その収納はオススメできない!?絶対に避けるべき収納の間取り7選

新築で家を建てるときのキーポイントの1つは収納です。

どんなにデザインが良い家でも収納が悪くていつも色々なものが散らかりっぱなしだと、がっかりしてしまいます。

おすすめできない収納ってなに?

吊戸棚なウォークインクローゼット、小屋裏収納などよく考えてから作らないと後々の間取りの後悔につながります。

今回は注文住宅を検討されている方、リフォームを考えている方に役立つ情報になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎収納で避ける間取りを知りたい人

▶︎収納をうまく作る方法を知りたい人

上記の方々に対して、絶対に避けるべき収納の間取りを7つご紹介します。

この記事が少しでも収納の間取りを作るときの参考になってくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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避けるべき収納の間取り

避けるべき収納の間取りは以下の7つになります。

避けるべき収納の間取り

①家全体での収納のバランス

②納戸の荷物が取り出せない

③ウォークスルー型シューズクローク

④吊戸棚

⑤ウォークインクローゼット

⑥トイレ収納

⑦小屋裏収納

これらを作る際は、間取りをしっかりと考えてから設置するようにしましょう。

家全体での収納のバランス

避けるべき収納の間取りは、家全体での収納のバランスが取れていない間取りになります。

一般的に、家全体の床面積に対して最適な収納の割合は10〜12%といわれています。

100㎡(約30坪)の住宅の場合は12㎡、畳数でいうと6〜7帖くらいになります。

居室スペースと収納スペースのどちらか一方だけ考えるのではなく、バランス良くなるように考えましょう。

納戸の荷物が取り出せない

避けるべき収納の間取りは、納戸の荷物が取り出せない間取りです。

不動産広告では採光などの関係から居室にならない部屋のことを納戸やサービスルームと表現しています。

長年住んでいるとどうしても荷物は増えていくので、大きな荷物を入れられる納戸は魅力的です。

物置タイプの納戸の特徴としては使わないものが奥へ奥へと入ってしまうということもあります。

引っ越しでもしない限り奥に入ってしまった荷物は出てこないなんてこともあります。

とりあえず物置を作って入れて置ければ良いという考えはやめた方がいいと思います。

収納スペースを考える基本は場所に応じて適切や収納を考えることです。

納戸分の面積をシューズクローゼットや押し入れタイプの収納に振り分けることもぜひ検討してみましょう。

ウォークスルー型シューズクローク

避けるべき収納の間取りは、ウォークスルー型シューズクロークのある間取りです。

シューズクロークというのはシューズインクローゼットとも呼ばれ文字通り靴を入れるためのクローゼットです。

最近の注文住宅では人気の間取りの1つです。

靴以外にもコートや傘、ベビーカー、子供の遊び道具、ゴルフバック、釣り道具などの置き場にもなります。

シューズクロークがあると玄関がとてもスッキルするので私も間取りに取り入れることは大賛成です。

しかしながらシューズクロークにはウォークイン型ウォークスルー型の2種類のタイプがあり、

建物の床面積に余裕がない場合はウォークスルー型はおすすめできません

ウォークスルー型は下手に間取りを作ると玄関がとても狭くなってしまう場合があります。

また、人が通る部分が必要なためにデットスペースができやすくなります。

そして、回り道になるので家族も結局は玄関から直接あがっているという場合が多いです。

玄関が広く取れて、家族の靴を玄関にいっさい置きたくないというこだわりがなければ、

ウォークスルー型よりウォークイン型の方が良いと思います。

ただ、シューズクローク自体にニオイがこもりがちになるので、小窓や換気扇を設けるなど換気には気をつけましょう。

吊戸棚

避けるべき収納の間取りは、吊戸棚のある間取りです。

キッチンの収納は鍋やフライパンなどの調理器具から皿やコップなどの食器類、調味料や食材のストックまで細々したものであふれています。

それ以外にも、日常的に使う炊飯器や電子レンジ、コーヒーメーカー、ホットプレート、トースターなど電化製品がいっぱいです。

壁付のキッチンの場合はあたりまえのように吊戸棚もセットで設置されていましたが、

最近の対面キッチンの場合は開放感を求めて吊戸棚をつけていないご家庭も多いです。

吊戸棚は高い位置に取り付けるために踏み台が必要になったりと使い勝手が悪いです。

そんな不便さを解消してくれるのが昇降式吊戸棚です。

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高いところに設置した吊戸棚が手動で下ろせるようになるので空間を有効利用できます。

システムキッチンのオプションになっているものも多いのですが、

この昇降式吊戸棚は既存の吊戸棚に後から取り付けられるものになります。

ウォークインクローゼット

避けるべき収納の間取りは、デットスペースの多いウォークインクローゼットです。

今での住宅の間取りでは、寝室にウォークインクローゼットを作るのが一般的になっています。

ウォークインクローゼットは、人が入るところやコーナーのところにデットスペースができてしまいます

ウォークインにこだわらずに、単にクローゼットとして作れば人が入るスペースが省けるので、スペースを有効活用することができます。

本当にウォークインクローゼットにするのが良いことなのか、

普通のクローゼットではダメなのか、必要性を考えてから設置するようにしましょう。

トイレ収納

避けるべき収納の間取りは、トイレ収納のない間取りです。

最近では在宅勤務が増えてトイレットペーパーの消費が増えています。

ということは、買い置きしたトイレットペーパーの置き場も必要になります。

収納を作るには収納キャビネットをつける方法がありますが、

元々トイレのが狭くつける場所がない場合はつける場所に工夫が必要になります。

開戸の場合は入り口の幅を少し小さくして便器側にずらすことにより、便器前方の開いた扉の裏側に収納スペースをとる方法もあります。

小屋裏収納

避けるべき収納の間取りは、小屋裏収納は収納できるものが限られることです。

小屋裏収納とは天井と屋根の間のスペースを利用した収納空間です。

床面積を大きくせずに収納できるスペースが増えるので、小屋裏収納は費用がかかりますが魅力的です。

ただし、収納場所としてはハシゴを使って狭い入り口からものを出し入れしなければならないので大変です。

また、小屋裏収納の天井の高さは建築基準法で1.4m以下と決められているため、大人はしゃがまないといけない空間になります。

中腰姿勢で荷物を整理するのは結構大変です。

そのほかにも夏場は小屋裏の中が暑くなるので暑さで傷みそうなものは収納できないです。

収納できるのは、軽くて小さくて熱に強いものに限られます

まとめ

今回は収納で避ける間取りを知りたい人や収納をうまく作る方法を知りたい人に対して、

絶対に避けるべき収納の間取りを7つご紹介してきました。

まとめると以下になります。

避けるべき収納の間取り

①家全体での収納のバランス

②納戸の荷物が取り出せない

③ウォークスルー型シューズクローク

④吊戸棚

⑤ウォークインクローゼット

⑥トイレ収納

⑦小屋裏収納

いくら家のデザインが良くても荷物で散らかってしまっていれば空間の魅力が半減してしまいます。

また、しっかりと収納できると暮らしやすさも断然違います。

収納の間取りをしっかりと考えて、快適な暮らしをて入れましょう。

この記事が少しでも収納の間取りを作るときの参考になってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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