その外構で大丈夫?注意して作らないと後悔する外構設備10選

注文住宅の間取りにばかり考えすぎて、外構の計画がおろそかになってしまう人は多いです。

考えていたよりもずっと維持費が大変だったり、住み始めてみて不便さを感じたり…

しっかりと考えないと後から後悔することが多いです。

後悔する外構設備ってどんなものなの?

例えば、天然芝やシンボルツリーなど自然を感じられていいとその時は思っても、維持管理が大変だったりして後から後悔するケースが多いです。

今回の対象者は以下の人たちに向けて記事を書いています。

この記事の対象者

▶︎外構を作ってしまってから後悔したくない人

▶︎どんな外構にするのか悩んでいる人

上記の方々に対して、注意して作らないと後悔する外構設備10選をご紹介します。

この記事で後悔しない外構を作る人が少しでも増えてくれれば幸いです。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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後悔する外構設備10選

後悔する外構設備10選は以下の通りです。

後悔する外構設備10選

①天然芝

②滑りやすいアプローチ

③玄関までの階段

④ウッドデッキ

⑤狭い駐車スペース

⑥土の駐車スペース

⑦玄関から離れた駐車スペース

⑧オープン外構

⑨シンプルなアプローチ

⑩シンボルツリー

①天然芝

後悔する外構設備のひとつ目は、天然芝です。

天然芝は庭に広がる緑の絨毯みたいでとても素敵ですよね、でも天然芝は維持管理がとても大変です。

みなさんが考えている予想を上回ると思います。

何が大変かというと

・芝刈りや水やり
・剥げた部分の補修
・芝生内に生える雑草


維持管理をしないと草むらになってしまったり、所々に土が見えたまだらな芝生になってしまいます。

天然芝は天然ならではの美しさや季節感はありますが、庭いじりが好きでこまめに手入れできる人以外は慎重に考えたほうがいいと思います。

②滑りやすいアプローチ

後悔する外構設備のは、滑りやすいアプローチです。

アプローチで滑ることなんてあるの?と思うかもしれませんが、

おしゃれなタイルや安い素材をアプローチに使ってしまうと滑りやすくなります

特に雨の日は滑りやすいです。

帰宅時にゲリラ豪雨にあってしまって走って帰ってきてアプローチで転んで大怪我をしてしまうなんてこともあります。

アプローチには以下の素材を使うと良いと思います。

・滑りにくく水はけの良い素材
・インターロッキング
・枕木やレンガ


最近はDIYが流行っていますが、アプローチを自分で作るときは素材選びに注意しましょう。

③玄関までの階段

後悔する外構設備のは、玄関までの階段です。

階段を設置すると外構設備に段差が生まれてデザイン性がぐっと上がるメリットがあります。

家族が元気なうちは感じないかもしれませんが…

高齢になるとほんの10㎝の段差でも上り下りが大変になり、転んで怪我をしてしまうことが十分に考えられます。

家族が若くても、高齢の来客者が不便さを感じてしまったり、お隣さんが回覧板を持ってきた時に転んでしまったら大変です。

対策としては

・階段の踏面と蹴上を緩やかに
・階段横にスロープを設置する


しかしながら、スロープを設置するスペースが必要になります。

外構設備の全体をみて事前に考えておくことが必要です。

④ウッドデッキ

後悔する外構設備のは、ウッドデッキです。

ウッドデッキにテーブルやチェアーを置いてお酒やお茶を飲みながら優雅に過ごす乗って、リゾート地にいるようで憧れますよね。

DIYでウッドデッキを設置したけど、実際は思ったほど使わなかったなんてことがあります。

理由としては

・蚊や蜂などの虫がいる
・夏は暑くて冬は寒い
・手入れが大変


などが挙げられます。

家族みんなでBBQなどを楽しむためにはそれなりの広さが必要で、設置費用がかなり高くなります。

安い素材を選ぶと腐りやすくなってしまうので、手間ひまかけてメンテナンスする自信のない方は再検討したほうがいいと思います。

メンテンナンスを怠ってしまうとシロアリに食べられて大事な家まで被害が及ぶこともあります。

設置するならある程度の広さを検討し、材質は劣化しにくい「人工木」を使ったほうがいいと思います。

⑤狭い駐車スペース

後悔する外構設備のは、狭い駐車スペースです。

駐車スペースを最低限の広さにすると日々の車の出し入れが本当に大変になってしまいます。

何度も切り返したり、運転手側からおりられなくなったり、最悪の場合はぶつけてしまうこともあります。

そのせいで車を使うのが億劫になってしまったなんてこともあります。

駐車場を作るときに考えておきたいことは

・配達に来てくれる車
・福祉車両の利用


などのことも考えておきましょう。

自家用車でギリギリといったあまりにも狭い駐車スペースはおすすめはできません。

⑥土の駐車スペース

後悔する外構設備のは、土の駐車スペースです。

駐車スペースまで設備費がまわらなくなってコンクリート舗装ができずに後悔するご家庭もあります。

コンクリート舗装は車1台分で15〜20万円程度かかると言われていて、住宅完成後の追加出費になると負担が大きいです。

しかしながら、駐車スペースが土のままだと、雨のひにはぬかるんでしまい、来訪者の車や靴まで汚れてしまいます。

それと、土なので当然雑草も生えてきます。

どうしても施工費を抑えたい場合は一部分だけでもコンクリートにする方法もあります。

⑦玄関から離れた駐車スペース

後悔する外構設備のは、玄関から離れた駐車スペースです。

駐車スペースと玄関があまりにも離れていると天気の悪い日や、荷物の多い日に不便を感じてしまいます

傘を持っていたとしても微妙な距離だと傘をさすのが面倒になってしまいます。

積雪の多い地域では玄関から駐車場までの雪かきが必要になるので、駐車スペースから玄関までの距離は近いにこしたことはないです。

また、暗くなってからの行き来を考えると照明も万全にしなければならないです。

駐車スペースが玄関から出てすぐそこにあるという状況はマンションにはない一戸建ての醍醐味とも言えます。

なるべく玄関から近くに駐車スペースができるように検討しましょう。

⑧オープン外構

後悔する外構設備のは、オープン外構です。

オープン外構もさまざまな悩みを抱えてしまう外構のひとつです。

オープン外構とは、住宅の周りにフェンスや生垣を作らずに敷地に接している道路に対して庭がオープンになっている外構のことです。

北向きのリビングなど光を取り込む目的でオープン外構にすることがあります。

開放的というメリットはありますが、駐車スペースを知らない人がUターンに使われたり、すれ違いの時に敷地に入ってしまうこともあります。

犬のふんが放置されることもあり、モラルがない人がいるということも想定しておく必要があります。

また、外から敷地内が丸見えというのもなかなか落ち着けないです。

視線が気になり庭に洗濯物や布団を干すことも躊躇してしまう可能性があります。

そんな場合はオープン外構とクローズド外構のいいとこ取りをしたセミオープン外構もあるのでぜひ検討してみてください。

⑨シンプルなアプローチ

後悔する外構設備のは、シンプルなアプローチです。

アプローとは門から玄関までの通路エリアのことで家の顔ともいえる存在です。

それを費用を抑えようとしてあまりにもシンプルにしすぎてしまうと、物足りないなぁという後悔につながってしまいます。

アプローチは少しでも曲線が入ると奥行きが出てぐっとおしゃれ感が増してきます

すでにシンプルなアプローチにしていた場合でも、

・両脇に観葉植物をおく
・ソーラー充電式照明を設置
・ガーデン雑貨を設置


などするシンプルさが和らいで雰囲気のあるアプローチになるのでおすすめです。

⑩シンボルツリー

後悔する外構設備のは、シンボルツリーです。

住居全体の象徴ともいえるシンボルツリーです。

庭にあったら素敵とイメージだけで植えてしまうと後で後悔してしまいます。

シンボルツリーは天然芝と同様に維持管理が大変です。

剪定で枝葉を切る作業が年数回は必要で、落ち葉の掃除もしなければなりません。

また、シンボルツリーの植える場所にも注意が必要です。

シンボルツリーのねが配管を傷めたり台風や強風で枝が折れたり倒れたりする危険性もあります。

その枝などが周囲の家にも被害が及んでしまったら大変です。

シンボルツリーを植える際は植える位置にも気をつけましょう。

植える前に業者さんに相談することをおすすめします。

まとめ

今回は外構を作ってしまってから後悔したくない人やどんな外構にするのか悩んでいる人に対して、

注意して作らないと後悔する外構設備10選をご紹介してきました。

まとめると以下になります。

後悔する外構設備10選

①天然芝

②滑りやすいアプローチ

③玄関までの階段

④ウッドデッキ

⑤狭い駐車スペース

⑥土の駐車スペース

⑦玄関から離れた駐車スペース

⑧オープン外構

⑨シンプルなアプローチ

⑩シンボルツリー

注文住宅の間取りにばかり考えすぎて、外構の計画がおろそかになってしまう人は多いです。

外構設備のことを考える時間をしっかりと作り後悔しない外構設備を作りましょう。

この記事で後悔しない外構を作る人が少しでも増えてくれれば幸いです。

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