木造住宅の設計で役立つ[建築知識]のおすすめバックナンバー5選

いま設計している平屋建ての木造住宅も実施設計が終わり、しっかりと仕事をしてくれる建設会社を見つける段階に来ました。

実施設計とは具体的なところまで検討し、図面化していく作業です。

実施設計が終わった段階で設計の仕事の7割が終わったとも言えます。

今回の住宅では「高齢になってからでも住みやすい木造住宅」をコンセプトに様々な新しい試みを設計に取り入れました。

具体的には床下エアコンを採用や換気システムを根本から考え直したりといろいろと新しい建築の知識が必要となりました。

今回は、そんな木造住宅の設計で役に立った[建築知識]のおすすめバックナンバーを5つご紹介できればと思います。

【自己紹介】

Bさん@アーキトリック
一級建築士 第303020号
耐震診断・耐震改修技術者
アーキトリック一級建築士事務所

設計事務所を18年間(2024年現在)運営している現役の一級建築士です。

店舗や旅館を中心に3桁の案件をこなしてきました。

現在は住宅設計やリノベーションを中心に活動をしています。

設計事務所のブログを始めて2年目で月間25000PVを達成!

住宅に関する悩みを解決すべく、ブログやTwitterで情報発信しています。

「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪

それからコメント欄はこれまで皆さんが経験してきたことを発信する場として使っていただければ幸いです。

役立つ情報をみんなで共有できるような書き込みは大歓迎です。

おすすめバックナンバー

[建築知識]とは設計者にとってはとても有名な建築専門の雑誌のことです。

以下にご紹介する[建築知識]のバックナンバーは実際にとても参考になった本です。

Amazonの中古品で安く手に入るので、木造住宅を設計するときに手元においておくことををおすすめします。

ZEHのあらゆる矛盾を解決!ゼロエネルギー・ハウス完全対応マニュアル

created by Rinker
¥412 (2024/04/19 15:23:04時点 Amazon調べ-詳細)

建築知識2017年7月号

令和3年4月に施行された建築物省エネ法により、300㎡未満の小規模な住宅でも「省エネ基準への適否」や「省エネ基準に適合しない場合)省エネ性能確保のための措置」についての説明が義務化されました。

このバックナンバーはそんな改正省エネ法やZEHについての知識はもちろんのこと、各種の補助金・減税・優遇措置などもわかりやすく図解されています。

簡単な説明ですが、Ua値やηac値の考え方や計算法なども掲載されており、概要の知識を得るには十分な内容となっています。

具体的な計算方法は「ホームズ君よくわかる省エネ」や「住宅性能評価・表示協会」の方が詳しく説明されているのですが、概要を知った上でないと少し難しいと思います。

これからの木造住宅に求められる性能を一通り網羅している一冊となっています。

片づかない家よサラバ!成功する収納設計術

created by Rinker
¥194 (2024/04/19 15:23:05時点 Amazon調べ-詳細)

建築知識2017年9月号

住宅の収納設計をする上でとても役に立った一冊です。

各部屋によって必要な収納物を具体的なものから必要寸法をわりだして収納設計する方法が図解されています。

この部屋にはどんな収納が必要なのかなど図で説明してあるので、収納ボリュームの把握するのにもとても役に立ちます。

コンベックスを持ち歩いて実際に寸法を測ることなく、代表的な収納物の寸法が図解されています。

また造付け家具の仕上げや金物の使い方など家具を設計する上で必要な知識を得ることが出来ます。

なぜ、あなたの設計は「パッとしない」のか?木造住宅のすごい新常識

created by Rinker
¥388 (2024/04/19 15:23:06時点 Amazon調べ-詳細)

建築知識2017年8月号

この本は基本設計のプランニングのときとても参考になりました。

床暖房に代わる床下エアコンについて具体的な図面で紹介されています。

設計の拠り所となるコンセプトを具体的なキーワードと図でわかりやすく説明されています。

プランニングに行き詰まったらパラパラとこの本を開いて見るだけで、目に飛び込んできたページから新たな方向性が発見できる一冊です。

手戻りなしの[実施図面]

建築知識 2010年 07月号

この本は木造住宅の基礎図や各伏図を描くときにとても参考になりました。

各伏図を描く手順をわかりやすい図面とともに丁寧に紹介されています。

また、電気設備図や給排水衛生設備図の描き方なども図解されており、設備屋に丸投げになりがちな設備図の基本的な知識を得ることができます。

梁せいやスパンなんて簡単だ![木造]構造計算イラストガイド

created by Rinker
¥3,737 (2024/04/19 15:23:07時点 Amazon調べ-詳細)

建築知識 2009年 03月号

この本はかなり古いのですが、地中梁を設計するときにとても役立ちました。

具体的な構造計算の方法がわかり解説されており、順を追って穴埋め式に計算を進めていくと数値を導き出せるようになっています。

構造設計に頼まなくても設計段階で構造計算できるので、意匠設計が専門の設計者は設計のときに近くにおいておきたい一冊です。

まとめ

まだ、他にも参考にした本はあるのですが今回は[建築知識]のバックナンバーに絞ってご紹介してみました。

おすすめバックナンバーをもう一度確認すると


①ZEHのあらゆる矛盾を解決!ゼロエネルギー・ハウス完全対応マニュアル
建築知識2017年9月号

②片づかない家よサラバ!成功する収納設計術
建築知識2017年9月号

③なぜ、あなたの設計は「パッとしない」のか?木造住宅のすごい新常識
建築知識2017年8月号

④手戻りなしの[実施図面]
建築知識 2010年 07月号

⑤梁せいやスパンなんて簡単だ![木造]構造計算イラストガイド
建築知識 2009年 03月号

以上となります。

木造住宅の設計は施主との打ち合わせで白紙の状態からひとつずつ積み上げていく長期戦です。

話し合いの途中で設計が行き詰まってしまったり、実施設計に入ったけど図面の描き方を忘れてしまったりと様々です。

そんなとき上述した[建築知識]のおすすめバックナンバーを参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事が役に立った、面白かったという方はコメントしてくださいね。

また、FacebookやTwitterでみなさんのお役にたてる情報発信しています!

「いいね!」や「フォロー」していただけるとうれしいです。ヨロシク(b・ω・d)デス♪

アーキトリック一級建築士事務所

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です