玄関でその家の印象が決まる!?後悔しないための最高の玄関の作り方
玄関は家の顔といわれ、来客者の印象は90%がここで決まるといっても過言ではありません。
玄関でその家の印象が決まるの?
外観がどんなにオシャレでも、
玄関を開けた瞬間に靴が溢れていてものがたくさん置いてあったら、
ちょっとだらしない家なのかなという印象を持たれてしまいます。
今回はそのような印象を持たれないように、整理整頓しやすい明るい玄関の作り方をご紹介します。
今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。
この記事の対象者
▶︎素敵な玄関を作りたい人
▶︎玄関の設備をどうしようか悩んでいる人
上記の方々に対して、後悔しないための最高の玄関の作り方をご紹介します。
この記事が少しでも玄関作りのお役に立てれば幸いです。
【自己紹介】
Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所
設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。
店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。
現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。
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目次
玄関を作る際に考えたいこと
玄関を作る際に考えたいことは以下になります。
玄関を作る際に考えたいこと
・理想的な広さ
・理想的な間取り
・玄関に設置したい設備
理想的な広さ
理想的な広さは、一般的に4人家族で1.5坪(3畳)が標準だといわれています。
これは玄関ホールを合わせた広さです。
玄関の寸法をW2,250×D2,730とW1,820×D3,640の玄関だと、
実際にはW1,820×D3,640の方が面積的に広いのですが、間口(W)を2,250とった方が広く感じます。
玄関の横に下足入れや収納棚を設置する場合が多いので、
奥行きよりも幅(間口)を広くとった方が、出入りにも便利ですし、ゆったりとした玄関になります。
広い玄関は賃貸アパートの玄関と比べるとマイホームの魅力になります。
一戸建ての場合は玄関ドアは間口は1350mm以上は必要だと思います。
親子ドアだと間口1350mm以上は必要です。
親子ドアとは、必要な時に観音開きにできるタイプのドアで、
片開きのドアに比べると値段は高くなりますが、大きな荷物を搬入するときに便利で、ガラスがついていると明るい玄関にできます。
間口の狭い玄関になってしまった場合は、靴箱や収納を廊下に設置して吊戸棚を設ける方法もあります。
その分、廊下が狭くなるので不便になるというリスクはあります。
もしも将来バリアフリー設計が必要になった場合を考えると廊下は広めにしておきたいところです。
理想的な間取り
玄関周りの間取りも重要です。
特に間取りで取り入れたいのが以下になります。
・シューズクローク
・階段
シューズクローク
最近ではシューズクロークを設置するご家庭も増えてきています。
シューズクロークの作りはさまざまで、
最近は土足のまま入れる「土間収納型」をよくみます。
広さは1坪(2畳)ぐらいあれば靴以外のものも収納できます。
玄関に収納するものは靴以外にも、家族人数分の傘、ベビーカー、子供のおもちゃ、庭のお手入れ用品、ゴルフバックなどがあります。
このようなものをシューズクロークに収納しておけば玄関はスッキリします。
ただし、通気性をよくするために窓や換気扇を設置しましょう。
除湿機や空気清浄機を設置するご家庭も多いようです。
また、シューズクロークの扉はその都度開閉する手間やスペースの関係から引き戸がいいと思います。
階段
玄関ホールを吹き抜けにするのはコスト的、管理的に大変と考える人も多いです。
そんな時は玄関ホールから2階へ上がる階段を作ると階段のデザインによっては吹き抜けのような解放感を演出することもできます。
玄関に設置したい設備
玄関に設置したい設備は以下になります。
玄関に設置したい設備
・採光、採風ドア
・スマートコントロールキー
・戸締り安心システム
・ニッチ、吊戸棚
・人感センサーライト
・コンセント
・宅配ボックス
採光、採風ドア
玄関は日当たりを優先する場所ではないのですが、暗い玄関はなんとなく嫌ですよね。
リクシルの調査ではニオイが気になる場所として「トイレ」「玄関」「キッチン」が挙げられています。
そこでおすすめしたいのが、ドアを閉めたまま光や風を取り込むことのできる「採光、採風ドア」です。
通風部分には通常より細かい目の網戸がはられているため、夏場に小さな虫が入ることはありません。
スマートコントロールキー
玄関のドアにはリモコンやカードで鍵を開け閉めできる機能をつけることができます。
鍵を身につけておけばタッチしただけで開閉できるのでとても便利です。
買い物帰りとか両手に荷物を持っている時などに、鍵を探して開閉しなければならない大変さから解放されます。
戸締り安心システム
戸締り安心システムとは、窓やドアの鍵の閉め忘れをスマートフォンに知らせてくれる機能です。
外出時に鍵の閉め忘れを知らせてくれるので、安心して外出することができます。
ニッチ、吊戸棚
玄関が狭い場合に少しでも出っ張りを無くしたいと思いますよね。
そこでおすすめなのがニッチです。
ニッチとは「隙間」という意味なのですが、壁の厚みを利用して飾り棚や収納を作ることをいます。
狭い空間にアクセントができていい空間にすることができます。
また、季節ごとに使わない靴は吊戸棚を設置してそこにしまうとうまく収納ができます。
人感センサーライト
真っ暗な玄関で鍵を探したり、廊下でスイッチを探したりするのって結構大変ですよね。
そんな時は人感センサーライトを設置しましょう。
人感センサーライトは人が近づくと点灯して一定時間で消えてくれるので、消し忘れも心配ありません。
玄関や廊下に設置してあるととても便利です。
コンセント
玄関にコンセントがあると便利なのですが、結構設置してないご家庭が多いようです。
コンセントがあると掃除の時やインテリアで飾る時など電源が必要になった場合に便利です。
特にシューズクロークの中にコンセントを設置すると、空気清浄機などが設置できたり、掃除機の充電ができたりしてとても便利です。
宅配ボックス
玄関の外に設置するものですが、コロナ禍で宅配の需要が大幅に増加したことにより設置するご家庭が増えています。
ポストと一体化しているのもや大きな荷物が入るものなど種類は豊富にあります。
今の時代は設計の段階で組み込んでおく方がいいと思います。
建売住宅でも標準装備になっているケースも多いです。
まとめ
今回は素敵な玄関を作りたい人や玄関の設備をどうしようか悩んでいる人に対して、
後悔しないための最高の玄関の作り方をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
玄関を作る際に考えたいこと
・理想的な広さ
・理想的な間取り
・玄関に設置したい設備
玄関に設置したい設備
・採光、採風ドア
・スマートコントロールキー
・戸締り安心システム
・ニッチ、吊戸棚
・人感センサーライト
・コンセント
・宅配ボックス
注文住宅の場合は、できるだけ玄関を広くすることをおすすめします。
日々の暮らしの中で通過するだけの場所ではありますが、大切にしてほしい空間だと思います。
玄関をきれいにしておくことは、家を長持ちさせるためのキーポイントともいえます。
この記事を参考に素敵な玄関がつくられることを願っています。
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アーキトリック一級建築士事務所