外構設備で本当に後悔したことって?外構設備で後悔しないために注意したい5つのポイント

注文住宅では屋内の計画がしっかりしているわりには外構の計画が不十分なことはよくあります。

建物の方で予算をオーバーして外構工事の費用が足りなくなってしまうこともあります。

そのようなことから、外構設備で後悔する人が多いです。

外構設備でどんな後悔が多いの?

一番多いのが駐車場と駐輪場の計画での後悔です。

建物の方に敷地を取られてしまい、狭くて使いづらい駐車場や駐輪場ができてしまうことが多いからです。

私は17年間(2023年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

設計の早い段階でしっかりと駐車場や駐輪場を考慮して設計しないと、後から配置を変更するのに苦労するなんてことよくあります。

今回は外構設備で後悔しないために注意したい5つのポイントをご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・外構設備で注意したいポイント

・外構設備の作り方

上記のことがわかります。

外構設備は建物に比べると、どうしても後回しになりがちです。

設計がある程度進んでからの配置変更はとても難しくなります。

注文住宅を建てる際は、外構スペースの確保やこんな外構にしたいというイメージをしっかりと考えておきましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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外構設備で注意したいポイント

外構設備で注意したいポイントは以下の5つになります。

外構設備で注意したいポイント

・門扉、門柱
→暗くならないようにする

・屋外コンセント

→位置をしっかりと考える

・フェンス

→風通しや日当たり
→周囲との調和

・庭、ウッドデッキ

→芝生や庭の手入れが大変
→人工木を使用する

・駐車場、駐輪場

→広さや位置に配慮する
→カーポートの大きさに注意する

門扉、門柱

門扉や門柱は道路との境界を示すための役割もありますが、暗い時でも来訪しやすい気配りも大切です。

門扉が真っ暗だと家を見つけづらいし、インターホンがどこにあるかわかりづらいです。

門柱の表札とインターホンまわりに照明があった方が来訪者にも親切ですし、家族が帰宅した時にもホッとします。

周囲が暗くなると、明るさセンサーが働いて自動でほんのり点灯するような照明もあります。

特に家族みんなの帰りが遅いようなご家庭ではそのような照明を採用してみるのも良いと思います。

外部から留守であることがなるべく分からないようにしておくことも防犯対策になります

屋外コンセント

屋外コンセントの位置については深く考えずにOKしてしまうことが多いです。

暮らしはじめてから後悔が多いこととしては、

・センサーライトや防犯カメラ用のコンセントがほしかった

・掃除機や高圧洗浄機用のコンセントがほしかった


という後悔の声を聞くことが多いです。

センサーライトや防犯カメラは近くにコンセントがないと延長コードが必要になります。

屋外の照明については設計の段階で確認しておきましょう。

また、駐車場まわりはコンクリートや車の洗浄に高圧洗浄機が使えると便利です。

ベランダやバルコニーも同様に掃除機を使用したり明かりをつけたりすることがあるので、屋外コンセントの設置をおすすめします。

フェンス

フェンスで失敗しがちなのは高さと素材で、用途に合わせて選びましょう。

フェンスの役割としては以下のようなことが挙げられます。

フェンスの役割

・隣家や道路との境界
・目隠し
・侵入防止

などがあります。

凝ったデザインや高さのあるフェンスを設置する場合は、隣家に相談してから設置した方がトラブルは少なくなります。

フェンスは周辺の外観や日当たりに影響するものなので、隣家への気配りは大切です。

フェンスは費用を折半してちょうど境界線上になるように設置することもあります。

フェンスで目隠ししたいなら、圧迫感がないように風通しや日当たりを考える必要があります。

そのようなことは施工実績のある会社からアドバイスをしてもらいながら選ぶことをおすすめします。

予算ありきで安くて高さの足りないものを選んでしまうと目隠しにならないこともあります。

・外から庭が丸見えで過ごしにくい

・リビングのカーテンが開けられない


といった不便さから作り直しになってしまうと全て無駄な出費になってしまいます。

また、敷地をしっかりと囲むクローズ外構にする場合は周囲の状況をみながら考えましょう。

引っ越してみたら近隣がほとんどオープンやセミオープン外構だったという失敗例もあります。

クローズ外構の方が侵入防止にはいいだろうと思いがちですが、

周囲から全く見えない場所が多い分、侵入しやすく不審者の発見が遅れるとも考えられるので万全な防犯対策が必要になります。

庭、ウッドデッキ

注文住宅では庭やウッドデッキで過ごす時間を楽しみにする人も多いようでが、

庭の草むしりや芝生の手入れ植木の剪定はとても大変です。

ちょっとサボると伸び放題になってしまいます。

そうなると虫も多くなるんですよねw

庭の手入れに自信がない場合はなるべく土の部分を無くし、鉢植えを置く方がいいと思います。

ウッドデッキも腐食しにくい人工木を選んで下の部分をコンクリートにしたり、防草シートと砂利を敷くなどの整備はしっかりとしておきましょう。

暮らしはじめたばかりの頃は庭づくりが楽しいと感じる人も多いのですが、庭の美しさを保つには暑くても寒くても何らかの手入れが必要です。

後悔のないように慎重に検討しましょう。

駐車場、駐輪場

敷地にゆとりがあれば駐車する位置や間隔にも気配りできますが、

建物の広さや位置が決まっていて残ったところを駐車場にするという場合が多いと思います。

理想的な駐車場としては以下のようなことが挙げられます。

理想的な駐車場の例

・駐車するのがラク

・玄関や勝手口が近い

・雨にぬれずに乗り降りできる

・劣化が目立ちにくい

・雑草が生えない

などが挙げられます。

カーポートがあって悪天候でも雨にぬれたり足元が悪くなったりせずに、荷物の出し入れにも便利な駐車場が理想です。

ただし、カーポートは支柱が立つので駐車する際に気をつけなければなりません。

車2台以上の場合は駐車する間隔や向き、車幅などもしっかりと計算しておきましょう。

しっかりと考えておかないと、ドアが開けられなくなったり、車を買い替えたら入らなくなったなどの失敗れにつながります。

そして、意外と後悔の声が多いのが自転車置き場です。

家族の人数分だけ自転車があるというご家庭も珍しくないので、

自転車を置くスペースを十分に確保しておかないと、玄関まわりが乱雑になってしまうこともあります。

マンションでは駐輪場が別になっていることもあるので、一戸建ての駐輪場はイメージしにくいかもしれません。

目の前の道路にはみ出して停めていると苦情や盗難の原因になります。

自転車が駐車や歩行の邪魔にならないように設計の段階で駐輪場の広さや位置を確認しておきましょう。

まとめ

今回はみんなが後悔した外構設備を知りたい人や外構設備での注意したいポイントを知りたい人に対して、

外構設備で後悔しないために注意したい5つのポイントをご紹介してきました。

まとめると以下になります。

外構設備で注意したいポイント

・門扉、門柱
→暗くならないようにする

・屋外コンセント

→位置をしっかりと考える

・フェンス

→風通しや日当たり
→周囲との調和

・庭、ウッドデッキ

→芝生や庭の手入れが大変
→人工木を使用する

・駐車場、駐輪場

→広さや位置に配慮する
→カーポートの大きさに注意する

外構設備は建物に比べると、どうしても後回しになりがちです。

設計がある程度進んでからの配置変更はとても難しくなります。

注文住宅を建てる際は、外構スペースの確保やこんな外構にしたいというイメージをしっかりと考えておきましょう。

この記事が少しでも外構設備を計画する際のお役に立てれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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