントラストでキッチン全体がスッキリときれいに見えるのも魅力です。

最近の白と黒のキッチンではツヤのない黒を使って落ち着いた感じを出したり、

白から黒まで段階的に色を変えていくグラデーションを取り入れるデザインが人気です。

また、飾りを少なくしてスッキリとした感じにしたり、むき出しのレンガや金属を使って工場のような雰囲気を出すデザインもよく見られます。

白と黒のキッチンを作る時は、白と黒のバランスを考えることが大切になります。

どちらかの色が多すぎないようにしましょう。

また、照明を工夫してキッチンが暗くならないようにする必要があります。

同じ素材ばかりだと単調になるので、違う素材を組み合わせるのも良いでしょう。

白×多彩なカラー

以前は人気であった真っ白なキッチンも現在では個性に欠けるとして敬遠されつつあります。

オールホワイトのキッチンは冷たい印象を与えがちで面白みに欠けると感じる人が増えているようです。

木の色合いやアースカラー、ブルー、パステルカラーを取り入れると見た目の印象がガラッと変わります

カンタートップに木目調のラミネートや天然木を採用したり、パステルカラーをアクセントに取り入れたり、

個性を加えたい場合はテラコッタやアースカラーの使用が効果的です↓

テラコッタタイルをアクセントウォールに使用したり、ブラウンやベージュの小物を配置することで白との対比で空間に深みと温かみをプラスすることができます。

キッチンの役割の変化

全てのことに共通して言えることは、見せるキッチンや多目的がコンセプトになっているということでしょう。

見せるキッチンといえばオープンキッチンやアイランドキッチンが代表的ですが、

注文住宅の価格が高騰してからはコンパクトさを重視するご家庭も増加しています。

また、あまり広いスペースが取れない場合でもキッチンを単なる調理空間にはしたくないと考える方は多いです。

リビングやダイニングとの調和を図りつつ、

キッチンのデザインが空間のアクセントになったり、多機能な空間を作り出せれば、LDKの中のキッチンの役割も変わってきます。

まとめ

今回はシステムキッチンを選ぶ際のポイントを知りたい人やいま流行りのキッチンを知りたい人に対して、

2024〜2025年までのおしゃれなキッチンのトレンドを主にデザインの面からご紹介してきました。

まとめると以下になります。

システムキッチンのデザインのトレンド

・バックスプラッシュはシンプルに

・照明デザインの重要性

・メタリックカラーで開放感を演出

時代遅れになりにくいキッチン

・白×黒

・白×多彩なカラー

システムキッチンの流行で共通しているのは、見せるキッチンや多目的なキッチンが好まれるようになっています。

またキッチンとダイニングの関係もよりシームレスで使いやすい横並びのレイアウトがよく見らるようになりました。

カフェのようなオープンで都会的なキッチンだと料理をするのにも気分が上がります。

今の流行りをうまく自分の注文住宅にも取り入れてみましょう。

この記事が少しでもシステムキッチンを選ぶ際の参考になってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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