設計の仕事がなくなったらどうする?発掘作業で食つないでみた感想

設計事務所の仕事はホント景気に左右されますね。

長いこと個人で設計事務所をやっていると仕事が続かなかったり、いきなり仕事がなくなってしまうなんてことが多々あります。

私の場合も、それまで付き合いのあった会社の団塊世代がごっそりと退職してしまい、いきなり仕事のつながりがゼロになってしまった!なんてことありました。

そもそも住宅の設計は建ててから次の仕事につなげるには、それなりの宣伝や営業活動が必要になります。

個人でやっていると営業にそんなにお金がかけられないので、宣伝活動での口コミに期待するしかないのですが、大手住宅メーカーがやはり強くてなかなかうまくいかないです。

じゃあ、どうやって設計事務所やっていけばいいの?

正直なとこと、何が正解なのか私も答えはわかりません。

設計事務所だけでやっていこうとするとお金のために嫌な仕事も引き受けなければならず、ストレスで設計の仕事自体が嫌になってしまう友人も多く見てきました。

事務所を開設してからはや15年以上、様々な浮き沈みがありました。

そんな経験から私が考えるのは、事務所の経費とにかく落とすこと副業をすることだと思います。

事務所の経費を落とすには

・事務所を田舎や実家の空き家などに移転する
・設計事務所を最低限の経費を明確にする
・自分でできることは自分で手間を掛けてやる

が大切だと思います。

じゃあ、副業ってどんなものがあるの?

副業として私がやったのは

・メーカーの図面をCAD化する
・設計事務所の下請けをする
・3DCGのパース屋をやる
・廃業した建築士事務所の定期報告を引き継ぐ
・時間的に自由な副業を始める ,etc.

この中で時間的に自由な副業ですが…

ここ最近はじめた副業のひとつで、おすすめの発掘作業というものがあります。

今回はこの発掘作業についてどういうものなのかなどご紹介できればと思います。

副業を考えるときの選択肢のひとつになれば幸いです。

発掘作業の仕事とは?

発掘作業の流れについては山口大学埋蔵文化財資料館のHPがわかりやすいと思いますのでこちらをご参照ください。

仕事としては土の下に埋もれている遺構や遺物の検出です。

単純な穴掘りとは違い、手順を追って丁寧に掘り進めていく作業となります。

埋蔵文化財の調査

埋蔵文化財とは,土地に埋蔵されている文化財(主に遺跡といわれている場所)のことです。

埋蔵文化財の存在が知られている土地(周知の埋蔵文化財包蔵地)は全国で約46万カ所あり,毎年9千件程度の発掘調査が行われています。

その埋蔵文化財の調査になるので、学芸員の先生の指示に従い掘り進めては測量し写真を撮影することの繰り返しで、順を追って記録をとっていく調査になります。

学術調査と土地開発行為の調査

発掘調査には大きく分けて2つあります。

①城跡や古墳などの研究を目的として行なわれる学術調査

②道路建設や宅地造成等の開発で失われてしまう遺跡の情報を記録・保存しておく土地開発にともなう調査があります。

Google地図で「埋蔵文化財センター」と検索するお住まいの地域の埋蔵文化財センターが表示されます。

埋蔵文化財は国や県、市の管轄なので地域差があります!

お住いの地域で大規模な土地開発が行われている場合や、城跡や古墳、遺跡などが密集している地域などは調査の必要性から発掘作業の仕事が多くあります。

発掘作業を始めるには

発掘作業をはじめるには、管轄する県や市または民間の機関に発掘調査作業員として登録する必要があります。

登録するには簡単な申請書類と健康診断書が必要となります。初めての場合は面接があります。

健康面で特別な持病がなければ面接でまず落ちることはないと思います。

次に、実際どのように発掘作業の仕事を探すのかをご紹介します。

市の広報から募集を探す

市の管轄するの文化財センターの場合は、毎月、市が無料で配布している広報などで募集されることが多いです。

また市や県のHPでも毎年度ごと募集しています。

民間の場合は求人情報誌などで募集しています。

広報での募集は月1回の発行ということもあり、人員を必要とするリアルタイムの情報ではないので以下に記述した方法の方が確実だとお思います。

埋蔵文化財センターに問合せ

Google検索で住んでる地域の埋蔵文化財センターを検索して直接問合せてみましょう。

埋蔵文化財は機密事項も多いので教えてくれない場合もありまが、募集があれば登録の仕方など教えてくれます。

当たり前ですが、電話で直接聞く場合は失礼のないよに丁寧な言葉づかいを心がけましょう。

発掘作業員からの紹介

発掘作業員は定年退職した60歳以上の人や、年配の主婦などがほとんどです。

地域の集まりなどで発掘作業をしている人を探してみると以外にすぐに見つかると思います。

実際に発掘作業している人から、いま募集しているかどうかや仕事内容を聞いてみて自分に合うかどうか判断したり、実際に紹介してもらうこともおすすめです。

発掘作業の良い所と悪い所

私は実際に発掘作業を5年近く続けているのですが、とてものんびりとしている仕事なのでリタイヤ後の仕事としては最高だと思います。

(私はまだリタイヤしているわけではなく副業としてやっているのですが…w)

発掘作業の良い所は以下のとおりです。

発掘作業の良い所

①人間関係のストレスが少ない

②身体が健康的になる

③地元の歴史に詳しくなる

④実際の住居址を発掘できる

⑤休み時間が多いし時給が良い

⑥自由に休める

①発掘作業員は年配の方がほとんどですので人間的に優れた方が多いです。

人間関係のストレスは他の副業とは格段に少ないと思います。


②晴れた日の外での作業になりますので、身体が健康的になります


③地元の意外なところから古墳や住居址が出てきます。地元の歴史を知るにはとても良い環境です。


④ある程度の経験を積むと住居址を発掘させてもらえます。

竪穴住居の住居址や土器などゴロゴロと出てくるので、遺跡などの見学よりとても良い実体験ができます


⑤外での作業ということや年配の方の気遣いなのか、休み時間が多いのも特徴です。

実際、私がやっている発掘現場では1時間に1回、15分程度の休み時間があります(昼休みは1時間15分)。

7時間半で1日あたり7,800円なので時給換算だと1,040円ですが、休み時間を考慮して実質4.75時間で換算すると1,642円となります。


⑥自由に休みが取れるのも良いところです。

私の場合、午前中に役所での打ち合わせをして午後から発掘作業をしたり、急な打ち合わせが入って休まなければならなくても大丈夫です。

シフト制ではなく集まった人で出来ることをやるスタイルなので特に連絡することもなく自分の都合で休むことができます

発掘作業の悪いところは以下のとおりです。

発掘作業の良い所

①拘束時間がある

②夏場の発掘作業がつらい

③土で汚れる

④日焼けする

⑤天候に左右される

⑥年度またぎで休みの期間がある

朝の9時から夕方16時半までの拘束時間があります。

休み時間も多いのですが発掘現場にいなければなりません。

※スマートフォンやノートパソコンなどで休み時間に簡単な作業はできます。


②夏場の発掘作業は想像よりかなりきついと思います。

日差しの強いなかの作業なので熱中症など気をつけましょう


③土を掘る作業ですので、当然ですが身体や衣服が土で汚れます


④晴れた日の作業ですので日焼け止めや大きな帽子をかぶっても日焼けします


⑤雨の日は基本的に発掘作業はありません。室内の副業と違い天候に左右されるので雨が続いてしまうとその月は収入減となります。


⑥県や市の発掘作業は年度ごと予算を決めてからの現場になるので年度またぎは長期(2〜3ヶ月)の休みがあります。

ちょうど4、5、6月の梅雨時期が休みになるのであったとしても休みが多くなる時期です。

取った方が良い講習や免許

発掘作業を始める上で取ったほうが良い講習や免許は以下のとおりです。

・玉掛け技能講習
・小型移動式クレーン運転技能講習
・車両系建設機械運転技能講習
・大型特殊自動車免許

ベルトコンベアなどを使う現場では発電機の設置など重機で行うために玉掛け技能講習を受けておくと現場で重宝されます。

現場を仮囲いする鉄管や足場板などをトラックに積み込むこともあるので小型移動式クレーン運転技能講習を受けておくと良いと思います。

表土はぎはバックホウなどの土木作業となります。また、掘った土を一箇所に集める場合など車両系建設機械運転技能講習を受けておいて損はないと思います。

なんだかんだで土木作業なので大型特殊自動車免許を取っておけば、上述した講習の実地時間などの短縮措置があったりするのでとても役に立ちます。

まとめ

今回は実体験を踏まえて、副業としての「発掘作業」をご紹介してみました。

私の場合は、もともと遺跡や住居址に興味があったり地元の歴史をもっと知りたかったので、まさにぴったりの副業でした。

学芸員の先生の話を直接聞くこともできたり、埋蔵文化財についての勉強会や講習、説明会などの情報も得ることができます。

黙々と土に向かって発掘作業していると思わぬアイデアが浮かんだり、悩んでいることが頭の中で整理できたりもします。

年配の人からの人生においてのアドバイスも得られたりするのも良いところです。

副業と割り切って深夜のコンビニや交通誘導の仕事も良いのですが、その先に何も得られない仕事でもあります。

歴史や遺跡に興味があり副業しながら知識を得たい方や自由に休める副業を探している方に「発掘作業」はおすすめです。

この記事が副業を考えるている方の選択肢のひとつになれば幸いです。

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