設計事務所が教える!住宅のリノベーションを成功させる5つのポイント
住宅はリノベーションすることで暮らしやすくなったり、自分の生活スタイルにあった間取りを手にいれることができます。
しかしながら、既存の柱や梁、構造があるので全ての希望を叶えることは難しいです。
なんで既存の柱や梁、構造があると希望の間取りにならないの?
住宅は建物の荷重を支えたり地震による横揺れに耐えられるように柱や梁、構造が作られているので、
構造を変更したり柱をとってしまうと建物が倒壊してしまう危険性があるからです。
木軸構造のリノベーションの場合はある程度は、梁を掛けかえたりすることで柱を抜くこともできますが工事費用は高くつきます。
私は17年間(2023年現在)設計事務所を運営してきました。
住宅のリノベーションも数多くやってきましたが、
工事費用を安く抑えたいのであればなるべく既存の構造を生かすように間取りを作った方がいいです。
今回は住宅のリノベーションを成功させる5つのポイントと設計事務所にお願いするメリット、デメリットをご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・住宅リノベーションを成功させる5つのポイント
・リノベーションを設計事務所のお願いするメリット
・リノベーションを設計事務所のお願いするデメリット
上記のことがわかります。
住宅のリノベーションを成功させるためには、設計事務所に要望を伝え、実績のある施工会社を選び、将来を見据えた計画を立てることが重要です。
リノベーションを成功させて、自分の生活スタイルにあった暮らしを手に入れましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!
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目次
住宅リノベーションを成功させる5つのポイント
住宅リノベーションを行う際には、注意しなければならない点がいくつかあります。
ここでは、住宅リノベーションを成功させるための5つのポイントを紹介します。
住宅リノベーションを成功させる5つのポイント
・リノベーションの目的を明確にする
・予算の設定をしっかりと行う
・設計事務所にしっかりと要望を伝える
・実績のある施工会社を選ぶ
・将来のことも考えてリノベーションをする
リノベーションの目的を明確にする
住宅リノベーションには、様々な目的があります。例えば、以下のようなものがあります。
・居住性の向上
・住宅価値の向上
・老後のための住宅改修
・居住性の向上:
家が快適になるよう、リノベーションを行うことがあります。
例えば、最新の設備を導入したり断熱性能を向上させることで、家族がより快適に暮らせる環境を作ることができます。
・住宅価値の向上:
将来的な売却を考慮して、住宅の価値を向上させるために、リノベーションを行うことがあります。
例えば、設備の改良や、外観の美観化などを行うことで、住宅価値を高めることができます。
住宅価値を上げることは、将来のための資産形成にもつながるため、重要な目的と言えます。
・老後のための住宅改修:
高齢になった時に、住宅が快適に使えるように、リノベーションを行うことがあります。
例えば、バリアフリー化や、介護に適した設備の導入などを行うことで、安心して暮らせる住宅環境を作ることができます。
高齢者向けの住宅リノベーションは、今後の社会問題としても注目されており、ますます需要が高まっています。
これらの目的を明確にして、それに合った計画を立てることが重要です。
また、リノベーションを行うことで、住まいが快適になるだけでなく、家族の生活や将来のためにも良い影響を与えることができます。
リノベーションには、費用や手間がかかることもありますが、将来的なメリットを考えると、投資としての価値があると言えます。
リノベーションを通じて、快適な住まいや将来の資産形成を目指してみるのも良いかもしれません。
予算の設定をしっかりと行う
住宅リノベーションには、かなりの費用がかかる場合がありますが、その費用は一生に一度の大きな投資なので、事前に予算を決めておくことが必要です。
予算を決める際には、設計や施工費用だけでなく、予期せぬトラブルや追加費用に備えた余裕も考慮するようにしましょう。
住宅リノベーションは単なる費用対効果を考えるのではなく、
自分たちが快適に暮らし、家族との時間を過ごすための空間を作り上げることができるという点に大きなメリットがあります。
そのため、リノベーションを検討する前に、家族とのコミュニケーションを深め、どのようなニーズがあるかを明確にすることが大切です。
また、リノベーションをすることで、将来的な価値の向上や、不動産市場での投資効果も期待できます。
設計事務所にしっかりと要望を伝える
住宅リノベーションにおいては、プロの専門知識と経験のある設計事務所を頼ることが多いです。
しかしながら、自分が求める理想の住まいを実現するためには、自分の希望や要望をしっかりと伝えることも大切です。
設計事務所は、お客様からの要望を聞き出し、それを反映した最適なプランを提案することができます。
例えば、予算やスケジュール、デザインの好み等について詳しく聞き取り、その上で、専門知識を活かして最適な提案をしてくれます。
また、素材や家具などの選び方についてもアドバイスをくれます。
そのため、リノベーションを考えている方は、設計事務所に相談することをお勧めします。
自分の希望や要望をしっかりと伝え、プロのアドバイスを受けて、理想の住まいを実現しましょう。
実績のある施工会社を選ぶ
リノベーションの施工会社を選ぶ際には、その実績や信頼性を見極めることが非常に重要です。
実際に施工した事例や施工後のアフターケアなどを調べることで、より良い比較検討ができます。
実績のある施工会社との信頼関係ができれば、7割がたリノベーションは成功したといっても過言ではありません。
信頼関係がなければ、手抜き工事や施工不良などの心配で現場から目が離せなくなったり、施工会社とトラブルになる可能性もあります。
現場の施工が心配な場合は、設計事務所に現場監理をお願いすることがおすすめです。
設計事務所に現場監理をお願いすれば、施主側の立場に立ってプロの目線で現場をしっかりと監理してくれます。
将来のことも考えてリノベーションをする
住宅リノベーションは、将来を考慮して行うことが重要です。
今日では、住宅リノベーションは、家の価値を高め、快適な生活環境を作るために人々にとって重要な手段となっています。
住宅リノベーションには、新しいデザインや機能を導入することができ、家をより快適で魅力的な場所にすることができます。
将来的には、家族構成やライフスタイルがどのように変化するかを考慮してリノベーションをするようにしましょう。
家族構成やライフスタイルの変化に対応するためには、リノベーションの計画段階で将来の変化を予測することが重要です。
例えば、子供が生まれる場合、新しい子供部屋を作る必要があるかもしれません。
また、将来的に高齢化する場合、バリアフリーの設備を導入する必要があるかもしれません。
将来を見据えたリノベーションによって、家族のライフスタイルに合わせた快適な住環境を実現することができます。
リノベーションを設計事務所のお願いするメリット
リノベーションを設計事務所にお願いするメリットは以下になります。
設計事務所のお願いするメリット
・自分の要望をとことん聞いてくれる
・完成がイメージしやすくなる
・設計することで工事費をカット
自分の要望をとことん聞いてくれる
設計事務所に依頼することで、自分が望むイメージや機能、使い勝手などを伝えることができます。
また、専門家としての意見を加えながら、最適なプランを提案してくれるため、自分が思い描く理想の住まいを実現することができます。
例えば、設計事務所は、自然素材を使った家づくりや、省エネ性能の高い住まいの提案など、最新のトレンドや技術を取り入れたプランを提供しています。
また、完成イメージを共有しやすくなるため、自分が望む住まいのイメージを具体的にイメージしやすくなります。
設計事務所は、CADや3Dモデリングを活用して、リアルなイメージをプレゼンすることができます。
このような具体的なイメージを見ることで、自分が望む住まいのイメージを、より明確にイメージすることができます。
完成がイメージしやすくなる
注文住宅やリノベーションで設計事務所は、完成がイメージがしやすくします。
設計事務所が入ると仕上げサンプルなどをしっかり用意してくれるで、仕上げのイメージがしやすくなるからです。
また、3DCGモデルを用いてVR空間の中にいるようなプレゼンをする設計事務所もあります。
床の素材を塩ビタイルにしたり、オーダー家具の仕上げを色々と選びたい場合など、
設計事務所が間に入ると、実際のサンプルを取り寄せて素材感を確認したり、
3DCGモデルに反映させてイメージと合っているかどうかを確認していきます。
ハウスメーカーや工務店でも取り寄せますが、工事の契約が決まってから業者に頼んで取り寄せる場合がほとんどだと思います。
設計事務所が間に入ると設計段階からサンプルを取り寄せてプレゼンしてくれるので、仕上げのイメージがしやすくなります。
設計することで工事費をカット
注文住宅やリノベーションで設計事務所は、設計することで工事費をカットしやすくします。
設計事務所が入ると設計することでコストカットする部分としっかりと仕上げるところの区別ができるので、工事費をカットすることができます。
例えば、見えるところの棚は化粧板で仕上げ、扉で隠れてしまう棚は集成材や白ポリで仕上げたり、
設計することで工事費を削減することができます。
その他では既製品の家具を加工することでオーダー家具のように見せたりすることも可能です。
設計することでセンス良く工事費をカットする方法を設計事務所は独自のノウハウとして持っています。
設計事務所を間に入れることで増えた分の設計料を工事費をカットすることで補うことも可能です。
リノベーションを設計事務所のお願いするデメリット
リノベーションを設計事務所にお願いするデメリットは以下になります。
設計事務所のお願いするデメリット
・設計監理料金がかかる
・こだわりすぎて予算オーバーになる
・仕上げの好みが合わない場合がある
設計監理料金がかかる
リノベーションを設計事務所に依頼する場合、設計監理料金が発生することがあります。
この料金には、設計事務所がプロジェクトを遂行するのに必要な人件費やその他の経費が含まれます。
設計事務所がリノベーションの成功に向けて尽力するための費用となります。
設計監理料金は設計事務所によって異なり、その額はリノベーションの規模や内容によって変動します。
一般的に建築工事費用の10%が目安になります。
施工会社から設計事務所を紹介された場合は、建築費用に設計監理料が含まれることもあります。
設計監理料金は、リノベーションを成功させるために必要な費用なので削らないようにしっかりと予算を確保しておきましょう。
こだわりすぎて予算オーバーになる
設計事務所に依頼すると、自分の要望をとことん聞いてくれるというメリットがあります。
例えば、どのようなスタイルが好みなのか、どのような機能が欲しいのか、などを詳しく聞いてくれます。
また、設計事務所は、建築やインテリアデザインなどの専門家が揃っているため、それぞれの専門分野からアイデアを提供してくれることもあります。
これにより、より良いデザインや機能性を実現できまが、こだわりが強すぎる場合は予算オーバーになることがあります。
設計事務所は、予算内で最大限の要望を叶えることを目指しますが、どうしても実現できない場合もあります。
そのため、予算をオーバーしないように注意が必要です。
また、設計事務所に依頼する場合は、時間や手間がかかることもあります。
事前にスケジュールを調整しておくことが大切です。
仕上げの好みが合わない場合がある
設計事務所に依頼すると、完成イメージを具体化するために設計図が作成されます。
施主が望む仕上がりに近づけるために、設計図を作成するのですが、
コミュニケーションが上手くいかなかった場合は、施主のイメージと仕上げの好みが合わない場合があります。
設計事務所と自分の好みが合わなかった場合、そのままにしていると希望通りの仕上げにならなかったりするので注意しましょう。
設計事務所とコミュニケーションを深め、あなたの要望に合わせた修正を行うように要求することが重要です。
このように、設計事務所と密接に協力することで、あなたの望む空間を実現することができます。
まとめ
今回は住宅のリノベーションを成功させたい人やリノベーションの注意点を知りたい人に対して、
住宅のリノベーションを成功させる5つのポイントと設計事務所にお願いするメリット、デメリットをご紹介してきました。
まとめると以下になります。
住宅リノベーションを成功させる5つのポイント
・リノベーションの目的を明確にする
・予算の設定をしっかりと行う
・設計事務所にしっかりと要望を伝える
・実績のある施工会社を選ぶ
・将来のことも考えてリノベーションをする
設計事務所のお願いするメリット
・自分の要望をとことん聞いてくれる
・完成がイメージしやすくなる
・設計することで工事費をカット
設計事務所のお願いするデメリット
・設計監理料金がかかる
・こだわりすぎて予算オーバーになる
・仕上げの好みが合わない場合がある
住宅のリノベーションを成功させるためには、設計事務所に要望を伝え、実績のある施工会社を選び、将来を見据えた計画を立てることが重要です。
リノベーションを成功させて、自分の生活スタイルにあった暮らしを手に入れましょう
この記事が少しでも住宅のリノベーションを考えている人のお役に立てれば幸いです。
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