家でアウトドアが楽しめる！2階にアウトドアリビングを作る時の注意点

アウトドアリビングっていいですよね、晴れた日は外で仕事をすると開放感があって気持ちいいです。

私の事務所は2階にアウトドアリビングがあるので人の目線を気にせずに仕事に没頭することができます。

屋外をリビングのように使える空間にしたものです。

アウトドアなので天気に左右されますが、自然環境をダイレクトに楽しめるので開放感のあるリビングとして利用できます。

私は18年間(2024年現在)注文住宅やリノベーションを中心に設計事務所を運営してきましたが、

アウトドア好きのお客さんにはアウトドアリビングを提案することが多いです。

今回は2階にアウトドアリビングを作る時の注意点とアウトドアリビングのメリット・デメリットをご紹介します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

上記のことがわかります。

2階にアウトドアリビングを作るとプライバシーの確保がしやすいので、自分の時間に集中することができます。

狭小住宅の場合は2階リビングと同様アウトドアリビングを取り入れて開放的な空間を実現しましょう。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士　第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

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2階にアウトドアリビングを作る時の注意点

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は以下になります。

屋根を作る

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、屋根を作ることです。

アウトドアリビングに屋根を作ることで、雨や日差しを防いでくれるので快適性を大幅に向上させることができるからです。

屋根の素材はポリカーボネート板で作ると安く仕上げることができます。

ポリカーボネート板には紫外線をカットしてくれるものなど多くの種類があります。

ポリカーボネート板は不燃材料ではないので法22条区域では規制違反になることに注意しましょう。

軒天を作り建物の屋根と同じガルバリウム鋼板で仕上げた屋根の方が耐久性があり、しっかりと日差しや雨から防いでくれます。

屋根はアウトドアリビングを季節を問わず最適な場所に変え、屋外で過ごす時間を快適で豊かなものに変えるのに欠かせない要素となります。

ウッドデッキは耐久性を重視する

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、ウッドデッキは耐久性を重視することです。

毎日のように雨や風、日光にさらされるウッドデッキはとても痛みやすい部分になるからです。

ウッドデッキの寿命を延ばすために、耐候性のある木材(ハードウっど)や人工木を選択し、定期的な保守メンテナンスを行いましょう。

ウッドデッキをハードウッドや人工木にすると工事費用は高くなりますが、

定期的なメンテナンスの必要性を考えると長期的にはコストダウンにつながります。

ウッドデッキが腐って子供が落ちて怪我をしてしまったなどよくあることです。

ウッドデッキの耐久性を高めることで長期にわたって美しさと機能性を保ち、豊かなアウトドア体験が楽しめます。

適切な家具を配置する

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、適切な家具を配置することです。

家具選びや適切な配置はアウトドアリビングでの快適さや使い勝手を考えた時にとても重要なことだからです。

具体的には、ソファやテーブル、チェアなどの家具をセレクトする際に、座り心地やデザインだけでなく、耐候性にも細心の注意を払いましょう。

アウトドアの環境は日光、雨、風、気温の変化にさらされるため、耐候性のある素材や仕上げを選択することが不可欠です。

屋外用の家具はイノベート株式会社のガーデンファニチャーというサイトがおすすめです↓

高級ホテルなどでも使われる屋外用のソファーや家具が多数ラインナップされています。

テーブル、椅子、ソファーなど耐久性に優れた素材でできており、クッションなどの消耗品はパーツ単位での購入が可能です。

アウトドアリビングでリゾート気分を味わうなんて楽しい時間がそごせそうですね。

照明や電源を設置する

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、照明や電源を設置することです。

夕方など暗くなると照明は必要になります。

また、スマホやPadなどの充電用の電源も必要です。

電源があれば、高圧洗浄機などを使用してウッドデッキを掃除できたり、

日曜大工などDIYの作業をするスペースとしても利用できます。

屋外に電源を作るときは屋外コンセントカバーを設置しましょう。

鍵付きのものやスイッチコンセントにすると盗電を防げます。

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水栓や外流しを設置する

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、水栓や外流しを設置することです。

外流しや水栓があるとウッドデッキの汚れをサッと洗い流せるのでとても便利です。

水栓はお湯も出る混合水栓にするとBBQの時に屋外でお湯を沸かす時にとても便利です。

また、タライにお湯を入れて足湯を楽しんだりすることもできます。

外流しは庇や軒の下に設置しないと雨水が流入してしまうので、排水計画はしっかりと考えましょう。

しっかりとFRP防水をする

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、水栓や外流しを設置することです。

FRP防水とは「Fiber Reinforced Plastic」の略で、繊維強化プラスチックを用いて防水処理を行う方法です。

FRP防水の特長は、軽量でありながら強靭で耐久性があり、さらに防水性が高いので船などの防水方法などにもよく使われています。

2階にアウトドアリビングを作る場合はしっかりとFRP防水する必要があります。

FRP防水は面積が広くなると工事費が高くなりますが、木造でも防水性能を十分に高めることがでます。

排水計画をしっかりする

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、排水計画をしっかりすることです。

2階にアウトドアリビングを作る際には、雨水などの排水計画をしっかりと考えないと雨水が溜まって雨漏りしてしまうことがあります。

雨水が溜まっているのを放置するとボウフラなどが繁殖して蚊が大量に発生する原因になります。

しっかりと雨水を排水できるように勾配を設けたり、雨樋と接続して雨水がたまらないような排水計画を心がけましょう。

断熱材と天井裏の換気に注意する

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、断熱材と天井裏の換気に注意することです。

2階のアウトドアリビングは屋根と同じ扱いになるため、天井断熱や屋根断熱をする必要があるからです。

2階にアウトドアリビングを作る際には、1階部分の天井に断熱材と天井裏を換気できる空気層が必要になります。

屋根がある場合は日差しが直に差し込まないのでそんなに熱くならないのですが、

しっかりとアウトドアリビングの床下の熱気が換気できないと1階の天井が熱くなってしまいます。

しっかりと断熱しておかないと夏は暑く、冬は寒い住宅になってしまいます。

根太で床を組みまたぎにしない

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、根太で床を組みまたぎにしないことです。

最近では梁に直にコンパネを敷く剛床が一般的になりましたが、それだと開口部のところでまたぎになってしまいます。

室内の床とアウトドアリビングの床レベルは段差がないほうが使いやすいので、室内側は根太で床を組んだほうがいいと思います。

構造上、剛床にしたいのであれば、コンパネや根太の施工費用分だけ工事費用が高くなりますが、コンパネを施工した上から根太を施工しましょう。

サッシを加工してフラットにする

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点は、サッシを加工してフラットにすることです。

開口部のサッシの段差も解消した方がいい注意点になります。

サッシはメーカーによってフラットにするパーツが揃っているので、サッシ屋さんとしっかり打合せをして加工してもらいましょう。

ちょっとした段差でも解消すればアウトドアリビングが使いやすくなります。

2階のサッシは普通に施工すると段差ができてしまうので、フラットにしたいということを施工会社にしっかりと伝えておくことが必要になります。

2階にアウトドアリビングを作るメリット

2階にアウトドアリビングを作るメリットは以下になります。

プライバシーが確保しやすい

2階にアウトドアリビングを作るメリットは、プライバシーが確保しやすいことです。

道路からの視線と2階の視線が交差しないくなるからです。

道路から2階リビングは見えにくくなるので、外からの視線を気にせずに自分の時間に没頭することができます。

狭小住宅の場合は2階リビングと合わせてアウトドアリビングを作ると開放感のある半外部空間を作ることができます。

隣家との距離が近いと2階リビングがバルコニーから丸見えになってしまう場合もあるので、

目隠しフェンスやルーバーなどを施工してプライバシーを確保しましょう。

2階の風通しが良くなる

2階にアウトドアリビングを作るメリットは、2階の風通しが良くなることです。

アウトドアリビングは外部空間なので、隣接する部屋に開口部を設けることで風通しをよくすることができるからです。

私の事務所もアウトドアリビングを作ったので2階の風通しがよく、夏場はエアコンなしでも涼しく過ごせました。

布団を干すだけならベランダでも十分なのですが、せっかく2階にベランダを作るのであれば、

ゆったり過ごせるアウトドアリビングにした方がメリットは多いと思います。

夏の暑い日にはプールで水浴びしたり、冬の寒い日には焚火をしたりといろいろとアウトドアで楽しむことができます。

家にいてもアウトドアを楽しみたい人には2階のアウトドアリビングはおすすめです。

眺望や開放感がある

2階にアウトドアリビングを作るメリットは、眺望や開放感があることです。

2階からは外の景色がよく見えるからです。

また、2階リビングなどの場合は開口部を作ると開放感が生まれます。

眺望や開放感があるとついつい長居してしまうんですよね。

日向ぼっこしながらアフタヌーンティーを楽しんだり、

プランターで家庭菜園をしたり、

キッチンと繋げると外ランチが楽しめたり、

サービースヤードとして生ゴミなど一時保管場所としても使えます。

アウトドアリビングは多目的に利用でき、リラックスや食事、趣味の追求など、幅広い活動に使用することができます。

2階にアウトドアリビングを作るデメリット

2階にアウトドアリビングを作るデメリットは以下になります。

天候に左右される

2階にアウトドアリビングを作るデメリットは、天候に左右されることです。

雨や風の強い日にはアウトドアリビングで快適に過ごすことが難しい場合があります。

屋根があったり壁で囲われている場合は天候に左右されない場合もあるのですが、

やはり冬の寒い時期や夏の暑い時期は快適に過ごすことは難しいです。

私も毎日アウトドアリビングで過ごす時間が多いのですが、雨や風の強い日はパソコンが濡れてしまうので、仕事がしずらい場合が多いです。

だからといって、屋根を作ったり、四方を壁で囲ってしまうと2階のアウトドアリビングの良さである眺望や開放感が阻害される場合もあります。

アウトドアリビングは天候に左右されるのは仕方がないと考え、日々変わっていく天候を楽しむ気持ちを持ちましょう。

定期的なメンテナンスが必要

2階にアウトドアリビングを作るデメリットは、定期的なメンテナンスが必要なことです。

アウトドアリビングは屋外にあり、雨風や日光にさらされるため、本体も家具も定期的なメンテナンスが欠かせません。

特にメンテナンスが必要なのがウッドデッキです。

ウッドデッキは使っているうちに塗料が剥げたり紫外線によって色落ちしたりすることがあります。

そのため、定期的な塗装が必要です。

また、比較的メンテナンスがしやすい人工木材であっても、劣化が進むと張り直しをしなくてはなりません。

メンテナンス費用を抑えるためには、ウッドデッキは木材で組むのではなく、人工木でウッドデッキを作るのがおすすめです。

建築費用がかかる

2階にアウトドアリビングを作るデメリットは、建築費用がかかることです。

通常のバルコニーやベランダと比べて、生活の場として使うアウトドアリビングは広さが必要になるため、

施工面積が広くなり、そのぶん工事費用がかかります。

屋根や壁、フェンス、ウッドデッキなどを設置するのにも費用がかかります。

屋上やルーフバルコニーをアウトドアリビングにする場合は、耐久性や防水性を高めるための工事をしなくてはなりません。

ウッドデッキやタイルなどは、選ぶ素材によって価格が大きく変わります。

使用頻度と価格とのバランスを考えて選ぶようにしましょう。

また、快適に過ごせるようにするには、照明や家具をそろえる必要があり、費用もかかります。

工事費用や設備、家具購入費を合わせると通常の家よりも初期費用がかかりやすいということを覚えておきましょう。

まとめ

今回は2階にアウトドアリビングを作る時の注意点を知りたい人やアウトドアリビングのメリット・デメリットを知りたい人に対して、

2階にアウトドアリビングを作る時の注意点とアウトドアリビングのメリット・デメリットをご紹介してきました。

まとめると以下になります。

2階にアウトドアリビングを作るとプライバシーの確保がしやすいので、自分の時間に集中することができます。

狭小住宅の場合は2階リビングと同様アウトドアリビングを取り入れて開放的な空間を実現しましょう。

この記事が少しでも理想のアウトドアリビングを作ろうと考えている人のお役に立てれば幸いです。

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アーキトリック一級建築士事務所

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