実は不要だった!?付けてみたけど使わなかった後悔の多いオプション設備8選
注文住宅のオプションって種類が多すぎて選ぶのが大変ですよね。
自由に仕様を変更できるのが注文住宅の魅力ではありますが、
どんなオプションをつけるべきか迷われる方は多いと思います。
できれば失敗したくないんだけど?
何がいらないのかはライフスタイルや好みによって変わるのですが、
付けてみたけど使わなかった後悔の多いオプションがいくつかあります。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
オプション設備に関してはその家族それぞれのライフスタイルや使う頻度を考えないと、
メンテナンスが大変になったり使わなくなったりすることが多いと痛感しています。
今回はそんな付けてみたけど使わなかった後悔の多いオプション設備をご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・後悔の多いオプション設備8選
・オプション設備を選ぶときの注意点
上記のことがわかります。
オプション設備は魅力的なものが多いのですが、気軽に追加してしまうとすぐに予算オーバーになってしまいます。
ご自身にとって必要か事前にしっかりと把握して、日常生活でどれくらい使用するかを考え、必要な品質や機能を選択するようにしましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
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後悔の多いオプション設備8選
付けてみたけど使わなかった後悔の多い住宅設備は以下の8つになります。
後悔の多いオプション設備8選
・大型バスルーム
・家庭用エレベーター
・多機能トイレ
・過度なスマートホーム化
・特別な屋外施設
・カスタマイズされた収納
・デザイナーズ家具や照明
・専用のシアタールーム
大型バスルーム
お風呂は小さなお子さんやペットと一緒に入るなら広い方がおすすめです。
しかし、お子さんが大きくなったり、大人しかいなかったりといったご家庭では広さにメリットを感じにくく、
逆に冬場に浴室内が温まりにくい、掃除が大変などのデメリットを感じやすくなります。
ユニットバスの平均サイズは0.75坪〜1坪です。
グレードにもよりますが、費用相場は1坪で70万円〜110万円ほどで、1.25坪にサイズアップする場合はプラスでさらに10万円〜30万円ほどかかります。
この追加費用を無駄にしないように、お風呂は使用頻度や家族構成に合わせて必要なサイズを選びましょう。
家庭用エレベーター
家庭用エレベーターは本体代だけで300〜500万円程度かかりますが、高齢の方や車椅子が必要な方に人気の設備です。
しかし、今は必要ないけども将来を見据えて設置しておくというのはおすすめしません。
なぜなら、家庭用エレベーターは固定資産税が高い上に、25年程度で交換が必要だからです。
新築時40歳の方がエレベーターを設置しても、エレベーターが本当に必要な年齢になる前の65歳になった頃にはエレベーターの寿命がきてしまいます。
将来的にエレベーターを使いたいという場合は、後から導入できるように設計しておくと費用を抑えることができます。
多機能トイレ
最近のトイレは多機能なものが多いですよね。
一般的な機能としては以下のようなものが挙げられます。
トイレの機能
・自動除菌
・脱臭
・スマートフォンとの連携機能
・温風乾燥
・LED照明
・流水音
・オート洗浄
・クローズ洗浄モード
しかし、これらの機能が搭載された本体価格はベーシックなものより10万円以上高いです。
そのため、どれも魅力的な機能ではありますが
「なんとなく便利そう」
という理由で多機能トイレを選ぶのはおすすめしません。
例えば、脱臭機能がついているトイレは定期的な掃除が必要な上に数年に1度、フィルターや消臭カートリッジの交換が必要になります。
多機能ということはそれだけメンテナンスが必要な場所が多いということでもあります。
活用できるのであれば、むしろ便利なのでおすすめですが、使用しない機能を付けて本体代やメンテナンス代が高額になってはもったいないです。
トイレの機能は将来的な修理の手間や費用も考えて選ぶよにしましょう。
過度なスマートホーム化
スマートホーム化は生活の無駄を省きタイムパフォーマンスをよくするというメリットがあります。
しかし、設定が難しく導入コストもかかるためよく理解しないままとりあえず各種器具を購入してしまうと、
結局活用しきれずに導入コストが無駄になってしまう可能性があります。
スマートホームには憧れるけれども使いこなせるかわからないという人は、まずはスマートスピーカーを購入してみましょう。
Echo(エコー)第4世代ならスマートスピーカーとして以外にも、スマートホームハブとしても使用できるためおすすめです↓
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¥11,980
まずはスマートスピーカーの操作になれてからエアコンや照明、カーテンなどのスマートホーム化したい場所を決めていくと無駄がないです。
特別な屋外施設
一戸建てといえば庭でのBBQやプール遊びですよね。
しかし、このために張り切って特別な施設を設置するのであれば、よく考えてからにしましょう。
例えば、ガゼボでBBQというと見栄えがいいのですが、それほど頻繁に使用するのかと聞かれると疑問です。
ガゼボとは公園などによくある東屋のようなものです↓
ガゼボの実物を見て憧れる方も多いかと思いますが、屋外に出しっぱなしになるので、
室内展示品とは違い劣化は避けられず、台風対策は必須になります。
カスタマイズされた収納
注文住宅のメリットの一つに造作収納が作れるという点が挙げられます。
しかし、張り切ってオリジナリティあふれるものを設置してしまうと後悔することもあります。
例えば、現在使用している家具や家電がピッタリと収まるように造作収納をカスタマイズしてしまうと、
後々家具や家電を買い替える際にサイズが限られてしまうなんてことよくあります。
また、部屋の模様替えの際にも造作収納は壁や床に固定されているので、動かせないことが多いです。
何をつくるかにもよりますが、壁面の造作収納の相場はおよそ30〜50万円と決して安くはありません。
せっかく作るのであれば将来的な変化を考慮して、汎用性の高いものにすることをおすすめします。
デザイナーズ家具や照明
意匠権の切れたデザイナーズ家具や照明を復刻することをリプロダクトといいます。
高価なオリジナルに近い商品をリプロダクト品なら安価に購入することができるため、
家具や照明にはこだわりたいけど価格を抑えたいという方におすすめです。
例えば、ハーマンミラーのイームズチェアは1脚が83,600円なので、リビングに4脚用意すると合計で334,400円かかります。
しかし、リプロダクト品なら1脚が3,000円程度で購入することが可能です。
もちろん品質的にはオリジナルの方が優れていることが多いですが、
注文住宅の購入は出費が多くなりがちなので、まずはリプロダクト品を購入するという方法も検討してみましょう。
デザイナーズ家具のリプロダクト品の購入に関してはこちらの記事をご参照ください↓
専用のシアタールーム
注文住宅を建てるとなると書斎や趣味用の部屋を持ちたくなります。
そんな憧れの部屋の一つによく挙げられるのがシアタールームです。
しかし、シアタールームは音響や防音などの関係で導入する機材などによっても異なりますが、大体6帖の部屋で200〜300万円程度かかります。
これだけのお金があれば、最低でも1,000回は映画館に行けますよね。
もしシアタールームを作るのであれば、多目的スペースとしても利用できるようにした方がコスパが良いのでおすすめです。
まとめ
今回は注文住宅のオプション設備で迷っている人や後悔が多いオプション設備を知りたい人に対して、
付けてみたけど使わなかった後悔の多いオプション設備をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
後悔の多いオプション設備8選
・大型バスルーム
・家庭用エレベーター
・多機能トイレ
・過度なスマートホーム化
・特別な屋外施設
・カスタマイズされた収納
・デザイナーズ家具や照明
・専用のシアタールーム
オプション設備は魅力的なものが多いのですが、気軽に追加してしまうとすぐに予算オーバーになってしまいます。
ご自身にとって必要か事前にしっかりと把握して、日常生活でどれくらい使用するかを考え、必要な品質や機能を選択するようにしましょう。
この記事が少しでも注文住宅を建てられる方でどんなオプションを付けようか迷っている方の参考になれば幸いです。
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