その設備だと電気代が高くなる⁉︎光熱費が高くなる注文住宅の特徴
今年のような猛暑や冬の厳しい寒さでも光熱費が家計を圧迫しないように、
できる限り電気代などの光熱費がかからない家にしたいですよね。
光熱費が高くなる注文住宅には特徴があります。
また、設置する設備によっても光熱費が高くなる場合もあります。
どんな特徴があるの?
光熱費が高くなる注文住宅の特徴は以下になります。
光熱費が高くなる注文住宅の特徴
■リビング
・リビング階段、吹き抜けがある
・大開口の掃き出し窓がある
■キッチン
・冷蔵庫が古い
・食器洗浄器を使用している
■浴室
・浴室暖房乾燥機を使っている
・大きな浴槽とシャワーを設置してある
■寝室、子供部屋
・大きな掃き出し窓がある
開口部に関しては断熱性能を高めることや、夏の日差しを遮るなどの対策などが必要になります。
設備に関しては食器洗浄器や浴室暖房乾燥機の乾燥機能を使うと電気代がかかります。
光熱費を節約するには注文住宅を設計する段階から考えないと暮らしてみてびっくりなんてこともあります。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・光熱費が高くなる注文住宅の特徴
・光熱費がかかる設備
・光熱費を抑える対処方法
上記のようなことがわかります。
設計段階で対策を考えればかなりの部分が改善されて、光熱費を抑えることができます。
また、太陽の日差しを夏場は遮り、冬場は取り込める庇や、
自然換気が促進されるような風通しのいい開口部の配置などを考えると冷暖房効率を良くすることができます。
初期費用はかかっても長い目で見れば光熱費を抑えられる注文住宅の方がコストパフォーマンスは良くなるので、設計段階からしっかりと考えておきましょう。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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光熱費が高くなる注文住宅の特徴
光熱費が高くなる注文住宅の特徴は以下になります。
光熱費が高くなる注文住宅の特徴
■リビング
・リビング階段、吹き抜けがある
・大開口の掃き出し窓がある
■キッチン
・冷蔵庫が古い
・食器洗浄器を使用している
■浴室
・浴室暖房乾燥機を使っている
・大きな浴槽とシャワーを設置してある
■寝室、子供部屋
・大きな掃き出し窓がある
光熱費が高くなるリビング
光熱費が高くなるリビングは以下の場合が多いです。
光熱費が高くなるリビング
・リビング階段、吹き抜けがある
・大開口の掃き出し窓がある
リビング階段、吹き抜けがある
電気代が高くなった理由として「リビング階段」や「吹き抜け」と答える人が多いです。
吹き抜けやリビング階段については、電気代が高くなることを想定しているご家庭がほとんどだと思いますが、
電気代の値上がりもあり今後は想像以上に高いと感じるかもしれません。
エアコンを使用しても冷えた空気が逃げてしまったり、上部から熱が伝わってきたりして、冷房効率が低下してしまいます。
光熱費を抑える対策としては以下のようなことが考えられます。
光熱費を抑える対策
・吹き抜けをカーテンやロールスクリーンなどで塞ぐ
・階段は出入口をリビングに面して設置し引き戸や折れ戸を設置する
・天窓や高窓からの光を遮る
などの工夫をしておくといいと思います。
大開口の掃き出し窓がある
窓についても電気代が高くなった理由として答える人が多い箇所です。
窓が大きかったり、設置箇所が多い部屋は開放感が得られますが、窓は外気の影響を一番受けやすいところです。
猛暑日に部屋が冷えてない原因のほとんどは窓の断熱性能が低いことに原因があります。
断熱性能を高めるためには樹脂サッシ+Low-E複層(トリプル)ガラスなどがおすすめです。
樹脂サッシ+Low-E複層(トリプル)ガラスは遮熱と断熱のどちらにも効果を発揮するので夏は強い日差しによる室温の上昇を防ぎます。
リビングに大開口の掃き出し窓を設置する場合は窓の断熱性能を重視しましょう。
光熱費が高くなるキッチン
光熱費が高くなるキッチンは以下の場合に注意しましょう。
光熱費が高くなるキッチン
・冷蔵庫が古い
・食器洗浄器を使用している
冷蔵庫が古い
電化製品は10年前に比べるとかなり省エネになっています。
冷蔵庫については経年劣化による冷却機能の低下もあり、消費電力は最新型の2倍ほどになることもあるので注意しましょう。
また、冷蔵庫を設置する際は左右に隙間のない状態にすると冷蔵効率が下がると言われています。
左右に数センチの隙間を設けたほうが側面からの放熱ができ冷蔵効率が高まるので各メーカーでも推奨されています。
食器洗浄器を使用している
食器洗浄器は水道代と電気代がかかりますが、一番消費されるのは乾燥機能使用時の電気代です。
手洗いと食器洗浄器を比較すると、お湯を出しっぱなしにして手洗いするよりも食器洗浄器の方が節約になっている場合もあります。
乾燥機能は1100Wのヒーターを30〜60分つけっぱなしにすることになるので、電気代がかかることは想像できます。
この部分を手動で行うだけで光熱費の節約になります。
光熱費が高くなる浴室
光熱費が高くなる浴室は以下の設備に注意しましょう。
光熱費が高くなる浴室
・浴室暖房乾燥機を使っている
・大きな浴槽とシャワーを設置してある
浴室暖房乾燥機を使っている
衣類の乾燥にも使用できる浴室暖房乾燥機は浴室暖房の電気代が最も高く、次に乾燥時が高くなっています。
乾燥時の消費電力は1100〜1300Wが多く、1時間30〜40円くらいかかり3時間で100円程度となります。
これを毎日使用した場合、1ヶ月で3000円前後になります。
乾燥する衣類の量などにもよりますが、4人分の洗濯物であれば5〜6時間かかることもあります。
寝る前に浴室暖房乾燥機を使用しているご家庭が多いようです。
最近はサーキュレーターで洗濯物から湿気を飛ばしながら除湿をする「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」も人気が高くなっています。
こちらはアイリスオーヤマさんの商品になります↓
アイリスオーヤマ 除湿機 サーキュレーター5L
IJD-I50-WH
¥15,800
除湿機能を最大で利用しても消費電力は590Wのようです。
このようなもので浴室暖房乾燥機の代用をすると消費電力の節約になります。
大きな浴槽とシャワーを設置してある
ユニットバスの坪数を広くすることで浴槽の大きさや仕様の選択肢が広がりますが、浴槽が大きいほど水道代や電気、ガス代がアップします。
特に冬の寒い時期に光熱費が予想以上にアップして驚くご家庭もあります。
一戸建てでゆとりのある大きさの浴槽は1624サイズ(1600×2400mm)になります。
背の高い男性でもお子さんとのんびり入れる広さの浴槽になります。
お湯をはるための水道代とガス代、オール電化の場合は電気代は入浴時間がバラバラなご家庭では追い炊きやシャワーも別にかかります。
足を伸ばしてゆったりと浸かれる浴槽と節水型と呼ばれるベンチ付きの浴槽ではどれだけ光熱費が違うのか、メーカーのカタログなど確認してみましょう。
シャワーの出しっぱなしはかなりのお湯を消費します。
エコシャワーの節水機能として手元のスイッチで止水できるものもあります。
シャワーは蛇口をひねって止めるのは面倒ですが、ワンタッチなら手軽なので不要な時には止めながら使用できます。
エコシャワーは使うお湯の量を減らせることが最大のメリットですが、水圧が弱く冬場にシャワーを浴びる際は寒く感じることもあるそうです。
お湯を出しっぱなしにしないことで節水できる光熱費は水量や水圧を下げるよりも大きいと言われています。
光熱費が高くなる寝室、子供部屋
光熱費が高くなる居室は以下の設備に注意しましょう。
光熱費が高くなる寝室、子供部屋
・大きな掃き出し窓がある
大きな掃き出し窓がある
子供部屋や寝室に断熱性能の低い大きな窓を設置すると冷暖房効果は低下します。
ベランダやバルコニーに面している部屋には掃き出し窓を設置することが多いようですが、
廊下からベランダやバルコニーに出入りできるような間取りであれば、部屋の窓は腰窓や高窓などにしてもいいと思います。
特に2階の南向き、西向きの部屋は昼間の強い日差しで熱がこもります。
真夏の熱帯夜では昼間にこもった熱のせいで寝苦しくなり、一晩中エアコンをつけておくようになってしまいます。
寝室や子供部屋には採光、採風のために窓は必要ですが、光熱費を抑えることを考えるのであれば大きな窓は避けましょう。
大きな窓にする場合は樹脂サッシ+Low-E複層(トリプル)ガラスがおすすめです。
睡眠時間は家で過ごす時間の中でも多くを占めています。
ここでもやはり窓の断熱性能は大切です。
まとめ
今回は光熱費が安くなる注文住宅にしたい人や光熱費がかかる注文住宅の特徴を知りたい人に対して、
光熱費が高くなる注文住宅の特徴をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
光熱費が高くなる注文住宅の特徴
■リビング
・リビング階段、吹き抜けがある
・大開口の掃き出し窓がある
■キッチン
・冷蔵庫が古い
・食器洗浄器を使用している
■浴室
・浴室暖房乾燥機を使っている
・大きな浴槽とシャワーを設置してある
■寝室、子供部屋
・大きな掃き出し窓がある
設計段階で対策を考えればかなりの部分が改善されて、光熱費を抑えることができます。
また、太陽の日差しを夏場は遮り、冬場は取り込める庇や、
自然換気が促進されるような風通しのいい開口部の配置などを考えると冷暖房効率を良くすることができます。
初期費用はかかっても長い目で見れば光熱費を抑えられる注文住宅の方がコストパフォーマンスは良くなるので、設計段階からしっかりと考えておきましょう。
この記事で光熱費を安くするように工夫した注文住宅が少しでも増えてくれれば幸いです。
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アーキトリック一級建築士事務所