【現場目線】建築中の大工さんや職人さんに喜ばれる差し入れの注意点

いよいよマイホームの着工となると、気になってくるのが建築現場にいる大工さんへの差し入れです。

同じ費用と時間をかけるなら本当に喜ばれるものを差し入れして、大工さんにモチベーションを上げてもらえたら嬉しいですよね。

一体、差し入れは何をどれくらい用意したらいいの?

大工さんや職人さんたちが4人の場合は、ペットボトル4本とお菓子2袋で¥1,000程度が一番多いです。

大工さんや職人さんたちは休憩時間が決まっているため、その時間に合わせて差し入れをしましょう

私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

差し入れで生しらすや手作りチョコレートなんかいただいたことありました。

差し入れのある現場では大工さんたちのモチベーションが高く、細かなところまで気を使ってくれる場合が多かったです。

今回は大工さんたちへの差し入れは何が喜ばれるのかをご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・季節によって喜ばれる差し入れ

・季節に関係ない定番アイテム

・差し入れする際のポイント

上記のことがわかります。

大工さんや職人さんたちにも人間なので、差し入れをしてくれるお施主さんの現場ではいい仕事をしようと頑張ってくれることが多いと思います。

現場でのわがままな要望も差し入れをしていると叶えてくれる場合もあります。

施主として現場に行く際はなるべく差し入れを持っていく方がコミュニケーションがうまく行く場合が多いでが、

差し入れをしない場合でも大工さんや職人さんへの感謝や労りの気持ちをもつように心がけましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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季節によって喜ばれる差し入れ

外気温に大きく左右される場所での仕事なので、大工さんへの差し入れは基本的に暑さ・寒さ対策ができるものが喜ばれます。

季節によって喜ばれる差し入れ

・夏の暑い時期の差し入れ
→冷たいお茶やスポーツドリンク、アイス、塩分タブレット
→使い捨ての冷たいおしぼり

・冬などの寒い時期の差し入れ
→暖かい飲み物やコンビニの肉まん、ホットスナック
→使い捨てカイロ

夏の暑い時期の差し入れ

暑い時期には冷たい飲み物やアイスが人気です。

とくに冷たい飲み物はクーラーボックスに入れて渡すと時間が経ってもぬるくなりにくいので喜ばれることが多いようです。

また、最近はお茶やスポーツドリンクのペットボトルが凍った状態で売っています

これらは保冷剤の代わりになるので夏場の差し入れにおすすめです。

アイスは人気の差し入れであるが渡すタイミングが重要になります。

なぜなら、作業中に渡すと溶けてしまうので作業を中断して食べないといけないからです。

アイスを差し入れする際は、仕事の邪魔にならないよう休憩中に渡すようにしましょう。

また、夏場は汗を大量にかくため意外と冷たいおしぼりも人気です。

使い捨てのものを凍らせてクーラーボックスに入れておくと衛生的で熱中症対策にもなります。

熱中症対策という点でいうと、塩分タブレットも夏場に人気です。

こまめな水分補給とほどよい塩分補給をしてもらって、ベストな状態で働いてもらえたら嬉しいですね。

冬などの寒い時期の差し入れ

冬の現場は寒いので夏とは反対に温かいものが喜ばれます。

具体的にいうと温かい飲み物やコンビニの肉まん、ファミチキなどのホットスナックが人気です。

外が寒いとすぐに冷えてしまうので、温かいものは現場に着く直前に購入するようにしましょう。

発泡スチロールのケースに入れておくと保温されるのでおすすめです。

飲み物や食べ物以外では使い捨てカイロも受け取った後、自分の好きなタイミングで使用できるので喜ばれます。

大工さんは仕事中には手袋をしていることが多いですし、両手を使って作業をするので、

作業着の下に貼っておける貼るタイプや靴下用のカイロがとくにおすすめです。

季節に関係ない定番アイテム

季節に関係のない定番のアイテムは以下になります。

季節に関係ない定番アイテム

・飲み物
→緑茶や麦茶、スポーツドリンク
→500mlのペットボトル

・お菓子

→ハッピーターンや歌舞伎揚

・もらって困る差し入れ

→手作りのおにぎり、カットしたフルーツやケーキ

飲み物

差し入れに迷ったらとりあえず飲み物を買っておきましょう。

大工さんに喜ばれる定番の差し入れで約9割の方が飲み物を選ぶほどダントツの人気があります。

飲み物の種類はお茶やスポーツドリンクが定番です。

ただし、お茶を用意するのであれば好き嫌いの分かれるルイボスティーやジャスミンティーなどは避けて、万人受けする緑茶や麦茶を選びましょう。

その他にもコーヒーや炭酸飲料なんかも人気ですが、中には甘いものが苦手な方やコーヒーが苦手な方もいます。

飲み物をたくさん渡すのであれば、お茶やスポーツドリンクのほかに、

炭酸飲料やコーヒー、ミネラルウォーターなど何種類か用意しておいて、好きなものを選んでもらうようにしましょう。

そして飲み物は缶や2Lのペットボトルよりもフタができて直接口をつけて飲むことができる500mlのペットボトルのものがおすすめです。

飲みかけのものを倒してこぼす心配がありませんし、紙コップに注いで飲む手間を省くことができるという点が大工さんにとって嬉しいポイントのようです。

オロナミンCなどのエナジードリンクは自分では買わないけれどもらうと嬉しいという職人さんもいます↓

大塚製薬 オロナミンC 120ml ×30本
¥3,000

なかなか差し入れに行けないという方は、30本入りの箱を買って現場に置いておくのもいいですね。

お菓子

外仕事だと汚れた手を洗えないこともあるので、手を洗わずに食べられて汚れない個包装のお菓子も差し入れの定番です。

お菓子の種類でいうと、ハッピーターンや歌舞伎揚などがとくに人気です。

亀田製菓 ミニ せんべい 詰め合わせ セット (30個)
¥980

天乃屋 歌舞伎揚 11枚 ×12袋
¥2,509

ほかにも、バームクーヘンなどの食べ応えのある甘いお菓子が好きな大工さんも多いようです。

ですが、とくに年配の大工さんは甘いものを食べない方もいるので、

差し入れでお菓子を渡すときは、お煎餅などのしょっぱいものも入れておきましょう。

もらって困る差し入れ

もらって困る差し入れはその場で食べないといけない手作りのおにぎりやカットしたフルーツ、ケーキなどの生鮮食品です。

その場ですぐに飲食しなければならない生鮮食品はもらって困る差し入れのダントツ1位となっています。

また、夏場限定にはなりますが、カステラやお饅頭など喉が渇いてしまうようなお菓子や溶けやすいチョコ、アメなども避けた方がよいです。

差し入れに迷ったらお茶、スポーツドリンク、ハッピーターン、歌舞伎揚などの定番商品にしておきましょう。

差し入れする際のポイント

差し入れする際のポイントは以下のことに注意しましょう。

差し入れする際のポイント

・差し入れの金額相場
→合計で¥1,000いかない程度

・差し入れのタイミング

→休憩に入ってすぐのタイミングがベスト
→夕方は避ける

・差し入れの量

→大袋なら2袋程度
→飲み物やアイス、ホットスナックなどはその日の人数分

・差し入れの頻度

→近くであれば週一
→遠くなら月一

・全員に渡したい場合

→大工さんや現場監督に確認する

差し入れの金額相場

あまり高価なものを渡すと恐縮されてしまうので、気軽に受け取ることができる金額のものにしましょう。

その日の現場にいる人数にもよりますが、具体的にいうと次のようになります。

大工さんが4人の場合

・ペットボトル500ml:¥480(1本¥120×4本)

・お菓子2袋:¥500(1袋¥250×2袋)

合計で¥1,000いかない程度で用意する方が多いです。

アンケートでも1回あたりの差し入れ金額で多いのは¥500〜1,000と答えた方が約4割で一番多いです。

ついで¥1,000〜2,000と答えた方が約3割となっています。

ただしこの金額はあくまでも目安なので、¥400〜500で飲み物だけを用意しても、もちろん問題ありません。

差し入れのタイミング

仕事中に声をかけると作業を中断させてしまうので、休憩中に行くようにしましょう。

アンケートでも差し入れをする最適なタイミングは休憩中という回答が約7割でした。

大工さんの休憩は以下になることが多いです。

大工さんの休憩時間

・10時から30分

・12時から1時間

・15時から30分

計3回とることが多いです。

ただし、現場によって休憩時間が異なることがあるのであらかじめ確認しておくと安心です。

また、お昼休憩の後半は仮眠をとる大工さんもいるため、休憩に入ってすぐのタイミングがベストです。

逆に避けた方がいいタイミングは夕方となります。

夕方になると終業に向けて現場の片付けに入っていることが多いので、

このタイミングで話しかけてしまうと大工さんの終業時間が押してしまう可能性があります。

どうしても夕方しか時間が取れないという場合はサッと差し入れを渡して、あまり長話をしないようにしましょう。

差し入れの量

お菓子であれば大袋に入ったものを1袋か2袋程度用意すれば大丈夫です。

飲み物やアイス、ホットスナックなどはその日現場にいる職人さんの人数分が必要になります。

人数を確認する方法としては差し入れを買う前にさりげなく現場の前を通り過ぎてみて人数を数えるなどの方法があります。

しかし、この方法だと見落としがある可能性があるため、差し入れに行く日に何人現場にいるか、事前に営業担当者か現場監督に確認しておくと確実です。

差し入れの頻度

差し入れは毎回持っていかなくても大丈夫です。

差し入れの頻度は近くであれば週に1回、自宅から遠いのであれば月に1回程度で十分です。

差し入れが週に1回と聞くと現場を見に行くのも週に1回までにしたほうがいいと思いがちですが、

しかし、最近はハウスメーカー側から「差し入れは不要です」と言われることも多いですし、大工さんは差し入れがないことにも慣れているので、

現場に行くたびに差し入れをする必要はないだけで、見学自体は週に何回行っても大丈夫です。

とはいえ、いくら差し入れ不要と言われていも差し入れなしで現場に行くのは気が引けるというのであれば、

はじめに現場に行く時だけ挨拶のついでに差し入れをするとよいでしょう。

全員に渡したい場合

現場には大工さん以外にも内装屋や電気工事士など時期によって異なる職人さんが入ります。

計画を立てずに差し入れを持っていくと中にはタイミングが合わず、差し入れを渡せない職人さんが出てきてしまいます。

丁寧な仕事を期待して現場に関わる全ての職人さんに差し入れをしたい場合は、職人さんが新しく入る時期に合わせて差し入れをするようにしましょう。

ただし、差し入れはあくまでも感謝といたわりの気持ちを表すためのものです。

細かいことは気にしずぎず、あまり下心は抱かず、自分にとって負担にならない範囲で渡すのが一番です。

まとめ

今回は建築中に大工さんに差し入れをしたい人や差し入れでどんなものが喜ばれるのか知りたい人に対して、

建築中の大工さんや職人さんに喜ばれる差し入れの注意点についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

季節によって喜ばれる差し入れ

・夏の暑い時期の差し入れ
→冷たいお茶やスポーツドリンク、アイス、塩分タブレット
→使い捨ての冷たいおしぼり

・冬などの寒い時期の差し入れ
→暖かい飲み物やコンビニの肉まん、ホットスナック
→使い捨てカイロ

季節に関係ない定番アイテム

・飲み物
→緑茶や麦茶、スポーツドリンク
→500mlのペットボトル

・お菓子

→ハッピーターンや歌舞伎揚

・もらって困る差し入れ

→手作りのおにぎり、カットしたフルーツやケーキ

差し入れする際のポイント

・差し入れの金額相場
→合計で¥1,000いかない程度

・差し入れのタイミング

→休憩に入ってすぐのタイミングがベスト
→夕方は避ける

・差し入れの量

→大袋なら2袋程度
→飲み物やアイス、ホットスナックなどはその日の人数分

・差し入れの頻度

→近くであれば週一
→遠くなら月一

・全員に渡したい場合

→大工さんや現場監督に確認する

大工さんや職人さんたちにも人間なので、差し入れをしてくれるお施主さんの現場ではいい仕事をしようと頑張ってくれることが多いと思います。

現場でのわがままな要望も差し入れをしていると叶えてくれる場合もあります。

施主として現場に行く際はなるべく差し入れを持っていく方がコミュニケーションがうまく行く場合が多いでが、

差し入れをしない場合でも大工さんや職人さんへの感謝や労りの気持ちをもつように心がけましょう。

この記事が少しでも大工さんたちに差し入れをしたい人のお役に立てれば幸いです。

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