その設備は本当に必要なの?暮らし始めて後悔の多い住宅設備9選

注文住宅で選んだ設備について暮らし始めてから不要だった使い勝手が悪かったと後悔する設備は様々あります。

取り入れるかどうか迷ったら口コミや体験談などを参考にする人も多いと思いますが…

その設備は本当に必要なの?

その設備が必要かどうかは暮らし始めてからでないとわからないこはたくさんあります。

住宅設備が必要かどうかは自分の判断によるところが多いので一概にいえないのですが…

この記事でご紹介するものはネットやSNSなどでの口コミや体験談が多かった事例になります。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎暮らし始めてから後悔する住宅設備を知りたい人

▶︎住宅設備選びで後から後悔したくない人

上記の方々に対して、暮らし始めてから後悔の多い住宅設備を9つご紹介します。

この記事がこれから設備を選ぶ人に少しでも後悔を減らせす手助けになってくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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暮らし始めて後悔した住宅設備

暮らし始めて後悔の多い住宅設備は以下の9つになります。

暮らし始めて後悔した住宅設備

・掃き出し窓

・バルコニーのウッドデッキ

・サンルーム

・両開きのドア

・リビングの小上がり

・仕切りのない和室

・ダイニング

・タンクレストイレ

・玄関のスケルトン階段

掃き出し窓

LIXILより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、掃き出し窓です。

一階にある部屋やベランダに面した部屋には掃き出し窓を設置しようと考えることが多いと思います。

日当たりが良くなって、開放感もあっていいこともありますが…

掃き出し窓での後悔ってどんなことなの?

引っ越ししてから一度もそこから出入りしたことがない掃き出し窓の後悔が多いです。

窓は大きければ大きいほど外気の影響を受けやすく暑さ・寒さの原因になります。

特に西側に掃き出し窓があると西日が入って室温に大きく影響します。

また、大きな窓ほど建築費用も高くなります。

出入りしないのであれば腰窓のみにした方が、冷暖房の効き具合も良くなり、外からの視線も気になりません。

部屋の用途によって、本当に掃き出し窓が必要かどうかを考えてみましょう。

バルコニーのウッドデッキ

LIXILより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、バルコニーのウッドデッキです。

バルコニーにウッドデッキを設置したら、隙間にほこりやゴミが入り込んで掃除が大変になってしまったという後悔が多いようです。

屋外にあるウッドデッキはほこりやゴミが地面に落ちていきますが…

バルコニーのウッドデッキの掃除はどうすればいいの?

バルコニーのウッドデッキの隙間に入り込んでしまうと、ウッドデッキを取り外して水拭きや掃除機をかけなければなりません。

また、定期的に塗装しないと雨風にさらされて劣化してしまいます。

バルコニーはほこりや落ち葉がたまりやすいところです。

置くだけのウッドパネルを敷き詰めるご家庭もありますが、

ウッドデッキの下の部分にほこりやゴミがないか定期的にチェックしないと、排水口が詰まってしまう可能性もあるので気をつけましょう。

サンルーム

YKKapより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、サンルームです。

サンルームは雨の日でも洗濯物を干したり、植物を育てたり、子供の遊び場としてもとても便利なスペースです。

しかし前面ガラス張りにして日差しを取り込むので、夏は想像以上に暑くなります

その影響で隣接した部屋の室温まで上がってしまいます。

夏は暑いけど、冬は問題ないんじゃない?

冬は日差しのある日中は暖かくてよいのですが、

外部とガラス一枚で仕切られている場所なので、結露が起きやすくカビの原因にもなります。

サンルームは施工費用がかなり高くなる設備なので慎重に検討しましょう。

洗濯物を干すためならば、脱衣室を広く取りしっかりと除湿ができるランドリールームを作ることを検討した方がいいと思います。

両開きのドア

YKKapより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、両開きのドアです。

玄関やリビングが両開きのドアになっていると高級感があって素敵ですよね。

玄関を両開きにすると、大きな荷物や自転車などを出し入れする時にも便利です。

両開きのドアで何か問題があるの?

両開きのドアは片開きよりも気密性が低くなるので、外気の影響を受けやすくなります。

また、せっかく両開きにしたのに結局は片方のドアしか開けたことがないなんてこともあります。

リビングの両開きのドアもデザイン性がとても高いのですが…

リビングに採用すると開閉するスペースが必要になり壁の面積も減ってデッドスペースができやすくなります。

普段の生活に本当に必要なものかどうかをよく考えてみましょう。

リビングの小上がり

セキスイインテリアより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、リビングの小上がりです。

リビングの一画に小上がりスペースを設置してお子さんのおむつ替えや遊び場として利用するという間取りも人気です。

設計の段階ではわかりにくいのですが家具を設置してみると小上がりがあることで狭く感じてしまう場合があります。

また、リビングと段差のある小上がりの畳スペースはお子さんが成長するにつれて危険な場所にもなります。

設計士は小上がりの下に収納が取れるっていうし、畳にすれば寝転がれるから便利じゃないの?

確かに小上がりは段差が大きい方が腰掛けたり下に収納を設けたりと便利に使用できるのですが…

狭いリビングではなく圧迫感を感じない広めのリビングに向いています

あまりスペースを取れない場合は、歩きにくくならないように段差のない畳スペースの方が暮らしやすいと思います。

段差がなければ小さなお子さんも安全に過ごせます。

仕切りのない和室

セキスイハイムより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、仕切りのない和室です。

リビングに隣接して簡易的な和室を設けるご家庭も増えています。

高齢になって介護が必要になった場合にもリビングに隣接した和室があるととても便利です。

本格的な和室を独立させる部屋より建築費用がかからず用途も広がります。

そのような場合は引き戸を設置しておくことをおすすめします。

引き戸があるとなんでいいの?

小上がりとは違って、リビングにもう一つの居室が隣接している状態なので、

使用しないときは引き戸を閉めておけば冷暖房効率を上げることができます。

また、来客が泊まる際にも引き戸があると部屋になるので安心して眠ることができます。

リビングに隣接して簡易的な和室を設ける場合は引き戸をつけておいた方がいいと思います。

ダイニング

暮らし始めて後悔した住宅設備は、ダイニングを使わなかったことです。

LDKをリビング・ダイニング・キッチンと考えて広いスペースにしてしまったけれど、

ダイニングテーブルを全く使っていないなんてこともあります。

引っ越しするまではテレビの前にテーブルで食事をしていたけど、

これからはダイニングテーブルで食事をしようと考える方は意外に多いです。

広いLDKってあこがれるけど、食べるときはテレビを見ながらじゃないと…

ライフスタイルは引っ越したからといって簡単に変えられるものではないと思います。

家族でよく話し合って決めることをおすすめします。

せっかく20帖の広めのLDKにしたのに、約5帖分のダイニングスペースが無駄なスペースになってしまうのはもったいないです。

それならばリビングを12〜14帖程度の広さにして食事もしやすいダイニングソファーを置いた方がいいと思います↓

ニトリより

その分は洗面所を広くしたり収納スペースを設けたりした方がいいと思います。

ダイニングがなくてもおかしくないし、ダイニングを充実すればリビングがなくても快適に暮らすことはできます。

自分達のライフスタイルに合ったLDKにこだわらない間取りを考えた方がいいと思います。

タンクレストイレ

LIXILより

暮らし始めて後悔した住宅設備は、タンクレストイレです。

タンクレストイレは省スペースにもなって使いやすそうですね。

またタンク式に比べて節水効果が高く一回に流れる水の量は1/3で済みます。

そのようなメリットからタンクレスにしたのに後悔する人が多いです。

タンクレストイレにして後悔するなんてことあるの?

タンクレストイレは水道代の節約になる一方で詰まりやすいと感じる人もいます。

水圧が低めで流れる水も少ないのでトイレから下水まで配管内で流れ切らずに残ってしまうことが一番の原因です。

トイレットペーパーを多めに使用したり、お掃除グッズを流しているうちに配管の途中でつまりが発生しやすくなります。

トイレが詰まるととても不便な思いをして気持ちが沈んでしまうので、そのようなリスクを避けてタンク式にするご家庭もあるようです。

玄関のスケルトン階段

暮らし始めて後悔した住宅設備は、玄関ホールのスケルトン階段です。

玄関ホールを広めにとってスケルトン階段にすると吹き抜けに近い解放感が生まれます。

スケルトン階段ってどんなものなの?

上の写真のような目線が通る作りの階段のことです。

スケルトン階段の下は収納棚などが置きにくく、デッドスペースになりがちです。

床面積にゆとりがあればよいのですが、階段がなければもっといろいろな使い方ができたのにと後悔する場合もあります。

また、スケルトン階段は蹴上が開いているのでほこりが落ちてくることもあるので、こまめに掃除が必要になります

まとめ

今回は暮らし始めてから後悔する住宅設備を知りたい人や住宅設備選びで後から後悔したくない人に対して、

暮らし始めてから後悔の多い住宅設備を9つご紹介してきました。

まとめると以下になります。

暮らし始めて後悔した住宅設備

・掃き出し窓

・バルコニーのウッドデッキ

・サンルーム

・両開きのドア

・リビングの小上がり

・仕切りのない和室

・ダイニング

・タンクレストイレ

・玄関のスケルトン階段

暮らし始めてから後悔することは少ないに越したことはないのですが…

注文住宅を建てるのは初めての人が大半なので、しっかりと考えないと後悔することが多くなります。

今回の記事の感想や注文住宅でこの住宅設備をつけて後悔したこと、

つけてよかった住宅設備などありましたら、コメントいただけるとありがたいです。

この記事がこれから設備を選ぶ人に少しでも後悔を減らせす手助けになってくれれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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