色々な機能が充実してる!?意外と見落としがちな洗面台の失敗しない選び方

洗面台は1日の始まりと終わりに向き合うものだけに、常に清潔で使い勝手の良いものを選びたいですね。

洗面台の掃除が大変という声をよく聞きますが、

掃除が楽な洗面台ってどんなのがあるの?

Panasonicのスゴピカカウンターなどは、有機ガラス素材を使って軽く拭くだけで水アカが取れるというものもあります。

また、TOTOのオクターブは「きれい除菌水」などで排水口の菌や汚れを除菌・分解してくれるものなどもあります。

各メーカーが様々な機能のある洗面台を作っているので、洗面台を選ぶ際はどの機能が欲しいか事前にまとめておくことをおすすめします。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎洗面台を選ぶのに迷っている人

▶︎洗面台の色々な機能を知りたい人

上記の方々に対して、日々の清掃を楽にするような便利な機能や収納、失敗しない洗面台の選び方をご紹介します。

この記事が少しでも洗面台選びの参考になってくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を17年間(2023年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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失敗しない洗面台の選び方

まずはじめにサイズについて少し触れておきます。

一般的な間口が600mm、750mm、900mmの3種類から検討されることが多いです。

サイズ表記はどの部分なのか上の写真をご参照ください。

①間口
②高さ
③奥行き
④洗面ボウルまでの高さ


ご自宅の洗面所の広さや家族の身長と照らし合わせて合うものを選びましょう。

掃除の手間がかからず長持ちする

洗面ボウルには様々な素材がありますが主なものは、

洗面ボウルの種類

・陶器

・人工大理石

・ホーロー

陶器

一般的な洗面化粧台に使用されている陶器は低価格で高級感があります。

人工大理石

これは人造大理石とは違って大理石の粉や成分は含まれていないもので樹脂製で「大理石風」につくられた素材です。

デザインが豊富に揃っています。

ホーロー

金属素材の表面にガラスを焼きつけたものです。

鍋や容器などに使用されている素材です。

洗面ボウルの汚れ、劣化

洗面ボウルの汚れ防止機能

・Panasonicのスゴピカカウンター

・TOTOのオクターブ

洗面ボウルの水アカをはじく機能を搭載しているのが、Panasonicのスゴピカカウンターです。

Panasonicより

Panasonicのスゴピカカウンターは有機ガラス素材を使って軽く拭くだけで水アカが取れるというものです。

また、洗面台の清掃で一番嫌だなぁと思う箇所ってみなさん共通で排水口まわりになります。

家族だけしか使っていない洗面台でもヌメリやカビがあって嫌だなぁと思います。

これを解消してくれる機能を搭載しているのが、TOTOのオクターブです。

TOTOより

防菌・防カビ樹脂の排水口で、菌や汚れを除菌・分解してくれる「きれい除菌水」と一緒に使用すると汚れがかなり抑えられます。

さらにこの「きれい除菌水」は自動水栓とセットで使うと水栓を使用した後に10分後に自動で除菌水を排水口に吹きかけてくれます。

さらに、8時間使用しないでいると自動で除菌水を排水口に吹きかけてくれるという優れものです。

排水口を徹底的にきれいにしてくれる機能です。

鏡の水アカ

洗面化粧台を脱衣所に設置しているご家庭が多いですが、お風呂ほどではないのですがくもったり、水アカがついたりすることもあります。

現在はくもり止めコーティングが施されているものも多いです。

このような場合は電気を使用しなくてもくもり止め効果が得られます。

また、コーティングされていれば水アカも付きにくくなります。

日々の清掃は台所用の中性洗剤を薄めて柔らかい布で拭くだけでいいと思います。

Panasonicの汚れシャットミラーは、くもり止めに加えて水アカや歯磨き、洗顔後に飛び散った汚れもさっとひと拭きで落とせます。

Panasonicより

洗面ボウルにひと工夫

洗面台で重視されることのひとつに洗面ボウルの広さや深さがあります。

洗濯機で洗えない手洗い衣類や汚れのひどい靴下など洗面ボウルで洗うことがあります。

TOTOの洗面台オクターブは手洗いすることに着目してしっかりと洗える深さや洗うすすぐといった作業を便利にできる「一時置きエリア」を採用しています。

TOTOより

また、水が流れやすいように傾斜を考えられた設計になっていてあわや髪の毛が洗面ボウルにへばりつかないような工夫がされています。

ひとつひとつは小さなことですが、毎日の家事を効率よくこなしたいという声をしっかりと取り入れられています。

使いやすい水栓

洗面台は洗面や手洗いだけでなく様々な用途があるので水栓にも工夫がされています。

各メーカーの使いやすい水栓

・TOTOのラクラクスマート水栓

・LIXILのくるくる水栓

・LIXILのエコハンドル

・TOTOのエアインシャワー

現在は自動水栓が標準装備の洗面台が増えていますが、形状も様々です。

TOTOのラクラクスマート水栓は、レバーそのものがないスマートな設計です。

TOTOより



水栓の横に「きれい除菌水」の水栓がついていて歯ブラシを使用した後にこの除菌水で洗うと衛生的です。

LIXILのくるくる水栓は左右に180°回転するという便利さが魅力です。

LIXILより

蛇口がホースのように伸びるので洗面ボウルの清掃や大きなものを洗うときに便利です。

LIXILのエコハンドルは、レバーの水とお湯の切り合え位置がカチッとなることではっきりわかるハンドルになっています。

LIXILより

TOTOのエアインシャワーは、エコ機能として水滴に空気を含ませて水量を抑えつつしっかり洗える機能があります。

TOTOより



この水栓で20%の節水が実現できます。

これらの機能は各メーカーで搭載されている商品があるので洗面台を選ぶ際はどの機能が欲しいか事前にまとめておくことをおすすめします。

便利な収納

収納についても各メーカーごと様々な工夫がみられます。

各メーカーの便利な収納

・LIXILのスマートポケット

・TOTOの奥ひろし

・すっきり家電収納



LIXILのスマートポケットは鏡の下にメイク道具を置けるポケットが付いている商品があります。

LIXILより

これはメイク中の道具の置き場所に困るという声から生まれた商品で、メイクをする人には重宝する収納です。

TOTOの奥ひろしは、排水管の位置や形状を調整して従来よりも30%〜50%も収納量を増やした商品です。

TOTOより

Panasonicのすっきり家電収納はここ数年の売れ筋として一家に一台はあるヘアアイロンを使用後すぐに収納できるという便利な収納を設けています。

Panasonicより



忙しい朝に安全に収納できるようにと考えられた商品です。

洗面台の収納も各メーカーでいろいろなものがあります。

また、鏡の中のトレイも化粧品などのサイズに合わせて高さ調整できたり、コンセントが設置されていたり使いやすい機能がたくさん採用されています。

プラスαの機能

LIXILでは背の低いお子さんでも1人で安全に使用できるように収納ボックスが踏み台として引き出せるものがあります。

LIXILより

小さなお子さんがいるご家庭ではいい機能ですね。

TOTOでは足元に体重計が収納できるものがあります。

TOTOより

手が塞がっているときに足を使って水を出せるフットスイッチユニットなどがあります。

TOTOより

これはつま先で水を出したり止めたりできるようになる機能です。

おしゃれなデザイン

洗面所という場所にこだわらず、様々な空間にフィットする商品を提案しているのがPanasonicのシーラインです。

足元の収納をなくしたものやディスプレイのように見せる洗面台として使えるものもあります。

このようなものは2台目の洗面台として玄関やダイニングに設置してもいいですよね。

まとめ

今回は洗面台を選ぶのに迷っている人や洗面台の色々な機能を知りたい人に対して、

日々の清掃を楽にするような便利な機能や収納、失敗しない洗面台の選び方をご紹介してきました。

まとめると以下になります。

洗面ボウルの種類

・陶器

・人工大理石

・ホーロー

洗面ボウルの汚れ防止機能

・Panasonicのスゴピカカウンター

・TOTOのオクターブ

各メーカーの使いやすい水栓

・TOTOのラクラクスマート水栓

・LIXILのくるくる水栓

・LIXILのエコハンドル

・TOTOのエアインシャワー

各メーカーの便利な収納

・LIXILのスマートポケット

・TOTOの奥ひろし

・すっきり家電収納

洗面台は手を洗う、歯を磨くだけでなく洗髪をする人も多いところです。

また、洗濯機では洗えないものを手洗いしたりバケツに水を入れたりと、洗面ボウルは様々な用途で使われます。

清掃も大変なところなので選ぶときにはどんな点を重視したいのか書き出して、各メーカーの商品の機能と照らし合わせましょう。

この記事が少しでも洗面台選びの参考になってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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