暮らし方リストを作る

暮らし方リストを作る
暮らし方リスト

■ 具体的にイメージをする

家づくりにおいて重要なことは住まう家族が「どんな暮らしをしたいのか」にありますが

何を具体的にイメージすればよいのでしょうか?

すごいことをイメージするぞ!といきむのではなく肩の力を抜くために次のことをこころにとどめておいてください。

◆人間は環境に慣れる生き物である。
◆ どんな環境でも慣れると不便さを許容してしまう。
◆ 便利さを追求したところで予算は限られている。

先ずはいまの生活スタイルの延長線上でイメージすることをお勧めします。
たとえば…

case1:奥さん

お弁当づくりからはじまるあわただしい朝。
片付け、洗濯、掃除とひと段落し
テレビを見ながらやっと一息
すわりながらうとうとするひとときがいいのよね


case2:子供

今日は夕飯のお手伝い。
ギョウザの皮を包むのもひと段落
あとはみんなの帰宅を待つだけ
ついでに学校の宿題もやってしまおうかな

case3:旦那

暖かくなったしたまにはBBQでもやろう。
やっぱり火を囲んで食べるのは楽しいよ
最近では火おこしや後片付けは
子供たちがやってくれるし
焼肉奉行に専念できるなぁ

など

家族みんなが想い描く暮らし方をとことん話し合う。

この想いや価値観を共有していくことが、家づくりには不可欠だと考えます。

■ イメージを整理する

家族みんなが想い描く暮らし方を話し合ったあとでなにが必要なのかを整理していきます。

たとえば…

case1:奥さん

ゆったりとしながらうとうとするのに
ハンモックがあればゆらゆら気持ちいいけど
ソファーやロッキングチェアで十分かな

case2:子供

手伝いのあとに勉強も一緒に見てもらいたい
キッチンに自分のスペースがにあればやる気が出るかな

case3:旦那

BBQができるデッキがあればいいな
子供でも片付けが簡単にできる外流しや収納もほしいかな

というように
これがあればこんなことだってできるかも
これは他で代用しようとか取捨選択
【暮らし方リスト】に整理していきます。

暮らす環境に目をむける

暮らす環境に目をむける

【暮らし方リスト】 もある程度まとまったら実際の敷地を探してみます。

これはできるけどこの周辺環境ではこれは難しいかなとか

ここでまたできることとできないことが出てきますので

自分のなかで何が一番なのか?

リストをにらみながら優先順位をつけていきます。

【暮らし方リスト】 にもよりますが
100このリストの内30こも実現できれば十分です。

建築基準法、都市計画法上の規制もありますので専門的知識を少し勉強する必要があります。

この段階から私どもがお話にかかわれれば敷地選定の条件などを箇条書きにまとめた参考資料をお渡しします。

暮らしをかたちに

暮らしをかたちに

いよいよかたちに落とし込むわけですが…

私どもの事務所では、はじめからイメージ写真を集めすぎてしまうことはあまりお勧めしません。

実際自分の生活スタイルとあわないことや全体としてみたときに調和が取れないということ。

実際の空間体験より写真の見栄えを重視しているケース

写真のイメージが強すぎて自分本来の暮らし方が見えなくなってしまうケースが多いからです。

見栄えや美しさよりも自分自身の実現したい

【暮らし方リスト】 をもとに

これは近いなとかこの部分は自分ならこうするかなとかなどなど

建築はアートや芸術的な面もありますがその空間の中で人がいてはじめて成立するものです。

身体の五感すべてで感じとる空間体験が重要になってきます。

極論からいえば

理想とする建物でも、実際そこに一週間程度生活してみないとわからない

と思います。

・キッチンも実際調理してみて使い勝手を確認

・自分の家族の普段の食料ストックの量、食器の数などの確認

・洗濯をしたらどういった流れで干し、たたみ、しまうのか

・外観はすっきりしているけど雨の日や風の強い日どうだろうか

・エアコンはなるべく使いたくないので夏の暑さや湿気・風通しはどうだろう…等々

間取りを紙に描いてみることやレゴブロックなどで実際立体を作ってみることも考えを整理する上では有効な手段となります。

自分の判断基準がつかなくなってしまうと初めからやり直さなければなりません。

ここは自分の欲望との戦いともいえますね。

暮らしを話してみる

暮らしを話してみる

ある程度のかたちがまとまってきたら今度は誰かに自分の考えを説明してみることをおすすめします。

自分の家族だけで考えているとどうしても偏ってしまったり、感情的になってしまったり

結局真剣に考えているのは自分だけだったりとストレスを感じてしまいがちです。

第3者に説明することで共感してもらえるところもあれば

「ここは違うんじゃない」とか冷静さを取り戻せる部分

ここは「我が家の特徴」といえる部分もみえてきてます。

ほかの人に説明することはかたちをまとめるうえでとても重要な作業です。

ことばだけでは不完全な場合は写真や動画、イメージスケッチなどでもいいでしょう。

とにかく人に伝わらないとかたちにすらできないのです。

あたり前ですが最終的につくるのは第三者の職人さんたちです(もちろんセルフビルドの場合もありますが)

「わかってくれないのは感覚が違うから」だとあきらめずに説明をつづけてみましょう。

まよったら私どもにご相談ください!

ご要望や予算、敷地条件や法的規制などについての調査を行った上で最初のプレゼンテーションのための案を作成いたします。

建築模型、3DCGパース、写真合成などを用いて具体的に建築空間のわかるもので【暮らしをかたち】するお手伝いをいたします。

遊びこころのある理想の注文住宅を一緒につくりあげいきましょう。