現場へおもいをつなぐ
お客様とコミュニケーションによりかたちにした大切な設計案を実現するためには
現場でどのように施工するのかがとても重要です。
私どもは設計監理として現場に立会うのですが
お客様の現場での代理人となり設計図通りに現場が進んでいるか現場に来て確認します。
問題がある場合はその旨をお客様にお伝えし変更・修正を施工者に指示することが仕事となります。
現場でこうやりたいという思いを職人さんたちにわかっていただくために何度も話し合いをします。
「めんどくさいよ」
といいつつそれでもしっかりとやってくれる職人さんがほとんどです。
それでもできないこともありますので、しっかりと代替案を職人さんと一緒に考え、お客様に了解を得てから施工いたします。
よりよい現場を実現するために工事にかかわる職人さんたちとも一緒につくっていく姿勢を大切にしています。
活気のある現場に
何かをつくる現場はいつでも活気に満ちているのが理想です。
スケジュールや予算に迫られて四苦八苦しながらやる現場ではつらいです。
計画段階でしっかりとスケジュールや予算を決めた現場でもどうしてもそのようなことも起こります。
私どもの事務所では現場を始める前に細部までモデリングしたCGや設計図面などをしっかりと作ります。
その上でどの職人さんでも全体のイメージを共有しながら自分の作業に取りかかっていただくことにしています。
全体のイメージをつかんでいただくことで自分の作業の収まりなどをどこと同じにすればいいのか非常にわかりやすく説明できるからです。
また、全体イメージを把握しながら作業することは自分たち以外のほかの職人さんたちとの工程手順などを意識することにもなります。
作業するのは一部にすぎませんがそのほかの職人さんの作業も意識することで
「ここはこうしたほうがいいよ」
「こっちをこうやってくれれば自分のほうはこう納めるよ」
など話し合いが自然にでき現場に活気が生まれてきます。
現場をきれいに
お客様には負担になってしまいますが途中の現場に赴いていただきひとつずつ確認しながら決めていくことはとても大切なことです。
メーカーのサンプル素材を決めるにもやはり工事途中の現場で実際の空間に素材を合わせてみて想像力を働かせ決めていくのが一番です。
途中の現場をみて「ここはこうじゃなかったな」と思う箇所も遠慮なくいっていください可能な限り改善に努めます。
大切な材料が現場に養生せず保管されていたり、木屑や梱包材が散乱している現場をよく見かけます。
忙しくて片付けられないのは理解できますが、やはり現場はきれいに整理整頓されているのが一番です。
当事務所では現場での作業は行わないかわりに掃除・整理整頓を積極的に行っております。
現場をきれいに掃除・整理整頓することはいつでもお客様が現場に訪れていただいてもいいようにというのもありますが、
毎日通ってくれている職人さんに気持ちよく仕事をしてもらうためでもあります。