付けないと後悔する!?建ててからではもう遅いコスパ抜群の住宅設備8選

注文住宅では設備を自由に選択できるところが魅力のひとつです。

一般的にこれはあってあたりまえといわれるものもありますが、

暮らす人に合わせていらないものは省き本当に必要なものだけを取り入れるようにすれば、建築費用に無駄がなくなります。

どんな住宅設備が必要なの?

庇や水栓、トイレの素材などさまざまな種類の住宅設備の選択肢があります。

それらのメリットをしっかりと把握して注文住宅に取り入れるかどうかを検討する必要があります。

私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

住宅設備に関しては毎年のように新しいものが発表されているので、ショールームに行くたびにその機能に驚かされています。

今回は住宅が完成してからつければよかったと後悔しがちなコスパ抜群の住宅設備をご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・コスパ抜群の住宅設備8選

・住宅設備の特徴

上記のことがわかります。

住宅設備は最新のものが全てよいとは限りません。

また、家族の暮らし方によってはオーバースペックになったり、予算オーバーになりがちです。

しっかりと家族と話し合い、家族構成やライフスタイルに合わせて検討してみましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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コスパ抜群の住宅設備8選

コスパ抜群の住宅設備は以下の8つになります。

コスパ抜群の住宅設備8選

◾️庇
・雨よけ
・直射日光の遮断
・防汚効果

◾️水栓

・シングルレバー水栓
・ハンドシャワー水栓
・タッチレス水栓
・LIXIL:ナビッシュ

◾️浴室暖房乾燥機

・換気、乾燥→カビの発生防止
・ヒートショック対策
・夏場の涼風

◾️浴室、トイレの素材

・Panasonic:スゴピカ素材

◾️スリットシャッター

・閉じても採光、採風が可能
・耐風機能
・電動シャッター→タイマー機能

◾️高機能の窓

・Low-E複層ガラス、トリプルガラス
・アルミ樹脂複合、樹脂サッシ

◾️人感センサーライト

・明るい時間は点灯しない
・換気扇と連動

◾️ニッチ収納

・ナスラック:ニッチ収納
・省スペース

玄関をはじめとして開閉する扉や窓に設置するかを自由に決められるのが「庇」です。

これは外観を左右するものなので、機能性より見た目を重視してしまう場合もあります。

知っておいて欲しいのが、庇の有無によって室温や光熱費に影響があることと、雨が及ぼす影響にも差が出ることです。

庇の役割は以下のようなことが挙げられます。

庇の役割

・雨よけ

・直射日光の遮断

・防汚効果

雨よけ

すぐに思いつく点としては、庇がない窓は雨が降っている時に開けると雨が室内に吹き込んでくることです。

また、強い雨が窓ガラスやシャッターに直接あたって音が気になることもあります。

特に玄関ドアの庇が短いと雨の日は玄関内で傘を開閉することになりとても不便です。

直射日光の遮断

真夏の直射日光が室内に入るのを防いでくれるのも庇です。

夏は太陽が高くなるので庇がないと窓際がとても暑くなってしまいます。

冬は太陽が低く庇があっても室内に日が差し込みます。

あるご家庭では仕事部屋にしている1階の洋室だけ掃き出し窓に庇がなく、日当たりもいいので他の部屋よりも冷房が効きにくくなり、

掃き出し窓にも庇をつければよかったと後悔しているそうです。

防汚効果

サッシのフチから黒っぽい筋が広がっている外壁を見かけることがあります。

雨によってできる染みです。

庇があると雨の日にサッシまわりの埃が雨水で流れることもないので、外壁の汚れを防ぐことができます。

ガラスの外側の汚れも軽減できます。

水栓

新築やリフォームで設備選びをしたことがある方は、水栓のタイプによって価格差が大きいと感じたことがあると思います。

水栓にはさまざまな種類があります。

水栓の種類

・シングルレバー水栓

・ハンドシャワー水栓

・タッチレス水栓

シングルレバー水栓とは、ひとつのハンドルで水量や温度を調節するものが採用されます。

ハンドシャワー水栓とは、シャワーヘッドが引き出せるものです。

タッチレス水栓とは、レバーに触れずに手をかざして出水、止水するものです。

直線、曲線などの形状や浄水機能の有無も選べます。

キッチンで選んでおきたいのはハンドシャワー水栓です。

タッチレスかどうかは好みが分かれると思いますが、洗浄力が高く、節水効果もある微細シャワーにすることで、調理や洗い物の効率がアップします。

また、洗面台でおすすめの水栓はこのようなタイプです↓

こちらはLIXILさんの洗面用タッチレス水栓「ナビッシュ」になります。

ハンドシャワータイプなので引き出すこともできて自動と手動の切り替え操作も不要、レバーで連続吐水もできます。

洗面所の水栓まわりは掃除が大変だと感じることが多いのですが、

このような位置に水栓があることで石鹸などが飛び散る汚れを軽減できて、掃除も断然ラクになります。

バケツなどの背の高いものにも水を入れる時にも便利ですね。

浴室暖房乾燥機

浴室暖房のほかに乾燥、換気、冷風などさまざまな機能があります。

少し前までは浴室を「物干し場」にするという人が多かったのですが、

電気代がかかることや入浴時間がまちまちでなかなか洗濯物を干せないなどの理由で物干し場にはできなかったというご家庭もあります。

用途を「安全性」と「衛生面」に着目すれば後悔なく使用できるのではないでしょうか?

常に快適に入浴するためには暑さ、寒さ、湿気をなくすことが大切です。

・入浴後に換気、乾燥をすることでカビが発生しなくなる

・冬場は入浴前に暖めてヒートショックを防ぐ

・夏場は送風や涼風で蒸し暑さを軽減できる


浴室のカビ取りは本当に大変ですよね。

浴室暖房乾燥機があれば窓を開けなくても換気、乾燥機能で湿気をなくせます。

洗濯物はランドリールームなどの室内干しスペースを設けたほうが使い勝手はよくなると思います。

浴室、トイレの素材

浴槽やトイレはちょっと掃除をサボるとガンコな汚れがついてしまいます。

毎日掃除ができないご家庭も多いのではないでしょうか…

汚れがつきにくい素材を選ぶことで掃除の頻度が減っても汚れのこびりつきを防ぐことができます。

Panasonicさんの「スゴピカ素材」は水アカがつきにくく、水滴や皮脂油もはじく有機ガラス系の素材です。

浴槽だけでなくトイレの素材としてもおすすめです。

掃除を時短したい人にはコスパ抜群の設備です。

浴室内では浴槽だけでなくカウンターや水栓にも採用されています。

これがスゴピカ水栓です↓

突起が最小限なので水栓のジャマにならず見るからに掃除がラクそうですね。

トイレの便器としてもスゴピカ素材は、輪じみ汚れがつきにくく、水滴や汚れが残りにくいしキズにも強い素材になります。

長く使用していても素材の劣化が感じられずいつまでもピカピカでキレイが長持ちするので、掃除のしがいがあります。

スリットシャッター

シャッターはすべての窓に設置することは少ないと思いますが、

リビングの掃き出し窓や大開口の窓には採光、採風も可能でおろしても暗くならないスリットシャッターがおすすめです。

こちらはLIXILさんのスリットシャッターです↓

風や光を通しながら直射日光を窓の外でカットしてくれます。

また、外からの視線を気にせず、夜に窓を開けておくこともできます。

エアコンを使用しない時期には自然の風を取り込んで過ごせます。

耐風機能を備えたものであれば、強風時にも安心です。

リモコンで操作できる電動シャッターであれば、朝や夕方にタイマーを設定して自動開閉ができます。

高機能の窓

窓は風や日差しを取り入れると同時に断熱性、気密性、防音性、遮熱性などさまざまな機能があります。

窓は外気温の影響を一番受けやすい場所なので、住宅の断熱性能は窓で決まるともいわれています。

窓の性能は暮らしの快適さや光熱費にも大きく影響します。

断熱性を高めるためには、最低でもLow-E複層ガラス+アルミ樹脂複合又は樹脂サッシにすることをおすすめします。

樹脂フレームは遮熱と断熱のどちらにも効果を発揮するので、夏は強い日差しによる室温の上昇を防ぎ、冬は暖めた室内の熱を外に逃しません。

樹脂の熱伝導率はアルミの約1000分の1とされています。

LIXILさんより今年の4月に新たに発売された「ハイブリッド窓TW防火戸」は樹脂を使用したフレームにLow-E複層ガラスやトリプルガラスが入った高断熱の窓です↓

高い断熱性で光熱費を削減することができます。

この商品はさらに近年増えている自然災害に強く、台風や豪雨に耐えられる性能が国内最高水準となっています。

安心、安全も暮らしやすさの重要な要素ですよね。

人感センサーライト

玄関ホール、廊下、トイレなど人感センサーライトを設置すると便利な場所はたくさんあります。

玄関ドアを開けてスイッチを探すよりもパッと照明がついたほうが断然便利です。

荷物で手がふさがっていても自動で明かりがついて消し忘れもありません。

こちらはPanasonicさんのスイッチにセンサーがついているタイプのものです↓

約180°の範囲を感知するので玄関に設置すれば廊下の天井の照明も連動させることができます。

この商品は

・明るい時間は点灯しない
・換気扇と連動する


などの機能が搭載されているので、トイレにもおすすめです。

換気扇をまわすタイミングや点灯している時間も選べます。

また、忘れがちなのがクローゼットなどの収納スペース内の照明です。

ここにも人感センサーライトを設置しておくと出し入れが便利になります。

ニッチ収納

ニッチ(niche)とは壁にくぼみをつくって収納やディスプレイスペースにする、空間を有効活用した収納のことです。

ニッチ棚は壁の厚みを使ってつくるため設置できる場所は限られますが、柱と柱の間であれば本棚などにすることもできます。

ただし、断熱材や耐力壁などの関係で作れない場所があるので設計時によく相談しましょう。

また、玄関のような狭い空間でもニッチ収納は省スペースでスッキリ片付きます。

こちらは住宅設備メーカーのナスラックさんのニッチ収納です↓

一見姿見がかかっているようですが、開けるとスリッパなどを収納できるようになっています。

ほかにも、トイレ内や洗面台の横、キッチンカウンターの下などものをポンとのせられるところがあると断然便利になります。

住宅設備は設置することで家事の時短や家計の節約などどんなメリットがあるか、費用をかける価値はあるかなど、

生活をシミュレーションしながら無駄のないように選びましょう。

まとめ

今回はコスパ抜群の住宅設備を知りたい人や付けないと後悔する住宅設備を知りたい人に対して、

住宅が完成してからつければよかったと後悔しがちなコスパ抜群の住宅設備をご紹介してきました。

まとめると以下になります。

コスパ抜群の住宅設備8選

◾️庇
・雨よけ
・直射日光の遮断
・防汚効果

◾️水栓

・シングルレバー水栓
・ハンドシャワー水栓
・タッチレス水栓
・LIXIL:ナビッシュ

◾️浴室暖房乾燥機

・換気、乾燥→カビの発生防止
・ヒートショック対策
・夏場の涼風

◾️浴室、トイレの素材

・Panasonic:スゴピカ素材

◾️スリットシャッター

・閉じても採光、採風が可能
・耐風機能
・電動シャッター→タイマー機能

◾️高機能の窓

・Low-E複層ガラス、トリプルガラス
・アルミ樹脂複合、樹脂サッシ

◾️人感センサーライト

・明るい時間は点灯しない
・換気扇と連動

◾️ニッチ収納

・ナスラック:ニッチ収納
・省スペース

住宅設備は最新のものが全てよいとは限りません。

また、家族の暮らし方によってはオーバースペックになったり、予算オーバーになりがちです。

しっかりと家族と話し合い、家族構成やライフスタイルに合わせて検討してみましょう。

この記事が少しでも住宅設備の選択に悩んでいる人のお役に立てれば幸いです。

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