コンセントの位置は大丈夫?後悔の多いコンセントの場所と注意点

一戸建てのコンセントは多すぎるくらいがいいといわれていますが、

注文住宅の後悔ポイントなのでかなり多くしたつもりなのに、つけ忘れたところがあるという声は多いです。

家電製品が増えてコンセントが必要になることまで設計で配慮できるの?

暮らしているうちに家電製品が増えてコンセントが必要になることはよくあります。

ブレーカーに空きがあればコンセントを増やすことはできますが…

空きがない場合や契約しているアンペア数を変更しなければならないケースもあります。

その時に困るのがアンペア数の変更に伴う配線のやり直しです。

昔の住宅を改修工事する場合に多いのですが、使用しているケーブルがそのアンペア数では使えない場合があります。

新築の住宅ではオール電化を見越して100Aまで上げられるように配線しておくことをおすすめします。

話がそれてしまいましたが…w

今回は後悔の多いコンセントと注意点についてのお話です。

しっかりと考えたつもりでも、意外と忘れがちになってしまうことが多いので、

この際にしっかりと注意点をおさらいしておきましょう。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎コンセントの位置を考えている人

▶︎コンセントで後悔したくない人

上記の方々に対して、後悔の多いコンセントの場所と注意点についてご紹介します。

この記事でコンセントをつけ忘れて後悔する人が少しでも減ってくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を16年間(2022年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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後悔の多いコンセントの場所と注意点

コンセントで後悔した場所として断然多いのがキッチンとリビングです。

後悔した場所としてあげられることが多い順に注意点を見ていきましょう。

後悔の多いコンセントの場所と注意点は以下になります。

後悔の多いコンセントの場所と注意点

・キッチンは家電の消費電力に注意

・リビングはテレビまわりの個数に注意

・玄関は下駄箱や土間にも設置する

・洗面所はブレーカーや設置場所に注意

・書斎はデスクの上下に設置する

キッチンは家電の消費電力に注意

キッチンでは多くの電化製品を使用します。

必要なものの定番としては、

・冷蔵庫
・オーブンレンジ
・トースター
・炊飯器


などがあります。

キッチンで使用する家電は、ひつひとつの消費電力が大きいので、設置場所や使い方に注意しなければなりません。

出力の高いものを同時に使うとすぐにブレーカーが落ちてしまうことがあります。

キッチンの最大の注意点はここにあります。

コンセントの許容範囲

・1ヶ所のコンセントで15アンペアで1,500W

・1ヶ所のブレーカー(回路)で20アンペアで2,000W

上記に示した数値までが同時に使用できる消費電力となります。

※差し込み口の数がいくつでも同じです。

消費電力の大きな家電を上げると…

・電子レンジ:1,000〜1,400W
・トースター:1,000〜1,350W
・電気ケトル:1,250W
・IH炊飯器:700〜1,200W


などがあります。

これらは同じブレーカー(回路)ので同時に使用すると2,000Wを超えてしまう場合があるので、同時に使用できないことになります。

例えば、朝食にオーブントースターでパンを焼きながら電気ケトルでお湯を沸かすといった場合は、

消費電力の合計が2,250〜2,600Wとなり、ブレーカーが落ちるだけでなく発火する危険性もあるので注意が必要です。

キッチンのコンセントの位置や数を考えるときは、どこに何を設置するかや専用コンセントの個数を決めておくのが理想的です。

専用コンセントとはブレーカー(回路)からコンセントまで分岐せずに接続されたコンセントのことです。

カップボードや収納棚はどこに設置してどんな電化製品を置くかによって、コンセントの位置は変わります。

壁だけでなく床にもコンセントがあると便利です。

使用頻度が高くて消費電力の大きいものは専用コンセントを設けましょう

特にIH炊飯器はマイコン式の2倍以上の消費電力になることもあるので注意しましょう。

リビングはテレビまわりの個数に注意

リビングでは家族みんなが集まったときにそれぞれが使用するものを話し合ってみましょう。

特に数で気をつけておきたい場所は以下の通りです。

・テレビまわり
・ソファーまわり
・パソコンまわり


テレビまわりはDVDレコーダーだけでなく保存用のハードディスクやテレビキャスト、ゲーム機などたくさんのコンセントが必要になります。

テレビボードに隠れたところでタコ足配線になっていると気付かないうちにホコリがたまってしまいます。

テレビまわりは3口が2ヶ所以上あってもいいかもしれません。

なるべくコード類が密集しないように掃除がしやすい配置にしておきましょう。

ソファーまわりはスマホの充電がしやすい位置にすることをおすすめします。

壁の低い位置だけだと結構不便を感じる場合も多いです。

コンセント付きのサイドテーブルを置くことを想定して床にもコンセントがあると便利だと思います。

パソコンまわりは思いのほかコンセントが必要になります。

ワークスペースを作る場合はテーブルよりも低い位置と高い位置の両方にあると使いやすくなります。

玄関は下駄箱や土間にも設置する

廊下には設置したけれど玄関になくて不便だったという声も多いです。

掃除機であれば廊下から引っぱることもできますが、

玄関にディスプレイしたり消臭器などを置いたりする時にはコンセントがないと不便です。

下駄箱付近や土間にも1つ設置しておきましょう。

洗面所はブレーカーや設置場所に注意

洗面所は短い使用時間でも複数のコンセントが必要になります。

洗面台まわりで消費電力が大きいものは、

・ドライヤ
・アアイロン
・洗濯乾燥機


になります。

同時に使用するとW数がオーバーしてしまうこともあるのでブレーカー(回路)を別にした方がいいです。

洗濯乾燥機のコンセントは見えないところに設置してしまうとホコリだけでなく湿気もあるので危険です。

洗濯乾燥機よりも高い位置にコンセントを設置しましょう。

また、寒さに備えて足元に暖房を設置したりすることも想定してコンセントを設置しましょう。

洗面台についているコンセントは場所が分かれていても一つのブレーカー(回路)になるので、消費電力の大きいものを同時につなぐことはできません。

書斎はデスクの上下に設置する

最近では書斎も開放的な家族みんなが使用できるワークスペースとして作るご家庭も多いです。

ワークスペースではパソコンを使用するだけでなく、

スマホを充電したりプリンターを使用したりすることも考えて、コンセントは多めに設置しておくようにしましょう。

設置する場所もデスクの上や足元などの2ヶ所以上に分けておくと使いやすくなります。

ここにも欲しかったコンセント

暮らし始めてからここにも欲しかったと後悔した方々の声で多かったのが以下になります。

ここにも欲しかったコンセント

・屋外のコンセント

・収納スペース内のコンセント

屋外のコンセント

屋外でコンセントが欲しかった理由としては、

・センサーライト
・防犯カメラ
・掃除機
・高圧洗浄機


などのコンセントがほしかったという声が多いです。

センサーライトや防犯カメラはコンセントがないと延長コードを這わせなくてはならないので取付が大変になります。

屋外は雨や風にさらされるので影響がないところに設計段階で設置できれば安全です。

また、家の裏側にも1つあると便利です。

屋外の物置や駐車スペースに掃除用のコンセントが欲しくなるという声もあります。

コンクリートの洗浄や車の洗浄は高圧洗浄機が使えると便利だからです。

ベランダもバルコニーも同様に掃除機を使用したり灯りをつけたりすることがあるので設置しておくことをおすすめします。

屋外の見えるところにコンセントを設置する際は防水はもちろん、盗電防止カバーやスイッチコンセントにすることを検討しましょう。

収納スペース内のコンセント

コンセントが欲しかった収納スペースとしては、

・シューズクローク
・ウォークインクローゼット
・廊下の収納

などがあります。

それぞれ掃除機の充電や除湿機などを使用することを考えて1ヶ所はあると便利です。

押入れやクローゼットの中にも必要という声もあります。

奥行きがある収納や天井付近までの収納は暗くて隅々まで見えないことがあります。

コンセントがあればクリップ式の照明などをつけることもできます。

まとめ

今回はコンセントの位置を考えている人やコンセントで後悔したくない人に対して、

後悔の多いコンセントの場所と注意点についてご紹介してきました。

まとめると以下になります。

後悔の多いコンセントの場所と注意点

・キッチンは家電の消費電力に注意

・リビングはテレビまわりの個数に注意

・玄関は下駄箱や土間にも設置する

・洗面所はブレーカーや設置場所に注意

・書斎はデスクの上下に設置する

コンセントは暮らし始めてから後悔することが多い設備です。

今での家電製品は充電式になっているのでコンセントがなくても使用できるものが多いです。

しかしながら、専用コンセントが必要になるキッチンまわりの家電製品も増えています。

新築時にしっかりと契約アンペア数の確認と、ブレーカー(回路)の空きを確保しておきましょう。

この記事でコンセントをつけ忘れて後悔する人が少しでも減ってくれれば幸いです。

実際にこういうコンセントをつけたら便利だったというコメントもお待ちしております。

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アーキトリック一級建築士事務所

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