洗濯物を快適に干せる!?ランドリールームにあると便利な住宅設備
最近の注文住宅ではシューズクロークやパントリーなどと同様にランドリールームを作るご家庭が増えています。
少し前まで洗濯物はベランダに干すのが一般的だったのですが、花粉やPM2.5対策で外干しを控えることも多くなりました。
ランドリールームは必要なの?
花粉症やPM2.5対策以外でもとも働きで夜間に洗濯物を干さなければならなかったり、干したまま外出できるのであるととても便利です。
私は17年間(2023年現在)設計事務所を運営してきましたが、
最近ではベランダを作らないでランドリールームとウッドデッキを作る間取りが多くなっています。
今回はそんな時に役に立つランドリールームのメリットや注意点、あると便利な設備などをご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・ランドリールームのメリットと注意点
・ランドリールームにあると便利な住宅設備
上記のことがわかります。
共働きや忙しいご家庭では洗濯物を天日で干すことが難しい場合が多いです。
間取りを作る際はランドリールームをしっかりと確保することをおすすめします。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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目次
ランドリールームのメリットと注意点
間取りを考える際にランドリールームがあるとどんなメリットがあるかや、作る価値はあるのかと考える人は多いと思います。
ランドリールームがあることでの代表的なメリットは以下になります。
ランドリールームのメリット
・動線が短縮される
・夜に洗濯物が干せる
・干したまま出かけられる
・他の部屋に持ち込まずに済む
・外のホコリや害虫などがつかない
動線が短縮される
洗濯物をたたむという作業は、家事の中でも日常的に行われるものです。
この作業を行う際に、洗濯物を干した場所からたたんでしまう場所への移動に手間がかかります。
しかし、同じ空間内に洗濯物をたたむ場所を設けることで、この手間を省くことができます。
また、このようにして省かれる時間を有効に活用し、他の家事や趣味に時間を割くことができます。
夜に洗濯物が干せる
夜に洗濯物を干すことができます。
また、洗濯機を回した後にすぐに干せるため、入浴後にまわしてから寝る前に干すことができます。
これにより、朝に急いで洗濯物を干す必要がなくなり、朝食の準備や出勤の準備に時間を費やすことができます。
さらに、室内干しにより、天候の影響を受けずに洗濯物を乾かすことができます。
雨の日でも、室内で洗濯物を干すことができるため、洗濯物がたまってしまう心配がありません。
朝に持ち越す家事が少なくなることで、快適な生活を送ることができるでしょう。
干したまま出かけられる
この便利な機能を持つ洗濯物干しは、日々の生活において非常に重要です。
雨が降りそうな日や帰宅が遅くなる日に洗濯物を干したまま出かけることができるため、時間を有効に使えます。
また、特に梅雨の時期や日の短い冬季は、干したまま出かけることができることで、洗濯物の乾燥に悩まされることがありません。
さらに、洗濯物干しは、室内に干すことができるため、外に洗濯物を干すことができない場合でも、洗濯物を乾かすことができます。
これにより、洗濯物を乾かす場所に困ることがなくなります。
他の部屋に持ち込まずに済む
ベランダのある部屋に洗濯物を取り込むと、たまにそのまま放置されてしまうことがあります。
しかし、ランドリールームがあると、他の部屋に洗濯物を置く必要がなくなります。
また、ランドリールームには、洗濯機や乾燥機などの便利な設備が揃っているため、洗濯物を取り込むだけでなく、洗濯することもできます。
さらに、ランドリールームは、洗濯物の臭いや湿気を他の部屋に広げることもありません。そのため、家の中で清潔な空気を保つことができます。
外のホコリや害虫などがつかない
花粉はもちろんハチがついたり、鳥のフンがついたりする被害が避けられます。
花粉症の方にとっては、特に重要なポイントです。
また、ランドリールームは作業・収納スペースを含めて3帖は取れると良いでしょう。
これにより、家族全員の洗濯物を効率的に取り扱うことができます。
ランドリールームの注意点
湿気がある暗い雰囲気の部屋にすると作業するのがゆううつになってしまいそうなので、
なるべく採光・採風をとれるようにした方がいいでしょう。
また、外干ししたいものがあることも考えて、ランドリールームから直接出入りできる屋根付きのデッキがあると便利です。
考え方によってはベランダをなくしてランドリールーム+デッキを設けるという方法もあると思います。
ランドリールームにあると便利な設備
ランドリールームにあると便利な設備は以下になります。
ランドリールームにあると便利な設備
・昇降式の物干し器具
・除湿器・送風機
・作業台・収納棚
・壁にエマウォールを使用
昇降式の物干し器具
最近は洗濯乾燥機を購入して干すという作業を省くご家庭も増えてきました。
その場合でも洗濯機に入れられないもののためには物干しスペースは必要なので、
動いた時に邪魔にならないよう昇降式や取り外し可能な物干しスペースがあると便利です。
Panasonic:ホシ姫さま↓
干しやすい高さまで降ろして干し、天井まで上げておけば邪魔にならないです。
ホシ姫さまには天井付の電動タイプと手動タイプがあり、電動にはポールが2本のものもあります。
洗濯物は水分を含むとかなり重量が増すので、毎日の洗濯物が多いご家庭には2本のポールを一度に上げられる電動のものが便利です。
また、手動であれば住宅商品などを開発している株式会社ナスタさんの手動昇降タイプも使いやすそうです↓
昇降中に誤ってロープを話しても落ちてこない急落下防止ストッパーが付いているので、重い洗濯物を干すときでも安心です。
除湿器・送風機
室内干しで気になるのは、特有のニオイがしたり、常に洗濯物を干していると湿気が多くなったりすることです。
そのためにも採光・採風がとれるようにした上で、除湿器や送風機を設置すると良いでしょう。
豆知識になりますが、室内干し特有のニオイがしてしまう原因は洗濯物に残った汚れと雑菌だそうです。
日光にあたると雑菌が死滅するので匂わなくなります。
そのためにもランドリールームには横長の高窓を設置するなどして日光も取り込めるようにしておきましょう。
ニオイが気になる場合は「ナノイー」・「ナノイーX」が搭載された部屋干しファンを併用しましょう。
ナノイーで除菌して室内干しの気になるニオイを防いでくれます。
これは温風が出るわけではないので電気代も安価です。
1ヶ月使用しても数百円で室温や湿度にもよりますが朝干して夜までには乾くと説明されています。
洗濯物だけでなく洗濯機で洗えないスーツやコートなどについた菌やタバコ、ペットのニオイ、体臭なども除菌・脱臭してくれます。
またアイリスオーヤマさんの売れ筋商品「サーキュレーター衣類乾燥除湿器」↓
このサーキュレーターと除湿器が一体化していて洗濯物がよく乾き、湿度の上昇も抑えてくれます。
このような商品であれば湿度の高い時期でも湿気を防ぐことができます。
作業台・収納棚
ランドリールームに作業台は必須アイテムです。
奥行きが60cm程度あると作業しやすくなります。
使用しない時には折りたたんでおけるテーブルでもいいですね。
作業台まわりにはコンセントの設置を忘れないようにしましょう。
アイロンの使用もありますが、寒い時には暖房なども必要になるかもしれません。
また、ランドリールームは洗面脱衣室に隣接することが多いので、
作業台の近くにはタオル類や下着、靴下などを収納できる収納棚を設置しておくといいと思います。
隣にファミリークローゼットを作る場合は湿気に注意して換気ができるようにして、収納にきっちりとした扉などはつけない方がいいと思います。
壁にエマウォールを使用
ランドリールームの一部にマグネットをつけられる壁を検討してみましょう。
どこにでも手軽にマグネット対応のシェルフが取り付けられて、壁に釘を打つ必要がなくなります。
湿気の多い空間には防カビ機能がついたクロスを選んでも、日々の換気や除湿をおこたるとカビが生えてしまうことがあります。
タカラスタンダードのエマウォールは表面がホーローなので汚れやカビ、ニオイがつきにくく、水まわりのクロスにおすすめです↓
小物入れやシェルフをマグネットで貼り付けて小物入れ自体が汚れても簡単に取り外して洗えます。
耐荷重は1.5kgほどなのであまり重いものはのせられませんが、ワンタッチで収納棚が作れるのは便利です。
洗濯機周辺をマグネット対応の壁にするのもいいですよね。
このようなポールも取り付けられるので乾いたシャツなどをかけておくこともできます↓
まとめ
今回はランドリールームの作り方がわからない人やランドリールームを使いやすくする設備を知りたい人に対して、
ランドリールームのメリットと注意点やランドリールームにあると便利な住宅設備をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
ランドリールームのメリット
・動線が短縮される
・夜に洗濯物が干せる
・干したまま出かけられる
・他の部屋に持ち込まずに済む
・外のホコリや害虫などがつかない
ランドリールームにあると便利な設備
・昇降式の物干し器具
・除湿器・送風機
・作業台・収納棚
・壁にエマウォールを使用
ランドリールームを便利にする住宅設備を中心にご紹介してきました。
共働きや忙しいご家庭では洗濯物を天日で干すことが難しい場合が多いです。
間取りを作る際はランドリールームをしっかりと確保することをおすすめします。
この記事が自分に合った便利なランドリールームを作る参考になってくれれば幸いです。
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アーキトリック一級建築士事務所