【超危険な建売住宅の真実】絶対買ってはいけない新築住宅の特徴5選
建売住宅は新築であっても価格が抑えられているものが多く、土地と完成した建物を一度に購入できて住宅ローンの手続きも楽になります。
「家賃と変わらない返済額で購入できますよ!」
というセールストークがしっくりくるのは建売住宅でしょう。
建売住宅ってなんで価格が安いの?
広大な土地を安く一括購入して宅地造成で利益を得ていたり、
同一の設備や建材を大量に安く仕入れて建築費用を抑えたりするなどの理由が一般的です。
私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、
ちゃんとした建設会社が建てた建売住宅には、価格のやすさだけではない魅力があると考えています。
今回は知らずに購入すると超危険な戸建住宅について、絶対買ってはいけない新築住宅の特徴を5つご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・絶対に買ってはいけない新築住宅
・建売住宅を選ぶときの注意点
上記のことがわかります。
気に入った地域に気に入った間取りの建売住宅があれば、あまり迷うことなく購入するケースも多いと思います。
しかしながら、質の悪い建設会社が建てた建売住宅を買って後悔したなんて話もよく聞きます。
現地見学をする際や契約の前にしっかりチェックして適切に見極めましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
住宅に関する悩みを解決すべく、ブログやTwitterで情報発信しています。
「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪
それからコメント欄はこれまで皆さんが経験してきたことを発信する場として使っていただければ幸いです。
役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。
目次
絶対に買ってはいけない新築住宅の特徴5選
絶対に買ってはいけない新築住宅の特徴は以下の5つになります。
絶対に買ってはいけない新築住宅の特徴
・地盤調査報告書が確認できない
・周囲の物件より極端に価格が安い
・点検口が設けられていない
・窓やドアの性能が低い
・暮らしに必要なものがほとんど含まれていない
地盤調査報告書が確認できない
建売住宅の購入を考える際に、地盤調査報告書の確認は重要なポイントです。
不動産会社が地盤について詳しく説明することはあまりないので、必ず地盤調査報告書を確認してください。
土地を購入する場合は、契約後でなければ地盤調査を行うことはできませんが、建物が完成している建売住宅は地盤調査が済んでいて、
地盤改良工事を行なっていればその施工報告書もあるはずです。
お願いしても「契約後でないと見せられない」などの理由で断られたら要注意です!
もしかすると、契約後に見せると都合が悪いのかもしれません。
よい家が建っていたとしても、地盤が弱く、適切な対応が行われていないと、地盤沈下などの危険性は高くなります。
契約の前にしっかりと確認することをおすすめします。
周囲の物件より極端に価格が安い
このエリアでこれくらいの広さなら相場は〇〇万円程度という目安があります。
いくつかの物件を比較して新築なのにここだけが極端に安いという場合は、契約前に必ず理由を明確にしておきましょう。
建売住宅の場合は、土地の代金と建物の代金の合計額で販売されているため、
内訳によって同じ地域でも販売価格に差が出ることはめずらしくありません。
販売するハウスメーカーや工務店が違えば住宅の建築費用も異なります。
例えば、建売住宅を年間1000戸以上販売しているパワービルダーと工務店の建売住宅を比べると、
建材やシステムキッチン、ユニットバスなどの仕入れ価格にかなりの差があります。
どの部分に力を入れるかという価値観が会社によって様々です。
とはいえ、周辺の同じような売り出し中の物件よりも極端に安い場合は、訳ありを疑ってみる必要があります。
そこだけ安い理由として一番わかりやすいのは、長く売れずに値下げをして販売しているケースになります。
分譲住宅で一棟だけ売れ残っていると、値下げされやすいこともありますが、
売れ残る物件は多くの人が見学して何かしらひっかかることがあったと考えられます。
例えば、以下のようなことが考えられます。
売れ残る理由
・敷地前にゴミ置き場がある
・駐車場が狭くて停めにくい
・旗竿地
・早い時間に日が当たらなくなる
・居心地が悪い部屋がある
などが考えられます。
後悔している人たちの声を聞くと、気づかなかったわけではなく安いならこれくらいはガマンできるだろうと思っていたけれど、
こうなるなら数百万円をケチるんじゃなかったと後悔しているケースが多いです。
やはり、人生で一番大きな買い物は妥協しないことが大切です。
点検口が設けられていない
見学の時には見逃してしまいがちですが、点検口がない住宅は要注意です。
点検口は屋根裏や床下を点検するためのもので、頻繁にのぞくことで配管の不具合やシロアリ被害などを早期に発見することができます。
点検口がないと腐食するまで気づかなかったり、症状が出てもすぐに対応できなかったりと、快適な暮らしを脅かす事態を招く可能性があります。
点検口の位置は間取りに記載されていないことも多く、
業者さんでなければ設置されていないことに気づきにくいので、見学の際は必ず頭に入れておきましょう。
窓やドアの性能が低い
低価格帯の建売住宅では断熱性能の低い断熱材を採用してコストを削減しているケースも少なくありません。
近年では第三者の機関が法律に基づいて評価する「住宅性能表示制度」がつくられました。
義務ではありませんが、住宅性能評価書がついている物件であれば断熱性能の等級も記載されているので確認してみましょう。
耐震性や耐久性、維持管理のしやすさなども等級で表記されているので、
いくつかの物件を検討している際には、このような書類で比較することもできます。
また、断熱性能をチェックする際に重要なのは「窓」や「ドア」になります。
窓にアルミサッシのような安価なものが採用されていると、夏は暑く、冬は寒い住宅である可能性がかなり高くなります。
結露にも悩まされます。
家じゅうの窓やドアについて、材質はもちろん気密性もチェックしてみましょう。
外観がとてもオシャレだったり、間取りが理想的だったりしても、快適に暮らせない住宅は大きな後悔につながります。
光熱費にも影響します。
暮らしに必要なものがほとんど含まれていない
提示されている販売価格が予算内におさまっているとしても、
生活するためになくてはならないものがほとんど設置されていない建売住宅は少なくありません。
建売住宅でオプションになりがちなものは以下になります。
建売住宅でオプションになりがちなもの
・照明
・カーテン
・網戸
・エアコン
・シャッター
照明
照明は玄関・廊下・トイレ・浴室などに設置されているだけで各居室の照明はオプションになることがほとんどです。
カーテン
カーテンレールを含めて、すべての窓についていないことがほとんどです。
カーテンなしでは暮らせないので、自己負担で設置する必要があります。
網戸
網戸はあたりまえのようについていると思いがちですが、これもついていないことが多いです。
小窓から掃き出し窓まで家じゅうの窓を数えると15〜20ヶ所の設定が必要になる場合もあります。
エアコン
工事費用も含めて、必要な台数分の費用がかかると考えておきましょう。
シャッター
注文住宅の場合はシャッターを設置しなくてもいいように、台風の暴風雨にも耐えられるガラスを入れておくことができますが、
建売住宅でそのような機能性の高いものが入っていることは少ないので、シャッターが必要になることもあります。
こうしてみると、すべてを備えるには100〜200万円はかかるかもしれません。
また、駐車場部分のコンクリート打設工事やアプローチ、隣家との境界フェンスなどの外構工事はどうなっているかも重要なチェックポイントになります。
建売住宅はオープン外構が多く、駐車場のみコンクリートが打ってあり、周囲が土のままなんてこともあります。
境界フェンスはほとんど設置されていないので、別途工事が必要になります。
事前に後づけするものをリストアップして、予算内におさまるのか、どこまでを住宅ローンに含めるのかしっかり計算しなければなりません。
建売住宅を選ぶときの注意点
建売住宅は販売している会社によって「ウリ」にしている部分がさまざまです。
広さや価格が同じくらいでも、外観や内装をおしゃれにしているところもあれば、
外壁や屋根材などの素材にこだわって暮らしはじめてからのメンテナンスコストを抑えているところもあります。
耐震性や耐久性の高い住宅は高めの価格設定になっていますし、
保証やアフターサービスの内容によっても価格に差が生まれます。
購入の際には借入額や返済額を重視して、なるべく初期費用を抑えようとしても、
グレードアップや買い替えに手間がかからないものはよいとしても、
断熱性、耐震性、耐久性が低い住宅を購入することはおすすめできません。
それらの性能を自分の求める性能にしたいなら、やはり注文住宅を考えた方がよいでしょう。
注文住宅でも用意されたプランの中から選ぶ「セミオーダー」であれば価格を抑えられます。
建売住宅では物足りないけれど注文住宅では予算が厳しいと感じる場合はセミオーダーにするという選択肢もありでしょう。
まとめ
今回は建売住宅の真実を知りたい人や絶対買ってはいけない新築住宅を知りたい人に対して、
知らずに購入すると超危険な建売住宅について、絶対買ってはいけない新築住宅の特徴を5つご紹介してきました。
まとめると以下になります。
絶対に買ってはいけない新築住宅の特徴
・地盤調査報告書が確認できない
・周囲の物件より極端に価格が安い
・点検口が設けられていない
・窓やドアの性能が低い
・暮らしに必要なものがほとんど含まれていない
気に入った地域に気に入った間取りの建売住宅があれば、あまり迷うことなく購入するケースも多いと思います。
しかしながら、質の悪い建設会社が建てた建売住宅を買って後悔したなんて話もよく聞きます。
現地見学をする際や契約の前にしっかりチェックして適切に見極めましょう。
この記事が少しでも建売住宅を買って後悔したくない人のお役に立てれば幸いです。
この記事が役に立った、面白かったという方はコメントしてくださいね。
また、FacebookやTwitterでみなさんのお役にたてる情報発信しています!
「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪
アーキトリック一級建築士事務所